2015年3月2日月曜日

春先なのにバイク用電熱ウェアの自作


 真冬のバイクの厳しさを体験し、昨年Li-Ion充電池式の電熱ベストを購入していました。ウェアを着込んで自分の体温だけで寒さをしのぐのと違い、服自体が発熱するのでとても快適です。ベストなので腕や足は寒いままですが、体の芯が温まると手足はなんとか我慢できるものです。零度近い気温の中でもなんとかツーリングを継続できました。

 問題は充電池の持続時間です。快適な温度では二時間と持ちません。予備のバッテリーを持参しますが、一日快適に過ごすには無理があるうえ、走行中に交換はできません。せっかく重たい鉛蓄電池とオルタネーターがバイクについているのですから、ここから電源を取るのが最良なのですが、市販のバッテリー対応電熱ウェアは結構なお値段です。先ず、今持っている充電池式電熱ベスト(RSタイチ製)を外部から電源供給できるように改造しました。

元々付いていたコントローラーの代わりにつけるアダプターを自作

付属のコントローラーは大型ホック(スナップボタン)三つで繋がっています。洗濯時に取り外せるようになっていますので、同じ大きさのホックを入手すればあとは自作可能です。三つのうち二つがベスト内の発熱体に繋がっていますので、そこに中継用のDCジャックを取り付けました。ここは断線やショートなどが起こらないように慎重に工作することが必要です。DCジャックがブラブラしないように、ベストの内側についている面ファスナー部に固定。カー用品店に置いてある結束用ファスナーが利用できました。

 次にバイクのバッテリーを電源として、温度調整ができるようコントローラーを自作しました。※火傷やバイク電装系ショートの危険がありますので良い子は真似をしないでください。全て自己責任の世界です。

大型クリップを付けたコントローラー(二系統分)

BASIC言語でプログラミングできるPICAXE (ベースはPIC)マイクロプロセッサーを利用。MOS-FETをPWM制御して消費電力を調整します。持っていたLi-Ion充電池式電熱ウェアの電圧が7.4Vだったので、12Vのバイクバッテリーに繋いでも最大で70%程度までしか電力消費しないようプログラムしました。
 今後のために上半身だけでなく足の方も利用できるよう、同じものを二系統内蔵。上半身と下半身で独立して温度調整できます。これを大型のクリップでバイクジャケットの裾に取り付け、運転しながらでも調整できるようにしました。

クリップでジャケットの裾に取り付け

最初作った時はマグネットでガソリンタンクにくっつけるようにしていたのですが、体を動かすと外れてしまうこともあり、危険なためジャケットにつけるようにしました。こうすることによりバイクから降りた時にも充電池をつなげば暖かいままに過ごせます。場合によってはキャンプなどで個人用暖房としても使えます。

 持っていた充電池式電熱ベストは背中と腹部にヒーターが入っています。合計で6W程度の発熱量だと思いますが、腕や腿にもヒーターが欲しいと思うことが時々あります。適当な発熱体を今使っているウェアの必要な箇所に貼り付けて使用できれば、自分好みの低コストな電熱ウェアを作ることができます。いろいろな発熱体を検討してみました。

アルミの平面ヒーター(いろいろなサイズがあります)

 千石電子で見つけたアルミの平面ヒーターはいろいろなサイズ、抵抗(電力)があり魅力的ですが、ウェアと共に使うには若干硬いのと大きさにもよりますが値段が高めです。

小型のアルミ平面ヒーター(上)と電熱線ヒーター(下)

 こちらは共立電子で見つけた平面ヒーターです。サイズが小さいので複数枚を使う必要がありますが、腕の部分などにいいかもしれません。それぞれの抵抗値を考慮して接続方法を工夫する必要があります。
 これ以外にも安価な電熱マフラーで使われていたカーボンファイバーヒーターは使い勝手が良かったです。量産するのであれば、カーボンファイバーを必要な面積・長さに加工して発熱体を用意するのがいいですね。

秋月電子で売り始めた平面ヒーター(コネクタは変えてあります)

 そんな中で昨年末に秋月電子八潮店を訪れた際に偶然見つけたのが上のヒーターです。自動車のシートヒーターか何かのメーカー在庫品だと思いますが、12V仕様で3Wとちょっと控えめな消費電力。値段は今まで見つけたものの中で一番安い、一枚300円でした。とりあえず両腿、両腕、背中(二枚)用に6枚を確保。現在接続ケーブルを作成中です。
 これを冬用ウェアの内側に両面テープで貼り付けてテストの予定ですが、すでに周りは初春の雰囲気。もうちょっと早く作り始めれば良かったと反省しています。今はテストに適した気候の日を待っているところです。



格安・最適なコントローラーを発見


 その後、保温力の高い冬用ジャケットを手に入れたため電熱ウェアから遠ざかっていましたが、今年の冬は寒そうだと聞き、改めてテストを継続してみることにしました。ヒーターは買い揃えてありますし、バイク側の電源取得準備も整っています。両面テープでヒーターをジャケットに仮止めしてからコントローラーと結べば完了です。コントローラーは最初に紹介したRSタイチ製の電熱ベストで使用している自作品が流用できますが、最大消費電力を70%に制限してあります。秋月電子で見つけたシートヒーターはもともと12V仕様で作られていますので、70%の電力制限は不要です。自作コントローラーで使用しているマイクロプロセッサーのプログラムを変えてやればいいのですが、テストのためだけにプロセッサーを外してプログラム変更するのも面倒です。秋月電子をぶらついていたら、ぴったりのコントローラーを発見しました。値段も一個250円と、自作品に比べても超格安です。とりあえず評価のために一つ購入してみました。

PWM方式の電力制御モジュール(奥は大きさ比較のための単三電池)

入力電圧は7〜30Vで使えますのでバイクの12Vバッテリーから電源を取れます。最大5Aまで流せますので、一枚3Wのシートヒーターであれば4〜6枚くらい何の問題もなく制御できそうです。ボリュームで消費電力を20〜100%まで変化させられます。さて、これをいつテストできるか、時間を見つけて取り組んでみようと思います。

(2016年12月10日追記)



やっと自作電熱ベストを完成させました


 この冬一番の寒波襲来という時期になって、部品だけ買い集めていた電熱ベストをやっと完成させました。やってみるとあっという間に完成です。もっと早くにやっていればよかったと反省しています。

百円の反射ベストに貼り付けた電熱ヒーター、実質出費は1,650円で済んだ

(2017年1月24日追記)


0 件のコメント:

コメントを投稿