2015年3月26日木曜日

房総酒蔵バイクツーリング 成田航空科学博物館経由で山武市の蔵元を訪問(寒菊銘醸、守屋酒造)


 天気は快晴です。多少肌寒さはありますが、バイク日和といっていい日です。東関道で成田へ直行。航空科学博物館に行ってみました。サイクリングの途中で入り口までは行ったことがあるのですが、汗だくのサイクリングジャージと歩きにくいシューズで入るのがためらわれたため今回が初めての入館になります。

成田空港の南側にある航空科学博物館

春休みのためか小学生が団体で来ていました。ちびっこは元気があっていいですね。展示は正直言ってかなり古く、いまひとつといった感じ。歴史を知る上ではいいのかもしれませんが、有料施設なのですから、最先端の飛行機の仕組みについて体験できるような展示がもっと欲しいと思いました。

空と大地の歴史館 ガラガラでした

 同じ敷地内のちょっと離れたところに「成田空港 空と大地の歴史館」という施設が建っています。成田空港建設反対運動の歴史が展示されていて、こちらは無料です。これほどの大きな反対運動があり、人命をも含めた大きな犠牲の上に作られた空港だということが改めてわかります。小学生には少し難しいかもしれませんが、成田空港を利用する人には是非見てもらいたい展示だと思いました。

 成田闘争の展示を見て多少感傷的になりながらも九十九里地区の酒蔵を目指しました。最初に訪問したのが寒菊銘醸です。

寒菊銘醸の売店・レストラン

千葉県に引っ越して最初に見つけた旨い地酒は、ここの「幻の花」という銘柄でした。売っている酒屋さんがなかなか見つからず、何年か前からこの蔵元まで直接買いに来るようになりました。九十九里のドライブの途中に立ち寄ることのできる場所です。お目当の「幻の花」を一升購入し、レストランでオムライスをいただきました。美味しかった。

 次に立ち寄ってみたのが同じ山武市にある守屋酒造です。こちらは初めての訪問です。店内に入ると麹や酒の匂いが満ちています。美味しそうなどぶろくが試飲コーナーに置いてあり、よだれが出ましたが、残念ながらバイクですので諦めました。

守屋酒造の店舗前

お店の方に丁寧に説明していただき、一般には手に入らないというアルコール度数19.5度の地域限定地酒を購入しました。他にも飲んでみたい銘柄がゴロゴロしています。

左が寒菊銘醸の幻の花 右が守屋酒造の百年の雫

 調子に乗って二升も買ってしまいました。一升瓶二本も買ってバイクでどうやって持ち帰ったかはこちらの動画で紹介しています。どちらも3月に瓶詰めされたものですので新鮮な味が楽しめると思います。いかん、また飲みすぎてしまいそう。



勝手に「房総の地酒」を応援するTVコマーシャル風動画を作ってみました


個性ある房総の地酒の良さが少しでも伝われば幸いです。





房総酒蔵バイクツーリングのインデックスはこちら


千葉にある約40軒の蔵元を順に巡っています。青色の酒蔵マークをクリックすると該当する投稿記事にジャンプします。







2015年3月24日火曜日

江戸川菜の花満開サイクリング(見事な菜の花をGoProで撮ってみました)


 東京で桜の開花宣言が出たばかりですが、菜の花はちょうど今が見頃のようです。江戸川の土手に見事な菜の花畑があるのを知っていましたので、どんな具合だろうかと自転車で行ってみました。

サイクリングロードの両側に数え切れないほどの菜の花

西風がものすごく強かったのですが、雲が吹き飛ばされて空は快晴です。真っ青な空と黄色い菜の花のコントラストは見事でした。強風の中ですが、それでも満開の菜の花から素敵な香りが漂ってきます。黙々とペダルを踏んでいると、自分が別の世界に向かっているような感覚になりました。

 場所は江戸川西岸の三郷駅を過ぎたあたりから、流山の常磐自動車道と交差するあたりまでです。反対側の東岸も同じように菜の花畑が広がっています。

赤いラインの辺り(国土地理院地図にGPSデータを表示)

 桜の季節がもう少しで到来しますが、それまでの間土手沿いの菜の花がサイクリストの目を楽しませてくれます。この風景の中で走ると、不思議と疲れを感じません。

奥に見えるのが常磐自動車道

強い西風を受けながらも、快適なサイクリングを楽しんできました。途中、河川敷にたくさんのカモ?がいて一生懸命に何かをついばんでいます。真横を自転車で通り過ぎたため、驚かしちゃったみたいです。ごめん。

カモ? 野鳥の勉強もしなくちゃね

ハンドルに取り付けたGoProの動画をYouTubeにアップしました。満開の菜の花に囲まれたサイクリングロードの景色をご覧ください。

(字幕で江戸川東岸とありますが西岸の誤りです。失礼いたしました。)



2016年春も江戸川で菜の花を楽しんできました


 翌年の同時期にまたまた自転車で江戸川の菜の花を楽しんできました。前回はGoPro一台だけでしたが、今回は新たに手に入れたGoPro HERO4 Sessionも加えて二台同時収録。初めてのマルチカム編集にも挑戦です。Google Earth Proのツアー動画機能で航空撮影のような映像も組み合わせ、どんな場所を走っているのかわかるようにしてみました。




2017年版では色の再現性に配慮して撮影・編集


 GoProでの撮影・編集に慣れてくると、どうしても桜や菜の花の色に違和感を覚えます。GoProのProtuneモードを初めて使って、花の色に配慮した撮影・編集を行ってみました。


三年連続で江戸川の菜の花を満喫してきました。撮影や編集にも少しずつ慣れてきたような気がしますが、さて出来上がった作品は進歩している?



2015年3月22日日曜日

房総酒蔵バイクツーリング 関東最東端にある銚子の蔵元を訪問(石上酒造)


 すっかり暖かくなり、日中の気温が18度とバイクを楽しむには最高の日和です。千葉の酒蔵をあちこち訪ねていますが、今回は一回も飲んだことのない銚子地区の地酒を探しに行ってみました。銚子地区には五軒ほどの酒蔵があるようですが、関東最東端とうたっている石上酒造を訪ねました。

県道254号沿いにある歴史を感じる店舗

国道356号(利根水郷ライン)から犬吠埼へ直行するルートから外れているためか、観光客はあまり来ないとお店の人が言っていました。途中、飯岡灯台や銚子マリーナ、犬吠埼界隈では多くのライダー達とすれ違いましたが、酒蔵まで来るとライダーは一人も見かけません。バイクツーリングの行き先として地酒の蔵元を選ぶというのも面白いと思うのですが、やっぱり瓶の持ち帰りが大変なんですかね? 地酒持ち帰りに活躍している自作のトートバッグ紹介動画をアップしましたので参考にしてください。

「銚子の誉」左が純米吟醸、右が大吟醸です(うまそ〜)

 お店の人にお勧めを聞き、純米吟醸と大吟醸をチョイス。最近ちょっと飲みすぎ気味なので、今回は四合瓶二本にしておきました。銚子の地酒は初めてなので、じっくり味わってみたいと思います。



勝手に「房総の地酒」を応援するTVコマーシャル風動画を作ってみました


個性ある房総の地酒の良さが少しでも伝われば幸いです。





房総酒蔵バイクツーリングのインデックスはこちら


千葉にある約40軒の蔵元を順に巡っています。青色の酒蔵マークをクリックすると該当する投稿記事にジャンプします。







2015年3月20日金曜日

やっちまった、人生二度目の赤切符(三度目は絶対に避けるぞ〜)


 たまにはバイクを動かしてやらなきゃと思い、用事もないのに辺りを走りに出たのが失敗でした。バイクショップに寄った帰り道、片側二車線の直線道路で遅い車を追い越そうとアクセルをぐっと回した直後、歩道の茂みの奥にいる警察官二名の姿が目に入りました。「あっ」と思った時はすでに後の祭り、交差点の手前に停止の旗を持った婦警が立ちはだかっていました。

 「制限速度40kmのところ時速83kmで〜す」とのお言葉。

やっちまった〜〜〜! 時速43kmオーバーで正真正銘の赤切符です。原付から数えて運転免許歴約40年。その間、赤切符は二度目。前回は20年くらい前だと思いますので、久々の大ショックです。

赤切符と裁判所の案内書です(あ〜ありがたや)

しかしあの捕まったのが分かった瞬間って、時間が止まるっていうか息が止まるっていうか、独特の感覚ですね。このあとは、簡易裁判所への出頭、罰金の支払い、免許停止30日、行政処分短縮講習受講とありがたいプログラムのオンパレードになります。あ〜あ。

 ちなみに場所はこの辺りです。国道14号の裏道になっている、片側二車線の直線道路です。はっきり言って要注意場所ですよね、後から思えば....

人生二度目の赤キップを頂戴した場所

 気分を変えようと近所のスーパー銭湯に行き、湯船に浸かりながら改めて敗因を探ってみると、
  1. ちょうど年度末で警察もノルマ達成に躍起になている時期ではないか
  2. 住宅地近く、警察署近くの最もやりやすい場所だ
  3. 大型バイクのアクセルを住宅地の直線道路で開けてどうする
  4. レーダー探知機があったら回避できたか
と、こんな感じでしょうか。今までレーダー探知機については懐疑的だったのですが、検討してみることにしました。更に、年度末の取り締まりは要注意だということは頭では判っているのですが、つい忘れてしまいます。今後のために毎晩つぶやきながら寝ることにしました。

スーパー銭湯で一人反省会を実施



簡易裁判所に行ってきました


 罰金7万円をしっかり払ってきました。あ〜もったいない。今回の件があったため、レーダー探知機付きのナビを購入しました。こちらも7万円。大損害です。
しかし年度末の大捕物大会後のせいか簡易裁判所にも大勢来ていました。今日一日で一体幾ら位集金できたんでしょうね。警察の取り締まりノルマって件数?それとも金額?

千葉市の裁判所まで出向いて罰金を納付

(2015年4月9日追記)



ユピテルのレーダー付きバイクナビを取り付けました


 これまで懐疑的だったレーダー検知機能のついたバイクナビ(ユピテルMCN46si)を取り付けました。今まで使用していたGarminの車用ナビが、突然電源が落ちるというトラブルが頻発していたため、思い切ってバイク専用のナビに交換してしまいました。取り付け方法と使用レポートはこちら「さらば赤切符! CB1300SBにユピテルのレーダーナビMCN46si取付け」です。

ユピテルのバイク専用ナビMCN46siに交換

(2015年6月6日追記)



2015年3月15日日曜日

すごい賑わい、発酵の里こうざき酒蔵まつり(鍋店神崎酒造蔵、寺田本家)


 千葉県に引っ越してからもうずいぶん経ちます。旨い地酒を偶然見つけてからは県内の酒蔵や味噌、醤油の蔵に興味を持つようになりました。温暖な千葉県は冬のバイクツーリングに最適ですが、その時期は各地の酒蔵から新酒や作りたてのどぶろくが出荷される時期でもあります。ツーリングがてら各地の酒蔵を巡るようになりました。

 バイクや車で酒蔵を訪れる時の問題は、試飲ができないことです。さらにバイクの場合は、どぶろくのような発酵が止まっていない酒を持ち帰ることができません。横にして振動を加えると炭酸ガスの影響で中身が吹きこぼれてしまいます。仕方なく熱処理した清酒を持ち帰るしかありませんでした。

 そんなわけで今回は電車を乗り継いで「こうざき酒蔵まつり」に行ってみました。目的は試飲とどぶろく購入です。神崎(こうざき)町には「仁勇」で有名な鍋店神崎酒造蔵と「五人娘」で知られた寺田本家があり、この二つの酒蔵がメイン会場になります。
 まず成田駅でJR成田線銚子行きに乗り換えるところで最初の驚きです。日曜日にもかかわらず満員です。日曜日の成田線下りが満員ということでもこの酒蔵まつりの人気が伺えます。

下総神崎駅に到着後も改札待ちで大混雑

 送迎バスも出ていましたが、凄い行列のためパス。20分ほど歩いて会場に向かいました。歩行者天国になっていて、道の両側にびっしりと屋台が出ています。よくある屋台以外に酒粕を使った料理など、酒蔵まつりならではのものもあります。それにしても凄い人出です。

みどり色のモコモコしたのは町のゆるキャラ「なんじゃもん」です

 特設ステージや道端でコンサートや大道芸をやっています。これなら試飲できない子供たちも飽きないで楽しめるでしょう。

何てグループ? 有名な人?

こちらはよく知ってます(チーバくん)

 試飲、試飲とつぶやきながら酒蔵を目指しましたが、着いてみるとこれまた長蛇の列。いつになったらありつけるのか想像もつきません。ちょうどお昼の時間に到着してしまったのもいけなかったようです。

いろいろな出し物がありますが、すごい人で身動きできません
なんとかお目当の純米どぶろくはゲットできましたが、蔵自慢の新酒を心置きなく試飲するという目論見はあえなく外れました。

どぶろくは二本購入、うまそー
それにしても驚きの集客力です。このまつりのために新宿からJRの直通列車が用意されるほどの賑わいです。地域興しの見本のようなイベントだと感心しながら酒瓶を三本大事に持ち帰りました。

 帰宅後、どぶろくを冷やしていただきましたが、これがまた旨い。あっという間に二本を空にしてしまいました。グイグイいけるどぶろくを飲みながらいろいろと考えが巡ってきました。
 保存や流通の手間、作られる量の少なさなどからどぶろくは街の酒屋ではなかなか手に入りません。プロである蔵元が作るどぶろくですから旨くないわけはありませんが、昔は各家庭で作られ、楽しまれていた酒です。それぞれの家のレシピがあり、食文化の一翼を担っていた醸造食品だと思いますが、今の日本の酒税法ではそれが許されていません。明治時代に戦費捻出のため自家醸造を禁止し、税収を増やすために作られた法律が未だに生き残っているのには驚きですね。


2015年3月14日土曜日

だから二輪旅 まだまだ寒い早春の西伊豆ツーリング(GoProと共に)


 「車もあるのにどうしてバイクで?」といういつもの問いに、「西伊豆の春を体で感じるためさ...」と答えていざ出発。

 車では何度か訪れたことのある西伊豆にバイクで行ってみました。低気圧の影響で強風が吹き荒れ、真っ直ぐに走れないような状況でしたが雲が飛ばされて天気は上々です。

西伊豆の菜の花と海

 車ではいつもターンパイクを使っていましたが、ゆっくり走ってみようと思い国道1号をのんびり走行。途中箱根峠に差し掛かると、今まで10度前後だった気温が一挙に2度まで下がりました。寒いはずです。道路標識を見ると国道一号の最高地点とあります。

国道一号最高地点

 有名な河津桜は盛りを過ぎていました。一般的なソメイヨシノの開花時期とは明らかに違います。桜って面白いですね。

河津町の桜

 ♪「天城〜越え」で有名な旧道の天城トンネルも走ってみました。平日ですが車やバイクが結構来ていて驚きです。

天城トンネル入口

 下田で一泊。宿から見える景色はまるで南国リゾートのようです。伊豆はどことなく異国情緒が感じられ、旅の気分を盛り上げてくれます。朝早くからサーファー達が波乗りに来ていました。

宿から見えるビーチの景色

 翌日は石廊崎を皮切りに西伊豆を巡りました。平日にもかかわらず若い人が多いのは春休みシーズンに入ったからでしょう。「石廊崎」が読めず、仲間内でワイワイやっている女子のグループには笑えました。それにしても石廊崎は絶景です。強風のため観光船は運休でしたが、灯台まで歩き断崖の絶景を堪能しました。

まさに絶景、そんな中に神社(左下)があるのも驚き

 家族では何度も訪れたことのある西伊豆です。今回はバイクの一人旅ですので、行ったことのないところに敢えて行ってみました。国道136号から外れた波勝崎は野猿の生息地で、海沿いの峡谷に住む猿の群れを見ることができます。こんなところに野生の猿がいるのかと驚きましたが、小猿もたくさんいて大きな群れになっていました。

強風の中、小猿をかばう母ザルの姿が愛おしい

 しばらく行くと雲見温泉です。ここは国道から少しだけ断崖を下ると海岸に露天風呂があり、海水浴も温泉も一度に楽しめます。もちろんどちらも無料。駐車できる場所さえ確保できれば、夏は一日たっぷり楽しめます。西伊豆で綺麗な海を堪能して冷えた体を天然温泉で温められる最高の場所で、我が家も西伊豆に来ると必ず立ち寄ります。

奥に見えるのは雲見の牛着岩、有名なダイビングスポット

 さらに西伊豆を北上しました。黄金崎では馬に見える岩があります。どうですか?

確かに馬の頭部から体に見えますね

 西伊豆を訪れるには沼津から南下するコースと下田から北上するコースがあります。天気のいい日は北上コースを選べば、いろいろな場所から雄大な富士山を拝むことができるのでお勧めです。

戸田(へだ)から見えた富士山

まだ少し寒さを感じましたが、綺麗な海と道路沿いの花々、そして快晴の中の雄大な富士山が心を躍らせてくれた西伊豆のバイクツーリングでした。帰る途中、GoProをフロントフォークに取り付けて国道一号箱根峠の走行シーンを撮影してみました。



2015年3月2日月曜日

春先なのにバイク用電熱ウェアの自作


 真冬のバイクの厳しさを体験し、昨年Li-Ion充電池式の電熱ベストを購入していました。ウェアを着込んで自分の体温だけで寒さをしのぐのと違い、服自体が発熱するのでとても快適です。ベストなので腕や足は寒いままですが、体の芯が温まると手足はなんとか我慢できるものです。零度近い気温の中でもなんとかツーリングを継続できました。

 問題は充電池の持続時間です。快適な温度では二時間と持ちません。予備のバッテリーを持参しますが、一日快適に過ごすには無理があるうえ、走行中に交換はできません。せっかく重たい鉛蓄電池とオルタネーターがバイクについているのですから、ここから電源を取るのが最良なのですが、市販のバッテリー対応電熱ウェアは結構なお値段です。先ず、今持っている充電池式電熱ベスト(RSタイチ製)を外部から電源供給できるように改造しました。

元々付いていたコントローラーの代わりにつけるアダプターを自作

付属のコントローラーは大型ホック(スナップボタン)三つで繋がっています。洗濯時に取り外せるようになっていますので、同じ大きさのホックを入手すればあとは自作可能です。三つのうち二つがベスト内の発熱体に繋がっていますので、そこに中継用のDCジャックを取り付けました。ここは断線やショートなどが起こらないように慎重に工作することが必要です。DCジャックがブラブラしないように、ベストの内側についている面ファスナー部に固定。カー用品店に置いてある結束用ファスナーが利用できました。

 次にバイクのバッテリーを電源として、温度調整ができるようコントローラーを自作しました。※火傷やバイク電装系ショートの危険がありますので良い子は真似をしないでください。全て自己責任の世界です。

大型クリップを付けたコントローラー(二系統分)

BASIC言語でプログラミングできるPICAXE (ベースはPIC)マイクロプロセッサーを利用。MOS-FETをPWM制御して消費電力を調整します。持っていたLi-Ion充電池式電熱ウェアの電圧が7.4Vだったので、12Vのバイクバッテリーに繋いでも最大で70%程度までしか電力消費しないようプログラムしました。
 今後のために上半身だけでなく足の方も利用できるよう、同じものを二系統内蔵。上半身と下半身で独立して温度調整できます。これを大型のクリップでバイクジャケットの裾に取り付け、運転しながらでも調整できるようにしました。

クリップでジャケットの裾に取り付け

最初作った時はマグネットでガソリンタンクにくっつけるようにしていたのですが、体を動かすと外れてしまうこともあり、危険なためジャケットにつけるようにしました。こうすることによりバイクから降りた時にも充電池をつなげば暖かいままに過ごせます。場合によってはキャンプなどで個人用暖房としても使えます。

 持っていた充電池式電熱ベストは背中と腹部にヒーターが入っています。合計で6W程度の発熱量だと思いますが、腕や腿にもヒーターが欲しいと思うことが時々あります。適当な発熱体を今使っているウェアの必要な箇所に貼り付けて使用できれば、自分好みの低コストな電熱ウェアを作ることができます。いろいろな発熱体を検討してみました。

アルミの平面ヒーター(いろいろなサイズがあります)

 千石電子で見つけたアルミの平面ヒーターはいろいろなサイズ、抵抗(電力)があり魅力的ですが、ウェアと共に使うには若干硬いのと大きさにもよりますが値段が高めです。

小型のアルミ平面ヒーター(上)と電熱線ヒーター(下)

 こちらは共立電子で見つけた平面ヒーターです。サイズが小さいので複数枚を使う必要がありますが、腕の部分などにいいかもしれません。それぞれの抵抗値を考慮して接続方法を工夫する必要があります。
 これ以外にも安価な電熱マフラーで使われていたカーボンファイバーヒーターは使い勝手が良かったです。量産するのであれば、カーボンファイバーを必要な面積・長さに加工して発熱体を用意するのがいいですね。

秋月電子で売り始めた平面ヒーター(コネクタは変えてあります)

 そんな中で昨年末に秋月電子八潮店を訪れた際に偶然見つけたのが上のヒーターです。自動車のシートヒーターか何かのメーカー在庫品だと思いますが、12V仕様で3Wとちょっと控えめな消費電力。値段は今まで見つけたものの中で一番安い、一枚300円でした。とりあえず両腿、両腕、背中(二枚)用に6枚を確保。現在接続ケーブルを作成中です。
 これを冬用ウェアの内側に両面テープで貼り付けてテストの予定ですが、すでに周りは初春の雰囲気。もうちょっと早く作り始めれば良かったと反省しています。今はテストに適した気候の日を待っているところです。



格安・最適なコントローラーを発見


 その後、保温力の高い冬用ジャケットを手に入れたため電熱ウェアから遠ざかっていましたが、今年の冬は寒そうだと聞き、改めてテストを継続してみることにしました。ヒーターは買い揃えてありますし、バイク側の電源取得準備も整っています。両面テープでヒーターをジャケットに仮止めしてからコントローラーと結べば完了です。コントローラーは最初に紹介したRSタイチ製の電熱ベストで使用している自作品が流用できますが、最大消費電力を70%に制限してあります。秋月電子で見つけたシートヒーターはもともと12V仕様で作られていますので、70%の電力制限は不要です。自作コントローラーで使用しているマイクロプロセッサーのプログラムを変えてやればいいのですが、テストのためだけにプロセッサーを外してプログラム変更するのも面倒です。秋月電子をぶらついていたら、ぴったりのコントローラーを発見しました。値段も一個250円と、自作品に比べても超格安です。とりあえず評価のために一つ購入してみました。

PWM方式の電力制御モジュール(奥は大きさ比較のための単三電池)

入力電圧は7〜30Vで使えますのでバイクの12Vバッテリーから電源を取れます。最大5Aまで流せますので、一枚3Wのシートヒーターであれば4〜6枚くらい何の問題もなく制御できそうです。ボリュームで消費電力を20〜100%まで変化させられます。さて、これをいつテストできるか、時間を見つけて取り組んでみようと思います。

(2016年12月10日追記)



やっと自作電熱ベストを完成させました


 この冬一番の寒波襲来という時期になって、部品だけ買い集めていた電熱ベストをやっと完成させました。やってみるとあっという間に完成です。もっと早くにやっていればよかったと反省しています。

百円の反射ベストに貼り付けた電熱ヒーター、実質出費は1,650円で済んだ

(2017年1月24日追記)