2015年8月27日木曜日

谷津道探検サイクリング 良く行くトレーニングコース沿いにも電気柵が設置された


 少し前に西伊豆で起きた電気柵による死傷事故。二つの家族が重軽傷を負い、さらにそれぞれの家族の大黒柱が感電死するというとんでもない重大事故になってしまいました。報道された情報だけから判断すれば、電気柵設置者の中途半端な知識が引き起こした大事故ということになるのでしょう。専門家から見ればあり得ない設置方法を取っていたようですが、誰からも何も言われず自由に機材が購入でき、自由に設置できる状況が放置されていた現状を鑑みると、設置者だけを責めても今後の事故防止には繋がらないと思います。小さなお子さんのいる家庭の大黒柱をこのような事故でいきなり失った家族の無念さを思うと胸が締め付けられますが、電気柵を設置されたご老人がその後自死するという最悪の事態となってしまいました。二度と起きて欲しくない事故です。

 山登りに行った時に、ふもとの山里で電気柵が設置されているのはよく目にします。鹿や猪、猿などから農作物を守るために必要なんだろうなと思っていましたが、最近は慣れ親しんだ谷津道サイクリングの途中でも電気柵を見かけるようになりました。
 印西市を通り印旛沼に流れ込んでいる師戸(もとろ)川沿いは平坦なルートや高台のルートを選んで走れるお気に入りのトレーニングコースです。ロードバイクを購入してから何年もこのルートを利用してきましたが、今まで電気柵を目にしたことはありませんでした。稲穂も色付きそろそろ収穫時期を迎えたなか、師戸川沿いのいつものコースを走ってみたら、あちらこちらに電気柵が設置されていました。

谷津道のすぐ横に電気柵が設置されていました

場所によっては狭い道の両側に電気柵が設置されています。滅多に車とすれ違うことはありませんが、車を避けたらすぐに柵に接触しそうな道幅しかない場所もあり気を使います。転倒しても今までは田んぼで泥だらけになるだけで、笑い話しで済んでいましたが、今後は感電の恐れがあります。

両側に延々と電気柵が設置されていました

近郊の田んぼといえば、案山子(かかし)や反射テープなどしか見たことがありません。最近の獣害対策では役立たなくなってしまったのでしょうか?

今までの田んぼの光景はこんな感じでした(電気柵なんて見たことない)

案山子や反射テープで防げるのは鳥類だけでしょうから、今は猪などが害獣として出没しているのでしょうね。昨年まで設置されていなかった師戸川沿いに、今年電気柵が設置されたということは新たな獣害が発生したのだと思います。この土地で営農して生活している人たちが選択した対策ですので、これが最適な対策だったのでしょう。心配なのは電気柵が正しく設置されているのかどうかということです。あれだけ大きな西伊豆の事故があった後ですから、設置された方は気を付けてはいるでしょうが正しい知識が得られなければ危険な設置がまかり通ることになります。この辺の仕組み・制度・規制が心配になりました。

 心配ばかりしていても仕方ありません。細かい雨が時々降っていますが、久しぶりのサイクリングを楽しみました。一周10キロほどのトレーニングコースを走っていると、途中何度も自衛隊員らしい迷彩服を着た人たちを追い越しました。

自衛隊員の歩行訓練か?

二・三人の小グループで谷津を移動しているようです。途中の曲がり角には教官と思われる人が待ち構えているのも見かけました。どうも自分のトレーニングコースと同じルートが訓練コースになっているようで、あちらこちらで出会います。自衛隊の方々にとっては邪魔なサイクリストになっていたようです。ごめんなさい。

こちらは二人組

今日は急に寒気が入り込んで訓練しやすい気温になりましたが、どんな場所や条件でも国民のために頑張ってくれる自衛隊員には本当に頭が下がります。自衛隊員の皆様、歩行訓練の最中に自転車で何度も追い越してしまいまして申し訳ありませんでした。頑張って下さいね。

最後尾は教官かな?

 コースの様子を短編のビデオにまとめてみました。GPSサイクルコンピューター(Edge-800J)のデータをガーミンの無料編集ソフトVIRB Editでオンスクリーン表示してあるため、画像だけに比べて多少臨場感が増しているかと思います。



2015年8月25日火曜日

アクションカメラで撮影した動画にGPSデータを表示したい(太っ腹なガーミンVIRB Editに感謝)


 迫力あるスポーツシーンを記録として残したいと思い、GoPro HERO3+パナソニックHX-A1Hなどのウェアラブルカメラを使って試行錯誤しています。いわゆるアクションカメラとしての使い方が中心ですが、後で見て楽しめるような動画がなかなか撮れません。撮影した本人であればその時の状況が分かっていますので、映像以外の情報も思い出しながら見ることができます。しかし、記憶の薄れた古い動画を見る時や他人が見る時には画像だけが頼りです。
 編集により色々な情報を動画に重ねて表示する技術はよく使われています。サイクリングやバイク動画の場合は、GPS機器が収集した位置情報や速度などのデータを画像に重ねて表示することにより、ただ撮影された画像だけをみているのに比べてより臨場感のある動画にすることができます。

 YouTubeなどで時々目にするのは、アクションカメラの動画にGPSから得られたデータをリアルタイムに表示してある画像です。画像だけの動画であれば、どれだけきつい上り坂で頑張っているのかとか、コース全体の中で今どの辺りを走っているのかなどの情報は画像からは分かりません。もちろん動画を撮影した本人は分かりますが、他の人が共感できる部分はわずかでしょう。

速度やケイデンス、標高・心拍数、ルート・走行距離などが動画に表示されてます

 どうやって作っているのかと調べてみたら、いろいろ便利なソフトが出ているようです。WindowsではAviUtlという動画編集ソフトのプラグインとしてVSD for GPSというのがありました。残念ながらMac版は無く、他を探してみると、ガーミンのアクションカメラであるVIRB用の動画編集ソフトを見つけました。よくお世話になっているGoPro Studioなどと同様、カメラで撮影された動画の編集用にメーカーが無料で提供しているツールです。ガーミンVIRBは持っていませんが、GPSサイクルコンピューターとして同社のEdge800Jを活用しています。VIRB用の編集ソフトがGoProの動画データを読み込んでくれれば、Edge800JのGPSデータと合体できるかもしれません。
 ダメ元でApp StoreにあったVIRB Editをインストールしてみました。結果はビンゴ!です。まだ使いこなせていませんが、やりたいと思っていたことがすべてできました。


VIRB EditにGoProの動画データを読ませてGPSデータを表示する手順


 インストールして起動した直後の画面です。先ず、「クリップと写真をインポート」を選択します。


するとVIRBからインポートする画面が現れますが、ここであきらめてはいけません。「その他をインポート」のボタンを押してください。


Finderが表示され、ファイルの選択画面が出ますので、GoProなどで撮影したmp4ファイルを選びます。読み込み可能なのはmp4のみのようで、movなどはグレーアウトされたままでした。ファイル選択後に以下のポップアップが出ますので、「インポートのみ」を選べばHDDと時間の節約になると思います。


すると無事インポートが完了した旨の表示になりますので、「完了」ボタンを押してください。初期画面に戻りますので、「ビデオの編集」を選択します。新しいビデオ名を聞いてきますので、適当な作品名を入力後「ビデオの作成」ボタンを押してください。


読み込んだ動画ファイルがライブラリー欄に表示されています。この動画を下のタイムラインにドラッグします。


続いて動画に合わせるGPSデータを読み込みます。左側のメニューにある「G-Metrix」を選びます。選択済みのGPSデータがまだありませんから、「G-Metrixをインポート」ボタンを押します。


このときEdgeなどガーミンのデバイスが接続してあればそこから対象のGPSログを選択できます。HDDに保存してあるGPSファイルを使う場合は、左側メニューバーのソース選択で「マイコンピュータ上」を選びましょう。


そうすると手動で選択できるようになりますので「Browse」ボタンを押します。Finderが表示されますので、必要なGPSファイルを選択してください。選べるのはガーミン機器内に収録されるときのフォーマットであるfitファイルと汎用のgpxファイルです。


GPSファイルを選択するとGPSの軌跡が表示されます。記録されているタイムコードを比較して動画とGPSログに矛盾が無いかどうかチェックしているようです。「このログはクリップと一致するようです」とのメッセージが出ています。GPSの位置データ以外に記録されているデータ内容も表示されますので確認しておきましょう。サイクルコンピューターのデータですので、位置情報以外に標高、温度、心拍数、ケイデンス、スピードが表示されています。確認後「このログを使用」を押します。


これで動画とGPSデータのひも付けは完了しました。両方のデータに記録されているタイムコードをキーにひも付けているはずですので、時刻が誤っているとタイミングがずれてしまいます(ここは何度かやっているうちにどうも怪しい....と感じています)。GPS機器は衛星の正確な時計を利用しているので調整は不要ですが、カメラの方は時々修正してやらないとずれてきます。たまにカメラの時刻合わせをしておきましょう。でも、ずれていても大丈夫。ここで「G-Metrix同期」ボタンを押します。

 撮影した動画素材のタイムコードをFCPXを使って見てみると、GoProは実際に撮影している時刻が入っていました。しかしPanasonicのHX-A1Hでは録画開始時点からの相対時間が入っています。つまりA1Hではカメラの時刻合わせをしても無駄だと思われます。実際にA1Hで録画した動画は一度も自動で同期出来ませんでした。もちろん手動で合わせてやればバッチリです。


画像とGPSデータの同期を調整する画面が現れます。左が動画、右がGPSログを基にした地図データです。動画のこの場所が地図のここに間違い無いというところまで赤いポインターを移動して「完了ボタン」を押します。これでタイムコードずれの調整が完了です。


続いて行うのが画面にGPSデータをどのようにオーバーレー表示するかの指定です。左側のメニューバーにある「オーバーレイ」を選びます。複数のテンプレートが用意されていますので、いろいろ試してみてください。車や自転車、飛行機などにマッチしたものがあります。メーターの形(ゲージ)、グラフの種類(グラフ)や背景の色(外観)などを変更できます。右側のモニター画面で不要な表示項目を削除したり、画面上の表示位置を変更したりしてカスタマイズできます。自分で作ったテンプレートは名前をつけて保存できますので、動画に合わせてオリジナルテンプレートを準備しておけば効率的です。


あとは通常の動画編集ソフトと同じ基本機能は揃っています。トリミングや並べ替え、トランジションにタイトル編集など、これだけでも作品を作ることは可能です。このソフトだけでYouTubeへの投稿までサポートしていますのでお手軽に作品を共有できます。

 Final Cut Pro X(FCPX)を中心に編集を行っていますので、GPSデータのオーバーレイだけこれで作成し、必要なクリップを作ったらFCPXで完成させる予定です。そもそもの迫力不足を補うことはできませんが、あれば臨場感の増す情報を画面上にオーバーレー表示することが可能になりましたので積極的に利用してみたいと思います。

 習作として、よく使うトレーニングコースで収録したGoPro動画を使って短編ビデオを作ってみました。YouTubeの「谷津道探検サイクリング 師戸川トレーニングコース紹介」です。

 それにしてもVIRBユーザーでもないのにここまで機能を利用させてもらえるとは、さすがGARMIN、太っ腹です。儲かっている優良企業は違いますね。感謝です。



ゲージの編集も可能だった(ただしWin版のみ)


 使い込んでいくうちに用意されているゲージを修正したいと思うようなことが多くなってきました。調べてみると既存のゲージの修正やカスタムゲージの作成機能もあるようですが、Macに導入したVIRB Editではどうしてもできません。試しにWindows版をノートPCに導入してテストしてみたところ、ゲージビルダー(GaugeBuilder.exe)なるプログラムが起動してゲージの修正をすることができました

(2017年1月10日追記)



VIRB Edit 5.1.0にアップしたらクラッシュする


 Macの便利なところにApp Sotre経由でインストールしたアプリのアップデート通知機能があります。いちいち調べなくても、導入済みのアプリの更新が自動で通知され、ボタン一つで更新が完了します。大抵何も考えずにアップデートボタンを押してしまうのですが、時々アップデート後のアプリの不具合に悩まされることがあります。お世話になっているVIRB Editが4.2.3から5.1.0にメジャーアップデートされたと通知が来ましたので、いつものように黙ってアップデートを実行しました。後日、GoProのサイクリング動画にGPSサイコンのデータを表示しようと思って、新しいVIRB Editを使用していたところいきなりのクラッシュです。GPXファイルを読み込ませると必ずクラッシュします。これでは使えませんので、Time Machineで前のバージョンに戻しました。

 調べてみると5.1.0では新しいモデルのVIRB 360サポートが中心のようで、GoProの映像を中心に利用しているユーザーにはあまり関係なさそうです。ネットで検索してみると、英文ですが5.1.0でクラッシュするという情報が見つかりました。少し時間をおいて評価を確かめてから更新するなど、メジャーなアップデート時にはもう少し慎重になった方が良さそうです。

(2017年6月18日追記)


2015年8月24日月曜日

房総酒蔵バイクツーリング 名水の里久留里の吉崎酒造と山武市松尾の花の友


 暑い日が続き、夜な夜な冷酒を楽しんでいるうちに、買ってあった千葉の地酒を全て飲み干してしまいました。新しい地酒を求め、ダブルタイフーン(台風15・16号)の間隙を縫って房総までバイクを走らせました。先ずは名水の里として有名な君津市の久留里を目指します。この辺りはすでに四軒ほどの酒蔵を訪問済みですが、残っていた吉崎酒造に行ってみました。
 台風の影響で北寄りの冷たい風が流れ込んでいるとかで、気温は30度に届きません。メッシュジャケットを通り抜ける風が清々しい、秋のような気候です。道路も空いていて、快適に久留里街道に到着しました。

久留里の街中(ヘルメットに取り付けたPanasonic A1Hにて撮影)

目指す吉崎酒造は久留里街道沿いにあります。街道沿いの一等地にあるだけあって立派な門構えと広い敷地です。

久留里街道に面していてすぐに分かります

代表銘柄である「吉寿」の看板も出ています。平成の名水百選に選ばれた久留里の湧き水を使っていますのでどの銘柄を選んでも期待できそうです。店舗は左側の建物になります。

「吉寿」の看板と大きな煙突が見えます

丁寧に銘柄を説明していただき、ぬる燗から冷やまで楽しめる純米吟醸「吉寿」を購入しました。ここは本物の青竹を容器にした竹酒を売っています。竹の匂いがする日本酒も好きなのですが、ちょっとお高い(720mlで四千円以上)ためギフト用ですね。誰か贈ってくれないかな。

 ワインディングを楽しみながら高滝湖経由で帰宅しようと思ったのですが、途中圏央道に行き当たりました。これに乗れば山武市まで直行できると気付き、以前場所が分からなかった山武市松尾の花の友まで行ってみることにしました。国道126号から少し奥まったところにあり、途中看板類が見当たらないため心配になってきます。気にせず地図通りどんどん奥に入っていけば、いきなり大きな民家の入り口に花の友の看板がありました。

花の友、いい感じの蔵元です

こちらの代表的な銘柄は「花いちもんめ」です。蔵の名前や銘柄の由来を尋ねたところ、蔵のご主人が花澤さんだからだそうです。なっとくでした。
 蔵の後ろ(北側)が高台になっていて、南側に国道と海まで続く平野部が広がっています。丁度谷津地形の末端部にあたるようで、湧き水(地下水)が豊富なのが理解できます。蔵のご主人も、ここより南側ではいい水は出ない、とおしゃっていました。

蔵の奥(北側)は小高い山になっています(レンガ造りの煙突も見えます)

ご主人や奥様に丁寧にご対応いただき、吟醸酒「花いちもんめ」を購入しました。バイクで来ているため、丁寧に包装して持って来てくださったのですが、いつもの「お土産ツーリングバッグ」に入りません。恐縮しながら包装を外させていただきました。お手数をお掛けしてしまい申し訳有りません。

どちらも先ずは冷やからかな、旨そ〜



勝手に「房総の地酒」を応援するTVコマーシャル風動画を作ってみました


個性ある房総の地酒の良さが少しでも伝われば幸いです。





房総酒蔵バイクツーリングのインデックスはこちら


千葉にある約40軒の蔵元を順に巡っています。青色の酒蔵マークをクリックすると該当する投稿記事にジャンプします。







(2015年8月31日追記)

 秋雨前線が停滞し、連日の夏日から急に涼しい気候になってしまいました。まだ熱燗が欲しいほどではありませんが、日本酒も冷やより常温で飲むことが多くなっています。吟醸「花いちもんめ」のほうからいただきました。とってもまろやかな味です。冷やでも常温でも変わらない、しっとりとした味を楽しめます。対して純米吟醸「吉寿」の方は荒削りな力強さを感じます。純米吟醸を燗することはあまりありませんが、試しにぬる燗で飲んでみたらまろやかさが加わり結構いけます。「吉寿」の方は涼しい夜に燗で楽しむのが良さそうです。


2015年8月23日日曜日

谷津道探検サイクリング 大草谷津田いきものの里経由で昭和の森へ


 谷津地形の川沿いの道は高低差が少なく、比較的楽に距離を稼げます。JR土気駅近くにある昭和の森へ行く際は、鹿島川か都川(支川都川)沿いの谷津道を利用することがほとんどでした。交通量の多い国道126号を使わずにすみ、四季おりおりの風情が楽しめる典型的な谷津道です。気持ちの良いお気に入りのルートですが、何度も走っているとだんだん飽きてきます。面白そうな別ルートはないかとiPadで地図を拡大・縮小しながら眺めていると、国道126号のすぐ北側に大草谷津田いきものの里という場所を見つけました。いつも使っている都川沿いのルートは国道の南側です。北側は高台が続いていて、いままで走ったことがありません。国道126号の北側をルートに加えることができれば、千葉を横断するためのバリエーションルートが増えます。何度か試行錯誤しながら、国道126号北側の林間コースを使って昭和の森まで行ってみました。

 国道126号近くまでのアプローチは以前見つけた加曽利貝塚経由で都川へ行くルートを使いました。国道に合流する直前に高台の道へバイパスします。川沿いの道と違いなかなか一筋縄ではいきませんが、国道126号に付かず離れずの細い道を見つけながら進みます。途中、高台の開けた場所から国道126号と並行して走る都川流域を展望できました。

高台から見下ろすと国道126号が見えます

 大草谷津田いきものの里は静かな自然観察地として整備され、里山の風情溢れる場所でした。毎月第一・第三日曜日にはガイド付きの自然観察会が開かれているようです。

小川と谷津田と森林が広がっています

自転車を押して遊歩道を歩いてみましたが、蚊の大群に狙われ敢え無く退散。大量の汗でウェアが肌に密着しているためか、肌が露出していないところまで容赦なく刺されてしまいました。

いい感じの散策路が続いています

がにが坂と名付けられた道を進めば車道に出ることもなく東に進めますが、10分ほど山歩きを強いられます。自転車で走りながら進みたい場合は、いきものの里を北側に迂回すればロードバイクでも走行可能です。

左奥に登っていく「がにが坂」、ロードレーサーではちょっと走れません

 快適な林間コースを東に進んでいくと高台から下り、南北に続く谷津道にぶつかります。普段利用している鹿島川沿いの道です。ここからは勝手知ったるいつもの谷津道を利用して昭和の森にたどり着きました。

鹿島川沿いの谷津道、奥に千葉東金道路が見えます

今回のルートはこちら。交通量が多く二度と走りたくない御成街道と国道126号の間を通っています。一つの目的地に複数のお気に入りルートを持つことは、季節や風向き、疲労度合いなどに応じてルートの選択が可能なり、サイクリングを安全に末永く楽しむことに役立つと思います。



 まだまだ暑い日が続いていますが、田んぼの稲穂はだいぶ色付いてきています。千葉の早場米はすでに市場に出荷されたそうです。途中、イチョウの木になにやら丸いものがびっしりくっついているので、近づいてみると銀杏でした。実が落ち始めたらさぞや臭うことでしょうね。

ビッシリ実っている銀杏

2015年8月20日木曜日

快適自転車生活 ロードバイクのブレーキ・シフトケーブルとバーテープ交換


 先日ロードバイクのタイヤ交換をした際に、シフトケーブルのガイド(スライダー)が割れていて、ケーブルが自転車のフレームを削っているのを発見しました。

フロントディレイラーのシフトケーブルがフレームに食い込んでいます

このままではカーボンフレームが駄目になってしまうのではないかと思い、急ぎ交換部品をAmazonで入手しました。近所のサイクリングショップを何軒か覗いてみましたが在庫なし。送料の方が高価でしたが、ネットで注文してしまいました。手に入れたのはシマノの汎用品(SM-SP17-M5)ですが、合わせてみるとほぼピッタリです。作りもしっかりしていて肉厚です。壊れてしまったケーブルガイドと比べても丈夫そうで、期待が持てます。

シマノのケーブルガイド、300円ちょっとの安価な部品ですが店舗には在庫なし

 さて交換と思ってよく見ると、インナーケーブルのエンドキャップを取り外さないとガイドを通せません。エンドキャップを取る、つまりケーブルを切ることになってしまい、インナーケーブルごと交換する必要がありそうです。そうであればアウターケーブルも交換すべきでしょうし、錆が出ているブレーキケーブルも一緒に交換したくなるのが人情でしょう。

ステンレスかと思いましたが錆だらけになっているブレーキワイヤー(交換時期ですよね)

ブレーキワイヤーも交換となると、よくよく考えてみればハンドルのバーテープを剥がさなければなりません。購入後一度も交換していないバーテープも破れが目立っていましたので、この際ケーブル類とバーテープの交換を一度にやってしまおうと奮い立ちました。

バーテープもそろそろ交換時期でした

 そうと決まれば早速必要なパーツと工具をAmazonで手配しました。シマノのケーブルセットはコストパフォーマンスの高いSUS(ステンレス製)。さらにグレードの高いフッ素コーティングやポリマーコーティング製品がありますが、バランスを考えれば今のロードバイクにはこれで十分。バーテープはOGKの同じ柄のものを。ケーブルカッターは今後まめなメンテナンスでも活躍してもらえそうなシマノの純正品を選びました。これ以外に、ビニールテープやアウターケーブルの切断面を削るヤスリ、ハサミなどを準備しました。

シマノの業績が好調なのが理解できます(補修用品もいい値段です)

 ブレーキ・シフトのケーブル交換方法やバーテープの巻き方についてはネットに情報があふれています。サイクルショップのホームページや個人のブログを参照しながら作業しました。特に難しい部分はありませんでしたが、多少経験が必要なところはありますね。例えばバーテープを巻く際に、湾曲した部分でどの程度重ねて巻くかなんていうのは一回やってみないと分かりません。一回目(右側)は密に巻きすぎて、最後に足りなくなってしまいました。

 シフトとブレーキ用のケーブル交換、ボトムブラケット部のケーブルガイド交換およびハンドルバーテープ巻き直しで半日仕事となりました。一番気になっていたケーブルガイド部分(ボトムブラケット部分)はやっぱりワイヤーの傷が残っていました。新品のケーブルガイドで傷も隠せますし、これ以上傷が深くはならないでしょう。一安心です。

ボトムブラケット部分を見ると、やっぱりワイヤーで傷がついていました

ケーブル交換後、調整を行ってシフトをテストします。フロントディレイラーの変速ってこんなにスムーズだったっけ、と新車時の感覚が蘇ったような感じです。

破損していたケーブルガイドも無事新品に交換、シフトがスムーズになりました

 ハンドルのバーテープも綺麗になり、ブレーキの動きも軽くなりました。早速走りに出かけてみたいところですが、台風が二つもやってきて天候が優れません。快晴を期待しつつ、ビールを片手に慰労会を行いました。

グレーだったケーブルを黒に変えてスッキリ(傷だらけのレバーは見ないで)

 必要工具も揃い、一回経験してコツはつかめました。次回以降はまめにメンテナンスして、快適なサイクリングを楽しみたいと思います。


2015年8月18日火曜日

三洋電機の忘れ形見エネルーピーくんが語りかけてくること


 大手家電メーカーであるシャープの経営危機が発覚してからかなりの月日が経っています。その後も業績見込の下方修正が度重なり、人員削減を中心としたリストラを繰り返しています。渦中にある一般社員達の心中は穏やかではないでしょう。他人事とは思えません。

 そんななか、ふと三洋電機のことを思い出しました。机の上に置いてあるエネルーピー(eneloopy)くんがじっとこちらを見つめていることに気付いたからです。物心ついた時から「サンヨー」というブランドは身の回りに溢れていましたが、とりあえず安い方でいいやという時に選ぶ製品が多かったと記憶しています。洗濯機や冷蔵庫などの白物家電然り、シェーバーなどの小型家電でも価格の安さで選んでいたことが多かったと思います。そんな時、ニッケル水素(NiMH)充電池のエネループ(eneloop)シリーズがサンヨーから発売されました。当時はモバイル機器が身の回りに増え始めた頃で、単三・単四乾電池の消費量が目に見えて増えていましたが、以前からあるニッケルカドミュウム(NiCd)充電池は使い勝手が悪く乾電池の代替にはなりづらいものでした。
 サンヨーのエネループは今までのニッケルカドミュウム充電池の弱点(メモリー効果や自然放電)を改善した次世代の充電池として発売されました。白地に青色のロゴという大変シンプルなデザインも気に入り、サンヨー製品では初めてブランド指定で購入したものです。

 このエネルーピーくんはエネループ充電池のチェック用として登場しました。企画段階ではエネループと同じデザインの単なる犬の人形(キャラクターグッズ)だったようですが、製品化するにあたりバッテリーチェッカーの機能が与えられたそうです。

「エネルーピー」くん、エサ箱と骨が付属します

愛嬌のあるダックスフントの姿で、お腹に電池が入ります。

長い胴をさらに伸ばして電池を入れます(入れた後は元に戻せます)

胸のボタンを押すと鼻のLEDが点灯して充電池の状態を教えてくれるものです。緑が満充電、黄色がまだ残容量あり、赤が要充電という意味です。ニッケル水素充電池の特性のため、満タン(80%以上)と要充電(20%以下)の間がかなり広く、黄色で充電するかどうか迷いますが、メモリー効果がほとんど無いということですので、ためらわず充電しています。

胸のボタンを押すと鼻の色で電池の状態がわかります

エサ箱と骨が二組付いてきました。最初は単なる飾りかと思ったら、これらもちゃんとした役割を持っていることに驚きました。エサ箱はサイズが小さい単四電池を入れる時のスペーサーとして使います。

単四はエサ箱をスペーサーとして使って装着します

骨は電池を取り出す際に、小窓から差し込んで押し出すためのものです。こんなちっちゃな付属品についても役割とデザインが本当によく考えられています。使わない時のデザインも考慮された、身近に置いておける優れた製品だと感心しました。

電池を取り出す時は骨で押し出します

 三洋電機がパナソニックに吸収され、重複するほとんどの製品ブランドは売却・整理されてしまいました。エネループ(eneloop)ブランドはもともとパナソニックが持っていた充電式EVOLTAと棲み分ける形で残っているようですが、エネルーピーくんは廃番になったようです。パナソニックの海外向けサイトには「fun fun eneloopy」というページがあり、可愛いエネルーピーくんの壁紙などがダウンロードできます。海外にもファンがいることが伺えます。

 初めてサンヨー製品の中でブランド指定で購入したエネループ。そのエネループの開発陣が遊び心満載で作ってくれたエネルーピーくんは今もエサ箱を前に机の上に陣取っています。充電池内蔵式で電池交換できないモバイル機器も増えていますが、それ以上に単三・単四電池をエネルギー源にした小型機器は身の回りに増え続けています。エネループなどの乾電池型二次電池の需要はまだしばらくは増えていくのではないかと思いますが、追加購入するとしたらまたエネループになるでしょう。エネループを開発・発売した三洋電機と元社員の皆さんにエールを送りたいと思います。


2015年8月12日水曜日

快適自転車生活 ロードバイクのタイヤ(EXTENZA RR2X)の交換時期が来ました


 前回のタイヤ交換から6,000キロほど走っている我がロードバイク。途中前後タイヤのローテーションを行っていますので、前後とも均等に減り続けてくれたようです。前後のタイヤに磨耗インジケーターが現れました。

 使用タイヤはブリジストンのEXTENZA RR2Xです。走行性能と耐摩耗性能をバランスさせた中堅クラスのタイヤです。このタイヤで昨年のツールド東北に参加した際には、転がり抵抗の少なさを経験しました。坂を下り始めるとペダルを踏まなくても加速していきますが、一緒に坂の上から下り始めた他の参加者を次々に追い抜いていくのです。もちろんハブやホイールの性能も関係しますが、タイヤを含めた総合的な転がり抵抗が小さいことを実感した瞬間でした。

所々オレンジ色の摩耗サインが現れたEXTENZA RR2X

 店頭に買いに出かけるのが面倒なので、Amazonで同じものを二本注文しました。値引きがほとんどありませんでしたが、店頭に買い求めに行っても置いていないこともあり、確実に手に入るAmazonでポチりました。ついでに予備のチューブとしてPanaracerの軽量チューブも一本購入。

交換用のタイヤ二本と予備のチューブ

 使用しているホイールはシマノのULTEGRA(WH6700)です。前後合わせて四万円以下で入手でき、チューブレスとクリンチャーの両方に対応しています。ロードバイクを手に入れた時についていたのはシマノのWH-R500という入門用のホイールでしたが、走行中に転倒して曲げてしまいました。ちょうどグレードを上げたいと思っていた頃だったため、これ幸いとWH6700を注文してしまいました。現在はこのホイールにクリンチャータイヤであるEXTENZA RR2Xを履かせて走ってます。

 ULTEGRA(WH6700)ホイールはチューブレスタイヤが使えるようになっているため、スポーク用の穴がタイヤ側にはありません。穴はエアーバルブ用の一個だけです。当然リムテープが不要になり、メンテナンスの要素が一つ減ります。着脱がきつめなチューブレスタイヤを基準に設計されているためか、クリンチャータイヤの取り付け、取り外しがすごい楽チンです。リム中央の溝が深く、そこにタイヤのビードを押し込めば反対側にかなりの余裕が生まれます。タイヤレバーは外す時に少し利用するくらいで、それ以外は素手で全て事足ります。WH-R500の時はタイヤをはめる時にも汗だくになっていましたが、今は鼻歌を歌いながらパチンと一瞬です。

ULTEGRA(WH6700) リムの穴はバルブ用の一個だけ

前後二本のタイヤ交換も30分程度で完了しました。空気を入れ、次の出番までサイクルスタンドで待機です。

 タイヤ交換作業中、バイクを逆さにして作業していたらシフトワイヤー用のガイド(プラスチックの部品)が破損していることに気付きました。以前一部が割れて交換したことがありますが、今回はガイドの用をなさなくなっています。フロントディレイラー用のワイヤーが直接フレームのボトム部分に接触し、食い込んでいます。

ケーブルガイドが破損し、ワイヤーがフレームに食い込んでます

フロントギアをシフトする度にケーブルがフレームを削り取るような格好になっています。これはいかんですね。早速、部品を入手して交換したいと思いますが、アウターも含めたシフトケーブル全交換を考えたほうがいいのか悩んでます。ブレーキケーブルのほうはすでに錆が目立っていますので、ついでにブレーキのインナー・アウターケーブル交換も.... なんて考えていたら電動コンポを装備した新しいロードバイクが欲しくなりました。物欲は果てしないです。




新品タイヤ(RR2X)の下ろしたては快適そのもの


 前後タイヤ交換後、雷雨注意報の合間を縫って近場を走ってきました。さすが新品タイヤです。トレッドのゴムがたっぷりついていて、路面との接地面も小さく、転がり抵抗が小さいのが手に取るようにわかります。漕ぎ出しが軽く、慣性走行でもスピードがなかなか落ちません。まさに快適そのものです。しばらくはこの感触を楽しみながら走れそうです。


壊れていたシフトケーブルガイドも含めて交換しました


 シフトケーブルガイドを交換するにあたり、シフトだけでなくブレーキケーブルも交換することになり、結局ハンドルバーテープも含めて一挙に交換しました。

(2015年8月20日追記)



尖った小石を踏んで前輪に亀裂が....


 新品タイヤに交換して約4ヶ月が経過した12月上旬。前輪に亀裂が出来ているのを発見しました。交換してから約2,100キロ走行しています。郊外の砂利道を走っていて前輪が小石を跳ね飛ばしたことが何度かありましたので、その時に亀裂が入ったものと思われます。

交換後4ヶ月目でつけてしまったタイヤの傷(前輪)

幸い傷は内部の心材までは届いていないようです。表面のゴム層だけに入った亀裂ですので対応は不要だと思いますが、気持ちのいいものではありませんね。やっぱり砂利道はできるだけ避けて走るのが正しいロードバイクの楽しみ方のようです。

(2015年12月13日追記)



1年4ヶ月、7400キロでタイヤ交換となりました


 前回自転車に乗ってから数日後に、何気なくタイヤを触ってみたら後輪の空気が完全に抜けていました。乗っている時は特に問題はありませんでしたので、スローパンクのようです。空気を入れてしばらく様子を見ていると、じわじわと空気圧が下がっていきます。チューブを取り出して水に入れると、目に見えないくらいの小さな穴からちょろちょろと空気が漏れていました。外したタイヤの表裏を念入りにチェックすると、いたるところにダメージを発見。貫通している傷もあり、明らかに交換が必要な状態です。

大きな亀裂が出来ていて、一部がタイヤ裏まで貫通していた

昨年8月に交換したタイヤですので、1年と4ヶ月間使用しました。その間の走行距離は7,400キロです。オレンジ色の摩耗インジケーターも出始めていましたので、そろそろ交換しようかと思っていた頃でした。前回は6,000キロで交換しましたので、今回の方が長持ちです。急ぎ、近所の自転車店で今までと同じタイヤを購入。

EXTENZA RR2Xと軽量チューブを購入

同じブランドの軽量チューブ2本と合わせて約1万1千円也の出費です。期せずして自分へのクリスマスプレゼントとなりました。これで一年以上快適に走れるのですから妥当な出費と自分を納得させ、そそくさとタイヤ交換作業を行いました。

(2016年12月24日追記)