2017年12月20日水曜日

ついにサドル下にも積載可能に!自転車用トートバッグ改良版


 一升瓶や大根(?)をトップチューブにぶら下げて持ち帰れる自転車用トートバッグを自作したのは少し前のことです。基本構造はただのトートバッグですので、普段の買い物にも利用でき、サイクリング時以外にも活躍しています。畳めばジャージのポケットにも入り、いざとなればリュックにもなるため、出先で買い求めた新鮮な野菜なども持ち帰れるようになり、サイクリングの楽しみ方が益々増えました。

四通りの使い方ができる前作の自転車用トートバッグ


単純な構造ほど応用範囲は広い


 元々、ロードバイクのトップチューブに合わせて設計したため、普段街中で乗っている折り畳み自転車やMTBではトップチューブのサイズが短くて使用できません。近所の酒屋に日本酒を買いに行く際に、なんとか一升瓶が載せられないか工夫してみました。トップチューブ下には取り付けられませんが、シートチューブは十分な長さがあります。トートバッグの手提げ紐をサドルに絡ませてみたところ、一升瓶がしっかりとシートチューブに固定できました。バッグ底部のベルトが振れ止めとなるため、自転車が揺れてもビンが左右に少し動くだけで、フレームにぶつかって割れるようなことはありません。

長いシートチューブを持つ小径車にも一升瓶がしっかり固定できた

サドルは体重を支える丈夫な構造をしています。この部分で一升瓶の重さを支えていますので、実にしっかりと固定することができました。サドルレールにベルトで固定するバッグが一般的ですが、重みでベルトが緩みます。サドル上から20mm幅のベルトを引っ掛けているこの方法では、荷物が重ければ重いほど固定ベルトがサドルに食い込み安定します。

 もう少し車輪の大きなMTBにも載せてみました。こちらはシートポストがビンの高さギリギリで、大きな段差などでショックを与えると、ビンの底が割れそうです。もう少し、一升瓶を高い位置にセットできれば安心できます。

MTBのシートポストにはギリギリで載せられた


サドルに固定する位置を変えられるようにしてみた


 トートバッグがサドルに固定される位置を変えられるように工夫してみました。前作では手提げ紐全面をバッグに縫い付けていましたが、今回の改良版では手提げ紐の下に別のベルトが通せるように隙間を4箇所設けました。

手提げ紐の下を別のベルトが通るように隙間を開けた

この隙間にサドル固定用のベルトを通します。バッグに入れるものの大きさとシートチューブの高さに応じて、固定ベルトの位置を変えればサイズの違う自転車にも取り付け可能になるはずです。

位置を選んで横方向に固定ベルトをセットする

前作では無かった横方向の固定ベルトは次の二種類を用意しました。一つは一番重要なサドル固定ベルトです。20mm幅のアクリルベルトですので、相当な重さまで耐えられるはずです。バックルも前作のものよりも丈夫なものを選びました。自転車のサドルに合わせて、スライダーでサイズ調整可能です。

サドル固定用ベルト、サイズはサドルに合わせてスライダーで調整

バッグ下部の振れ止めなどに汎用的に使用できる横ベルトも一本作っておきました。サイズの大きなものなどを取り付けるときに利用すれば、より確実に積載できます。

色々使える汎用の横ベルト


ロードバイクのサドルに一升瓶が取り付けできた


 前作発表時にも「車で行けば」というたくさんのご意見を頂戴しましたσ(^_^;) が、それではエコではありません。酒蔵の多い房総地区をサイクリングしていますので、旨い地酒を見つけたらその日のうちに買って帰りたいし、四合瓶ではすぐに飲み干してしまうため是が非でも一升瓶を持ち帰る必要があります(^ ^)

1. 半分に畳んだトートバッグにサドル固定ベルトをセット


 二つ折りすればちょうど一升瓶のサイズになるバッグです。裏に面ファスナーがあるため、半分サイズのバッグに変身します。この状態で、サドル固定ベルトを適した位置に通しておきます。

半分にして一升瓶サイズにしたバッグにサドル固定ベルトを通しておく

手に入れた一升瓶をバッグに収めて、バッグのベルトとサドル固定ベルトを締めておきます。力一杯締めなくても落ちることはありません。

一升瓶を入れて、横方向のベルトを締めた状態

2. サドルに固定ベルトを引っ掛ける


 この状態でサドルの前方から輪になった固定ベルトを引っ掛けてやれば、手を離しても一升瓶は落ちません。ただし、自転車が倒れないように注意して作業します。

サドルに引っ掛けるだけで一升瓶は落ちない

別の角度からサドル固定ベルトとサドル及びバッグの位置を見た写真です。サドルの縁でバッグが固定されている状態が一番安定します。その位置になるよう事前にスライダーを調整しておきます。

サドルの縁でバッグが固定されている状態

3. バッグ下部をシートポストに固定


 次に、バッグの下部にあるバックルを使い、バッグ(一升瓶)の底部がシートポストに密着するように固定します。ビンが動いてポストから離れると振動でビンが割れてしまいます。動かないようにしっかりと止めます。

バッグ下部にあるバックルを使って、シートポストにしっかり固定

荷物の重量はサドル固定ベルトが支えますので、ここではビンの下部がシートポストから離れないようにするだけです。取り付けはあっという間です。ビンを揺すって固定状態をたしかめます。

完成、一升瓶は左右に少し動くくらい

左右に少し動きますが、振動でビンが暴れるようなことはありません。ベルトの緩みにさえ気をつければ、路面からのショックでビンがシートやシートポストにぶつかることもありません。トップチューブ下に取り付けた場合は、ペダリングの際に脚への干渉がありましたが、ここならばそれも心配ご無用です。サドルにベルトがかかっていますが、レーパンを着用したお尻では違和感はありませんでした。なかなか快適に一升瓶が運べます。普段取り付けているサドルバッグと尾灯を外して、別のバッグに入れるのが少し面倒ですが....


元々がトートバッグなので何でも積載できる


 元々が35cm四方のトートバッグですので、その中に入るものであれば何でもシート下に積載可能です。スーパーのレジ袋でも別のバッグでも構いませんが、こぼれ落ちそうなものはまとめてからトートバッグに入れれば安心です。

トートバッグに入るものなら何でもサドル下に積載可能

ちょっと不恰好ですが、非常用として割り切ってしまえば、あとはアイディア次第です。これから鍋物が美味しくなる季節ですので、大玉の白菜などを買って帰れそうです。サイクリング中に道の駅の農産物直売所をよく見かけますので、活躍してくれそうですね。

かなり見た目は不恰好な積載方法

材料や詳細サイズなどの作り方は前作のものと同じですので、そちらの記事を参考にしてください。異なるのは手提げ紐を縫い付ける際に、横ベルトが通る空間をあけるところだけです。

 自分だけのオリジナル自転車用トートバッグが進化しましたが、これが必要なサイクリストは私以外いないかもしれません。機能的には大満足なのですが、見た目はかなり???です。ロードバイクに一升瓶や白菜を積んで走っている奇妙なオヤジを見かけたら、暖かい目で見守ってやってくださいσ(^_^;)



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