2016年12月1日木曜日

房総酒蔵バイクツーリング番外編 今秋飲んだ千葉のひやおろしを棚卸し


 9月9日に解禁された千葉のひやおろし。約三ヶ月が経ち、そろそろ蔵の在庫もなくなりつつあるようです。さらに、秋に仕込んだしぼりたて新酒の出荷も始まり、ひやおろしは終了の時期になりました。昨年飲みそびれたこともあり、今年は9月の出荷開始から精力的に各蔵元をバイクで巡り、ひやおろし(秋あがり)を手に入れてきました。三ヶ月弱の期間で14の蔵元を訪問し、15銘柄をゲットです。この先しぼりたて新酒に夢中になる前に、今秋楽しませてもらった千葉のひやおろし(秋あがり)を棚卸ししておきたいと思います。

とても全部は回りきれない千葉のひやおろし巡り

ひやおろし出荷の有無や時期についての情報を得てから蔵元に出かけないと無駄足になりかねません。しっかりとしたホームページを持ち、情報をアップデートしている蔵は問題ありませんが、ホームページを持っていない規模の小さな蔵元もたくさんあります。千葉県酒造組合がやっている地酒ショップの新入荷情報を頼りにして、訪問する酒蔵と銘柄を決めてから出かけました。この地酒ショップでも取り扱いがないような銘柄の場合は、残念ながら今回のひやおろし選びから漏れています。小規模な蔵の出荷情報をいかにタイムリーに収集するかが今後の課題です。


同じひやおろしでもこんなに味わいが違う


 春先にしぼられた酒を火入れしてからタンクに貯蔵し、ひと夏じっくりと熟成させてから、涼しくなってきた秋に二度目の火入れをせずに出荷するのが「ひやおろし」の定義です。蔵によっては「秋あがり」とも呼ばれていますが、この「秋あがり」の中には一回目の火入れも省いて低温生貯蔵で秋まで熟成した酒もありますので、厳密に言えば「ひやおろし」ではありません。旭鶴の特別本醸造原酒生酒「秋あがり」はまさにその酒でした。純米や吟醸などの一般的な日本酒区分以外に、タンク貯蔵前の火入れの有無やしぼった酒に加水調整をしているかどうかなどの違いが加わり、同じひやおろし(秋あがり)でも実にたくさんのバリエーションがあります。

飲んだ千葉のひやおろし(秋あがり)を原材料・精米歩合で区分

半年ほど蔵のタンク内で熟成された酒です。新酒の頃の荒々しさが取れ、丸みを帯びた味わいになっていますが、その酒本来の個性は熟成後も健在のようです。吟醸は本来の香りの豊かさを保ったまま、よりまろやかになっています。さっぱりとした口当たりの純米酒は、奥行きが出てきたように感じます。原酒をそのまま熟成させたものは、他の酒に比べて2〜3度もアルコール度数が高いのですが、新酒の時期のような刺激は影を潜めています。

ひと夏の熟成でいい色合いになったひやおろし

香りの高い吟醸やアルコール度数の高い原酒は冷やが合っているようです。氷で冷やしながら楽しめるガラス製の酒器は手放せない一品となっています。グイグイ飲める冷やですが、原酒だとアルコール度数が19度近くもありますので飲み過ぎには要注意。お酒の途中で水を飲む「和らぎ水」も二日酔いを避けるのには効果がありそうです。

吟醸や純米原酒などは氷で冷やしながら飲むと格別

純米や特別本醸造のひやおろしは、室温でもいけますし燗酒もたまりません。特にバイクで体の芯から冷えてしまった時には、燗酒を一口飲めば生き返ります。あまり熱くせず、ぬる燗から上燗が味も香りも楽しめるひやおろしの飲み方のようです。酒を燗する際には電子レンジでチンではなく、温度や香りを確認しながら燗できる湯煎がオススメです。

湯煎であれば燗をつけている最中から香りが楽しめる

千葉にある14の蔵元の15銘柄のひやおろし(秋あがり)はどれも個性豊かで甲乙つけがたい旨さでした。あまりの美味しさにいくつかの銘柄は追加購入しましたので、飲んだひやおろし(秋あがり)は合計18本ほどになりました。約三ヶ月(12週)の間に18本も飲むとは、我ながら呆れたもんです。


2016年11月30日水曜日

房総酒蔵バイクツーリング これでやっと初しぼりと一緒ににごり酒も持ち帰れる


 そろそろ今年の秋に仕込まれた新酒が愉しめる時期になってきました。9月初めからひやおろしを求めて房総の酒蔵を巡りましたが、その際には必ずしぼりたて新酒の出荷時期を確認するようにしてきました。今年一月に偶然出会った、いすみ市大原にある木戸泉酒造の初しぼりの味に惚れ込み、つい最近のひやおろし入手まですでに何度も訪れている酒蔵です。今年は11月29日に初しぼりの出荷が始まると聞いていましたので、バイクを飛ばして買いに出かけました。

真新しい巨大な杉玉が架かっている木戸泉酒造入り口

木戸泉酒造の入り口には直径190センチもある、巨大な真新しい杉玉(酒林)が架かっていました。毎年新酒の時期に、酒好きのボランティアが集まって作っているそうです。入り口に「初しぼり」の看板があり、熊の置物が新酒の一升瓶を抱えています。


バイクで活性酒を持ち帰るのが夢だった


 初しぼりが出荷される時期には一緒ににごり酒も出てきます。この時期のにごり酒は酵母などの菌が生きたまま入っていて、瓶の中でも発酵が進んでいる活性酒です。二酸化炭素の生成が続いているため、瓶内の圧力を逃がすために穴あきのキャップで栓をしてあり、瓶を横にしないでくださいとの注意書きがあります。

活性のにごり酒は発酵が続いているため瓶を横にして持ち帰れない

バイクで酒蔵巡りをする際には、自分で作ったツーリングお土産トートバッグが活躍しています。一升瓶1〜2本をバイクのシートにしっかり固定することができ、今まで一度も割ったことはありません。タンデムシートで衝撃が吸収されるため、瓶にも優しいようです。

自作のツーリングお土産トートバッグ

このバッグ、構造上瓶を横にしないと固定できません。活性酒では厳禁の積み方になってしまいます。新酒の時期に、美味しそうな活性酒を見つけても今までは泣く泣く諦めていました。

 いろいろなバッグをバイクにしっかりと固定できるように、フレームに直に汎用バックルを取り付けてあります。今後の応用もできるようにと考えて、一箇所に二個のバックルを配置していましたので、これを活用してみました。

オスとメスの配置を考えて、一箇所に二個のバックルをフレームに固定

いつも使っているツーリングお土産トートバッグを設置した状態でも余る、片側のバックル二個で大型のウェストバッグ(Mountain SmithのDay Classic)を吊るし、ぐらつかないようにタンデムステップで固定してみました。このやり方はロングツーリングに向けて、大型バッグやウェストバッグを必要に応じてバイクに固定する方法を検討している時に発見したものです。

サイドに取り付けた大型のウェストバッグに一升瓶と四合瓶を入れてみた

一升瓶は少し飛び出しますが、四合瓶はすっぽりと収まりました。タンデムステップにバッグの下部を固定していますので、ぐらつくこともなく瓶二本が立ったままバイクに積載できました。

バックの下部をタンデムステップに固定

バイクのフレームに固定した25mm幅のベルトと大型の汎用バックルのお陰で、一升瓶と四合瓶が入ったバッグも不安なく固定できています。本来ならパニアケースを設置する場所なのでしょうが、一升瓶を縦に収納できるパニアはそう多くはありません。さらにパニアケースのような硬い箱では、瓶の保護を厳重にしないと割れてしまいますが、この方法では簡単な緩衝材に包んだだけで問題ありませんでした。


期待以上の積載性でこれからの活性酒探しが楽しみに


 新酒の時期に続々と出荷される活性酒や発泡性の日本酒。わざわざ車で出かけなくても、バイクツーリングのついでに買って帰れるとなると、さらにバイクでの酒蔵巡りが楽しくなります。バイクの横に取り付けたバッグの大きさから判断すれば、一升瓶三本くらいは立てた状態で持ち帰れそうです。

酵母が生きたままの活性酒をバイクで持ち帰れたことに乾杯

これからしばらくの間、各蔵元から続々と出荷される発泡性の新酒を遠慮なく持ち帰れることがわかり、帰宅後の杯が進みました。バイクツーリングと地元の酒蔵巡りと季節毎の美味しい地酒、これからもますます楽しめそうです。



房総酒蔵バイクツーリングのインデックスはこちら


房総酒蔵マップ
千葉にある約40軒の蔵元を順に巡っています。青色の酒蔵マークをクリックすると該当する投稿記事にジャンプします。







2016年11月24日木曜日

快適バイク生活 冬用グローブの保温性能は数値で計測できるか


 いよいよ本格的な冬の足音が近づいてきました。ツーリングの目的地によっては、厳冬期の冬支度をして出かけないと後悔することになります。先日、冬用ジャケットの保温性能が数値で計測できるかどうか試してみましたが、今回はグローブのテストにチャレンジです。

テストに使ったグローブ、左から冬用グローブ・レイングローブ・革グローブ

重ね着で調整できる上下ウェアーとは異なり、グローブは基本的にそれぞれの製品の性能に依存します。いろいろなタイプのグローブをいろいろな外気温でテストしてみたいのですが、先ずは温度計測の手法や測定値の評価方法が妥当性のあるものかどうか確認するため、朝から一日中10℃前後の気温予報が出ていた今にも雨が降り出しそうな日にテストを行いました。


狭い場所の温度が計測できる熱電対型温度ロガーを入手


 指定時間間隔で温度を測定し、時刻と温度をメモリーに記録してくれる温度ロガーを前回冬用ジャケットのテストの際に入手しましたが、これは温度センサー内蔵型のためグローブの指先のような狭い場所には入りません。外気温を記録するために、今回は一本をジャケットの胸ポケットにセットしました。

温度センサー内蔵のデータロガー

グローブの指先の温度を測定するために、長いコードの先にセンサー部がついている熱電対型の温度ロガーを入手しました。標準で付属するセンサーは長いステンレスの棒で覆われていて、これをグローブに入れると指が曲げられません。センサー部がむき出しになっている熱電対を売っていましたので、これを別途購入しました。

熱電対型の温度ロガー、センサー部は色々選べる

センサー部がむき出しのままでは人の肌に直接触れてしまい、グローブの中の空気の温度ではなく人の体温を計測することになってしまいます。

むき出しの熱電対センサー部

直接肌に触れないようにカバーをしてから計測に使用しました。

むき出しの熱電対センサー部にカバーをして使用

このセンサー部をグローブの中の左手中指、上側にセットしました。ナックルガード等は取り付けていませんので、バイクで走行中始終風の当たる部位です。

手袋内、左手中指の真ん中あたりに温度センサーをセット

コードを通してジャケットの内ポケットに入れた温度ロガー本体にデータが記録されることになります。


外気との温度差が意外に小さいグローブ内部


 計測は一般道で行いました。連続で高速走行をすれば、さらに厳しい条件のテストが行えると思いますが、それは次の機会に。この日はずっと曇り空のため、日差しの影響はないと思います。三種のグローブを取り換えながら、ほぼ11〜12℃の外気温の中を走って、グローブの内側の温度を測定したものが下のグラフです。冬用ジャケットのテスト結果では、内外の温度差が6〜13℃程度あったのに対して、今回のグローブでは2〜3℃程度とかなり小さくなっているのがわかります。

 外気温を計測している温度ロガーはセンサーが筐体内部に入っているため、外の温度変化が少し遅れて現れます。それに対して、熱電対型は素早い応答性を持っているため、外気温の変化よりもグローブ内の温度変化が先に現れています。

グローブ内部の温度と外気温のグラフ(単位は℃)

冬用グローブでも風を受ければ内部の温度はどんどん下がる


 初めは冬用グローブです。室内に置いてあったため走行当初は内部も高い温度を示していましたが、走り始めるとどんどんと温度が下がっていきます。2℃ほどの内外差で安定したようです。グローブ内温度13℃では指先が冷たく感じますが、我慢できない温度ではありませんでした。ジャケット内とは異なり、グローブ内の温度はかなり低いことがわかりました。

スリーシーズン用の革グローブは保温性はほぼゼロ


 続いて、道の駅で暖をとりながらスリーシーズン用の革グローブに交換しました。休憩中、グローブから抜いた熱電対センサーをジャケットの袖口に押し込んでいましたので、一気に20℃近くまで跳ね上がっているのはそのためです。
 走り出すとグローブ内外の温度差はほぼ無くなりました。わかってはいましたがスリーシーズン用の革グローブに保温性はほとんど無いようです。指先がかなり辛い状況で計測を続けました。

自らの発熱が少ない手にはグリップヒーターが有効


 革グローブでの走行がかなり辛くなってきたため、グローブをしたままコンビニで小休止してから、グリップヒーターをオンにして革グローブの計測を続行です。

手の発熱量はとても少ないため、それを補うグリップヒーターは有効

ヒーターが温まってくると、薄い革を通して手のひらが温まってきます。指先の温度も冬用グローブを超え、だいぶ楽になりました。短い手首部分から風が入ってくるので快適とは言えませんが、外部の熱源の助けを借りて血行が良くなったのか、風を受けている指先も寒さを感じません。薄手のグローブで操作性も問題なく、風の侵入さえ防げればこの組み合わせは悪くはなさそうです。書類を書く必要のある白バイ警官は、冬でも薄いグローブとグリップヒーターで走っていると聞きましたが、これならなんとかなりそうです。

ゆとりのある手袋は暖かい


 最後にレイングローブをテストしてみました。雨の日はめったに乗らないので、このグローブもほとんど出番がありません。交換当初は冷えていないグローブと暖かさが残っているグリップの影響で一気に温度が上がりました。走り出すと内部の温度は下がっていきましたが、それでも冬用グローブと同じ程度の内外温度差は保っています。レイングローブ、結構暖かい。このグローブ、少し大きめで操作性が若干劣るのですが、内部に豊富な空気層ができているようです。雨の侵入を防ぐ構造のため、風の影響も少なく結構保温性が高いことがわかりました。


本当に問題となるのは外気温5℃以下


 暖かいと言われる千葉県でも1月、2月の日没後は外気温が氷点下になることもあります。冬用グローブが本領を発揮しなければならないのは外気温が5℃以下のシーンではないかと思います。まだ出番はありませんが、持っているグローブの中で一番厚手なのがPOWERAGEの冬用です。もう少し寒くなったら、このグローブでも計測してみようと思います。

厚手のPOWERAGE冬用グローブ

厚みがあるため操作性が犠牲になるのですが、背に腹はかえられません。これでも外気温5℃以下で走っていると指先が冷たくて痛くなります。グリップヒーターを併用しても、グローブの厚みが邪魔をして余り暖かさを感じません。グリップヒーターの使用を前提とした場合は、手のひら部分が薄手で風の当たる甲の部分が厚手のものを選んだ方が効率的かもしれませんが、そんなグローブは見たことがありません。これ以上を求めるのなら、グローブ内部を直接温める電熱グローブしかなさそうです。


次はブーツ内外の温度計測かな


 ネットでは冬のライディング中につま先の冷えを訴える人が多いようですが、私はあまり気になりません。特別な靴下をはくわけでもなく、普通のブーツにいつもの靴下一枚で乗っていますが、我慢できないほどの冷たさは感じません。多分、つま先に余裕のあるブーツを選んでいるせいだと思います。十分な空間にとどまっている空気(デッドエアー)は高い断熱効果があります。その辺の仕組みを今回入手した熱電対型温度ロガーを使ってブーツ内外の温度計測をしてみようと思います。



グリップヒーター用グローブもあった


 その後ネットで探してみると、グリップヒーター使用を前提としたグローブも売っていました。手のひら側はグリップヒーターからの熱を伝導しやすくするために薄く、手の甲の方は風よけと断熱のために厚く作られています。副次的な効果として操作性も向上するみたいです。実物を是非試してみたいものです。

(2016年12月10日追記)


2016年11月13日日曜日

マウントの鬼 自作マウントでやっと理想的な位置にセットできたユピテルバイク用ナビ(MCN46si)


 昨年スピード違反で捕まったのを機にユピテルのレーダー付きバイクナビを取り付けてから一年半が経ちました。未だこれのおかげで助かったという経験はありませんが、バイク専用ナビの安定した動作と使用感には満足しています。慌てて取り付けたものですから、元々付いていたRAMマウントのUボルトベースを利用しました。そのためナビの位置がタンク寄りになってしまい、メーターから離れ過ぎているのがずっと気になっていました。

乗車状態での写真 ナビがガソリンタンクに寄りすぎて、メーターとの視差が大きい

メーターを読む時よりもさらに視線を落としてやらないと、ナビ画面が確認できません。進行方向 → メーター → ナビと視線移動が大きくなってしまい危険です。さらに、ナビがタンク側にせり出してしまい、大きいタンクバッグはつけられません。

 原因はRAMマウントの基本構造にあります。ハンドルバー中央に取り付けられたUボルトベース(RAM-B-231U)とナビのクレードル下に付けられたAMPSホールパッド(RAM-B-347U)の間をショートアーム(RAM-B-201U-A)で連結しています。

二つのボール間をアームで連結する構造のため、アームは省略できない

二つの1インチボールをアームで挟んで固定する構造のため、位置的にアームが不要な場所でも必ずアームを入れなければなりません。一番短いアーム(ボール間4.5センチ)を使用しましたが、その分タンク寄りになってしまいました。

 アームを真っ直ぐに立てればナビをハンドルの上に持ってこれますが、今度は上に行き過ぎてライダーの顔に近づいてしまいます。老眼のため、あまり近いと字が読めません(情けない.....)。

アームを立てればハンドル真上になるが、高さが高過ぎ

適当なマウントを見つけたら交換して、ナビの位置を直そうと思ったまま一年半も過ぎてしまいました。高機能なCADソフト(Fusion360)と3Dプリントサービスでオリジナルマウントを作っては実戦で活用できることに味をしめ、ナビ位置を変えるための自作マウント作りに挑戦してみました。


RAMボールに直接取り付け可能なマウントを設計


 1インチ(25.4mm)のRAMボールにアーム無しで直接取り付けできるナビ用マウントを設計します。ユピテルナビ(MCN46si)付属のクレードルのネジ穴はAMPSホールパターンという規格で造られています。これはGarminのZumoなども同じだそうで、いろいろなマウントが利用できて便利です。

ナビ取り付け穴は規格サイズでユピテルにも合致

RAMボールは金属の球にゴム層のコーティングがしてあります。どの程度のマージンで、どの程度の滑りがあるのかはやってみないとわかりません。とりあえず試作・評価品として設計してみました。使用したソフトはAutodeskのFusion360。学生は三年間、スタートアップ企業は一年間の無料ライセンスが取得でき、期限がきたら更新が可能です。

Autodesk Fusion360で設計中のオリジナルマウント

出来上がったSTLファイルを3DプリントサービスのDMM.makeへ送って発注。待つこと四日ほどで完成品が宅配されてきました。適度なしなりと強度を兼ね備え、価格も一番安いナイロン素材で作りました。

安価な白色ナイロン素材を使用、15mm長のM5ボルトとナット二組で締め付ける

このオリジナルマウントで不要になる、市販のアームとホールパッドの合計価格より安価に出来上がりました。量産しない自作品でも、必要な機能だけに絞り込めば市販品に負けない価格を実現できます。


自作マウントでバイクナビを取り付け直し


 ナビ付属のクレードルにオリジナルマウントのネジ穴を合わせてみるとぴったりです。3Dプリントサービスでナイロン素材を使用した場合、±0.3mmの誤差を考慮した設計が必要ですが、実際に出来上がったものはもう少し精度が高いようです。

ユピテル・バイクナビ用クレードルに取り付けた自作マウント

この状態でUボルトベースのRAMボールに乗せ、角度を調整してからボルトを締め込みます。

ハンドルバーの真上にセットできたバイクナビ

バイクにまたがってナビやメーターを見てみるとこんな感じになりました。一番最初の写真と見比べていただければ一目瞭然。メーター側に近づき、ナビを見る際にも視線移動が少なくて済みます。イグニッションキーが隠れましたが、始動時だけほんの少し前かがみになれば、場所の確認もキー操作も問題ありません。

自作マウントでナビの位置をメーターに近づけた

この状態でよく行く日帰りコースを走ってみましたが、視線移動が少なくてかなりナビが見やすくなりました。結果として安全運転にも寄与してくれるものと思います。


幾つかの課題も発見


 頭の中で想像しながら設計していますので、3Dプリントで出来上がった実物を使用する際には毎回課題が見つかります。一個しか作らない場合は、何らかの手当てをして使い続けますが、それ以外は設計にフィードバックして改良版にします。
  1. RAMボールを締め付ける部分が細すぎて強度に不安が残る

    ナイロン素材の場合、厚みが3mm以下だと簡単に曲げられる柔軟性があります。5mm以上の厚みがあればかなり硬い部材となりますが、ネジで締め付ける部材としてはもう少し厚み(幅)が必要なようです。

  2. 変形したRAMボールへの対応が必要

    一年半の間、アームで挟まれ続けたRAMボール。ゴムの部分が変形して、形が変わっていました。凹んだ部分は1インチ(25.4mm)の直径がありません。1mm程度も直径が小さくなっていました。このようなRAMボールでもしっかりと固定できる構造にできればベストです。
とりあえず取り付けて、一日使用して感じた課題はこの二点です。次回作成時に備えて、この二点に対応できるよう設計変更を行う予定です。


 設計変更を行い、改良版に取り替えて実際に使用中です。実用性が確認できましたので、DMM.makeのクリエイターズマーケットに出品しました。ユピテルナビの取り付け位置で悩まれている場合は是非ご検討ください。

Autodesk Fusion360で改良中のマウント

(2016年11月19日追記)


2016年11月9日水曜日

谷津道探検サイクリング 秋の終わりは「むかご」を探して酒の肴に


 関東にも木枯らしが吹き、もうすっかり秋も終わりの気配。少し前まではサイクリングに出かける度に頭上のアケビを探していましたが、今はほとんどの実が落ちてしまいました。

アケビの季節ももう終わり

市街地を抜けだし、谷津道を探検しながら、里山の奥へ奥へとルートを広げているうちに、だいぶ山の中も走るようになりました。出くわす動植物も山の中らしいものが増えてきます。

房総の里山を奥へ奥へとルート開拓

農家が点在する農道では大きなアオダイショウをよく見かけますが、里山の奥で見つけたのはアオダイショウより小型の赤みがかった蛇です。帰宅後に調べてみるとヤマカガシのようです。

道を横切るヤマカガシ

このヤマカガシ、少し前までは毒を持たない蛇として分類されていたそうですが、実はハブやマムシなどの有名な毒ヘビよりも強い毒を持っています。大人しい性格で、毒牙が口の奥の方に隠れているため、人的被害は少ないそうですが、半数致死量ではマムシの約3倍、ハブの約10倍の毒性を持っているそうです。怖いですね。見つけてもちょっかいを出さない方が良さそうです。


自然の恵み「むかご」を発見


 ヤマカガシが通った道に何やら丸いものが落ちていました。拾い上げてみると「むかご」です。むかごは山芋の肉芽で、地上に落ちてそこから新たな芽が出てきます。

いろいろな形をしている「むかご」

すぐそばの藪に目をやると、細長いハート型の葉を持つ蔓植物がいっぱい生えています。蔓の途中にこのむかごがくっついていて、手で触るとぽろっと取れました。

細長いハート型の葉が目立つ山芋の蔓にむかごが付いている

食べられることは知っていましたが、好んで食べたことはありません。「こころ旅」の火野正平さんが、サイクリング途中で見つけたむかごを生で食べていたことを思い出し、一つ口に入れてみました。なんと山芋の味そのものです。これはいけるかもと、目につくむかごを採り始めました。

実に変な出来方をする「むかご」

今までは気にも留めていませんでしたが、探してみるといたるところで見つかります。里山ばかりではなく、近所の公園などにも生えていて、小さいながらもちゃんとむかごが付いているではないですか。アケビが終わった今、自転車で走りながらむかごを探すようになりました。

採ってから日が経ったむかご(左)と採りたて(右)

どこにでもあるとは言っても、それなりの大きさのものはやはり里山の方に多いようです。サイクリング中に見つけるたびにポケットに入れて持ち帰っていました。少し経つと、最初に採ったものがしなびてきました。あわててネットで食べ方を調べてみると、塩茹でや炊き込み御飯などが一般的なようです。とりあえず初めての経験ですので、5分ほど塩茹でにして、ローストガーリックを振りかけただけで食べてみました。

塩茹でにしてローストガーリックをかけたむかご

なかなかいけます。その辺に生えている山芋の子供とはいえ、とろろや千切りなどで美味しくいただく芋の仲間ですから、不味いわけがありません。塩とガーリックの味がついたむかごは燗した日本酒にぴったりの肴となりました。

この時期のサイクリングの後は日本酒の熱燗が旨い

次はもう少したくさん集めて、むかご御飯に挑戦してみようと思います。里山の道を快適に走るばかりではなく、その晩の酒の肴まで調達してしまう晩秋の谷津道探検サイクリングです。真面目に走れと怒られそうですが、やっぱりやめられません。