2015年10月29日木曜日

一年ぶりに参加したHMSはまさにスポーツだった、埼玉で中級コースに初参加


 快適なバイク生活を末長く楽しむ為には知らないうちに身についてしまった悪い癖を時々矯正してやる必要があります。その為、年に一度はライディングスクールを受講してきました。前回は昨年12月にHMS(本田モーターサイクリスト・スクール)バランスコースを受講していましたので約一年ぶりの受講です。場所はいつもの交通教育センターレインボー埼玉。ちょうど朝の渋滞の時間に都心を通過するため二時間以上かかるのが辛いところです。

天候にも恵まれ暑いくらいの交通教育センターレインボー埼玉前

バイクのライディングスクールなのでバイクで来る人ばかりかと思ったらそうでもありません。遠方からの人はJR桶川駅から送迎バスを利用して来ます。自走の人も車の方が数は多いみたいです。一日のトレーニングが終わって帰宅する際に、バイクで来たことを後悔することになるとはこの時は思いもよりませんでした。

バイクでやってくる人はそれほど多くはありません

 今回は初めての中級コース参加です。人気のコースでいつも予約が取れません。たまたま空きを見つけ、即予約を入れました。今まで初級とバランスしか参加したことがないため多少の不安はありましたが、中級コース以上でしか使用できないCB1300に乗るため、あえてチャレンジしました。自分のバイクと同じ機種で思いっきり走り込んでみようという魂胆です。さすがに自分のバイクで限界にチャレンジする勇気はありません。転倒するとすぐに十人以上の”諭吉”が逃げていきますので....

CB1300を借用、これなら思いっきり転けても大丈夫(おいおい)

準備運動の後にコースに出てみると、普段乗っているバイクにもかかわらずやっぱりCB1300は重い。初級とバランス受講の際はCB1100を使っていました。空冷で軽く、なおかつ足つきが良好なので思いっきりコーナーに飛び込んでいけますが、CB1300ではビビります。パワーの出方やエンジンブレーキの利き方が空冷のCB1100とは大きく異なるため、慣れるまでに何度かバランスを崩してしまいましたが何とか転倒は避けられました。

荒川河川敷にある練習場所(スクール開始前にちょっと撮影)

 スクール実施中のビデオ撮影などは禁止されています。なかなか予約が取れない人気スクールですので、仕事をサボって来ている人もいるかもしれません。YouTubeなどに投稿されて会社にばれたら大変ですから妥当な措置だと思いますが、何も記録が残せないとせっかくの経験も後で思い返すことが難しくなります。

GPSの軌跡データでHMSのコースが再現できた


 今回たまたま服の胸ポケットに小型のGPSロガーを入れっぱなしにしてありました。バイクに取り付けたナビ(ユピテルMCN46si)のGPSログ機能が使いにくいため、代わりに使い始めたものです。朝、家を出るときから帰宅するまでスクール中も含めてずっと記録されていました。もしかしてコースの状況も記録されてる?と期待してログを確認してみました。

GPSロガーのデータを表示したもの(午前中のコース、黒丸はパイロン)

GPSデータは一秒間隔で取得されているため、それより短時間の軌跡は残りません。カーブなどはデータが飛び飛びのため実際より内側を通過しているように表示されます。さらに位置精度は数メートル程度のため、パイロンスラロームなどは直線移動に見えてしまいます。同じコースを何度も周回しているため軌跡が太い線になっています。ここに記憶を頼りにパイロン(黒丸)を置いてみました。正確ではありませんが、実際の練習コースをイメージするには十分な情報ではないかと思います。
 さらにGPSロガーのデータにはその位置での時刻が含まれています。データの中身を覗けば色々と面白そうな分析ができそうです。例えば、何周回ったのかやラップタイムなど。トレーニング開始直後と後半でタイムを比較し、少しは早く走れるようになったかなども読み取れます。分析ソフトを見つけていませんので手作業での分析になりますが、安価なGPSロガー一個をポケットに入れておくだけでいろいろと役立ちます。

 午前中は通過できないほどの難しいポイントはなかったのですが、パイロンを回り始めるタイミングやアクセルを吹かすタイミングなど課題は山積みです。インストラクターの後席に乗せてもらいながらアドバイスしていただき、目からウロコ状態でした。参加者が7名と少なかったため、待ち時間もなくずっと走りっぱなしです。GPSデータから午前中だけで42周したことが分かります。気温が高かったこともあり汗だくで、休憩のたびにスポーツドリンクを飲んでいました。

 昼食後の午後は、これが中級かと思わせる部分が加えられていました。パイロンスラロームの後半のパイロンが少し外側にオフセットされていたり、クランクの途中に余計なパイロンが置かれてハンドルをフルロックに近い状態まで切る必要があったりと、中級の面目躍如たる設定のようです。

午後のコース、左側にルートが追加されています

特に青線で囲まれたところは、もともとクランクの狭いコースの途中にパイロンが置かれていてかなり小旋回が必要な課題です。一つの小旋回をこなしても、次の曲がり方まで考えておかないとすぐに行き詰まります。大きく減速を強いられ、最初は曲がりきれませんでした。
 インストラクターから『フロントブレーキをもっと使って、フロントフォークを沈めて小さく曲がる』というアドバイスをいただき、速くはありませんがなんとか通過することはできるようになりました。狙っているパイロンのもう一つ先まで見越したコーナリングもなんとかできるようになり大収穫のHMS中級でした。

 午後は少し長めのコースでしたが、38周回りました。途中、ニーグリップしていた内股がつったり、フロントブレーキの多用で右手の指がつったりと老体にはかなり厳しい午後となりました。休憩時間には疲労のために立っていられず、思わずベンチに座り込むほど。4時過ぎにスクールが終了した時には、バイクを押して車庫に行く際に倒してしまうのではないかと思うほど疲労困憊状態でした。帰宅時にまた重いバイクを二時間も運転するのかと思うと、車で来た人を羨ましく感じてしまいました。

 帰り際に建物の外を歩いていると、交通教育センターの社員証を首からぶら下げた猫を見つけました。HMS参加者の顔なじみになっているようで、とても馴れています。きっと、猫の手も借りたいほど忙しい交通教育センターなのでしょう。

個人情報保護のため社員証は撮らせてくれない猫さんでした

帰宅後は疲労のためビールと日本酒を嗜んだらそのまま爆睡でした。翌日、あちらこちらが筋肉痛です。久しぶりに参加したHMS中級は正真正銘のスポーツでした。



GPSデータとGoogle Earth Proで当日のコースを再現


 最近になってGoogle Earth Proが無料になったことを知り、いろいろいじくっています。Google Earth Proの特徴であるツアー動画とGoProで撮影した実写映像を組み合わせて新しい映像作品の可能性を探っていますが、ふとHMS参加時のGPSログからツアー動画を作ったら参加した中級コースの再現動画になるのではないかと思いやってみました。この使い方、結構面白いかもしれません。


(2016年4月5日追記)


一年半ぶりにHMS埼玉バランスに参加してきました


 たまたま追加コースに空きを見つけることができ、一年半ぶりにHMS埼玉のバランスコースに参加してきました。前回より下手になったような気もしますが、コース設定が前より難しかっただけ(^_^;)と自分を納得させています。

(2016年4月24日追記)


2015年10月27日火曜日

マウントの鬼 GoPro HERO4 Session付属のボールジョイントバックルを活躍させよう


 GoProの設計思想には敬服しています。マウント類の豊富さとその多機能ぶりに助けられて、見たこともないようなアングルの迫力映像が続々と撮影され、公開されています。PanasonicのHX-A1Hに刺激されたのかどうかは知りませんが、バッテリー内蔵式でシリーズ最小最軽量のSessionも発売されました。Sessionそのものも素晴らしいのですが、付属のアクセサリーにも特筆すべきものが含まれています。その一つがボールジョイントバックルです。このバックル、GoPro取り付け部が360度どの方向にも回転でき尚且つ5度程度どの方向にも傾けられます。

Sessionに付属の「ボールジョイントバックル」

GoProの標準的なマウントやアーム類で同じことを実現しようとすると、かなり複雑なことになります。複数のアームをつないでやっと同様の動きになりますが、その分振動には弱くなってしまいます。サードパーティ製ではこのボールジョイントに似た動きができるものも売られていますが、振動の大きなバイクなどでは実用にはなりませんでした。

 ヘルメットにマウントしての撮影では主にPanasonicのHX-A1Hを使用しています。A1Hは円筒形のため、撮影方向を調整した後に水平の調整が簡単に行えます。カチカチと本体を回すだけで完了です。この使い勝手の良さにGoProは太刀打ちできませんでした。

GoPro接着式ベースマウントを使用して取り付けたA1H

 新しく作られたボールジョイントバックルのお陰で、Sessionはヘルメットの様な微妙な傾きのある場所に取り付けても簡単に撮影方向や水平の調整が可能になりました。今までのGoPro用マウントでの調整方法とは一線を画しています。

ボールジョイントバックルでヘルメット横に取り付けたSession、シンプルな機構です

関節部分の動きも日本人の感覚からは硬すぎると思われるくらいで、簡単にはずれません。このボールジョイントバックル、もっと他にも活躍してもらいたいと考えました。

 真っ先に思いついたのがバイクのグラブバーにスポーツマンマウントで固定する時に利用したいということです。バイクツーリングで走行中の景色を撮影する際に、バイクやライダーの一部を画面に入れながら斜め前方を安定して写せる場所です。グラブバーが微妙な傾きを持っていますので、スポーツマンマウントで固定した際にカメラを水平に保ったまま自由に上下左右に向きを変えることができませんでした。RAMマウントなどの自在なジョイント部を持ったものもありますが、ゴムがコーティングしてある関節部分がバイクの振動でブレてしまい、CMOS画像センサー特有の歪みが目立ちました。

グラブバーにスポーツマンマウントで固定したカメラ

ここにボールジョイントバックルをセットするため、あれこれ思案してみました。そもそもスポーツマンマウントはバックルを取り付けるためのパーツは付属していません。

色々な場所にGoProをしっかり取り付け可能なスポーツマンマウント

何か使えるものはないかと持っているマウント類を漁ってみると、GoPro純正のサクションカップマウントのバックル取り付け部が目に入りました。

サクションカップマウント一式、左下のパーツが使えそう

しかし固定する部分の幅がかなり違いました。7mmほどサクションカップ用のパーツが大きくてそのままでは使えません。隙間を何かで埋めてやる必要があります。

サクションカップのパーツをスポーツマンマウントにはめてみました

得意の3Dプリンターでスペーサーを作ってしまえば簡単ですが、3Dプリントサービスでは最低でも2千円くらいかかります。あまりにも勿体無いので、近所のホームセンターをうろついて使えるものを探しました。見つけたのは水道のゴムパッキンとプラスチック製のワッシャーです。どちらも200円以下で手に入りました。

ホームセンターで購入したゴムパッキンとプラスチック製ワッシャー

これを複数個使い7mmの隙間を埋めてネジをしっかり締め込めるようにします。ゴムパッキンの方はネジを固く締めても多少しなりが残りました。最終的に採用したのはプラスチック製ワッシャーを5枚入れた固定方法です。

スポーツマンマウントにボールジョイントバックルを組み合わせた新しいマウント

これでグラブバーにカメラを固定してから上下左右の微調整が簡単に行えるようになります。この新種のマウントを活用して撮影に出かけるのが今から楽しみです。




え〜、そんなに高いの? ボールジョイントバックルの値段にビックリ


 この便利なボールジョイントバックルをヘルメットとグラブバーの二カ所で同時に使いたいと思い、Amazonで注文しようとしてビックリ! なんと4,200円以上もします。しっかりとしたベースマウント一式が買える値段です。今回は購入を諦め、手持ちのパーツでやりくりすることにしました。GoProのアクセサリーはやっぱり高過ぎです。

(2015年11月3日追記)



スポーツマンマウントと組み合わせてバイクで使ってみました、結果はダメ


 秩父方面に紅葉を見に行った時に使ってみましたが、結果はダメ。スライドさせてはめ込むだけのバックル構造はバイクのような振動に耐えられるだけの密着性はないようです。取り付けたカメラを手で軽く押すだけでバックルの基部がグラグラします。振動の影響が少ない撮影時に利用することにしました。

(2015年11月5日追記)



GoPro JAWSフレックスクランプの格安コピー品も試してみました


純正品は5千円前後もしますがコピー品なら千円くらいから出回っているJAWSフレックスクランプ(グースネッククランプ)をバイクで試してみました。GoPro HERO4 Sessionに付属するボールジョイントバックルとの組み合わせで十分実用になりました。

(2016年6月8日追記)



ボールジョイントバックルの同機能品を自作してみました


市販品のマウントに満足できない場合、最近はCADで設計して3Dプリントサービスで造形してもらうことも多くなりました。頭の中で考えた独自仕様のマウントが、実物になって届くのは驚きですし、それが実用できるのも感動です。高価なGoPro純正ボールジョイントバックルと同じ機能を持つマウントを作ってみました。

(2017年9月23日追記)



2015年10月26日月曜日

だから二輪旅 三つのアクションカメラで紅葉を激写しながら赤城山バイクツーリング


 「紅葉撮影なのにバイクで?」といういつもの問いに、「山の風や冷気も一緒に撮れるからさ」と答えていざ出発。今回は群馬県の赤城山に行ってみました。

 往路は北関東自動車道の波志江スマートICから県道4号を経由して赤城山を目指します。気温は20度を切り、高速で風に吹かれながらバイクに乗っているとかなり寒さを感じます。今回は三つのアクションカメラ(ウェアラブルカメラ)を同時に使用して、紅葉シーンをバイクから撮影しました。使用したカメラと取り付け位置は以下の通りです。

GoPro HERO4 Session(フォロントフォーク)


GoPro HERO3+(左側グラブバー)


Panasonic HX-A1H(ヘルメット横左側)



バイクへの取り付け方法詳細についてはこちらの「マウントの鬼」編をどうぞ。

 山の紅葉は標高によってだいぶ状況が変わります。格安の携帯型GPSロガーで位置と標高を記録しながら撮影を行いました。昨年の10月初旬にも赤城山を訪れたことがあります。その時は直前に襲来した台風の影響で、紅葉が盛りになる前に葉っぱが落ちてしまい何となく寂しい景色でした。今年はそんなことはなさそうです。

 標高500メートル付近でカメラをセットし、走りながら紅葉を楽しみました。標高1,000mを超えたあたりから木々が色づき始め、1,200mを過ぎると見事な紅葉の連続となります。前日が雨だったのか、しっとりと濡れた木の葉が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

 それぞれのカメラ据え付け位置から撮れる映像には特徴があり、それを活かした使用方法が求められます。ヘルメット横からは運転者の視線に近い映像が撮れます。バイクがあまり写りこまず、前方の風景全体が見渡せます。カーブでバイクが傾いても、ライダーの頭部はそれほど傾きませんので画像は安定しています。ただし、安全確認などで視線を左右に動かすと頭部と共にカメラが振られてしまうのが難点です。

ヘルメットのA1Hは前方全体が写せます

フロントフォーク部にネジ止めしたGoPro HERO4 Sessionはバイクの細かい振動の影響を最も受けにくく、バイクからの映像では最も安定しています。タイヤとフェンダーが映ってしまうのが難点ですが、前方の景色を忠実に記録するのに向いています。さらに路面に近い低い位置からの撮影はスピード感を出すには効果的な場所です。実際、ヘルメット横からの映像と比べると同じ速度でも感じ方は全く異なります。

フロントフォークのSessionはブレの少ない安定した景色が撮れます

グラブバーに取り付けたGoPro HERO3+は横方向も含めた景色が綺麗に撮れます。バイクとライダーも画像に入ってしまいますが、かえってバイクらしい構図です。音声は持っているカメラの中でHERO3+が一番良く録れるため、編集時の音声はここから拾っています。シフトエンジンの音やロードノイズなども録音可能です。

グラブバーのHERO3+は斜め横方向の景色をバイクらしい構図で撮れます

 県道4号の最高地点には白樺牧場が広がっていました。ここまで登ってくると木の葉はかなり散っていて、紅葉は少し趣が変わってきます。周りの山々の山頂部はもうすっかり落葉していました。

県道4号沿いにある白樺牧場の入り口

ここから少し下って、大沼まで行ってきました。赤城山には二つの沼があり、大きい方が大沼、小さい方が小沼です。それぞれ「おの」、「この」と読むのが正しいようです。

大沼に突き出た赤城神社

赤城山に到着ですが、地図を見ても赤城山という山頂はありません。この山塊の最高峰は1,827mの黒檜山です。この界隈全体で赤城山と呼ばれているそうです。

大沼の「おのこ駐車場」から見る黒檜山(左)

駐車場から南西方向に目をやると標高1,674mの地蔵岳も間近に見えます。

すぐ近くに地蔵岳

 収録してきた三つのカメラの動画を使ってマルチカム編集を行いました。同時に収録された三つの画像の中から、紅葉が綺麗に撮れているアングルを選びながら編集してあります。標高により紅葉の進み具合が変わりますので、GPSロガーで記録された標高もスピードメータと一緒に画面に合成表示してあります。GPSで計測した標高は誤差が大きいのですが参考にはなると思います。




2015年10月24日土曜日

快適バイク生活 ライディング中にズボンの裾がずり上がって足が寒い、対策あれこれ


 完全な秋冬専用バイクウェアに移行してしまえば、ズボンの裾がだんだんずり上がってきて足が寒いなんてこともなくなるのですが、まだ普段のジーンズのままでちょっとお出かけする機会はたくさんあります。シート幅が広い大型バイクのせいか、停止して足を地面に下ろす度にズボンがずり上がってきます。バイクに乗るときは少し長めのジーンズを選んでいるつもりですが、それでもしばらく走っていると裾がショートブーツよりも上がってしまい、風が入ってきて寒い思いをしています。

 何か簡単で良い対策はないものか思案してみました。時々山登りを楽しんでいますので、登山で使うスパッツ(昔の脚絆)が足元を完全にガードしてくれるのは体験済みでした。スパッツそのものをバイクに乗るときにも装着してしまえば一気に解決ですが、あまりにも大げさで目立ちます。スパッツには靴からずれないようにするために土踏まずの部分にベルトが、甲の部分に靴紐に引っ掛ける為の爪が装備されています。この足の甲の部分にズボンの裾を固定してしまうという方法を試してみました。


其の一 名札ホルダーのクリップ利用


 ダイソーで2個入りの名札ホルダーを購入。このクリップ部分を利用します。名札をぶら下げる部分は不要ですのでハサミで切り取ります。


ブーツの靴紐やベロについている紐通しに名札ホルダーの安全ピンを通します。


安全ピンの反対側にあるクリップでズボンの裾をはさみ、固定します。薄い生地だと滑ってしまい固定できない場合がありますが、ジーンズはしっかり固定できました。




其の二 ダブルクリップ利用


 文房具としてどこにでもあるダブルクリップも試してみました。大きさもいろいろ選べますが、あまり小さいものは生地を押さえる力も弱いようですぐに外れてしまいます。今回は挟み口19mmの小を使いました。


まず片方のレバーを外しておきます。


この外したレバーを、靴紐かベロの紐通しに固定します。


ここに外しておいたダブルクリップ本体を付け直せば完了です。ちょっとカッコ悪いですが、バイクに乗っている時は誰もそんなところには目もくれません。


ズボンの裾をこのダブルクリップで挟めば完了です。レバーはズボン側に倒しておいた方が出っ張りが少なく、安全だと思います。




評価は?


 どちらも街乗りの停止、発進を繰り返してみましたが裾がクリップに固定されている間は快適です。裾がずり上がることもなく寒い思いをすることもありません。問題はしばらく乗っているとふとしたはずみに外れることです。急ブレーキで足をいつもより強く踏ん張ったときや、少し汗ばんでズボンの滑りが悪くなったときなどは特に外れやすいようです。
 登山用スパッツのように留め具が生地に固定されているわけではないので、使用したクリップでは力が弱いようです。ダブルクリップは平らな金属板で挟む構造なので、ズボンの生地が滑ってしまいます。もともと服のポケットを挟むためにギザギザが付いている名札ホルダーのクリップよりも弱い力で外れてしまいました。金属板に薄いゴムを貼るなどすれば実用的かも知れません。

 当然ですがバイク乗車に向いた十分な裾丈のあるスボンを履いていることが前提です。膝を曲げて乗っていますので普段着の長さだと、乗車しただけで裾が引っ張られて固定した部分が外れてしまいます。まあ、足が窮屈になって運転に支障を来す前に外れてくれるので安全装置と言えなくもありませんが。

 もう少しで本格的な冬装備が必要になりそうですので、それまではこのお手軽対策法で足元を寒さからガードしてバイクを楽しみたいと思います。



ダブルクリップに滑り止めのゴムを貼ってみました


 1mm厚で裏に粘着剤が付いているゴムをホームセンターで見つけたので、ダブルクリップの内側に貼ってみました。


そのままでは軽く引っ張っただけでジーンズの裾から外れていたダブルクリップでしたが、ゴムが滑り止めになってかなり強い力で引っ張らないと外れなくなりました。


バイク運転中の足の曲げ伸ばしを繰り返しても、滅多に外れることはなくなりました。これでしばらくは足元快適なライディングを楽しめそうです。

(2015年10月27日追記)


2015年10月21日水曜日

房総酒蔵バイクツーリング ひやおろしが飲みたくて神崎町の鍋店を訪問


 少し前から「ひやおろし」の出荷が佳境です。その年の冬から春にかけて出来上がった新酒を蔵で熟成させながら夏を越し、涼しくなった秋に火入れせずに瓶詰めして出荷する酒が「ひやおろし」です。豊穣の秋にふさわしい豊かな味わいが楽しめる酒で、この季節しか飲めません。丁度買い置きの日本酒が底をついていたので、9月にひやおろしが出荷された香取郡神崎町の鍋店(なべだな)をバイクで訪ねました。ここは以前電車で「発酵の里こうざき酒蔵まつり」に来た時に立ち寄った蔵です。

大きな駐車場がある鍋店(なべだな)

 だいぶ涼しくなってきました。たまたま夏用のメッシュジャケットしか手元になく、高速道路で風に吹かれると寒そうです。高速道路へのアクセスが便利な場所にいるため、大した距離はなくても房総の酒蔵巡りについつい高速道路を使ってしまいます。考えてみれば往復の高速料金だけで、純米酒が一升買えるくらいかかります。もったいないので今回は一般道を走って神崎町を目指しました。

 途中、成田市滑川にある龍正院に大型観光バスが止まっているのが目に入り、立ち寄ってみました。ここは滑河観音(なめがわかんのん)の通称で知られ、坂東三十三観音霊場の第二十八番札所になっています。巡礼者姿のお年寄りが大勢来ていました。入り口にある仁王門は国の重要文化財に指定されています。高速道路を使っていたら見つけられない場所ですね。

滑川の龍正院

 この鍋店は千葉の酒蔵の中では大手です。船橋や津田沼などのスーパーにも商品が置いてあります。ただし季節限定品は家の近所ではなかなか手に入りません。やっぱり蔵元に直接買いに行くに越したことはないと思っていました。なにしろそこで醸造し、そこで瓶詰めしているのですから。

奥には広い敷地に沢山の蔵や煙突が見えます

しかし、お目当ての「ひやおろし」はもう置いてないと言われ大ショック。瓶詰めした後はすぐに販売店に出荷してしまうそうで、蔵元にはほとんど在庫はないそうです。確かに、蔵元に直接買いに来る客は少ないでしょうね。冷蔵保存が必要な酒ですから、蔵に置いておくよりも販売店で保管してもらった方が合理的な気もします。鍋店は成田山の参道に蔵元直営店を持っていますので、そちらであれば手に入ったかもしれません。

 気を取り直して店舗内の銘柄を物色しました。ここの代表銘柄は「仁勇」と「不動」です。蔵元ですから10月に瓶詰めされたフレッシュなものばかりが並んでいます。どれを選んでも旨そうなものばかり。

どれもこれも旨そうな酒が並んでいて悩みます

蔵の初心者としては二つの代表銘柄の純米吟醸を選択しました。「不動」の純米吟醸は2015年のインターナショナルワインチャレンジで銀賞を受賞したそうです。日本酒もワインのコンテストの一部門になっているんですね。

 店内で吟醸辛口「ぎんから」を見つけました。銚子の小林酒造場で「ぎんから」を購入後に勉強した銘酒開発協同組合の統一銘柄がここにも。売店の女性にそのことを尋ねてみましたがご存知ないようでした。

どちらも純米吟醸、旨そ〜

 純米吟醸酒を二本も購入してしまいましたが、高速料金が不要だったことを考えると出費はいつもと変わりません。一升瓶二本の持ち帰りに使ったのはいつもの「ツーリングお土産トートバッグ」です。大切な日本酒二本と共に無傷で帰宅です。



勝手に「房総の地酒」を応援するTVコマーシャル風動画を作ってみました


個性ある房総の地酒の良さが少しでも伝われば幸いです。





房総酒蔵バイクツーリングのインデックスはこちら


千葉にある約40軒の蔵元を順に巡っています。青色の酒蔵マークをクリックすると該当する投稿記事にジャンプします。








鍋店の純米吟醸酒飲んでみました


 まず不動の純米吟醸からやってみました。さすが純米吟醸です。すっきりとした飲み口で、どんな場面にも合う味です(どんな時でも飲みたいだけとも言えますが...)。熱過ぎる燗以外はどんな温度でも大丈夫。その時の気候に応じて楽しめます。一番のお気に入りはそのまんまのコップ酒というのが酒好きを物語っています。

(2015年10月26日追記)


2015年10月20日火曜日

マウントの鬼 バイクへのアクションカメラ取付け試行錯誤の記録


 ビデオカメラがデジタルになり、どんどん小型化されていくうちにアクションカメラなるカテゴリーの製品が出現しました。子供の成長記録を撮るための家庭用小型ビデオカメラが一斉を風靡しましたが、その後今まで見たこともないようなスポーツシーンを記録できる小型・軽量のアクションカメラ(ウェアラブルカメラ)が次々に発売されています。スポーツを楽しむ人にとって、自分が見ている感動シーンを他の人と共有できたらどんなに楽しいことでしょう。この夢を実現するための道具になり得るのがアクションカメラです。

現在使用中のアクションカメラ

 若い頃にバイクの免許は取ったものの、親の反対や当時の社会状況から乗るのを諦めていました。最近になって良い歳をして大型バイクに乗り始め、その魅力に改めて虜になっています。車で行ったことのある場所でもバイクで走ると全く違った印象を受けます。広い視界や吹き付ける風、その場所の温もりや香りまで直接感じることができます。バイクの感動を少しでも記録しておきたいと思い、GoProを始めとするアクションカメラを入手して動画を撮影するようになりました。

 最初にGoPro HERO3+ Black Editionを購入し、ツーリング中の走行シーンを撮影してみた時には、その臨場感や画質の良さに驚きました。その後、取り付けられる場所を増やしたり、複数のアングルを一度に撮影するために追加購入したアクションカメラは以下の二台です。

最初は正攻法でバイクの正面に取り付けてみた

 バイクを運転しながらビデオ撮影するにはカメラをどこかに据え付ける必要があります。手持ちでの撮影は不可能です。セットする場所は大きく二つに分類されます。一つはバイク本体のどこか。もう一つはライダー自身です。下の図はGoPro購入後一年間に試行錯誤した取付け場所、使用したマウント機材、有効な撮影方向を示しています。もちろんこれ以外にも様々な場所と用具を試してみましたが、振動で動画が見るに堪えないものや撮れる映像が面白みに欠けるなどの理由でボツになった装着位置や方法は数え切れません。当初の試行錯誤の様子はYouTube動画(GoPro + バイク取付箇所と映像サンプル)としてアップしてあります。約一年間の試行錯誤で実用になる動画が撮れるポイントとそのコツも見えてきましたので、この辺で一旦まとめておきたいと思います。



実用的な映像が撮れるバイクへの取付場所と使用マウント


 取付け出来ても撮れる映像に面白みや迫力が欠けたのでは意味がありません。比較的ブレが少なく、尚且つ狙ったアングルが実現できるバイクの取付け場所をイラストにまとめてみました。その際に使用したマウントは下の表のとおりです。取付け場所によって撮影の方向が限定されますので、実用的に撮れる方向を矢印で表示しました。



使用したマウントベース
略号 製品名称・型番・実購入価格 外観 主な取付け場所
BB REC-MOUNTS
GoPro用ボルトベースマウント
  REC-B28(M6/M8)
各1,730円
・フロントフェンダー
・マフラー固定部

BM REC-MOUNTS
バーマウントタイプ4(17〜64mm)
  REC-B46-GP
2,082円
・フロントフォーク
・リアリザーバータンク
・フレーム下部
CH GoProチェストハーネス
  GCHM30-001

5,372円
・ライダー胸部
CM GoPro接着式カーブマウント


付属品
・ヘルメット横
MF RAMマウント
ミラーフレームベース11mm穴
  RAM-B-252U
1,512円
・ミラーフレーム(穴)
RC REC-MOUNTS
回転式クリップマウント
  REC-B53
2,140円
・ヘルメットバイザー部
SC GoProサクションカップマウント
  AUCMF302

4,860円
・フロントカウル
  →ブレ多い
・ガソリンタンク上部
SM GoProスポーツマンマウント
  ASGUM-001

8,939円
・グラブバー
・ミラー支柱
  →ブレ多い
・タンデムステップ




バイクへアクションカメラを取付ける際の考慮点


 エンジンや路面からの振動の影響をできるだけ受けない取付け方法を採用する必要があります。気を付けなければならないのは細かい周期性の振動です。道路の段差を越える時のような一時的に大きな振動は、カメラがしっかり固定されていればすぐに影響はなくなります。それより、周期的に続く細かな振動でカメラが共振してしまうと、不快な画像の歪みがずっと続いてしまいます。振動を吸収するというマウントも売られていますが、共振しやすかったり、大きな衝撃を受けた後に長く揺れ続けたりします。バイクへの固定はダイレクトにガッチリとが合言葉です。
 ライダーの体やヘルメットに取り付ける場合は振動の影響はありません。撮れるアングルや風景以外のヘルメットやバイクの映り込みを考慮して位置を決めてやればOKです。

1.エンジンの振動の影響が少ない場所を選ぶ


 取付け場所はエンジンからの細かな振動の影響をできるだけ受けない場所を選びましょう。意外かもしれませんが、マウントとカメラの取付けがしっかりとできれば路面からの振動の影響はオンロードではあまり気にする必要はありません。アイドリングでも振動しているフロントカウルやミラー、ハンドル端部はアクションカメラの取り付け場所としては適当ではないことがわかりました。

カウル下にサクションカップマウントで取り付けたPanasonic HX-A1H

フロントカウル周辺は進行方向全景が見渡せ、バイクも写り込まない絶好の取付け位置なのですが、樹脂製で絶えず振動しています。動画には向きませんが、十分な光量のある日中に静止画を撮影するだけなら十分活躍できる場所です。

2.バイクに密着し一体化させる


 マウントはバイクの取付け部分にできるだけ密着し、バイクと一体になるような固定方法が望まれます。最も確実な方法はマウントをボルトでバイクに固定することです。上の表の中ではBB(REC-MOUNTS GoPro用ボルトベースマウント)が最良の結果となりました。

フロントフォークのフェンダー取付け部にネジ止めしたマウント

 ボルト締めができない場所では、バイクへの接触面が大きくて締め付けが確実に行えるものが良好な結果となりました。BM(REC-MOUNTSバーマウントタイプ4)も応用範囲が広く、比較的ブレの少ない映像が撮れます。バイクに傷をつけないよう薄いゴムを貼り付け、手で調節できるホースバンドに交換すると格段に使いやすくなります。傷防止のゴムは必ず薄いものにしてください。厚手のものはNGです。

手回し可能なホースバンドの内側に薄いゴムを貼り付け

 付けたり外したりを簡単に行いたい場所ではSM(GoProスポーツマンマウント)が活躍しています。他のマウントに比べて高価なのが玉に瑕ですが、素材が硬くしっかりと作られています。グラブバーやタンデムステップなどの単純なパイプ形状ではない場所でも力ずくで固定できてしまいます。滑り防止のため、薄いゴムを貼り付けておけばベストです。

強い力ではさめるためテーパー状の場所でもOKのスポーツマンマウント

3.マウントとカメラは直結が最良


 マウントベースとカメラとの間にはアームなどのパーツはできるだけ入れず、直結する方が振動の影響が少なくなります。いろいろ便利なアームが売られていますが、マウントベースとカメラ本体の距離が長くなればなるほど振動の影響は大きくなりました。

 RAMマウントは種類も多く、ナビやスマホをバイクに固定するには最適な結果を得られます。ボールジョイント部がゴムで覆われていて、ここが振動を吸収するショックアブソーバーのような役割も持っています。しかし、エンジンや路面からの細かい振動を遮断することはできません。むしろ重量のあるアームとゴムの関節部分が振動を共振させてしまうようで、アクションカメラには逆効果でした。自在に向きを変えられるため、自撮りやハウツー物ビデオの撮影には大変役に立つマウントです。停止中や低速での撮影時には重宝しています。

アングルを自由に変えられるRAMマウント

 GoProを固定する時にマウントとの間にどうしても複数のアームが必要な時があります。どんなにネジをきつく締めても直結に比べてカメラの振動が大きくなり、映像に歪みが生じます。横向きのマウントに直結できる構造のGoPro HERO4 Sessionをテストしましたが、振動の影響は格段に小さくなっていました。

金属製マウントにカメラ(ハウジング)を直結したSession

4.マウント機材は金属製がベスト


 使用するマウントやアーム類は金属製がベストです。プラスチック製であれば寸法精度の高い純正品がより良い結果でした。GoPro HERO3+取付の際に90度傾けてやる必要があり、初めから90度の角度が付けられたサードパーティ製のアームとGoPro純正アーム二本を繋いだものを比較してみたら純正品の方が良い結果が出ました。接続部の精度に大きな違いがあり、素材の硬度にも差があったからだと思います。

左がサードパーティ製の一体型90度アーム、右がGoProの組み合わせ

どうしてもアーム類を利用する場合は、精度の高い純正品をできるだけ少なく使うのがコツです。


 これらが約一年間の試行錯誤で得られた、実用的な映像を撮るためのアクションカメラ取付け方法です。現在、ツーリング時の撮影で主に利用している取り付け場所(使用マウント)は以下の五箇所です。

  • フロントフェンダー取り付け部(REC-MOUNTS GoPro用ボルトベースマウント)

     バイク前方の景色を安定して撮影することが可能ですが、どうしてもフェンダーの一部が写り込んでしまいます。ライダーの視線に比べて低い位置からの撮影になりますので、実際にライダーが見ている景色とは異なってしまうのも課題です。

  • グラブバー(GoProスポーツマンマウント)

     バイクとライダーの体の一部を画像の右か左に映したまま流れる景色が撮影できます。カメラをより外側に向ければ、コーナリング中の横方向の景色も撮れるため観光地などでは役に立ちます。ただしこの構図の画像だけを長々と見せられてもすぐに飽きがきます。他のアングルと切り替えながら作品を作るマルチカム編集の素材としては面白いものです。

     カメラを後方に向けることも可能で、遠ざかる景色を撮影できます。グループでツーリングする際には、後ろにいる仲間を撮影するのに都合の良い取り付け場所です。

  • ヘルメット横(GoPro接着式カーブマウント)

     自分のバイクを映さず風景だけを撮りたいときに利用しています。ライダーの目の位置に一番近く、見ている通りの映像が残せます。安全確認などで頭を動かすと景色がゆらゆらと動いてしまうのが課題です。

  • タンデムステップ(GoProスポーツマンマウント)

     路面に近い位置でスピード感を出したいときにはタンデムステップの下側に取り付けると迫力のある映像が撮れます。タンデムステップは折りたたみ式で簡単に動いてしまいますが、カメラやマウントの重量が加わり意外に揺れません。安定して撮影が可能でした。

  • フロントフォーク(REC-MOUNTSバーマウントタイプ4)

     進行方向を路面に近い位置で、バイクの映り込みを少なく撮影するにはフロントフォーク下部にマウントすることもあります。ワインディングを左右にカーブしながら走る映像は迫力があります。金属製のホースバンドで強力に固定されますので、途中に余計なアームをかませなければ振動の影響もそれほどではありません。




 試行錯誤を続けていますが、映像がブレず尚且つバイクが全く写り込まない場所は未だに見つかっていません。ネイキッドバイクであればヘッドライトの周りに候補が一杯ありそうですが、さすがにバイクを買い換えることはできません。

 各場所への取付けで経験したことや尚残っている課題、撮影した映像例などについては順次投稿していきたいと思います。



GoPro JAWSフレックスクランプの格安コピー品も試してみました


純正品は5千円前後もしますがコピー品なら千円くらいから出回っているJAWSフレックスクランプ(グースネッククランプ)をバイクで試してみました。GoPro HERO4 Sessionに付属するボールジョイントバックルとの組み合わせで十分実用になりました。

(2016年6月8日追記)



小型・軽量なSessionでマウント方法を再評価


 本体の重量はHERO3+とそれほど変わらないSessionもハウジングまで含めればかなり軽くなりました。さらにHERO3+や最新のHERO4では難しい横方向への固定もSessionでは簡単にできるようになり、余計なアーム類を間に挟む必要がないため振動に強くなっています。HERO3+の時にあまり評価の良くなかった取付方法を、Sessionを使って改めてテストしてみました。カメラの重量や固定方法が変わると同じマウントでも振動の影響が微妙に変わってきます。新たにテストした取付方法と映像サンプルを動画にまとめました。


(2016年6月29日追記)



市販品に満足できずオリジナルマウントを自作


 市販のマウントで撮影を行っていると、どうしても満足できない場合やもう少し手軽に使いたい場合がでてきます。今まで経験してきた市販マウントの短所を改善すべく、3Dプリンターで自分専用のマウントを自作して使うようになりました。自転車やオートバイ用に自作した最近のマウントをご紹介しています。売っていなければ作ってしまえる時代ですので、皆さんも是非チャレンジしてみてください。

余っていたGARMINのサクションカップ用にGoProマウントを自作

(2016年11月6日)



ボールジョイント部を持つ自作マウントも役立ちそう


 ベースマウント固定部からカメラの重心までの距離をできるだけ短くすることが、振動に対しての影響を少なくして安定した映像を撮るための必要条件であることがわかりました。その場合でもカメラの向きや水平の調整がちゃんとできなければなりません。それらの条件を満たすボールジョイント部を持つマウントを自作してみました。

GoPro取り付け部を1インチのボール状にしてしまう自作マウント

(2017年9月7日追記)