少し前に西伊豆で起きた電気柵による死傷事故。二つの家族が重軽傷を負い、さらにそれぞれの家族の大黒柱が感電死するというとんでもない重大事故になってしまいました。報道された情報だけから判断すれば、電気柵設置者の中途半端な知識が引き起こした大事故ということになるのでしょう。専門家から見ればあり得ない設置方法を取っていたようですが、誰からも何も言われず自由に機材が購入でき、自由に設置できる状況が放置されていた現状を鑑みると、設置者だけを責めても今後の事故防止には繋がらないと思います。小さなお子さんのいる家庭の大黒柱をこのような事故でいきなり失った家族の無念さを思うと胸が締め付けられますが、電気柵を設置されたご老人がその後自死するという最悪の事態となってしまいました。二度と起きて欲しくない事故です。
山登りに行った時に、ふもとの山里で電気柵が設置されているのはよく目にします。鹿や猪、猿などから農作物を守るために必要なんだろうなと思っていましたが、最近は慣れ親しんだ谷津道サイクリングの途中でも電気柵を見かけるようになりました。
印西市を通り印旛沼に流れ込んでいる師戸(もとろ)川沿いは平坦なルートや高台のルートを選んで走れるお気に入りのトレーニングコースです。ロードバイクを購入してから何年もこのルートを利用してきましたが、今まで電気柵を目にしたことはありませんでした。稲穂も色付きそろそろ収穫時期を迎えたなか、師戸川沿いのいつものコースを走ってみたら、あちらこちらに電気柵が設置されていました。
谷津道のすぐ横に電気柵が設置されていました |
場所によっては狭い道の両側に電気柵が設置されています。滅多に車とすれ違うことはありませんが、車を避けたらすぐに柵に接触しそうな道幅しかない場所もあり気を使います。転倒しても今までは田んぼで泥だらけになるだけで、笑い話しで済んでいましたが、今後は感電の恐れがあります。
両側に延々と電気柵が設置されていました |
近郊の田んぼといえば、案山子(かかし)や反射テープなどしか見たことがありません。最近の獣害対策では役立たなくなってしまったのでしょうか?
今までの田んぼの光景はこんな感じでした(電気柵なんて見たことない) |
案山子や反射テープで防げるのは鳥類だけでしょうから、今は猪などが害獣として出没しているのでしょうね。昨年まで設置されていなかった師戸川沿いに、今年電気柵が設置されたということは新たな獣害が発生したのだと思います。この土地で営農して生活している人たちが選択した対策ですので、これが最適な対策だったのでしょう。心配なのは電気柵が正しく設置されているのかどうかということです。あれだけ大きな西伊豆の事故があった後ですから、設置された方は気を付けてはいるでしょうが正しい知識が得られなければ危険な設置がまかり通ることになります。この辺の仕組み・制度・規制が心配になりました。
心配ばかりしていても仕方ありません。細かい雨が時々降っていますが、久しぶりのサイクリングを楽しみました。一周10キロほどのトレーニングコースを走っていると、途中何度も自衛隊員らしい迷彩服を着た人たちを追い越しました。
自衛隊員の歩行訓練か? |
二・三人の小グループで谷津を移動しているようです。途中の曲がり角には教官と思われる人が待ち構えているのも見かけました。どうも自分のトレーニングコースと同じルートが訓練コースになっているようで、あちらこちらで出会います。自衛隊の方々にとっては邪魔なサイクリストになっていたようです。ごめんなさい。
こちらは二人組 |
今日は急に寒気が入り込んで訓練しやすい気温になりましたが、どんな場所や条件でも国民のために頑張ってくれる自衛隊員には本当に頭が下がります。自衛隊員の皆様、歩行訓練の最中に自転車で何度も追い越してしまいまして申し訳ありませんでした。頑張って下さいね。
最後尾は教官かな? |
コースの様子を短編のビデオにまとめてみました。GPSサイクルコンピューター(Edge-800J)のデータをガーミンの無料編集ソフトVIRB Editでオンスクリーン表示してあるため、画像だけに比べて多少臨場感が増しているかと思います。
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