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2017年1月27日金曜日

快適バイク生活 自作電熱ウェアを実環境で性能試験しました


 先日やっと完成させた出費1,650円の自作電熱ウェアの性能試験を実施しました。バイク雑誌やブログなどに掲載される電熱ウェアの評価レポートは、使用者の主観的な感想が中心になっていることが多く、なかなか複数のレポートを比較検討できません。できるだけ数値を用いた客観的な評価を心がけました。複数の温度ロガーを用いて、ウィンタージャケット内外の温度差を計測し、その保温性能を推定するという方法です。同様の手法でバイク用グローブの保温性能ブーツの保温性能の測定も実施済みです。


まず通電後のシートヒーター表面温度を計測


 実際にバイクで走りながらのテストを行う前に、自宅で通電テストを行いました。走行中に火傷などしたら命に関わりますので、慎重に。電熱ベストの上にウィンタージャケットを着込んで、12Vを供給します。

自作の電熱ベストを着た上にウィンタージャケットを重ね着(かなり怪しい姿)

シートヒーター表面に熱電対型の温度計を接触させて、経過時間と温度を記録しました。応答特性の良い熱電対型温度計は素早くヒーター表面の温度を計測できます。

実際の使用環境でヒーター表面の温度を測定

体温で温められ、ヒーター表面温度が35℃の時に電源オン。10℃上昇して45℃になったのは6分30秒後でした。その後は温度の上昇速度は低下し、23分後に約50℃に達して平衡状態となりました。このテスト時の室温は約20℃です。電熱ヒーターとしての温度上昇速度や最高温度はかなり控えめな数値です。実際に屋外で使用するには少しパワーが足りないかなという心配が残りました。


京葉道路の無料区間を周回しながら性能評価


 この時期、バイクに乗っていて寒さがこたえるのは日没後の高速道路走行ではないでしょうか。本当は早朝が一番寒いのですが、私の場合そんなに朝早くバイクに乗ることはまずありません。今回も日の暮れた夕方6時から京葉道路の無料区間を周回しながら自作電熱ウェアの性能評価を行いました。

 ウィンタージャケットの外側についている胸ポケットに入れた温度ロガーで外気温を計測、自作電熱ベストの内側に着ているカッターシャツの胸ポケットに入れた温度ロガーで内部温度を測定しました。ヒーターが測定器に接触しないようにセットします。使用機器や測定方法については別記事「冬用ジャケットの保温性能を数値で計測できるか」を参照してください。測定結果をグラフ化したものがこれです。サービスエリア内で夕食をとっている時以外は外気温は終始9℃以下、夕方8時過ぎには5℃以下の冷え込みとなりました。

京葉道路を周回しながらジャケット内外の温度を計測

 お気に入りのPOWERAGEウィンタージャケットは高い保温性能を持つインナーが付属しています。電熱パワーを使わなくても、外気温が8度程度の時に内部温度は30度以上を保っています。しかし高速走行で連続して風を受けていると、ジャケット内部の温度だけでは表せない寒さを感じます。脚や腕からの冷えが、じわじわと寒さを感じさせます。ジャケット内部温度も少しずつですが下がり始め、辛くなって来た18時52分に自作電熱ベストのヒーターに通電を開始しました。

 通電開始からじわじわとジャケット内部の温度が上がり始め、外気温が今までで最低の5℃を記録した時に、ジャケット内部は最高の37℃となっていました。内外温度差は32℃です。以前、電熱パワー無しの状態で計測したジャケット内外温度差の最高は20℃でしたから、これは驚異的な温度差です。もちろんジャケット内部の全てがこの温度になっているわけではありません。計測する場所で大きく異なりますが、前回20度の内外温度差を計測したのと同じ場所での値です。一枚あたり3Wと控えめな定格値のヒーターですが、サイズが大きく体へ接する面積が広いため、4枚のヒーターからの熱が上半身全体に伝わります。さらに、エンジンがかかっている時のバッテリー電圧は13V以上あることがほとんどです。12Vで3W仕様のヒーターですが、実使用時にはもっと発熱しているはずです。外気温5℃での高速走行という厳しい状況にもかかわらず、上半身だけはポカポカでした。市販品に比べて低いスペックですが、出費1,650円で作成した自作電熱ウェア、十分使えます。


バイクからの給電方法には注意が必要


 日常的に電熱ウェアを安全・快適に使用するには、バイクからの給電方法にも注意と工夫が必要です。アマチュア無線機やナビの電源を取るためにシート下に配電ボックスを設置していますので、そこから電熱ウェアにも電力を供給しています。

シート下に配電ボックスを設置済み

大きな電流が取り出せるようにバイクのバッテリー端子から直接持ってきて、安全のためにヒューズを経由しています。無線機にノイズが回らないようにフィルターを入れ、メインキーと連動するようにリレーを入れてあります。バイクのキーがオフの時にも、テスト用に電源が取れるようにスイッチも設置しました。自動車のアクセサリーポジションと同じですね。ここまでやらなくても、バイクから電源を取る際には安全のためのフューズと確実な接続のためのコネクターは必須です。

バイクに設置してある配電ボックスの回路図

この配電ボックスから自作の電熱ベストまでは二本のコードで接続します。一本はシート下の配電ボックスからガソリンタンク上まで。もう一本がガソリンタンク上のコネクターからベストのコネクターまでの接続用です。二本に分けることにより、乗り降りするときの接続、切り離しを容易にしています。

バイクから電熱ベストまでの接続ケーブル、二本に分離

強力な磁石を貼り付け、傷がつかないように布テープを巻きつけたDCジャックをガソリンタンクにくっつけておけば乗り降りの際に簡単に脱着できます。

配電ボックスからタンクまでの配線(磁石でDCジャックを固定)

乗車の際にはカールコードを使用したもう一本のケーブルで、タンク上のDCジャックと電熱ウェアのプラグを接続します。カールコードは多少高価ですが、かなり伸び縮みしてくれるので安心して体を動かせます。

タンクから電熱ウェアまではカールコードで接続

転倒時に接続コードが邪魔にならないように、電熱ウェア故障時にエンジン停止などが起こらないように、細心の注意が必要です。


自作電熱ウェアの要改善点


 厳しい実環境での性能試験の結果、自作の電熱ウェアでも十分実用性のあることがわかりました。ただし、試作品として作成しましたので、改善すべき点はたくさんあります。

  1. 完全にオフにするスイッチが必要

    モーター用のスピードコントローラーを温度制御用に流用しましたので、消費電力を完全にゼロにすることができません。別途電源をオン・オフするスイッチを入れる必要があります。

  2. コントローラーをきちんと納める

    電熱ベスト下にブラブラさせているコントローラーをきちんと固定してやる必要があります。

  3. 両面テープが剥がれる

    発熱体を接着するようにできていないのか、カーペット用の両面テープが剥がれてきます。別のタイプの両面テープが必要なようです。次の改善項目とも関係してきますが、両面テープで貼り付けるのではなく、ベストに設けたポケットにヒーターを納めるような構造にすれば完璧です。

  4. ジャケットを脱いだ時にも違和感がないようにしたい

    メッシュ状の黄色い反射ベストの内側にシートヒーターと配線コードが透けて見える構造ですので、休憩中にジャケットを脱いだら実に怪しい風体となります。下手をすると自爆テロ犯に間違えられそうな格好です。見た目の改善が必要です。


 配電ボックスやコード類がすでに用意済みだったこともあり、1,650円の出費で出来上がった自作電熱ウェアは十分満足できる性能を発揮してくれました。市販品が1〜2万円以上の費用がかかることを考えれば満足な結果ですが、脚や腕の寒さにはまだ対応できていません。これ以上を求めるならば車に乗ればという声も聞こえてきそうですが、バイクで少しでも快適に走りたいという欲求を満たすため、今後もアイディアと努力を惜しみなく注いでいきたいと思います。


2017年1月24日火曜日

快適バイク生活 本格的な寒さを迎えてやっと完成した自作電熱ウェア


 朝晩は氷点下になるほどの寒い日が続いています。だいぶ前にパーツだけ買い集めて、そのままになっていた電熱ウェアの自作を、必要に迫られて再開することにしました。一昨年冬に購入したPOWERAGEのウィンタージャケットがなかなか良い保温性能を示していたため、なんとか電熱ウェアなしでも昨年の冬を越せましたが、今年の冬はやばそうです。


自作電熱ウェアで使用した材料はこちら


 まずは一番大切な発熱素材。よく行く秋月電子八潮店をぶらついているときに見つけたシートヒーターです。少し硬めですが、縦25.5cm x 横10cmで体に装着するにはちょうど良い大きさです。消費電力が3Wと少し控えめながら、価格は一枚300円とお手頃。ジャケット用に4枚(背中に2枚、胸に2枚)使用することにしました。

秋月電子で見つけた一枚300円のシートヒーター(コネクターは変更済み)

 温度制御のためのコントローラーも同じく秋月電子で見つけたモーターのスピードコントローラーが使えそうです。7〜30Vの入力電源で5AまでのPWM制御が可能です。これで価格がなんと250円。自作品ではとてもこの価格には収まりません。

秋月電子で見つけたPWMハイパワーDCモータースピードコントローラ

 ヒーターをどのようにウェアに貼り付けるかで使い勝手が変わってきます。テストの意味合いもあるため、ウィンタージャケットに直接貼り付けるのではなく、かさばらないベストのような構造にすることを目指しました。見つけたのはこれ。100円ショップで売っていた反射ベストです。シートヒーターを貼り付けるために同じく100円でカーペット用の両面テープも購入しました。

100円の反射ベストとカーペット用の両面テープ

 配線用の電線はシートヒーターに付属していた長い電線を切って再利用。接続用のギボシ端子(オス・メス・カバー)と電源へ接続するためのDCジャックは買い置きしてあったものを使っていますが、新たに購入しても2〜3百円もあれば大丈夫です。

配線材料はシートヒータの電線の余りと手持ち部品で準備


PWMコントローラーの動作確認


 身につけて使う発熱体の制御用ですから、ちゃんと動作確認をしてから使うことにします。12V電源とヒーターを接続した状態でPWM制御がちゃんと働くかオシロを使って確認です。

オシロと周波数カウンターでPWMの動きを確認

コントローラーのボリュームを「1」にセットした時の波形はこちら。142HzのPWM波形が出ています。デューティー比は30%程度ですので、一枚あたり定格3Wのヒーターを1W以下まで弱めることができます

最弱の「1」にセットした時のPWM波形(Duty 30%程度)

ボリュームを徐々に大きくして行くとONの時間が伸びていき、目盛り「5」の時の状態がこちら。デューティー比は80%程度です。さらにボリュームを回すとカチッと音がして100%(連続通電状態)になります。その状態でフルパワーの3Wです。

ボリュームを「5」にした時のPWM波形(Duty 80%程度)


インナーベスト式の自作電熱ウェアを組み立て


 格安なモーター用のPWMコントローラーでヒーターの発熱量を制御できることが確認できましたので、いよいよ組み立てです。100円の反射ベストの内側にシートヒーター4枚をカーペット用両面テープで貼り付けます。

カーペット用の両面テープで反射ベストにヒーターを貼り付け

硬めのシートヒーターですので、ライディングポジションを取ったときに違和感の出ない位置にヒーターをセットします。さらに普段寒さを感じやすい場所も考慮すれば完璧です。4枚のヒーターを全て並列になるように接続してコントローラーの出力にギボシ端子で配線していけば、作業はあっという間に完了します。

3Wのシートヒータ4枚で12Wのパワーとなる自作電熱ウェア

反射ベストの生地は網目状になっていますので、タイラップを使って電線やコントローラーをベストに仮止めしておきます。本格的なセットは実践テストが終わってからやり直します。

コード類がブラブラしないようにタイラップでベストに仮止め


1650円で自作電熱ベスト完成


 さあ完成です。一番時間がかかったのは配線コードやシートヒーターにギボシ端子を繋ぐ作業でした。ここは専用工具があれば確実で時間の節約にもなります。接続コードの準備さえ終われば後は超簡単。ヒーターの位置調整も何度でもできます。手持ち部品以外で購入したものは以下の材料で、締めて1,650円(税別)也。安い!
  • シートヒーター(面状発熱体)12V 3W@秋月電子 ¥300 x 4
  • PWMハイパワーDCモータースピードコントローラ@秋月電子 ¥250
  • 反射ベスト@ダイソー ¥100
  • カーペット用両面テープ@ダイソー ¥100

自作電熱ベストを身につけた上にウィンタージャケットを着る

とりあえずコントローラーはベストの下からブラブラ状態ですが、丈夫そうなのでテスト期間中はこのままで行きます。気をつける必要があるのは、コントローラーの外側に電力制御用のFET(半導体部品)が裸のままで付いていることです。これが12V端子などに触れると故障しますので、テープなどで必ず絶縁しておく必要があります。3Wのシートヒーター4枚を並列に接続していますので、合計12Wになります。温度が低い時は若干消費電流が増えると秋月電子のホームページにも書いてありますが、それでも合計20Wは超えていないようです。この程度であればバイクから電力を頂戴しても大丈夫でしょう。

 実際のバイク乗車でのテストに先立ち、室内で使用していますがポカポカです。最大パワーでは暑いくらい。バイクでのテストは後日、温度ロガーなども利用して数値で効果を確認したいと思います。バイク側には12Vアクセサリー端子をシート下に設置済みですので、後は寒い日にこの自作電熱ベストを着て出かけるだけです。楽しみだ〜(^ ^)

ご注意

火傷やバイク電装系のトラブルなどの恐れがあり、全て自己責任で行っています。良い子は真似をしないでください。



自作電熱ウェアの性能試験を実施しました


 日没後の高速道路(自動車専用道)を周回しながら自作した電熱ウェアの性能試験をしてきました。最低気温が5℃を切る状況でしたので、しっかりとしたウィンタージャケットを着ていても寒さが身にしみる状況ですが、電熱ウェアのおかげで上半身だけはポカポカでした。

(2017年1月27日追記)


2016年11月13日日曜日

マウントの鬼 自作マウントでやっと理想的な位置にセットできたユピテルバイク用ナビ(MCN46si)


 昨年スピード違反で捕まったのを機にユピテルのレーダー付きバイクナビを取り付けてから一年半が経ちました。未だこれのおかげで助かったという経験はありませんが、バイク専用ナビの安定した動作と使用感には満足しています。慌てて取り付けたものですから、元々付いていたRAMマウントのUボルトベースを利用しました。そのためナビの位置がタンク寄りになってしまい、メーターから離れ過ぎているのがずっと気になっていました。

乗車状態での写真 ナビがガソリンタンクに寄りすぎて、メーターとの視差が大きい

メーターを読む時よりもさらに視線を落としてやらないと、ナビ画面が確認できません。進行方向 → メーター → ナビと視線移動が大きくなってしまい危険です。さらに、ナビがタンク側にせり出してしまい、大きいタンクバッグはつけられません。

 原因はRAMマウントの基本構造にあります。ハンドルバー中央に取り付けられたUボルトベース(RAM-B-231U)とナビのクレードル下に付けられたAMPSホールパッド(RAM-B-347U)の間をショートアーム(RAM-B-201U-A)で連結しています。

二つのボール間をアームで連結する構造のため、アームは省略できない

二つの1インチボールをアームで挟んで固定する構造のため、位置的にアームが不要な場所でも必ずアームを入れなければなりません。一番短いアーム(ボール間4.5センチ)を使用しましたが、その分タンク寄りになってしまいました。

 アームを真っ直ぐに立てればナビをハンドルの上に持ってこれますが、今度は上に行き過ぎてライダーの顔に近づいてしまいます。老眼のため、あまり近いと字が読めません(情けない.....)。

アームを立てればハンドル真上になるが、高さが高過ぎ

適当なマウントを見つけたら交換して、ナビの位置を直そうと思ったまま一年半も過ぎてしまいました。高機能なCADソフト(Fusion360)と3Dプリントサービスでオリジナルマウントを作っては実戦で活用できることに味をしめ、ナビ位置を変えるための自作マウント作りに挑戦してみました。


RAMボールに直接取り付け可能なマウントを設計


 1インチ(25.4mm)のRAMボールにアーム無しで直接取り付けできるナビ用マウントを設計します。ユピテルナビ(MCN46si)付属のクレードルのネジ穴はAMPSホールパターンという規格で造られています。これはGarminのZumoなども同じだそうで、いろいろなマウントが利用できて便利です。

ナビ取り付け穴は規格サイズでユピテルにも合致

RAMボールは金属の球にゴム層のコーティングがしてあります。どの程度のマージンで、どの程度の滑りがあるのかはやってみないとわかりません。とりあえず試作・評価品として設計してみました。使用したソフトはAutodeskのFusion360。学生は三年間、スタートアップ企業は一年間の無料ライセンスが取得でき、期限がきたら更新が可能です。

Autodesk Fusion360で設計中のオリジナルマウント

出来上がったSTLファイルを3DプリントサービスのDMM.makeへ送って発注。待つこと四日ほどで完成品が宅配されてきました。適度なしなりと強度を兼ね備え、価格も一番安いナイロン素材で作りました。

安価な白色ナイロン素材を使用、15mm長のM5ボルトとナット二組で締め付ける

このオリジナルマウントで不要になる、市販のアームとホールパッドの合計価格より安価に出来上がりました。量産しない自作品でも、必要な機能だけに絞り込めば市販品に負けない価格を実現できます。


自作マウントでバイクナビを取り付け直し


 ナビ付属のクレードルにオリジナルマウントのネジ穴を合わせてみるとぴったりです。3Dプリントサービスでナイロン素材を使用した場合、±0.3mmの誤差を考慮した設計が必要ですが、実際に出来上がったものはもう少し精度が高いようです。

ユピテル・バイクナビ用クレードルに取り付けた自作マウント

この状態でUボルトベースのRAMボールに乗せ、角度を調整してからボルトを締め込みます。

ハンドルバーの真上にセットできたバイクナビ

バイクにまたがってナビやメーターを見てみるとこんな感じになりました。一番最初の写真と見比べていただければ一目瞭然。メーター側に近づき、ナビを見る際にも視線移動が少なくて済みます。イグニッションキーが隠れましたが、始動時だけほんの少し前かがみになれば、場所の確認もキー操作も問題ありません。

自作マウントでナビの位置をメーターに近づけた

この状態でよく行く日帰りコースを走ってみましたが、視線移動が少なくてかなりナビが見やすくなりました。結果として安全運転にも寄与してくれるものと思います。


幾つかの課題も発見


 頭の中で想像しながら設計していますので、3Dプリントで出来上がった実物を使用する際には毎回課題が見つかります。一個しか作らない場合は、何らかの手当てをして使い続けますが、それ以外は設計にフィードバックして改良版にします。
  1. RAMボールを締め付ける部分が細すぎて強度に不安が残る

    ナイロン素材の場合、厚みが3mm以下だと簡単に曲げられる柔軟性があります。5mm以上の厚みがあればかなり硬い部材となりますが、ネジで締め付ける部材としてはもう少し厚み(幅)が必要なようです。

  2. 変形したRAMボールへの対応が必要

    一年半の間、アームで挟まれ続けたRAMボール。ゴムの部分が変形して、形が変わっていました。凹んだ部分は1インチ(25.4mm)の直径がありません。1mm程度も直径が小さくなっていました。このようなRAMボールでもしっかりと固定できる構造にできればベストです。
とりあえず取り付けて、一日使用して感じた課題はこの二点です。次回作成時に備えて、この二点に対応できるよう設計変更を行う予定です。


 設計変更を行い、改良版に取り替えて実際に使用中です。実用性が確認できましたので、DMM.makeのクリエイターズマーケットに出品しました。ユピテルナビの取り付け位置で悩まれている場合は是非ご検討ください。

Autodesk Fusion360で改良中のマウント

(2016年11月19日追記)


2016年5月24日火曜日

もてぎ国際レーシングコースも楽しめるCBオーナーズミーティング2016に参加してきました


 長年のブランクから目覚め、CB400SFからCB1300SBと乗り継いで早くも四年目に入りました。昨年初めてCBオーナーズミーティングに参加して大勢のCB好きに刺激され、今年もツインリンクもてぎで開催されたイベントに参加してきました。前回同様に好天に恵まれ、最高のバイク日和となりました。

CB1300と400の最新モデル

昨年はホンダコレクションホール前の駐車場が会場だったのですが、今回はツインリンクもてぎの心臓部である国際レーシングコースのど真ん中での開催です。すぐ横のロードコースでレーシングカーの練習が行われていたり、スーパースピードウェイの直線部を使用してドラッグレースが行われていたため、ものすごい爆音に包まれていました。これぞモータースポーツという雰囲気の中での開催です。

今年(2016年)はもてぎのサーキットのど真ん中での開催

会場に到着するとすぐにプロのカメラマンによる個人撮影をしてくれます。なかなか自分のバイクと一緒に写真に納まる機会の少ないソロライダーにとってはありがたい企画です。

到着後すぐにプロカメラマンが撮影してくれます

バイクを停めると受付の長い列ができていました。普段なら嫌になりそうな長〜い行列でしたが、すぐ横に停められたたくさんのCBシリーズを眺めながらの順番待ちですので苦になりません。

参加できるのはCBシリーズのみなので停まっているのは全部CB(当たり前)

やはり現役モデルであるCB1300、CB1100やCB400が大半を占めていましたが、20〜30年以上も前の懐かしいバイクも目立っていました。高校生になって免許が取れる年齢となった時に憧れたのはCB750です。

憧れだったCB750FOUR

急に免許制度が変わり、運転免許センターの検定試験にやっと合格できたのは小型限定。中古車を探して購入しようとしたのがCB125Tでした。

購入しようと思ったCB125T

しかし当時の「三ない運動」のせいで周りの大反対に遭い購入を断念。親に隠れて友人のCB500を運転させてもらったりしました。

CB500/550のオーナーズクラブも参加

ダックスやGT80などの小型車を時々運転するくらいで、大学進学と共にバイクへの情熱は次第に冷めていき、そのまま三十数年。少し前に大型免許を取ってリターンするまではバイクの世界とかけ離れた生活を送っていたため、この期間に発売されたバイクについてはほとんど知識がありません。駐車場に複数台停まっていたドリーム50を見て、もっと古い時期のバイクかと思ったのですが、CB750Kよりもずっと新しいんですね。驚きました。バイクの市場規模が縮小していく中で、メーカーも色々工夫をしていたようです。

二本出しマフラーが光るドリーム50

昨年は特製キーホルダーが参加記念品でしたが、今年はミニ折りたたみ椅子という実用品です。どちらがいいかは微妙です。

「CB Owner's Meeting 2016」と記された折りたたみ椅子が参加記念品

MOTORISEでお馴染みの中野真矢さん、延時成美さん、國友愛佳さんらを交えてプログラムが進行していきます。CBチャレンジとして恒例の一本橋チャレンジと八の字押し歩きタイムトライアルがありました。

一本橋のデモンストレーションをしている中野真矢さん

未だにバイクの取り回しが苦手な私はギャラリーに徹していました。皆さん良くスイスイとバイクを押せるもんですね。私ならバランスを崩して倒すこと必定です。

八の字押し歩きタイムトライアル、早い早い

協賛企業からの豪華賞品がもらえる抽選会もありました。昨年はクイズとじゃんけん大会でしたが、あえなく敗退。今年は受付の際にもらった番号による抽選会でしたが、運のない私は今年もボウズ。

豪華賞品の抽選会、当たれ〜!

プログラムの最後はもてぎの国際レーシングコースを走って解散というオツな内容でした。本物のサーキットを走るのは生まれて初めての経験です。メインストレートでスタートを待っている間も期待でいっぱいでした。

国際レーシングコースでスタートを待つ参加者

青空の下、広いサーキットをバイクで走るのがこんなに気持ちがいいとは知りませんでした。一応先導車に従って列を作って走るのですが、列の後ろでは前方に空きができるため結構な加速・減速が楽しめました。もう少し若い時期にサーキットの経験をしていたらはまっていたかもしれません。


気持ちのいいサーキット走行後に流れ解散という素敵なエンディングです。コース各所のスタッフたちが手を振って見送ってくれました。プログラム全体を通してCBオーナーをもてなそうというスタッフ達の気持ちが伝わってきて、とても満足した一日でした。

スタッフ全員のホスピタリティーに感激

スタッフの皆さん、ありがとうございました。本当に楽しい一日になりました。次に乗るバイクがCBになるかどうかはわかりませんが、ますますホンダのファンになった事は間違いありませんよ〜。


2016年4月21日木曜日

毎回新たな発見があるHMS埼玉バランスコースを受講


 しばらく自己流でバイクに乗っていると、いつの間にか悪い癖が身についてしまうようです。年に一、二回バイクスクールに参加して矯正してもらっています。お世話になるのはホンダがやっている交通教育センター。全国に7箇所あり、企業や個人を対象に車とバイクの運転講習を行っています。自宅から日帰りでアクセス可能なのは埼玉県川島町(通称埼玉もしくは桶川)、埼玉県和光市(和光)、栃木県茂木町(もてぎ)の三つですが、埼玉はこの中でも一番講習の種類や開催頻度が充実しているようです。バイク向けの講習がHMS(ホンダ・モーターサイクリスト・スクール)で、今回はこの中のバランスに参加してきました。

交通教育センターレインボー埼玉

首都高速都心部の渋滞を心配して家を出たのが早過ぎたのか、10時開始なのに9時前に到着してしまいました。職員以外誰もいません。受付開始まで周りをぶらぶら散歩です。すぐ隣にホンダエアポートがあり、軽飛行機やヘリコプターが離着陸しています。

迫力のヘリコプター離着陸が間近で見られます

 HMSではスクールが用意したバイクから好きなものを選んで受講します。受講料がその分高価になりますが、自分のバイクを持ち込んで転倒したら目も当てられません。安心料として考えればリーズナブルだと思います。ただし、受講するコースによって選択できないバイクもあります。普段乗っているCB1300は今回のバランスでは選択不可のためCB1100を借りました。

足付きもよく運転しやすいCB1100

 午前中はひたすら八の字の練習です。一人一人パイロンの置かれたエリアに分かれて、インストラクターから与えられた幾つかの課題をこなしながらくるくると回ります。この八の字、実に奥が深い。バイクをコントロールするための多くの要素が詰め込まれています。バランスの受講は今回が3度目なのですが、毎回八の字を始めてしばらくの間は体がギクシャクしています。普段バイクに乗っている時に基本がいかに出来ていないかが一目瞭然です。

午前中はひたすら八の字の練習

途中、インストラクターから複数の課題を指示され、悪い部分のアドバイスをもらいます。内側の肩の上がり方や腰の向け方など、頭ではわかっているのですがなかなか言うことを聞いてくれません。
  • リーンインやリーンアウトの際に使わない手や足を見極めてハンドル・ステップから離してみる
  • 八の字の途中でバイクが真直ぐになった時に、足付き無しで一瞬停止してから続ける
  • パイロンの横にマーカーを置いて、前後の内輪差を考慮しながらマーカーを後輪のみで踏む
  • さらに後輪がマーカーに乗った瞬間に停車させる
ついつい力が入ってしまう八の字にさらに細かな課題が加わって、この時点で結構な疲労が蓄積していたようです。最後の課題でバイクを転倒させてしまいました。あ〜自分のバイクでなくてよかった。

 同じバランスの講習でもインストラクターにより内容や難易度が異なるため、何度参加しても新鮮です。今回は低速バランスの練習として面白い方法を教えてもらいました。バイクの前輪を縁石や壁に圧着させて固定、ハンドルへの微妙な入力で立ち続けるという課題です。

初めてのバランス練習方法

最初は全くできませんでしたが、一本橋に乗っているつもりで微妙な力をハンドルに加えているとバイクは倒れずに立ち続けてくれました。周りから見たら変な人と思われそうですが、これならどこでも練習できます。

 午後はいよいよ荒川河川敷にあるバランスの専用コースへ移動です。講習中のビデオ撮影が禁止されているため記録が残せませんが、前回中級コースに参加した時にGPSの軌跡ログで色々な分析ができることがわかりました。今回も小型のGPSロガーをポケットに入れっぱなしにして参加。河川敷のバランス専用コースを走行したGPS軌跡(赤線)の上に、思い出しながらコースの設置物やパイロンを重ねてみました。GPSの記録は1秒ごとに取得され、数メートル程度の誤差がありますので、速く小さく曲がるスラロームなどでは実際のパイロンよりも内側を走っているように見えます

GPS軌跡にパイロンや課題設置物を追記したもの

安価なGPSロガーをポケットに入れっぱなしにしておけば、1日の行動記録が簡単に取れます。いろいろな分析ができるのはとっても便利ですが、使用した中国製のGPS(CANMORE GP-102)にはWindows用のユーティリティソフトしか付属しません。CANMORE GP-102をMacで活用するためにいろいろ工夫してログを活用しています。


 それぞれの課題の練習結果はこんな感じです。どれも実際の道路ではありえないような極端な作りになっていますので、通過することやタイムを目標にするのではなく不要な力を加えずにできるだけ安定して走行できることを心がけました。

一本橋(通常幅)


慣れている参加者の中には20〜30秒というタイムを出している人もいましたが、18秒がベストタイムでした。まあ少し前までは渡りきるのが目標だったリターンライダーにしては上出来でしょう。インストラクターは1分以上も一本橋に乗っていました。走るというよりもほとんど停まっている感じです。

一本橋(細幅)


通常のものに比べて半分しか幅がありませんのでタイムより通過を優先しました。腰に重心が来るようにして前方遠くに視線を持っていくと安定して通過できました。9割の成功率です。

スネーク


前後輪の内輪差を考慮する午前中の八の字練習が効果を発揮しました。成功率は低いですが複数回通過できました。タイヤの半分程度まではみ出しても落ちないことを利用するのがコツのようです。

かまぼこ


電柱を半分埋めたような形状です。ハンドルによるバランス修正はほとんど不可のため、スピードを出して渡りきることだけを狙いましたが、成功率ゼロでした。

波状路・V字溝・W字溝


ただひたすら通過するのみ。それほど難しいものではありません。強いて言えば途中エンストしないようにふかし気味にして半クラ活用でしょうか。

千鳥スラローム


二本のパイロンの間を通り抜けるスラロームです。バイクを大きく傾けて通過することができないため、小さく曲がることが難しい課題です。バイクを垂直にしてハンドルで小さく曲がるか、リーンアウト(V字バランス?)で小さく曲がる必要があります。一つ先のパイロンまで考慮して曲がらないとすぐに行き詰まってしまいます。前回バランスコースに参加した際には比較的簡単にクリアできたのですが、今回はどうしても最後が通過できません。下手になったのかと焦りましたが、何の事は無い、前回のパイロン設置場所が簡単すぎただけのようです。ちょとパイロンの位置を変えるだけでいきなり難易度が上がる課題です。

低速狭路(正式名称不明)


両側にパイロンが置かれた幅1メートルちょっとの曲がり角です。極低速でないと曲がれません。一つ目の曲がり角を通過できても、すぐに次の角が来るためそこで行き詰まります。結局一度もまともに通過できませんでした。

オフセットスラローム(大・小)とUターン


スピードは別にして、午前中の八の字をちゃんとやっていれば通過できないということはありません。かなり小さなUターンもありますが、瞬間逆ハンでバイクを素早く寝かせれば気持ち良く曲がってくれます。でもこれを自分のバイクでやるにはちょっと勇気がいりそうです。一回でも転んだら......

今回は千鳥と低速狭路が通過できないという課題が残りました。しかしそれよりも午前中の八の字で肩に力が入ってしまい、体力を消耗して転倒するという致命的な問題が発生です。年齢を重ねてもリラックスして安全にバイクが楽しめるよう、定期的にスクールに参加して腕に磨きをかけていきたいと思います。


HMS常連さん?


 年に1〜2回しかHMSには参加していないのですが、毎回お会いするライダーさんが必ず複数人いらっしゃいます。今回は10人という少人数の追加開催コースでしたが、うちお二人は何度かお会いしている人でした。たまにしか参加しない自分が毎回会うということは単なる偶然か、それともお会いする方が頻繁に来られているのか?
 休憩中の会話でも「先週のxxxも参加してたよね〜」とかで盛り上がっていましたので、毎週のように参加されていらっしゃるようです。確かに100回以上も参加している強者のブログを読んだことがあります。一回一万数千円のHMS参加費用だけで大型バイクが買えてしまう出費です。上級コースを華麗に走っている人たちはそのくらいの投資をしているんでしょうね。恐るべしHMS常連さん。



GPSログとGoogle Earth Proでコースを再現


 胸のポケットに入れっ放しにしておいた格安の中華製GPSロガーで一日分の軌跡データを取得していました。これをGoogle Earth Proに読み込ませると、ドローンから撮影したような動画が作れることがわかり、参加したバランスコースを再現してみました。動画撮影が禁止されているHMSでビデオカメラ代わりに使えそうです。


(2017年5月17日追記)


2015年10月29日木曜日

一年ぶりに参加したHMSはまさにスポーツだった、埼玉で中級コースに初参加


 快適なバイク生活を末長く楽しむ為には知らないうちに身についてしまった悪い癖を時々矯正してやる必要があります。その為、年に一度はライディングスクールを受講してきました。前回は昨年12月にHMS(本田モーターサイクリスト・スクール)バランスコースを受講していましたので約一年ぶりの受講です。場所はいつもの交通教育センターレインボー埼玉。ちょうど朝の渋滞の時間に都心を通過するため二時間以上かかるのが辛いところです。

天候にも恵まれ暑いくらいの交通教育センターレインボー埼玉前

バイクのライディングスクールなのでバイクで来る人ばかりかと思ったらそうでもありません。遠方からの人はJR桶川駅から送迎バスを利用して来ます。自走の人も車の方が数は多いみたいです。一日のトレーニングが終わって帰宅する際に、バイクで来たことを後悔することになるとはこの時は思いもよりませんでした。

バイクでやってくる人はそれほど多くはありません

 今回は初めての中級コース参加です。人気のコースでいつも予約が取れません。たまたま空きを見つけ、即予約を入れました。今まで初級とバランスしか参加したことがないため多少の不安はありましたが、中級コース以上でしか使用できないCB1300に乗るため、あえてチャレンジしました。自分のバイクと同じ機種で思いっきり走り込んでみようという魂胆です。さすがに自分のバイクで限界にチャレンジする勇気はありません。転倒するとすぐに十人以上の”諭吉”が逃げていきますので....

CB1300を借用、これなら思いっきり転けても大丈夫(おいおい)

準備運動の後にコースに出てみると、普段乗っているバイクにもかかわらずやっぱりCB1300は重い。初級とバランス受講の際はCB1100を使っていました。空冷で軽く、なおかつ足つきが良好なので思いっきりコーナーに飛び込んでいけますが、CB1300ではビビります。パワーの出方やエンジンブレーキの利き方が空冷のCB1100とは大きく異なるため、慣れるまでに何度かバランスを崩してしまいましたが何とか転倒は避けられました。

荒川河川敷にある練習場所(スクール開始前にちょっと撮影)

 スクール実施中のビデオ撮影などは禁止されています。なかなか予約が取れない人気スクールですので、仕事をサボって来ている人もいるかもしれません。YouTubeなどに投稿されて会社にばれたら大変ですから妥当な措置だと思いますが、何も記録が残せないとせっかくの経験も後で思い返すことが難しくなります。

GPSの軌跡データでHMSのコースが再現できた


 今回たまたま服の胸ポケットに小型のGPSロガーを入れっぱなしにしてありました。バイクに取り付けたナビ(ユピテルMCN46si)のGPSログ機能が使いにくいため、代わりに使い始めたものです。朝、家を出るときから帰宅するまでスクール中も含めてずっと記録されていました。もしかしてコースの状況も記録されてる?と期待してログを確認してみました。

GPSロガーのデータを表示したもの(午前中のコース、黒丸はパイロン)

GPSデータは一秒間隔で取得されているため、それより短時間の軌跡は残りません。カーブなどはデータが飛び飛びのため実際より内側を通過しているように表示されます。さらに位置精度は数メートル程度のため、パイロンスラロームなどは直線移動に見えてしまいます。同じコースを何度も周回しているため軌跡が太い線になっています。ここに記憶を頼りにパイロン(黒丸)を置いてみました。正確ではありませんが、実際の練習コースをイメージするには十分な情報ではないかと思います。
 さらにGPSロガーのデータにはその位置での時刻が含まれています。データの中身を覗けば色々と面白そうな分析ができそうです。例えば、何周回ったのかやラップタイムなど。トレーニング開始直後と後半でタイムを比較し、少しは早く走れるようになったかなども読み取れます。分析ソフトを見つけていませんので手作業での分析になりますが、安価なGPSロガー一個をポケットに入れておくだけでいろいろと役立ちます。

 午前中は通過できないほどの難しいポイントはなかったのですが、パイロンを回り始めるタイミングやアクセルを吹かすタイミングなど課題は山積みです。インストラクターの後席に乗せてもらいながらアドバイスしていただき、目からウロコ状態でした。参加者が7名と少なかったため、待ち時間もなくずっと走りっぱなしです。GPSデータから午前中だけで42周したことが分かります。気温が高かったこともあり汗だくで、休憩のたびにスポーツドリンクを飲んでいました。

 昼食後の午後は、これが中級かと思わせる部分が加えられていました。パイロンスラロームの後半のパイロンが少し外側にオフセットされていたり、クランクの途中に余計なパイロンが置かれてハンドルをフルロックに近い状態まで切る必要があったりと、中級の面目躍如たる設定のようです。

午後のコース、左側にルートが追加されています

特に青線で囲まれたところは、もともとクランクの狭いコースの途中にパイロンが置かれていてかなり小旋回が必要な課題です。一つの小旋回をこなしても、次の曲がり方まで考えておかないとすぐに行き詰まります。大きく減速を強いられ、最初は曲がりきれませんでした。
 インストラクターから『フロントブレーキをもっと使って、フロントフォークを沈めて小さく曲がる』というアドバイスをいただき、速くはありませんがなんとか通過することはできるようになりました。狙っているパイロンのもう一つ先まで見越したコーナリングもなんとかできるようになり大収穫のHMS中級でした。

 午後は少し長めのコースでしたが、38周回りました。途中、ニーグリップしていた内股がつったり、フロントブレーキの多用で右手の指がつったりと老体にはかなり厳しい午後となりました。休憩時間には疲労のために立っていられず、思わずベンチに座り込むほど。4時過ぎにスクールが終了した時には、バイクを押して車庫に行く際に倒してしまうのではないかと思うほど疲労困憊状態でした。帰宅時にまた重いバイクを二時間も運転するのかと思うと、車で来た人を羨ましく感じてしまいました。

 帰り際に建物の外を歩いていると、交通教育センターの社員証を首からぶら下げた猫を見つけました。HMS参加者の顔なじみになっているようで、とても馴れています。きっと、猫の手も借りたいほど忙しい交通教育センターなのでしょう。

個人情報保護のため社員証は撮らせてくれない猫さんでした

帰宅後は疲労のためビールと日本酒を嗜んだらそのまま爆睡でした。翌日、あちらこちらが筋肉痛です。久しぶりに参加したHMS中級は正真正銘のスポーツでした。



GPSデータとGoogle Earth Proで当日のコースを再現


 最近になってGoogle Earth Proが無料になったことを知り、いろいろいじくっています。Google Earth Proの特徴であるツアー動画とGoProで撮影した実写映像を組み合わせて新しい映像作品の可能性を探っていますが、ふとHMS参加時のGPSログからツアー動画を作ったら参加した中級コースの再現動画になるのではないかと思いやってみました。この使い方、結構面白いかもしれません。


(2016年4月5日追記)


一年半ぶりにHMS埼玉バランスに参加してきました


 たまたま追加コースに空きを見つけることができ、一年半ぶりにHMS埼玉のバランスコースに参加してきました。前回より下手になったような気もしますが、コース設定が前より難しかっただけ(^_^;)と自分を納得させています。

(2016年4月24日追記)