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2018年2月5日月曜日

快適自転車生活 前後タイヤローテーションを止めてみる


 前回タイヤを交換したのは2016年12月のことです。タイヤローテーションを行なって、前後の減り方がちょうど同じになるように調整しましたので、前後同時に新品に交換しました。それから約13ヶ月が経過した今年の1月末、後輪にスリップサインが出現。前回のタイヤ交換から4,500キロほどの走行で後輪が使用限界となりました。

4,500Kmの走行でスリップサインが出た後輪タイヤ

実は今回、途中でのタイヤローテーションを行わず、新品タイヤ装着時のまま走り続けてきました。そのため、前輪の方はまだまだ使えそうな状態です。ロードバイクに乗り始めて8年間、ずっとタイヤローテーションを実施して前後タイヤの減りを均等にしていましたが、今回初めてローテーションを止めてみました。

前輪タイヤはまだまだ使えそう


タイヤローテーションが当たり前だと思ってた


 前輪に比べて摩耗が早い後輪ですから、車で当たり前のように行われているタイヤローテーションをするものだと思っていました。誰から教わるわけでもなく、前後タイヤの減りの違いを見たときに、自然にローテーション作業をしていました。

車のタイヤと同様にローテーションを実施し、新品への交換は前後同時

このやり方では、前後のタイヤが同じタイミングで使用限界を迎えるため、同時に新品タイヤに交換できます。そのため、交換後は一気に走りが軽くなり、しばらくは新車の気分が味わえるところが気に入っていました。ところが、ネットで調べてみるとこの方法には問題があるという意見も散見されます。オートバイでは前後タイヤの役割が大きく異なり、タイヤの太さもトレッドパターンも違います。当然、前後のローテーションなどはしません。ロードバイクでも前後に違うタイヤを装着している人もいるようで、その場合もローテーションはあり得ませんね。


ダメージを受けた後輪を前輪に持ってくるのは危険?


 8年間のロードバイクでパンクを経験したのは9回くらいだったと記憶しています。年に一回くらいのペースです。そのうち前輪がパンクしたのは2回だったと思います。後輪に比べるとはるかに少ないですね。ローテーションの際に外した前後のタイヤを見比べると、明らかに後輪の方がダメージが大きいことがわかります。

タイヤの裏側まで貫通した穴を見つけることもある

荒れた路面の道を走っているときに人が飛び出してきて、急ブレーキをかけた際には後輪タイヤがロックし、トレッドがごっそり削げ落ちたこともあります(泣)。

急ブレーキでロックし、トレッドが削げ落ちてしまった後輪タイヤ

尖った小石を踏んで弾き飛ばすと、タイヤが切れてしまうこともあります。タイヤのサイドが切れ、空気圧ではみ出したチューブが風船のようになって割れるという経験もしました。それもこれもほとんどが後輪タイヤです。

尖った小石で切れたと思われる後輪タイヤ

前後タイヤのローテーションを行うことは、このようなダメージを受けたタイヤを前輪に装着することになります。急な下り坂で時速60キロ以上などという車並みの速度で走っている際に、前輪がバーストすることの危険性を指摘されると返す言葉がありません。今回、前後タイヤのローテーションをしない方法を試してみたのもそのためです。


前輪には毎回新品タイヤを装着し、後輪は前輪のお下がり


 前後タイヤのローテーションを行わずに、新品タイヤに付け替えるやり方にはいくつかあるようです。前後個別に交換時期が来たら新品にするというやり方もありますが、後輪に使用限界が来たら、前輪から外したタイヤをはめ、前輪には必ず新品を装着するという方法を試してみることにしました。

外した前輪タイヤを後輪に持っていき、前輪には毎回新品タイヤを装着

このやり方では、毎回新品タイヤが装着される前輪は問題ありませんが、後輪には必ず古いタイヤが装着されることになり、パンクなどのトラブルが増える可能性も考えられます。しばらく様子を見てから、また別の方法も試してみたいと思います。

 このやり方のメリットと言えるかどうか分かりませんが、タイヤ交換時に購入が必要なタイヤが一本で済むことです。今までは前後二本分を同時に購入していましたので、結構な出費でした。もちろん購入のサイクルは短くなりますが、一回の費用が下がるのは貧乏オヤジにはありがたいことです。

交換時に必要なタイヤは一本で済む


安全性・耐久性・耐パンク性はどうなるか楽しみ


 前輪タイヤは毎回新品、後輪タイヤは毎回お古という超差別的な待遇ですので、今後後輪がふてくされてしまうかもしれません(^ ^) 前後タイヤローテーションを行なっていて、今まで危険な目にあったことはありませんから、安全性が大きく変わることはないと思っています。むしろ、耐久性や耐パンク性にどう影響するかですね。

タイヤ交換の方法変更で耐久性や耐パンク性に変化が見られるか今後が楽しみ

直近のタイヤ交換およびローテーションの時期と走行距離をまとめてみました。今後はこのデータとの比較を行いたいと思います。資料をまとめていて、タイヤ交換やローテーションの直前にパンクが発生していることが分かりました。パンクしたからタイヤ交換やローテーションをしたわけではありませんので、交換時期に近付いたタイヤはパンクしやすくなるということの証明だと思います。

 後輪タイヤが減ってきたらケチケチせずに毎回前後同時に変えてしまえば一番かもしれませんが、上のデータを見る限りでは3,000Km近くも走れる距離が短くなってしまいます。とても勿体無くてできませんので、試行錯誤を繰り返してみるつもりです。



2018年1月30日火曜日

快適自転車生活 リムやシューが濡れたまま走るのはヤバイ


 手入れが大変なので出来るだけ雨の日は走らないようにしています。この日は快晴でしたが、一週間ほど前に降った雪が解けずにところどころ残っている状態でした。市街地から離れ、里山の農道に入り込むとスキーができそうな道も現れましたσ(^_^;) 細いスリックタイヤを履いたロードバイクですので、全く路面をグリップせず、押して歩くしかありません。

里山の日陰の道にはいつまでも雪が残る


リムやシューが濡れた状態ではブレーキの効きが悪い


 雨中走行でなくても、深い水たまりを通過した後などはリムが水に浸かり、ブレーキシューにも泥水が付着してしまいます。そのままの状態で走り続けると、効きが悪くなったのを補うために更に力を入れてブレーキをかけるものですから、普段とは比べ物にならないくらいリムとブレーキシューにダメージを与えてしまいます。この日は水たまりは出来ていませんでしたが、タイヤに付着した雪が解けてリムとブレーキシューがびしょびしょになっていました。路上の水たまりや降り積もった雪には小さな砂や泥などの異物がいっぱい含まれています。ブレーキシューとリムに付着した水分にもこの異物がたくさんあり、ブレーキをかける度にヤスリがけしている状態です。

水たまりや解けた雪には異物がいっぱい含まれている

最近多くなってきたディスクブレーキの場合は車輪中心部にディスクやブレーキパッドがありますので、路上の濁り水の影響は少なそうです。試してみたいのですが、今の自転車には取り付けできません。


前輪の方がダメージがはるかに大きい


 強い制動力を得るには後輪よりも前輪に大きな力を加えます。通常使用でも前輪のブレーキシューの方が早く減りますが、リムやシューが濡れた状態で走った時のダメージも前輪側がはるかに大きいようです。シャーシャーという異音がして来るのも、前輪からがほとんどです。

後輪に比べるとより大きな力を加えているフロントブレーキ

この日も雪道を過ぎてしばらく走っていると、減速の度に前輪ブレーキ付近からシャーシャーという音がし始めました。出先ではリムとシューの水分を拭き取ってやることくらいしかできませんので、異音を我慢しながら先を急ぎました。


案の定ブレーキシューは異物だらけ


 帰宅後に、異音のひどかったフロントブレーキのシューを取り外して眺めて見ると、表面には金属の塊のようなものがたくさん付いています。それに比べると後輪のシューはきれいな状態でした。

金属片のような小さなものがシューの表面にいっぱい付着している

老眼のため小さなものが見えませんので、スキャナーの上にブレーキシューを置いて2400dpiの解像度でスキャンしてみたのが下の画像です。リムから削れたと思われる糸状の金属片が絡みついています。これは風や振動で落ちてしまえば何の問題もなさそうですが、丸まった金属片がシューのゴムにめり込んでいます。その左右に帯状にゴムの色が違う部分ができています。これはアルミ片がリムを継続して擦り続けた証拠です。

スキャナーの高解像度モードで読み取ったフロントブレーキシューの表面

ブレーキシュー片側に数カ所のめり込んだアルミ片がありました。このままではブレーキをかける度にリムが削られて、溝ができてしまいます。シューに埋まったアルミ片を取り除いてやる必要があります。


カッターやドライバーでアルミ片をほじくり出す


 以前はカッターを使い、埋まったアルミ片と一緒にシューの表面を削り取っていましたが、それではあっという間にシューが薄くなってしまいます。今では、埋まっているアルミ片をほじくり返すだけにしました。作業後は月の表面のように穴だらけですが、しばらく走っていると平らになります。

よく見えないので拡大メガネを使いながらシューの異物をほじくり返す

シュー表面に出ている部分は小さくても、ほじくってみると結構大きな塊が入っていることもあります。大抵はアルミリム自体が削り取られて、それが丸まったものです。もともと同じ材質のものが擦れ続けるとリムをあんなにも削ってしまうのですね。ブレーキシューの異物を取り除いたら、リムのでこぼこを研磨して平らにしてやると完璧なのですが、面倒なのでたまにしか行いません。


SPDクリートは凍結路面ではアイゼンのような効果?


 ブレーキとは関係ありませんが、日陰に残った凍結した雪道を自転車を押しながら歩いていて、意外に滑らずに歩けることに驚きました。自転車は手で支えているにもかかわらず、タイヤが滑って左右にふらつきますが、凍結路を歩いているシューズのSPDクリートが路面をしっかりとグリップしてくれます。冬山登山もしますので、まるでアイゼンのようだと感じてしまいました。

金属のSPDクリートがアイゼンのように氷をグリップしてくれた

歩いているうちに靴底の雪がだんだん厚くなり、下駄を履いているようになるのも雪山登山のようで笑ってしまいました。「ロードバイクでこんな場所に来るなよ」と自分に言い聞かせながら、雪道を抜けて先を急ぎました。



快適自転車生活 専用工具無しで曲がったリアハンガーを修理


 首都圏が大雪に見舞われて大騒ぎになってから五日ほどして、そろそろ雪も消えただろうといつもの谷津道を走りに出かけました。早朝は氷点下、日中も5〜6℃までしか気温が上がりませんので、日陰にはまだまだ雪が残っていました。スリックタイヤのロードバイクですから慎重に走っているつもりでしが、農道のカーブの先に凍りついた圧雪路面を見つけた時にはあっという間に転倒してしまいました。

カーブの先に突然現れた凍結路で転倒

運悪く右カーブだったため、右側に転倒。ダメージが身体に残るようなショックはありませんでしたが、リアディレイラーの変速がスムーズにいかなくなりました。滅多に使うことはありませんが、トップギアに入りません。どうも自転車右側にあるリアディレイラーにダメージを与えてしまったようです。


ディレイラーハンガーが微妙に曲がってる


 今のロードバイクを購入して8年。シフトケーブルの伸びによる変速の不調以外は経験したこともなく、 大したメンテナンスも行ってきませんでした。帰宅後にリアディレイラー付近をじっくり眺めて見ると、どうも曲がってしまったように見えます。二つのプーリーが垂直になっていません。ハンガーが微妙に内側に傾いて見えます。

微妙に傾いているように見えるリアディレイラーのプーリー部分

今まで何度か立ちゴケをしましたが、変速トラブルに見舞われたことがありません。今回初めて経験したリアディレイラー周りのトラブルだったため、この機会にハンガーを取り外してチェックしてみました。

初めて取り外してみたリアディレイラーハンガー 

フレームにネジ二本で固定されているだけですので、簡単に取り外せます。ネジはかなり緩くなっていましたが、クイックリリースレバーで後輪車軸と一緒に締め付けられる場所ですので今まで不具合はありませんでした。転倒などにより外部から強い衝撃を受けた際に、フレームを傷めないように柔らかい素材で作られているそうです。ネットでも簡単に曲がってしまうと紹介されていました。消耗部品として扱われていて、3千円程度で交換部品が売られています。ただし、メーカーやフレーム毎に形状が異なりますので、店頭ですぐに手に入るものではなさそうです。平らな場所にフレームから外したハンガーを置いて見ると、曲がり具合が確認できました。

平らな場所でハンガーの曲がり具合を確認

実に微妙な曲がり具合です。片側を指で押さえてみると、反対側が1〜2ミリ浮き上がる程度です。


リアディレイラーハンガーの曲がりはどう直そう?


 ネットで調べてみると、曲がりやすいリアディレイラーハンガーをチェック・修正する工具が売られています。4千円程度から販売されていました。そんなに度々転倒するわけでもありませんから、専用工具の購入はためらわれます。手持ちの工具で修理にチャレンジしてみました。

手持ちの工具でリアディレイラーハンガーの曲がり修正にチャレンジ

ネットでは簡単に曲がると説明されていましたが、それほど簡単に真っ直ぐにすることはできませんでした。傷がつかないようにタオルで保護しながらハンマーで叩いたり、プライヤー二本で挟んで思いっきり力を入れたりして、やっとの思いで修理しました。

平らな面に置いて曲がりを確認しながら修正作業を実施


リアディレイラーの取り付けと調整は慎重に


 ハンガーの曲がりを修理したら、ボルトでフレームに固定してからリアディレイラーをアーレンキーで固定します。先日、クランクボルト固定のために購入したトルクレンチがありましたので、規定の8〜10N•mでの締め付けも確実に行えました。経験のない人にはトルクレンチは必須ですね。

リアディレイラーの取り付けは規定のトルクで確実に

取り付け後の様子を、ハンガーの修正前と比べてみると明らかに違って見えます。ただし、トップギアへの変速がまだスムーズではありません。まだ完全にハンガーの曲がりが治っていないのかも知れませんし、他の部分にダメージが残っているのかも知れません。

ハンガーの曲がり修正前後の比較(微妙な違い)

転倒前の状態に完全には戻っていないようですので、ディレイラーの調整ネジでトップギアへの変速がスムーズに行えるように調整しました。とりあえずリアの変速はトップからローまでスムーズに行えるようになりましたが、リアディレイラーハンガーには金属疲労が溜まっている可能性があります。走行中にハンガーが折れたら駆動系に甚大なダメージを受けることがあるそうです。新しいハンガーを注文して、新品に交換してしまおうと思っています。ロードバイクの場合、右側への転倒は要注意だということが身にしみた一件でした。



2017年12月21日木曜日

自転車で走りながらルートを組み立てる谷津道パズルは最高の脳トレ


 適度な負荷の有酸素運動が健康に良いのは疑う余地はありません。健康志向の高まりから、各地のジョギングコースやサイクリングロードは大変賑わっています。良い歳をしてロードバイクに乗り始めた我が身にとっても他人事ではありません。同じ運動をするのなら、少しでも健康面・精神面で役に立つ楽しみ方を心掛けるようになりました。

数時間も走り続けるサイクリングは典型的な有酸素運動

自分の体力に合ったペースで、数時間のサイクリングを楽しんできた日は、体も軽く夕食も美味しくいただけます。綺麗な景色を眺めながら汗を流せば、溜まったストレスも一気に発散できているようです。運動直後に牛乳をコップ一杯飲めば血液量が増加するとか、運動で骨を刺激すれば骨密度維持に役立つとか、一日中ペダルを回してふくらはぎを動かしているので第二の心臓が鍛えられるとかを信じて走っています。完全にテレビの健康番組に洗脳されているような ....σ(^_^;)


運動しながら頭を使うと脳機能が向上する?


 最近では運動機能面ばかりではなく、脳機能の維持が注目されています。「脳トレ」なる言葉とゲームソフトが流行したのは少し前ですが、今でもシニア層の関心事であることは間違いありません。体を動かしながら頭を働かせることが、脳のトレーニングとして機能の維持に有効だそうです。屋外で早歩きしながら暗算を行うことなどが、トレーニング例として紹介されています。では、サイクリングではどの程度頭を使っているのでしょう。

 車と違い、オートバイや自転車などの二輪車は走行中絶えずバランスを取る必要があります。さらに、転倒の危険が高いため、周りの状況に絶えず気を配り、安全に配慮しています。自転車で走っている間中、このことは頭の中で処理されているはずなのですが、意外に脳への負担は少ないかもしれません。慣れてくると、ほとんど意識せずに対応できるためです。

サイクリング中にどの程度頭を使っているか

走行中に、風向きや勾配の斜度、疲労度、現在時刻や日没時刻、気温などの情報を読み取り、ペース配分に反映させながら走りますので、それなりに頭を使っていますが、走行中ずっと考えているわけではありません。脳への負荷としては中くらいでしょうか。

 ロードバイクを始めた頃は、整備された大規模なサイクリングロードを中心に走っていましたが、現在では自然豊かな谷津の道を探検しながら走っています。車が少なく、色々な動植物と出会えるルートを開拓するのが楽しくて、毎回少しでも異なる道を選んで走っていますので、徐々にお気に入りの谷津道も増えてきました。

こんな快適な谷津道を探しながらサイクリング

千葉県の下総台地を中心に走り回っています。そこを流れる川の周辺に谷津地形が広がり、その中の農道が自転車で快適に走れることに気づきました。ある程度の規模がある谷津の道だけでも30箇所以上、細かいものまで含めればその何倍ものルートを走ってきました。お気に入りの谷津道30選をGoogle Earthで描いてみたのが下の図です(詳細は当記事最後にGoogleマップで紹介しています)。自宅のある船橋から、良く行く目的地に到着するまでに、これらの谷津道を複数組み合わせてバリエーションを楽しんでいます。

下総台地のお気に入り谷津道30選

出発してしばらくの間は、市街地の車道を走らざるを得ませんが、少しでも安全なルートを選び、その後は歩行者が少ない平日であればサイクリングロードを、人の多い週末は市街地の裏道を選んで郊外に向かいます。そこから先は、走行経験のある大小の谷津道をパズルのように組み合わせながら目的の場所を目指すことになります。その日の風向きや気温などでも、途中からルートを変えますので、それこそ無限の組み合わせになります。それぞれの谷津道の断片間を繋ぐルートも、危険のできるだけ少ない車道や裏道を毎回変えながら走るため、頭の中はフル回転しています(^ ^)。記憶を頼りに「ここで曲がればどこに出るんだっけ」などと自問自答しながらです。自分の走り方では、この谷津道パズルが一番頭を使っているように感じます。その証拠に、前日飲みすぎて頭の回転が悪い日には絶対に良いルートが生まれませんσ(^_^;)


寄り道・道草・道迷い どれも脳には良い刺激


 初めての場所を通る機会が増えると、思わず寄り道したくなるようなものを見つけることも増えてきます。休憩代わりにもなりますので、時間の許す限り寄り道優先で走っています。ある日、「奈良の大仏」と書かれた看板を見つけました。千葉県のど真ん中を走っているのに、「何で奈良の大仏?」との疑問が湧き、寄り道したところその地が平将門伝説の場所だと知りました。歴史の勉強にもなる寄り道サイクリングです。

千葉県の下総台地を走っていたら「奈良の大仏」の看板を発見

 自然の雑木林が多く残る谷津の道では、春先から晩秋まで食べられる木の実をたくさん見つけられます。年を追うごとに、見つけられる木の実の種類と量が増えてきました。商売でも始められそうな勢いです。イタドリからキイチゴ、ヤマボウシ、ヤマモモ、アケビ、山椒、ヤマブドウ、サルナシ、ムカゴなどなど、全部タダです。見つけた場所を記憶しておいて、翌年さらに大漁を狙うという楽しみ方をしています。谷津道パズルのルート選びの際に、季節毎の収穫場所も考慮しますのでさらに頭を使います。

サイクリング中に見つけた自然の恵み、全部タダ

 馴染みの谷津道を走っている際にも、道路が分岐している場所に出たら、時間が許す限り知らない方へ曲がるようにしています。そうすることにより、新たなルート開拓にもつながり、ますます谷津道パズルのパーツが増えることになります。

道路の分岐点では知らない方角に進む

時には知らない方角に進んで、走れないような道になってしまうこともあります。でも、車や大型バイクではなく10Kgにも満たない軽量自転車ですので、押し歩きしてさらに前進です。どうしても進めなくなったら引き返せばいいのですから。こんな荒れた道の先が、初めての面白いルートだったなんてことも結構あるため、探検サイクリングはやめられません。

走れないような荒れた道に出くわすことも多い

 気持ち良く下れそうな急坂に出くわしたら、ただ喜んで駆け下りてはいけません。帰路は必ず登りが待ち受けているからです。下りを楽しむ間も「帰りにこの勾配は登れるか?」と自問自答します。脚力も残り少なくなる帰路にこの坂は無理だと思ったら、頭の中で谷津道パズル再開です。遠回りでも勾配の緩い登りのルートを、記憶の中から探し出します。

喜んでばかりはいられない急な下り坂

 川が作った谷津地形にある道を走りますので、川沿いに進むことが多いのですが、最近はちょっと変わった新ルート開拓もしています。高速道路の側道を利用し、道路沿いに進んでみることです。東関東自動車道路を成田方面に、館山自動車道路を木更津方面に探検しながら走ってみました。途中で側道が途切れたり、アップダウンの連続だったりと一筋縄では行きませんが、地図と地形を読みながらのルート開拓は頭脳と体力フル回転です。

高速道路の側道を進んでみるのも面白い

 初めての場所を走る際に、絶えず現在位置がわかるGPSサイクルコンピューター(Edge800J)は大活躍してくれます。読図の基本は現在位置と方角の把握です。それがGPSで一挙にできてしまいますので、なくてはならない谷津道探検サイクリングのパートナーです。ただし、GPSのナビ機能は滅多に使いません。ナビしてくれるルートは車道がほとんどで、自転車がやっと通れるような谷津の道はほとんど出てこないためです。

GPSのナビは車道中心になってしまうため谷津道サイクリングには不適

Edgeシリーズではルート検索方法を「直行」にしてやれば、目的地の方向を絶えず示してくれるようになりますので、こちらの方が利用価値は高くなります。GPS機器を活用しながらも、記憶を頼りに頭の中で谷津道パズルを繰り返しながら汗を流しています。これってやっぱり運動中の脳トレに違いありません。


主観で選んだ下総台地快適谷津道30選


 国道や主要な県道は横断のみ、ロードバイクで快適に走れる谷津の中の農道か林間の舗装路という条件で、8年間下総台地を走り回って見つけたおすすめの谷津道です。アプローチの道も含めてGoogleマップにGPSデータをアップしましたので、拡大すれば詳細な道順が把握できます。あくまでも筆者の経験で選んでいますので、もっと良いルートはたくさんあると思います。皆さんで共有できたらいいですね(^ ^)

1. 手賀沼・印旛沼界隈


 沼の周辺は小さな川が多く、たくさんの谷津地形が広がっていますが、舗装されていない道も多く存在します。マウンテンバイクなどで走れば、もっと多くの場所を楽しめると思います。


2. 成田界隈


 成田空港周辺は交通量が多いため、できるだけ車道は使いたくないものです。こんな時に国道や県道と並走する谷津道は利用価値大です。飛行機を見ながら全力で走れば、気分はまるでトップガンのトムクルーズσ(^_^;) 広い九十九里浜を目指す際に、色々なルートが選べるのもこの地域の良いところです。


3. 市原・東金界隈


 東金から先は平坦な九十九里平野となり、谷津道は無くなります。牛久ー東金崖線に到るまでの丘陵地帯は変化のある楽しいルートです。国道126号(東金街道)の北側にある林間道か南側にある谷津道を使えば、車道を使わずに千葉市中心部から東金まで行けます。安全で快適です。ダム湖やため池が点在していて、それらを訪ねるサイクリングも面白いですよ〜




下総台地快適谷津道の紹介動画を鋭意製作中


 実際に走行した時のGPSログとGoPro動画や写真を使って、それぞれの谷津道の雰囲気を伝えるための動画制作に着手しました。30件もありますので、時間がかかると思いますが、出来上がったものからYouTubeで公開しています。どんなルートか知りたい場合は、ぜひ参考にしてください。(一部は過去に制作したツーリング動画をアップしてあります)

 アクセスはこちらから → 下総台地の快適谷津道紹介動画集

(2017年12月28日追記)



2017年12月20日水曜日

ついにサドル下にも積載可能に!自転車用トートバッグ改良版


 一升瓶や大根(?)をトップチューブにぶら下げて持ち帰れる自転車用トートバッグを自作したのは少し前のことです。基本構造はただのトートバッグですので、普段の買い物にも利用でき、サイクリング時以外にも活躍しています。畳めばジャージのポケットにも入り、いざとなればリュックにもなるため、出先で買い求めた新鮮な野菜なども持ち帰れるようになり、サイクリングの楽しみ方が益々増えました。

四通りの使い方ができる前作の自転車用トートバッグ


単純な構造ほど応用範囲は広い


 元々、ロードバイクのトップチューブに合わせて設計したため、普段街中で乗っている折り畳み自転車やMTBではトップチューブのサイズが短くて使用できません。近所の酒屋に日本酒を買いに行く際に、なんとか一升瓶が載せられないか工夫してみました。トップチューブ下には取り付けられませんが、シートチューブは十分な長さがあります。トートバッグの手提げ紐をサドルに絡ませてみたところ、一升瓶がしっかりとシートチューブに固定できました。バッグ底部のベルトが振れ止めとなるため、自転車が揺れてもビンが左右に少し動くだけで、フレームにぶつかって割れるようなことはありません。

長いシートチューブを持つ小径車にも一升瓶がしっかり固定できた

サドルは体重を支える丈夫な構造をしています。この部分で一升瓶の重さを支えていますので、実にしっかりと固定することができました。サドルレールにベルトで固定するバッグが一般的ですが、重みでベルトが緩みます。サドル上から20mm幅のベルトを引っ掛けているこの方法では、荷物が重ければ重いほど固定ベルトがサドルに食い込み安定します。

 もう少し車輪の大きなMTBにも載せてみました。こちらはシートポストがビンの高さギリギリで、大きな段差などでショックを与えると、ビンの底が割れそうです。もう少し、一升瓶を高い位置にセットできれば安心できます。

MTBのシートポストにはギリギリで載せられた


サドルに固定する位置を変えられるようにしてみた


 トートバッグがサドルに固定される位置を変えられるように工夫してみました。前作では手提げ紐全面をバッグに縫い付けていましたが、今回の改良版では手提げ紐の下に別のベルトが通せるように隙間を4箇所設けました。

手提げ紐の下を別のベルトが通るように隙間を開けた

この隙間にサドル固定用のベルトを通します。バッグに入れるものの大きさとシートチューブの高さに応じて、固定ベルトの位置を変えればサイズの違う自転車にも取り付け可能になるはずです。

位置を選んで横方向に固定ベルトをセットする

前作では無かった横方向の固定ベルトは次の二種類を用意しました。一つは一番重要なサドル固定ベルトです。20mm幅のアクリルベルトですので、相当な重さまで耐えられるはずです。バックルも前作のものよりも丈夫なものを選びました。自転車のサドルに合わせて、スライダーでサイズ調整可能です。

サドル固定用ベルト、サイズはサドルに合わせてスライダーで調整

バッグ下部の振れ止めなどに汎用的に使用できる横ベルトも一本作っておきました。サイズの大きなものなどを取り付けるときに利用すれば、より確実に積載できます。

色々使える汎用の横ベルト


ロードバイクのサドルに一升瓶が取り付けできた


 前作発表時にも「車で行けば」というたくさんのご意見を頂戴しましたσ(^_^;) が、それではエコではありません。酒蔵の多い房総地区をサイクリングしていますので、旨い地酒を見つけたらその日のうちに買って帰りたいし、四合瓶ではすぐに飲み干してしまうため是が非でも一升瓶を持ち帰る必要があります(^ ^)

1. 半分に畳んだトートバッグにサドル固定ベルトをセット


 二つ折りすればちょうど一升瓶のサイズになるバッグです。裏に面ファスナーがあるため、半分サイズのバッグに変身します。この状態で、サドル固定ベルトを適した位置に通しておきます。

半分にして一升瓶サイズにしたバッグにサドル固定ベルトを通しておく

手に入れた一升瓶をバッグに収めて、バッグのベルトとサドル固定ベルトを締めておきます。力一杯締めなくても落ちることはありません。

一升瓶を入れて、横方向のベルトを締めた状態

2. サドルに固定ベルトを引っ掛ける


 この状態でサドルの前方から輪になった固定ベルトを引っ掛けてやれば、手を離しても一升瓶は落ちません。ただし、自転車が倒れないように注意して作業します。

サドルに引っ掛けるだけで一升瓶は落ちない

別の角度からサドル固定ベルトとサドル及びバッグの位置を見た写真です。サドルの縁でバッグが固定されている状態が一番安定します。その位置になるよう事前にスライダーを調整しておきます。

サドルの縁でバッグが固定されている状態

3. バッグ下部をシートポストに固定


 次に、バッグの下部にあるバックルを使い、バッグ(一升瓶)の底部がシートポストに密着するように固定します。ビンが動いてポストから離れると振動でビンが割れてしまいます。動かないようにしっかりと止めます。

バッグ下部にあるバックルを使って、シートポストにしっかり固定

荷物の重量はサドル固定ベルトが支えますので、ここではビンの下部がシートポストから離れないようにするだけです。取り付けはあっという間です。ビンを揺すって固定状態をたしかめます。

完成、一升瓶は左右に少し動くくらい

左右に少し動きますが、振動でビンが暴れるようなことはありません。ベルトの緩みにさえ気をつければ、路面からのショックでビンがシートやシートポストにぶつかることもありません。トップチューブ下に取り付けた場合は、ペダリングの際に脚への干渉がありましたが、ここならばそれも心配ご無用です。サドルにベルトがかかっていますが、レーパンを着用したお尻では違和感はありませんでした。なかなか快適に一升瓶が運べます。普段取り付けているサドルバッグと尾灯を外して、別のバッグに入れるのが少し面倒ですが....


元々がトートバッグなので何でも積載できる


 元々が35cm四方のトートバッグですので、その中に入るものであれば何でもシート下に積載可能です。スーパーのレジ袋でも別のバッグでも構いませんが、こぼれ落ちそうなものはまとめてからトートバッグに入れれば安心です。

トートバッグに入るものなら何でもサドル下に積載可能

ちょっと不恰好ですが、非常用として割り切ってしまえば、あとはアイディア次第です。これから鍋物が美味しくなる季節ですので、大玉の白菜などを買って帰れそうです。サイクリング中に道の駅の農産物直売所をよく見かけますので、活躍してくれそうですね。

かなり見た目は不恰好な積載方法

材料や詳細サイズなどの作り方は前作のものと同じですので、そちらの記事を参考にしてください。異なるのは手提げ紐を縫い付ける際に、横ベルトが通る空間をあけるところだけです。

 自分だけのオリジナル自転車用トートバッグが進化しましたが、これが必要なサイクリストは私以外いないかもしれません。機能的には大満足なのですが、見た目はかなり???です。ロードバイクに一升瓶や白菜を積んで走っている奇妙なオヤジを見かけたら、暖かい目で見守ってやってくださいσ(^_^;)