2015年7月30日木曜日

房総酒蔵バイクツーリング 道の駅発酵の里こうざきを経て佐原の馬場本店酒造・東薫酒造訪問


 圏央道が東関道とつながってから既に一ヶ月以上経っています。相変わらずGoogleマップやAppleマップには現れませんが、佐原方面へのアクセスが格段に便利になりました。今回は佐原地区の蔵元を目指して炎天下にバイクを走らせました。

 東関道の成田ICを過ぎると、大栄JCTで圏央道に入ることができます。今までは成田で一般道に降り、県道を乗り継いで神崎方面へ行っていましたが、これからは一気に常磐道まで行くことができます。政権交代のたびに揺れ動く高速道路建設ですが、現在はイケイケドンドンのようですね。あればあったで便利な高速道路網です。

東関道大栄JCTから圏央道に入り、神崎IC方面に向かっています

神崎ICを降り、利根川沿いにある道の駅「発酵の里こうざき」に立ち寄ってみました。ここは今年の4月29日にオープンしたばかりの道の駅です。全国各地にどんどん道の駅ができているようで、バイク乗りにとっては嬉しい限りです。

多くの観光スポットに近い道の駅、神崎町のマスコット「なんじゃもん」が出迎え

 発酵の里と銘打っているだけに日本酒ばかりではなく、味噌や醤油などの麹を利用した食品がたくさん置いてありました。地域の特長を活かした道の駅が増えていることも人気の秘密なんでしょうね、きっと。

道の駅は平日でもけっこうな賑わいです

 利根川沿いを下流に向かって走っていくと佐原の街にたどり着きます。江戸時代に水運で賑わった街並みが残る地域です。多くの蔵元がありますが、先ず伊能忠敬記念館に近い馬場本店酒造に立ち寄ってみました。古い街並みが続く佐原のメインストリート(香取街道)沿いにあり、すぐに分かります。いろいろあって悩みましたが、純米酒「すいごうさかり」を購入。

馬場本店酒造

同じ道を100m程西へ行くと東薫酒造があります。こんな近くに二軒の蔵元があるんですね。使っているのは同じ地下水でしょうから飲み比べが楽しみです。こちらではちょっと奮発して純米吟醸「卯兵衛」を購入。

東薫酒造

どの酒蔵を訪問しても夏向きのお酒をたくさん用意しています。若い頃は夏場に日本酒を飲むなんて考えられませんでしたが、今では冷房の効いた部屋で冷やロックをクイッとやるのがたまりません。←ただの酒好き!

右が純米吟醸「卯兵衛」、左が純米「すいごうさかり」

 千葉県だけでもたくさんの蔵元があります。千葉県酒造組合によると明治33年には237軒の組合員がいたそうですが、現在は39軒になっているとのこと。この39軒には全国区の大手が入っていますので、千葉の地酒といえるのはもう少し減ります。かなりの酒蔵を巡りましたが、季節によりお勧めのお酒が異なります。房総酒蔵バイクツーリング、終わりのない旅になりそうです。



勝手に「房総の地酒」を応援するTVコマーシャル風動画を作ってみました


個性ある房総の地酒の良さが少しでも伝われば幸いです。





房総酒蔵バイクツーリングのインデックスはこちら


千葉にある約40軒の蔵元を順に巡っています。青色の酒蔵マークをクリックすると該当する投稿記事にジャンプします。








(2015年8月17日追記)

 純米酒「すいごうさかり」の方から開けてみました。常温で飲んでみると、単なる口当たりの良さを狙った冷酒専用の酒とは一味違った印象を受けます。アルコール度数は標準的ですが、力強さも感じます。少し涼しい夜に、ぬる燗を試してみたくなるような味でした。
 すぐ隣の酒蔵で醸造されている純米吟醸「卯兵衛」も同様の味です。どちらも地下水を利用していると思いますので、同じ水源だろうと思います。常温では力強さがあり、冷やせば繊細さが増します。夕食時にコップ酒でほとんど飲んでしまいました。


2015年7月28日火曜日

谷津道探検サイクリング 谷津道の涼しさをデータで検証してみました


 梅雨が明け、連日猛暑の日が続くようになりました。この時期のサイクリングは走る場所や、走り方、水分補給を間違えると命に関わります。以前から、市街地を抜けて谷津道に入るとかなり涼しく感じられることは気付いていましたが、どの程度の気温差があるのか実際に測ったことはありませんでした。自転車に装備しているガーミンのEdge 800Jには気温測定機能があり、走行記録と共に気温データが残されています。今回、初めて真面目に気温データを分析してみました。

 日中の最高気温が35℃の予報で、高温注意情報も出ている快晴の日に走り慣れている佐倉の畔田谷津方面に行ってみました。走り始めてからしばらくは市街地で、日が高くなるにつれて気温がぐんぐん上昇しているのが分かります。サイクルコンピューターを見ると40℃を超える表示になっていてビックリ。気象庁が発表する予測気温は百葉箱の中に相当する温度だそうですから、アスファルトが直射日光で温められ、その輻射熱をもろに浴びる環境とは大きく異なっています。実際に国道51号の側の道を走り始めた頃が暑さのピークになっていました。舗装路面からの輻射熱や走行車両からの排熱等々、周りは熱源だらけです。

Edge800Jの気温データグラフ(縦軸一目盛が2℃です)

この国道51号に到着した頃が最高温度でした。確かに周りには緑も少なく、舗装路面ばかりが目に付きます。横を走る旧道と思われる道を進み、少し先でゴルフ場の横の住宅地に分岐しました。グラフで見ると一気に5℃も下がったことが分かります。広いゴルフ場から涼風が流れてくるのを感じました。

国道51号、左が旧道

住宅地を過ぎると、鹿島川支流が流れる四街道の谷津が現れます。県道を超えて谷津に入った途端、また一気に気温が下がったことが感じられました。狭い農道が樹木で覆われている場所も多く、照り返しがほとんどないため百葉箱の中と同じ状態なのかもしれません。

こんな場所もあり、日陰を満喫できます

サイクルコンピュータで見ても気象庁発表の温度に近い数字を示しています(36.7℃)。体温と同じなのですが、涼しさを感じてしまうのは不思議なものです。

谷津に入った途端気温がリアルに下がります

東関東自動車道の下を抜け、北上して手繰川沿いの谷津道を進みます。ここは南北に伸びる谷津地形で、水田を駆け抜ける際に冷やされた南風により、さらに涼しさを感じます。青々と伸びた稲穂の間を風が抜けるときに、冷風機のように温度が下がるのでしょうね。

奥に見えるのはユーカリが丘の高層マンション

 涼しさを感じるとは言っても、市街地や国道沿いに比べればの話しです。外気温は35℃以上ですので、その中で運動していますから発汗は尋常ではありません。500ccのペットボトルも三本目に入り、大休止が必要になりました。佐倉には幾つかの城跡がありますが、かなりマイナーな臼井城跡でおにぎりを食べながら休憩を取りました。ここは印旛沼を見下ろせる高台で、風通しの良い木々の中にある公園になっています。いわば自然の百葉箱のようなもので、ここでの気温は気象庁予測に近い34℃が計測されました。

臼井城の跡地で大休止、奥に見えるのは印旛沼

木陰で休憩していると、地域の緊急警報が光化学スモッグの発生を告げていました。屋外での激しいスポーツを控えるように言っています。まさにその激しいスポーツの最中だったので、この警報を言い訳にして帰路につくことにしました。

 ちょうど午後一時を過ぎ、一番暑い時間帯になりつつあります。高野川沿いの谷津道を利用しながら国道16号を横切り、勝手知ったる花見川沿いまでたどり着きました。気温データで見ても、国道16号の前後ではまたまた40℃を超える猛暑であったことが分かります。こんな場所ばかりを走っていたら、いくら体力に自信があっても持たないでしょう。
 風通しが良く、川面と水田からの風で涼を感じることができる花見川沿いの道を最後に利用しました。実測した気温データも国道16号と交差する場所に比べて5℃以上低かったことが分かります。走る場所を選べばこんなにも違うんですね。

 実際の走行ルートはこれです。短い距離ですが、途中複数の谷津を乗り継いでそれぞれの谷津道を堪能できるお勧めのルートです(クリックすると動かせる地図が表示されます)。





Garmin Edge800Jの気温データ分解能?(2015年7月29日追記)


 話題は変わりますが、ガーミンのGPSサイクルコンピューターで気温データを表示すると0.1℃単位で数値が表示されます。しかし、Garmin connectなどでアップロードされたデータを見ると1℃単位に丸められてます。本体のファームウェアかアップロードプログラムのバグ(仕様?)ではないかと思うのですが、今のところ解決方法は見つかっていません。気温の測定データが1℃単位ではちょっと大雑把過ぎですよね。


2015年7月24日金曜日

消耗品ビジネスは大丈夫? 今時のインクジェット複合機(HP ENVY4504)購入で思うこと


 パソコン誕生の頃からのユーザーにとって、近年のパソコン本体の価格下落は驚きですが、周辺機器の代表であるプリンターの価格破壊はまさに夢のようです。ネットワークサービス契約との抱き合わせでパソコン本体の価格を限りなくゼロに近づける販売手法が普通になっていますが、プリンターは以前から消耗品で稼ぐため本体の利益を狙わないというビジネスモデルが確立しています。いわゆる「ジレットモデル」という、髭剃りの替刃販売モデルですね。

 35年くらい前に苦労してシャープのMZ-80B(CPUはZ80、メモリーは64KB)というパソコンとドットインパクトプリンター、外部フロッピーディスクドライブを購入しましたが、当時軽自動車を買えるくらいの価格だったと記憶しています。

 最近、Wi-Fi接続可能なスキャナー付きプリンター、いわゆる複合機が必要になりネットや量販店で比較検討しました。Amazonをはじめ、どこでも驚くべき価格で売られています。エントリーモデルでは大体五千円弱が相場のようです。購入したのはその中でも格安だったHPのENVY4504です。税込み3,974円という驚くべき価格で手に入りました。Amazonでは3,600円台で売られていましたが、ポイント付きの量販店で購入し持ち帰りました。この価格でカラープリンター、コピー、スキャナーの複合機能がWi-Fi経由で利用できます。立派な箱に梱包され、USBケーブルや必要ソフト(CD-ROM)も付属します。この売値から小売店のマージンを考えると1,000円から2,000円台で出荷されているのではないかと想像しますが、とてもその原価で作れるとは思えません。メーカーとしてプリンター本体では利益を追わないということでしょうが、赤字ではないんでしょうか? (きっと赤字にはなっていないんでしょうね、凄いことです)

液晶のディスプレイも備えていて三千円台の買い物とは思えません

 消耗品ビジネスモデルに従えば、ユーザーが追加購入する消耗品が利益の源泉にならなければなりません。このプリンターは顔料系インクを使っている黒と染料系カラーインクの二つのカートリッジを使用します。それぞれ標準容量と大容量の二種類が販売されていますが、大容量のもので2,300円前後の実売価格です。二つのカートリッジを一回交換すると約4,600円かかります。小売りのマージンがいくらか知りませんが、何回純正インクカートリッジを追加購入して貰えばメーカーとしての必要利益が稼げるのか気になるところです。

利益の源泉であるインクカートリッジ

 実は、今回複合機を購入したのは印刷が目的ではなくWi-Fi経由で利用できるスキャナーが必要だったためです。インターネット・ファックスサービスを利用していますが、毎回USB経由のスキャナーを接続するのが面倒になり、代わりになるスキャナーを物色していました。フラッドベッドスキャナー専用機を買うよりよっぽど安価で、なお且つ接続性に優れた複合機が格安で販売されていたため飛びつきました。
 印刷に適したカラーやモノクロのレーザープリンターを別途持っていますので、このインクジェット複合機では滅多に印刷する予定はありません。インクカートリッジもほとんど交換するつもりはなく、空になってもスキャナー機能は利用できるようですので、消耗品ビジネスには全く貢献できないと思います。

Wi-Fi接続のスキャナーとして利用予定

 スキャナーとしてだけ使われてしまった場合、消耗品で稼ぐというビジネスモデルは成り立たないように思うのですが、その辺も考慮済みなんでしょうねきっと。ユーザーの立場では、わずか四千円弱で印刷も可能なWi-Fiスキャナーが手に入るなんて本当に有難いことですが、メーカーのビジネスモデルは大丈夫なのかと余計な心配をしてしまいました。


2015年7月22日水曜日

房総酒蔵バイクツーリング 炎天下の千倉海岸経由で秀楽酒造・亀田酒造訪問


 いや〜暑い。信号待ちしていると汗が滴り落ちてきます。水冷四気筒のCBシリーズはさらにエンジンからの排熱でタンクが熱を帯び、内股が火傷しそうです。この時期の日中にバイクに乗っているのはよっぽどの好き者くらいでしょうか。

 館山自動車道の終点、富浦ICを降りてから館山市街を抜け、安房グリーンラインを走りました。よく整備された道で、気持ち良くワインディングを楽しめます。海岸に抜ける長いトンネルの直前に、200万年前の巨大地震でできた地滑り地層を観察することができる場所がありました。千葉の山を歩いていると地層がはっきりと現れている場所を目にすることがあります。大昔の大規模な地殻変動の跡が地表にたくさん残っているんですね。

200万年前の地滑り地形観察ポイント(安房グリーンライン途中)

 安房グリーンラインが終わるとすぐに房総フラワーラインに合流します。太平洋につながる外房の荒々しい雰囲気が漂ってきます。今日は風が強く、潮の匂いがヘルメット越しに匂ってきました。途中、度々釣りに訪れている乙浜漁港に寄り道しました。釣りを始めた頃、ここでアイゴをバケツ一杯釣って帰り処理に困ったことが思い出されます。

とっても広い乙浜漁港

 海岸沿いに北上し、千倉の海岸にも立ち寄ってみました。まだ夏休み前のためか、人はそう多くはありません。気持ちの良い海風にあたりながらしばしの休憩。

千倉の海岸

 今回最初に訪問したのは君津市の秀楽酒造。国道128号から長狭街道に入り、少し行ったところで川を渡ればあるはずです。千葉県酒造組合の蔵元マップを頼りにスマホの地図やナビで場所を探しますが、出てきません。何度か狭い道を行き来して、朽ち果てた看板に「秀楽」の文字があるのを見つけました。バイクを止め、入り口のドアを開けようとしたら鍵がかかっています。

サビで見えにくくなっている看板に秀楽の文字が

ここで諦めるわけにはいきません。せっかく猛暑の中、バイクで出かけてきたのですから手ぶらで帰るなんてありえません。道を隔てた反対側のお宅を見ると蔵が建っていて、奥には大きな煙突も見えます。酒蔵の看板は出ていませんが、きっとここが蔵元だと心を決め、玄関の呼び鈴を鳴らしました。

閉まっている店の反対側に蔵と煙突のある屋敷がありました

応対していただいた奥様に事情を話すと、向かいのお店の鍵を開けてお酒を売っていただくことができました。店の人は出かけていると言っていましたが、多分親戚なのではないかと思います。超辛口「極から」と銘打った一本を購入しました。

 次に訪れたのは、長狭街道をさらに国道410号との交差点付近まで行ったところにある亀田酒造です。こちらは街道沿いに大きな看板があり、観光バスも停まれる駐車場も完備しています。一目瞭然、誰でも簡単に見つけられます。

迷うことなく見つかる「寿萬亀」の亀田酒造

酒粕を使った甘酒やアイスクリーム、饅頭なども売っていて、先ほどの秀楽とはがらりと雰囲気が変わります。純米吟醸「碧海」を一升購入し、酒粕饅頭を頂戴しました。

 購入した二本のお酒はこれ。毎度毎度、飽きもせず良く飲むもんです。一升瓶二本を無事持ち帰ったのはいつもの「ツーリングお土産トートバッグ」です。この暑さで大量の発汗後ですので、帰宅後先ずはビールで乾杯です。その後じっくり冷やした房総の地酒タイムになりますので、酒量が増えて困ります。あ〜また飲み過ぎか....

どちらも冷向き



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千葉にある約40軒の蔵元を順に巡っています。青色の酒蔵マークをクリックすると該当する投稿記事にジャンプします。








(2015年8月1日 追記)

 秀楽の「極から」はパンチのある味でした。常温から冷やまで辛口だよ〜って主張しています。広い温度範囲で楽しめます。亀田酒造の「碧海」の方はかなりあっさりしていました。癖のない味は風呂上がりにもいいかもしれません。試しに冷凍庫で少しきつめに冷やしてみたら、また別な味わいです。力強さも出てきたように思いました。日本酒、奥が深いですね。


2015年7月18日土曜日

雨模様の中お台場のスズキファンRIDEフェスタに行ってきました(初めてのハヤブサ)


 台風の影響でいつ雨が降ってもおかしくない空模様の中、お台場で開催されたスズキファンRIDEフェスタに出かけてみました。天候の為か、土曜日の午後一番にしては駐車場も空いています。

例年ほどの混雑はなく、スムーズに試乗できました

昨年の経験では、発売直後の人気車種になると長蛇の列ができていて、諦めて他のバイクを試乗していました。今回は本当に空いています。

待ち行列がない車種もちらほら

 先ず、発売になったばかりのGSX-S1000に試乗してみました。跨ってみて真っ先に気付くのはその軽さです。200Kgちょっとしかなく、以前乗っていたCB400SFより軽量です。この重量で145馬力のパワーと10Kg以上のトルクを発生するエンジンを積んでいます。試乗コースが狭く、アクセルを開けられないのでエンジンのパワーを体感することはできませんが、ゆとりがあり乗りやすいバイクであることはすぐに分かりました。

 次に乗ってみたのがV-Strom 1000です。昨年の試乗会でV-Strom 650を試乗しましたが、パワーの出方に不満を感じていましたので、どれほどの違いがあるか興味がありました。普段四気筒エンジンに乗っている為か、ハイギヤードな二気筒エンジンのバイクはどうしてもかったるく感じます。どうも比較対象が違うようです。シートが高く、両足がツンツン状態なのも辛いところです。

V-Strom 1000も試乗

 三台目にハヤブサを選びました。今までも何度か試乗のチャンスはあったのですが、なんとなく自分に乗れるのだろうかという不安があり、別の車種を選んでいました。乗ってみると驚くほどの乗りやすさにビックリです。トルクのあるエンジンと軽いクラッチ、スムーズなシフトが相まって実に見事に走り出します。少しアクセルを開ければ、あっという間に加速してくれます。カーブばかりの狭い試乗コースですので、エンジンのポテンシャルを体験することは不可能ですが、このビッグマシンが実に乗りやすいバイクだということが分かりました。

初めてのハヤブサ

 今回ヘルメット横に小型円筒形のPanasonic HX-A1Hを、胸部にGoPro HERO 3+をセットして試乗の様子を撮影しました。ハヤブサ試乗の様子が伝われば幸いです。




2015年7月16日木曜日

実践比較レポート Panasonic HX-A1H vs GoPro HERO 3+ サイクリング編


 パナソニックの新型ウェアラブルカメラHX-A1Hを購入してからGoProとの比較テストや二台のカメラを利用したマルチカム動画の撮影練習をしてきました。先日はバイク動画編を投稿しましたが、今回は自転車(ロードバイク)でのテストレポートです。

 混雑する花見川サイクリングロードのバイパス路として使っている1キロ程の小さな谷津道を周回しながらテストしてみました。テスト項目としては、主に以下の三点です。他にもウェアラブルカメラとして特に重要なバッテリーの持続時間などがありますが、バイク動画編にてテスト済みですので今回は省きました。断続使用で約一時間録画できましたので、このサイズであれば及第点でしょう。

  • GoPro HERO 3+との画質・音質比較
  • 高圧タイヤを履いているロードバイクの振動の影響はどの程度か
  • 取り付け場所によってどんな画像が撮れるか

 先ずGoProとの画質・音質比較のためA1HとGoProをハンドルバーに前方に向けて、同方向の動画を撮りました。

ハンドルバーの上にA1H、下にGoProをセット

A1Hは購入時の設定が標準画角でワイドではありません。GoProの方が広角の画像になっています。この日は快晴のため日の当たっているところは白飛びが、影の部分は黒つぶれが発生していますが、A1Hの方がより強く出ているようです。録音はA1Hのレベルがかなり低く、編集時に6db程度レベルを上げましたが、それでもGoProに比べて音が小さくなっています。

どちらも前方向

 続いてGoProを前方に、A1Hを後方に向けて撮影してみました。シートポストに取り付ければ、自転車が全く写りこまずに後方全景が撮れます。これで走行中の前方と後方を同時に記録することができます。後はマルチカム編集の腕の見せ所ですね。

シートポストにスポーツマンマウントで固定

後方に流れてゆくシーンも面白いのですが、今までは一台しかなかったため前方か後方のどちらかしか残せませんでした。二台目のウェアラブルカメラを手に入れたことでマルチカムで記録できるようになりました。

シートポストから後方全景を同時録画

 さらに後方を撮影する際に、自転車の一部が映る位置にセットしてみました。ハンドルバーの末端に固定します。

スポーツマンマウントでハンドルバー末端にしっかり固定

自転車の後輪やサイクリストのペダリングシーンが撮れます。レースや登り坂、グループツーリングなどで活躍しそうな撮影位置です。

自転車であることを強調した動画が撮れます

 今回取り付けに使用した機材一式です。パナソニックからも三脚マウントを介した自転車取り付け部品が発売されていますが、GoProユーザーの常で既に豊富なマウント類を所持しています。REC-MOUNTSのA1H/A500用アダプターを使い、GoProスポーツマンマウントで自転車にセットしました。このGoProスポーツマンマウント、とても利用範囲が広く、しかもガッチリと固定できるためバイクや自転車で大活躍中です。

使用した取り付け機材

気をつけなければならないのは、A1Hが固定されているのは片側にある溝の部分のみだということです。これがアダプター側にある出っ張りにはまっているだけです。(△で表示されている部分) ワンタッチで付け外しでき、水平の調整もカチカチと回せば完了ですので使い勝手は最高なのですが、強い衝撃で外れてしまいそうです。またバイクや自転車の細かい振動でカメラ本体が揺れ、画像がブレます。人間の体にセットする場合はこのままで問題ありませんが、自転車等では対策が必要です。考えた末にホームセンターで見つけた手回し式のホースバンドで締め付けることにしました。傷防止のため内側に薄いゴムを貼ってあります。

ホースバンドで締め付け、しっかり固定

これで全てのGoPro用マウントが利用可能になりました。走行中外れることもなく、専用マウントでしっかり固定されたGoProとほぼ同等のブレ抑止効果が得られています。A1H側の取り付け部がプラスチックのキャップですので、締め付け過ぎには要注意。力を入れ過ぎると割れてしまいます。

 撮れた画像や音を比較するために短い動画にまとめました。画像は撮影したまま、音声はA1Hの音圧が低いため6dbほどアップしましたが、他は全く手を入れていません。この時期の快晴の日中ですので、強い日差しの中で明るいところと木陰の暗いところが交互に出てきて小型カメラには厳しいテストです。





自転車へのアクションカメラ取付け試行錯誤の記録


 自転車(ロードバイク)へのアクションカメラの取り付け場所や使用器具、それぞれの場所での考慮点をまとめました。参考にしてください。

(2016年1月21日追記)


2015年7月12日日曜日

谷津道探検サイクリング 長雨の後の谷津道は要注意、久しぶりに立ちゴケした下総台地周遊


 降り続いていた雨も十日ぶりに止み、久々に晴れの予報です。ここぞとばかりに早起きして、以前開拓した下総台地周遊ルートを走りに行きました。早朝は丁度良い気温だったのですが、あれよあれよと言う間に上昇し、GPSサイクルコンピューターの温度計が34度を指しています。前回とほぼ同じコースとは思えないくらい、ペダルが重く感じられました。

 八街を過ぎ、山武市の静かな谷津道に差し掛かるとあちらこちらで道が水没しています。湧き水が豊富な房総の谷津ですので、仕方ありません。深さは数センチですので、ゆっくり走れば問題はなし。しばらくブレーキの効きが甘くなることに注意しながら走行を続けました。

ところどころ水没している谷津道

そんな時、カーブの先に水ではなく泥が堆積した谷津道が不意に現れました。一瞬自転車を降りて歩くという考えが浮かびましたが、面倒臭さが先に立ちそのまま進入。次の瞬間前輪が泥でロックし、スローモーションでも見ているかのように地面が右から近づいてきました。ペダルから足を放すこともできずに転倒、久々の立ちゴケです。

泥が堆積した谷津道、奥から進入し転倒しました

サドルとブレーキが若干横を向いてしまったくらいの軽微なダメージでしたが、心の緩みによる久々の立ちゴケという精神的ショックが残りました。油断大敵ですね。自転車はもちろんシューズやウェアが泥まみれで、帰宅後の洗濯が大変でした。長雨の後の谷津道は水とともに流れ出た泥に要注意。車も滅多に通らないためかなり深い泥道が突然現れます。

タイヤもペダルも泥だらけ

 木戸川沿いのランドマークであるOTISエレベーターの試験塔が現れると、手前の畑が何かの小さな花でピンク色に染まっています。

本当に目立つエレベーター試験塔

帰宅後調べてみると、「イヌタデ」という植物だとわかりました。別名を「アカマンマ」といい、子供がままごとの際に花を赤飯として遊んだことからその名がついたそうです。

「イヌタデ」たしかに赤飯に見えます

 木戸川から根木名川へ乗り継ぐ良いルートを探すため、三里塚の街中をふらついていると偶然三里塚記念公園に行き当たりました。ここは元宮内庁御料牧場があった場所で、成田空港建設に伴い栃木へ移転した跡地だそうです。当時の歴史的な建物が残されていました。トイレで泥だらけの手足を洗わせていただき気分一新。

元は宮内庁下総御料牧場があった三里塚記念公園

 今回のルートはこちら。佐倉で鹿島川に合流する高崎川沿いが帰路の主要ルートになりますが、前回は佐倉市内に近づくとJR成田線と総武本線のすぐ横の車道を走っていました。自転車だけなら快適な道なのですが、近隣の抜け道になっているようで、結構なスピードで車が頻繁に走ってきます。道が狭いためかなりヒヤヒヤです。なんとかここをバイパスすべく、JR成田線に近づく前に甲子ブランドで有名な酒蔵がある酒々井まがり屋の方へルートを変えてみました。そこから先は高崎川の支流である勝田川を西に進み、さらに四街道からは花見川に合流する別の勝田川沿いの谷津道を利用して戻ってきました。すぐ近くに二つの「勝田川」があることを今回初めて知りました。



2015年7月10日金曜日

房総酒蔵バイクツーリング 長雨の後に君津市の宮崎酒造店・森酒造店を訪問


 降り続く雨のため長い間自転車にもバイクにも乗れませんでした。そろそろ我慢の限界かと思っていた時に待ち望んだ晴れの予報です。ちょうど千葉の地酒が無くなっていましたので、ここぞとばかりにまだ訪ねていない房総の酒蔵を目指しました。
 バイクツーリングの際に良く通る久留里街道沿いは、良質な湧き水を利用した古くからの酒蔵があり何度も訪れています。街道から少し西側に離れた場所にも酒蔵があることを知り、今回はそこに行ってみました。

JR久留里駅前

 久留里駅前から久留里城に寄り道して最初の酒蔵を目指します。途中久留里の湧き水をいただいたり、見事なハスの花を楽しませてもらいました。

久留里城近くのハスの群生地

 最初に訪問したのは県道23号を上総方面へ少し行ったところにある宮崎酒造店です。清和県民の森や鴨川方面へのルートとして何度も通っている道ですが、ここに酒蔵があることを知りませんでした。たどり着いてみると立派な駐車場や店構えにびっくりです。綺麗な店舗のディスプレイでたくさんの銘柄を前にまたまた幸せな悩みに。夏限定の「峯の精」吟醸酒とガラスのお猪口を購入しました。1979年に東京で開催された第5回サミットで乾杯酒に使われたのはここの辛口吟醸酒だそうです。

立派な店舗と広い駐車場もある「峯の精」の宮崎酒造店

 続いて訪れたのが10分ほど走ったところにある森酒造店です。こちらもいつもツーリングで走っている道を曲がれば直ぐに到着しました。今まで知らずに通り過ぎていたなんて、勿体無いことです。限定品の涼しげな純米吟醸を購入しました。

「飛鶴」の森酒造店

この時期の限定酒ですので、瓶の色彩も涼しげです。並べてみていると清涼感が漂っています。帰宅後も蒸し蒸しと暑いので、水色の瓶の「峯の精」から飲んでみました。

どちらも夏限定の冷酒に向いた地酒です

 以前、酒々井まがり屋で購入した酒器で良い具合に冷やしながら、枝豆をつまみに試飲(?)です。今回購入したガラスのお猪口がベストマッチしてます。ほどほどに味わって止めようと思ったのですが、すでに三合目に入ってしまいました。こうして房総酒蔵バイクツーリングの夜は更けていきます。おやすみなさい。

枝豆をつまみに夏吟醸「峯の精」を楽しんでます



勝手に「房総の地酒」を応援するTVコマーシャル風動画を作ってみました


個性ある房総の地酒の良さが少しでも伝われば幸いです。





房総酒蔵バイクツーリングのインデックスはこちら


千葉にある約40軒の蔵元を順に巡っています。青色の酒蔵マークをクリックすると該当する投稿記事にジャンプします。









追記(2015年7月17日)

 台風の雨と南風で蒸し蒸しとした日が続きましたが、どちらの日本酒も夏向きの味でした。夏吟醸「峯の精」はキリキリの冷がたまらない味です。さっぱりとして、汗をかいた後にもばっちりでした。
 純米吟醸「飛鶴」は夏向きのあっさりとした味わいの中にも芳醇な味が楽しめました。夏の食中酒として重宝するお酒です。