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2017年12月4日月曜日

快適バイク生活 二輪車限定の通行規制っていったい何なんだ!


 法定制限速度が時速30キロの原付バイクの場合は、車の流れに乗れずに危険だと感じる場所は結構あります。東京ゲートブリッジのような大きな橋の場合は、長い上り坂があるため、やはりパワーの小さい小排気量バイクでは危険が伴います。そんな場所では、バイクの排気量によって通行規制があるのも仕方のないことだと思っています。

原付バイクは通行できない東京ゲートブリッジ


リターンして初めて遭遇した二輪車限定の通行禁止区間


 高校生の時に免許は取ったものの、親に反対されてバイクの購入は諦めました。たまに友人に借りて近くを走る程度でしたので、当時二輪車限定の通行禁止を経験したことはありません。30年以上が経ち、世間の言うリターンライダーになって念願のバイクを手に入れてからは、あちらこちらをバイクで走り回っています。まだ運転に慣れていなかった頃、筑波山を経由して笠間市まで走った時のことです。事前に地図を調べて、筑波から笠間までを南北に繋ぐフルーツラインを見つけました。くねくねとカーブが連続していて、バイクで走ったらとっても楽しそうな道です。ワクワクしながら走っていたら、峠の入り口で「二輪車通行止」の標識を見つけてしまいました。停車して地図を確認している間にも、後ろから来た車が何台も横を通り過ぎていきます。「何でバイクだけ通行禁止なんだよ o(`ω´ )o」とブツブツ文句を言いながらも来た道を引き返しました。峠を越えた少し先が目的地です。一瞬、しらばっくれて通行してやろうかとも考えましたが、白バイがいたら一発アウトです。三倍以上もの距離を走って迂回し、目的地にたどり着きました。季節はちょうど真冬で、寒さに震えながら延々と迂回路を走ったことが忘れられません(クッソ〜)。

フルーツライン(県道42号)の一部はバイクが終日通行禁止

帰宅後に調べてみると、筑波山の周辺は終日や夜間だけの二輪車通行禁止区間がたくさんありました。この辺りのバイク規制は、速度の出ない原付バイクの安全を考えてということではなく、二輪車全体を対象とした無謀運転による事故防止が目的のようです。二輪の通行規制が多いつくば市や笠間市は、その後のツーリングでは避けるようになっていました。


身近な場所にもあった二輪車限定の通行規制


 趣味の電子工作で使う部品購入のため、八潮市の秋月電子は度々訪れる場所です。週末にバイクで行った帰り道、あまりに天気が良かったので、近くを流れる中川に沿って北上してみました。特に目的地も決めず、買い物帰りの散策ツーリングです。幹線道路から離れた空いている裏道を、中川に沿って進んでいると、いきなり直進不可の標識が現れました。標識自体は見やすいのですが、下にある文字だけの補助標識を一瞬で判断するのはなかなか難しいものです。信号が赤に変わらなければ、危うくそのまま直進してしまうところでした。

二輪のみ、しかも週末だけ直進不可の標識が突然現れる

信号の先にも二輪車通行禁止の標識が出ています。土曜日・日曜日と休日のみの指定付きです。通学路に多い時間帯指定の通行禁止なども、小さな文字で通行できない時間が書いてありますが、走行中短時間で読み取るのは至難の技です。何度かそのまま侵入してしまい、青キップを切られたことがありますσ(^_^;)

土日と休日、バイクは入れない

路面にも同じ内容の規制が書かれていましたが、ほんの少し他に注意を向けていると、あっという間に通り過ぎてしまいます。

路面にも土日・休日二輪車通行禁止と書かれてはいるが....

以前経験したフルーツラインのような、気の遠くなるような迂回路ではありませんでしたが、知らずに入ってしまったところに白バイ警官が潜んでいたらと思うとぞっとします。

わずか2〜3キロの区間が週末二輪車のみ通行禁止となる

後日、自転車で通行禁止の場所を走ってみました。道が狭く曲がりくねっていますが、川沿いの平坦な道路です。制限速度も時速30キロになっていますので、遵法運転していれば何の危険もなさそうなのどかな裏道です。ほとんど車も人もいないガラガラの道でした。なんでここが二輪車通行禁止なんだろうという疑問は消えません。

週末に自転車で走った時の二輪車通行規制区間内


約500箇所もある二輪車限定の通行規制区間


 一般社団法人日本二輪車普及安全協会のホームページはこの二輪車限定の通行規制区間がわかりやすくまとめられています。それによると、全国で約500箇所もあるそうです。以前経験した茨城県のフルーツラインや先日遭遇した埼玉県越谷市の裏道も載っていました。このホームページでは規制箇所が県別にまとめられています。ダントツに多いのは道路が複雑に入り組んだ大阪府や東京都ですが、東京近郊でもそれぞれの県で違いが出ています。住んでいる千葉県では、九十九里有料道路が125cc以下のバイクを規制している一件のみです。それに比べると、先日遭遇した埼玉県は数十件もあります。なんでこんなに違うんでしょう? 千葉県の二輪車事故が埼玉県に比べて格段に少ないなどというような話は聞いたことがありません。

 通行規制の内容を見ると、次のようなパターンに区分できそうです。週末や夜間などの時間限定のものと終日のもの。バイクの排気量により区分しているものと全ての二輪車としているもの。最初にも書きましたが、道幅の狭くなる都市部のアンダーパスや、急勾配が続く大きな橋などは小排気量のバイクでは、車の流れに乗れず危険なため規制があるのは理解できます。

大型車が多く、勾配が急で道幅に余裕のない橋は原付バイクでは危険

排気量に関わらず時間の規制がかかっている場所は、騒音対策や児童の登下校時の安全確保が主だと思います。では時間も排気量も考慮しない、全ての二輪車限定の通行規制は何が目的なのでしょう? それらの規制のほとんどが1970〜80年前後に設定されたことと関係しているようです。当時社会問題化していた暴走族やローリング族などの危険走行と事故の多発、騒音問題などが原因で、バイク全体を排除しようとした結果が、二輪車のみ終日通行禁止となったようです。つくば市付近に多い二輪車通行規制は排気量も時間も区分がないのは、バイクで走ること自体が危険で迷惑な行為だという考え方から生まれたためでしょう。過去の一部ライダーの迷惑行為が、今でも多くのライダー達の利便性や楽しみを奪っていると考えると腹立たしくなりますね。


徐々に規制の見直しも広がってきた


 偶然見つけた中川沿いの二輪車通行規制区間も、どうしてここを週末だけバイクが走ってはいけないのか今ではわからないような状況でした。数多く設定された二輪車限定の規制区間については、現在の状況に合わせて見直しが進んでいるそうです。一般社団法人日本二輪車普及安全協会のページからは「規制解除の要望」を送信することができます。解除された規制区間も掲載されていますので、お上の決めたことだからと諦めず、我々ライダーが要望を上げ続けることが重要ですね。



2017年5月10日水曜日

電熱ベストの交換用バッテリーに汎用品の18650Li-Ion充電池を活用


 一番寒い時期のツーリングで大活躍してもらった電熱ウェアは、すでに出番がなくなりました。今はクリーニングをして次の出撃まで休憩というところだと思いますが、酷使したバッテリーの状況は確認しておきたいところです。へたったままのバッテリーで次の冬に突入したら、ツーリングの途中で寒い思いをすることになります。

次の冬に備えて綺麗にするのと同じくらいバッテリーの確認も重要

電池切れの心配がないバイクから電源を取る電熱ウェアも自作しましたが、やはり面倒な配線なしで着用できるバッテリー式の電熱ウェアも手放せない存在でした。購入してから4年以上経過しましたので、来期に備えてバッテリーの交換を計画しました。


専用バッテリーの中身は多分普通のLi-Ion充電池


 持っている電熱ベストはRSタイチのe-HEATブランドのバッテリー式です。さすがメーカー品だけあって、自分で作成したテロリストのような怪しい風体のベストとは違います。バッテリーは左ポケットに入れ、その下から出ているコントローラーで電源のオン・オフや強中弱の電力制御を行います。付属のバッテリーの仕様を確認すると、電圧は7.4Vで容量が2600mAhのLi-Ion充電池であることがわかります。

e-HEAT専用バッテリー(7.4V、2600mAh Li-Ionと書いてある)

純正の交換バッテリーをAmazonで探してみたら、なんと5千円以上もします。予備用に二個は欲しいし、ちょっと気軽に買い求められる値段ではありません。Li-Ion充電池で電圧が7.4Vということは、二本を直列にしてコネクターをつけてあるだけでしょう。ここはだいぶ値段がこなれてきた汎用Li-Ion充電池の18650に登場してもらおうと考えました。ピンからキリまでありますが、千円で二本以上購入できるものがたくさんあります。Amazonで評判の良さそうなものを4本購入しました。容量は2600〜3000mAhと書いてありますので、純正品と同等以上あります。

購入した18650 Li-Ion充電池


問題は電池ケースとパッケージング


 専用バッテリーは二本を一つにしてパッケージしてあり、接続用のDCジャックが固定されています。DCジャックは汎用品に同じものがありましたが、二本の電池をどのようにパッケージングするかが問題です。スマートなLi-Ion充電池用のケースを探して秋葉原を探し回ってみましたが、これだというものが見つかりません。結局見つけたのは、ケースなどに固定するために使用する味もそっけもないものでした。

秋葉原で手に入れた18650Li-Ion充電池用ケース

これでは持ち運びや、ベストのポケットに入れて使用する際には、何らかのケースを別途用意しなければなりません。さらに、縦方向のサイズが小さめで、電池の出し入れに苦労します。「18650」とは直径18mm、長さ650mmの電池サイズを表していますが、大抵の製品には保護回路が上部か下部に組み込まれているため、650mmを超えています。メーカーによってもそのサイズはバラバラです。そのためにこの電池ケースがきついのでしょう。


市販品がなければ3Dプリンターで自作してしまおう


 持ち運びがしやすく、電池の出し入れも簡単で、サイズが微妙に異なる18650でも入れられる電池ケースをデザインしてみました。内部が見えるように透明アクリルパイプの上下に蓋をつけて、DCジャックを取り付ける構造です。

上下の蓋とDCジャックのケースは3Dプリンターで自作

アクリルパイプを切断して、3Dプリンターで作成した蓋に押し込めば完成です。電極は市販品を接着剤で貼り付けました。

アクリルパイプと3Dプリンターで作った蓋で電池ケースが完成

電池を入れて蓋を締め、ゴムバンド(大きめのOリング)で蓋が外れないようにすれば使用可能です。ポケットに入れても角が当たらず、内部の電池の種類も見えますので使い勝手の良い電池ケースができたと自負しています。

電池を入れてみたところ、DCジャック部の形状を二通り作成

これでDCジャック部分から、電圧・容量までメーカー純正品と同じバッテリーが二組み準備できました。電池は汎用品の18650ですので、劣化してもすぐに買い換えられます。

ご注意
メーカー側も製品の改良を重ねているようで、度々バッテリーの仕様も変わっています。最近の製品では3.7Vのものになっているようですので、自作する場合には注意が必要です。


外部から直接ベストに給電できるアダプターも作成


 バイクとの接続が不要な携帯型バッテリーでの使用は手軽で、使いたい時にすぐに利用できます。ただし、2600〜3000mAhの容量では1〜2時間で発熱が停止してしまいます。予備のバッテリーに交換すれば続けて使用できますが、走行中にバッテリー交換はできません。長時間走行が予想される時などには、電源を携帯バッテリーからバイクのバッテリーに変更できると便利です。コントローラーと電熱ベスト本体は三つのスナップボタンで接続されていました。それぞれの配線を調べてみると、下図右側のようになっています。ベストのポケットで接続された携帯バッテリーからの電力は、一旦コントローラーのバッテリー(+)端子(赤丸)に入り、制御装置を経由してジャケットのヒーター端子(青丸)に繋がります。

もともとついているコントローラー(右)の代わりに外部電源用アダプターを作成

外部から直接ヒーターに電力を供給するには、この青丸部分に接続すればいいことがわかります。そのために同じサイズのスナップボタンを丈夫な布に留めて、電線を接続しました。布ですから生地が曲がったり折れたりしますので、絶対にショートしないように絶縁に注意します。電線の先にDCジャックをつけて、ここに外部から電力を供給します。
注意が必要なのは、ベスト内のヒーターの仕様は7.4V用ということです。これに12Vのバイクから直接電気をとったら電圧オーバーです。多分使っているうちに火傷するか、発火するか、ヒータが溶けるかわかりませんが非常に危険です。

付いていたコントローラーを自作アダプターに変えれば外部から直接電気の供給が可能

 電圧の違いを吸収し、さらに強中弱などの制御ができる機器を間に入れなければなりません。自作のPWMコントローラーや市販のモーター用スピードコントローラーをバイクと電熱ベストの間に入れて、温度制御をおこなっています。別の方法としては、バイクの12VをDC-DCアダプターを介して7.4Vに変換してから電熱ベストに供給してやるのもありでしょう。この場合は、作成した外部電源アダプターを使わず、元々のコントローラーをつけたまま、携帯バッテリーの代わりに外部からの電源を接続します。いずれにしても、バイクのバッテリーと電熱ベストを電線で接続する場合は、途中の適当な場所に最適なアンペアのヒューズを入れておかないと、バイク本体の電気系統にトラブルを起こして走行中にエンジン停止なんてことにもなりかねません。この辺りの知識がない場合は絶対にやめましょう。

ご注意
メーカーの指定バッテリー以外を使用することや、外部から電源を直接供給することなど、リスクを承知の上で全て自己責任で行っています。火傷や出火などの可能性もあり、なおかつ走行中のバイクに電気系統のトラブル発生の恐れもありますので安易な改造は大変危険です。


 これで次の冬に向けての防寒準備はバッチリです。予備のバッテリーがたくさん揃いましたので、寒い日の犬の散歩などにも電熱ベストを利用してやろうかと密かに計画している親父ライダーなのでした。



持ち運びに便利な小型電圧計を作成


 バイクの電熱ウェアや高輝度のLEDライトに使われるLi-ion充電池が身の回りに溢れてきました。これらの充電池を安全に使いこなすためにも、長く性能を保つためにも電圧を監視することが重要です。いつでも持ち運べて、手軽に電圧の監視ができるように、18650充電池と同サイズの電圧計を自作してみました。左右にDCコネクターを設けた通過型としたことで、使用時に常時電圧を確認できます。

18650Li-ion充電池と同じサイズの通過型電圧計を自作

先日作成した18650Li-ion充電池用の電池ケースと一緒に持ち歩いても邪魔にならないサイズに仕上がりました。これで、電熱ベスト使用時のバッテリー残量確認も細かく行えます(電池残量と電圧に一定の関係があるため)。バイクの電装系の電圧管理にも使用できます。使ってみると意外に便利だったため、三本も作ってしまいました。皆さんも、バイクツーリングの際に、こんな小型電圧計を持っていくと色々役立つかもしれませんよ。

(2017年10月6日追記)



2017年5月7日日曜日

快適バイク生活 リターン親父ライダーの立ちゴケ予防七ヶ条


 三十数年ぶりにリターンして大型バイクに乗り始めた親父ライダーです。乗っているCB1300SBは厚いトルクのお陰で300キロ近いバイクが軽々と加速してくれますが、走り出すまでの取り回し時や低速走行時にはその重さから立ちゴケの不安がつきまといます。

いつまでたっても上達しない大型バイクの取り回し

リターンして4年が経ちましたが、その間立ちゴケは二回経験しました。正確に言えば二回とも取り回し中の転倒です。最初はバックで車庫から出している時、次は路面が斜めになっている場所でメインスタンドを外した時です。

メインスタンドを外した際に転倒させ、タンクが凹みカウルも傷だらけ

「あっ」と思った瞬間にはもう手遅れ。スローモーションでも見ているかのようにゆっくりとバイクが倒れていきました。バイク自体の重さで結構なダメージが発生。二回目はカウルとタンクの交換で高額な修理代がかかってしまいました(涙)


低速走行時の立ちゴケよりも取り回しの方が怖い


 ブレーキやクラッチの操作に慣れてくると、低速走行時にバランスを失って立ちゴケする心配が激減しました。年に数回はホンダがやっているHMSに参加して悪い癖の矯正もしてもらっていますので、スクール以外で運転中に立ちゴケしたことはありません。

低速時にはリアブレーキ中心に操作すれば安定して止まれる

それよりも過去の取り回しの時のミスがトラウマになっているのか、スタンドを外す時や押し歩きをしている時などに絶えず恐怖を感じています。大切なバイクを二度と倒したくないという思いで、次の七つの点に留意しながら乗るようになりました。


其の一: 取り回しの機会をできるだけ減らす


 そもそも苦手な取り回しの機会をできるだけ少なくすれば、転倒させる危険も減ります。取り回しが必要なのは車庫からの出し入れと、駐車した後の発進準備がほとんどです。バイクコンテナを利用していますので、入出庫の際にはエンジンをかけたまま乗車して出し入れするようにしました。コンテナの扉にこする心配は残りますが、両脚で支えられますのでバイクを転倒させる心配は激減します。

緊張はするが転倒はさせないバイクコンテナの出し入れ

観光地や高速道路のパーキングにバイクを停めた後、発進前に取り回しが必要になることが結構あります。頭から駐車スペースに突っ込むと、大抵の場合バックで出さなければなりません。地面が平らならそれほど難しくはないのですが、ほとんどの駐車場は排水のために中央部に比べて周囲は低くできています。この状態で取り回しを行うとなると、バックで坂を押し上げることになります。

駐車スペースに頭から突っ込むと、バックで坂を押し上げなければならない

軽量なバイクであれば問題ありませんが、300キロ近い大型バイクでは動かないこともあります。駐車時に手間はかかりますが、バックで駐車スペースに入れれば、取り回しなしで発進が可能です。大型バイクにリターンしてからというもの、発進の際に出やすい方向と地面の傾きを必ず考えてから駐車する習慣がつきました。バイクショップの店員や免許センターの検定員がバイクを手で押してすごい速度でバックさせているのを見ると、自分もできるようになりたいと思いますが、そうなる前に絶対転倒させてしまいそうです。未熟な親父ライダーとしては安全策を取らざるを得ません。


其の二: 取り回しはバイクにまたがったまま


 バイクの横に立ち、腕で押す取り回しの場合、バイクを反対側に倒してしまう不安が残ります。タンクに腰を当てて、バイクを自分の方に少し傾けてやれば安定しますが、それでも一瞬バランスを崩せば車重のある大型バイクではリカバリーは不可能です。そんな時にはバイクにまたがってから取り回しを行うようにします。

乗車した状態で取り回しを行えば左右の脚で支えられる

バイクの左右に出ている両脚が使えますから、多少バランスが崩れてもバイクを支えられます。CB1300の座面は高くはないのですが、幅があるため足つきは決して良くはありません。両足のかかとがペタッと地面には着きませんから、長い距離の取り回しは無理です。さらに、脚を前後に動かす度に可倒式のステップをパタパタと動かしているようで、可倒式ステップのスプリングが折れたことがあります。メーカーの想定以上にステップを倒していたせいかもしれません。乗車姿勢のままだと脚に力が入らず、勾配や段差がある場合にバイクが動かない場合がありますが、そんな時にはフロントフォークを一旦沈み込ませ、その反動を利用して動かすことができます。ちょっとカッコ悪いのですが、そんなことを気にしている余裕はありません。安全第一でバイクを楽しみます。


其の三: サイドスタンドの出し入れも乗車したまま


 教習所や試験場では、サイドスタンドの出し入れはバイクを降りて行うことになっていますが、疲れている時などは降りた途端にバランスを崩しそうです。重量のあるバイクでは乗車姿勢のままでスタンドの出し入れを行った方がはるかに安心感があります。発進前や降車前にサイドスタンドの状態確認を十分行うことを前提に、立ちゴケリスクの少ない乗車したままのサイドスタンド操作を行うようになりました。

ご注意:サイドスタンドを上げ忘れたまま発進することは大変危険です。教習所で教わる基本には、この上げ忘れを防ぐという重要な意味もあります。最近のバイクにはサイドスタンドの警報装置が付いているものが多いのですが、乗るバイクが毎回そうだとは限りません。乗車後のサイドスタンド出し入れについては、決して推奨しているわけではなく、自己責任でたどり着いた一つの乗り方としてご紹介しています。自分に合った乗り方で、安全にバイクライフをエンジョイしましょう。

乗車姿勢でサイドスタンドを出し入れした方がはるかに安心

以前、サイドスタンドの出し方が不十分で、ライダーがバイクを降りた途端に大きな音を立てて倒れるのを近所のガソリンスタンドで目撃したことがあります。ウィンカーが弾け飛び、何とも恐ろしい光景でした。サイドスタンドは上げる時よりも下ろす時の方がはるかに注意が必要です。一旦下ろしたサイドスタンドを、もう一度足先で確認してからバイクを傾けるようにしています。

 300キロもあるバイクをこんなに小さなサイドスタンドで支えますので、ちゃんと下りていなければ即転倒です。さらに、先端が接地する地面にも注意が必要。夏の暑い時期には質の悪いアスファルトにサイドスタンドがめり込んでしまい、バイクが転倒することもあります。車では考えられないようなリスクがあることを肝に命じてバイクを楽しみたいものです。

こんな華奢なもの一つでバイクを支える


其の四: メインスタンドを使うのは平らな場所で


 現在のトラウマの最大の要因になっているのがこれです。地面の傾きにろくに注意も払わずにメインスタンドを立ててしまい、いざスタンドを外す段階になって右前方向に路面が下がっていることに気づきました。不安にかられながらも、スタンドを外したその途端にバイクが右側に静かに傾いていきます。ハンドルを両手で必死に押さえてもとても止まりませんでした。言い訳のできない単純な不注意です。とにかくメインスタンドを使用する際には、平らでしっかりとした舗装のある場所を選ぶことが重要だと肝に命じました。

ちゃんとしたところなら難しくないメインスタンドの上げ下ろし

ギアをローに入れたままサイドスタンドを出しっ放しにしておけば、メインスタンドを外した際に手前に倒れることは防ぐことができます。後輪が接地した瞬間にハンドルを若干右に切るようにすれば、バイクが左に傾きますのでサイドスタンドが重量を支えて、心配な右側への転倒を防げます。決して難しくはないメインスタンドの使用方法ですが、失敗した時のダメージが大きいので、基本に忠実に行う必要があります。


其の五: Uターンはできるだけ広い場所を探して


 HMSのバランスコースに何度か参加していれば、二車線程度の道幅(5〜6m)があれば簡単にUターンできそうですが、過信は禁物です。十分に走り込んだ後で、体が慣れている状態ならば下のようなUターンの連続も軽々とこなせますが、実際の路上走行中はそう単純ではありません。

HMS埼玉のバランスコースでのUターン練習(GPSデータから再現)

運動機能はその時の疲れ具合や気温などにも左右されますし、何よりたった一度の失敗も許されません。倒し放題?の講習用レンタル車両を使用しているバイクスクールの時とは比べようもないリスクです。できる限り平らで広い場所を見つけてからUターンに入ります。

できるだけ広い場所を見つけてからUターン開始

坂道であったり、路面が荒れているなどの不安要素が少しでもある場合は、バイクを降りて押してもいいし、スイッチバックのように細かな方向転換を繰り返してターンしてもいいわけです。とにかく見た目は気にせずに安全優先でいきます。


其の六: 見通しのきかない曲がり角ではバンクさせない


 カーブでバイクを傾けて走行中に急ブレーキをかけるのは非常に難しいものです。見通しの利かない交差点や曲がり角で、いきなり歩行者や自転車が飛び出してきたら急停止が必要になります。そんな時にバイクが傾いていたら支えるのはまず不可能でしょう。見通しの利かない曲がり角ではできる限りバンクさせずに通過します。

見通しの利かない交差点や曲がり角ではできるだけバンクさせずに通過

ちょうど教習所で習うクランクを通過する時のような走り方で、バイクをできるだけ立ててハンドルで曲がるようにしていれば、ブレーキで停止する際にもバランスを崩すことは少なくなります。リターンしたばかりの頃は、腕や肩に力が入り過ぎてハンドルを押さえつけていました。そのため、セルフステアが利かずバイクを寝かさないと小さなカーブが曲がれないという状態でした。腕や肩の力を抜き、重心をバイクにしっかりと乗せてやればほとんどバンクさせなくても小さなカーブが曲がれることをバイクスクールで体験できたのは大きな収穫です。


其の七: 初心を忘れずカッコつけない


 バイクの操作に慣れてくると、つい狭い場所でUターンを強行したり、渋滞中の車の間をすり抜けたくなったりしますが、改めて初心に帰ることも大切です。どんな状態でも脚で支えることができる、軽量な自転車とは訳が違うということを思い起こすようにしています。ほんの少しバランスを崩したり、軽く接触しただけであっという間に制御不能な状態に陥ってしまうことを常に肝に命じて走ります。何しろ体力の落ちたリターン親父ライダーですので、安全が至上命題です。「また中高年ライダーの事故だ」なんて後ろ指を指されないように気をつけながらバイクライフをエンジョイしたいものです。

いつまでも初心を忘れず楽しみたい


それでも華麗な取り回しには憧れる


 昨年参加したCBオーナーズミーティングでは、八の字押し歩きのタイムトライアルが行われていました。まるで自転車でも扱っているかのように軽々と400ccのバイクを押している参加者達を見ていると、あんな風になりたいと憧れてしまいます。

八の字押し歩きタイムトライアル(昨年のCBオーナーズミーティングにて)

立ちゴケを予防するために心がけているのは、できるだけ取り回しを避けることなのですが、そうしているといつまでたっても上達しません。この辺が痛し痒しなのですが、バイクを転倒させるよりはいいだろうと諦めています。バイクスクールに取り回し専門の科目ができたら是非参加したいと考えているリターン親父ライダーです。


リターン親父ライダー「立ちゴケ防止七ヶ条」の動画


 過去に撮りためた映像の中から、立ちゴケ防止のために心がけている動作をまとめてみました。無理してこんな重たいバイクに乗らなければいいのですが、走り出した時の爽快感は何物にも代え難く、病みつきになっています。同じ思いを抱くリターンライダー諸氏の参考になれば幸いです。




2017年4月27日木曜日

快適バイク生活 ヘルメットの廃棄方法を調査(船橋市周辺)


 最近まで使用していたOGKのジェット型ヘルメットは五年前にリターンして最初に購入したものです。運転に慣れるまでは体に無駄な力が入り、ヘルメット内が汗だくになることも多く、頻繁に洗濯していたら内装がボロボロになってしまいました。シールドも傷だらけで、内装のところどころが外れそうになっていたため、新しいヘルメットを調達しました。新たに買い求めたのはAraiのバイザー付きCT-Zです。

新たに購入したアライのヘルメット(CT-Z)


バイク用ヘルメットの廃棄方法は自治体によって異なる


 さて、不要になった古いヘルメットはどのように処分したらいいのだろうかと、住んでいる千葉県船橋市のホームページを調べてみると、粗大ごみとして有料(360円)の処分になると明示されていました。ごみ処理券を買いに行ったり、受付センターへ電話連絡したりと面倒な作業が必要であることが判明。他の自治体も同じなのかと疑問に思い、ネットで近隣自治体のヘルメット処理方法について調べてみました。
  • 千葉市収集せず(業者へ依頼)
  • 習志野市燃えるごみ
  • 八千代市不燃ごみ(20ℓの指定ごみ袋に入るもの)
  • 市川市燃えるごみ
  • 浦安市不燃ごみ(30ℓの指定ごみ袋に入るもの)
  • 松戸市その他のごみ(50cm未満)
  • 流山市不燃ごみ
  • 柏市不燃ごみ
  • 鎌ケ谷市不燃ごみ(三辺の合計が100cm未満)
  • 我孫子市不燃ごみ(収集所に置いてある袋に入るもの)
  • 野田市不燃ごみ(三辺の合計が90cm未満)
  • 印西市不燃ごみ(幅30x奥15x高55cmの指定のごみ袋に入るもの)
  • 白井市不燃ごみ(幅30x奥15x高55cmの指定のごみ袋に入るもの)
  • 四街道市不燃ごみ(30cmまで)
  • 佐倉市不燃ごみ(目安として30ℓの指定ごみ袋に入るもの)
調査した自治体の中で千葉市だけが自治体による処分は行わず、初めから業者に処分してもらうことになっています。各自治体とも粗大ごみ以外の家庭ごみの処理は無料ですので、船橋市・千葉市以外は全て無料で処分できそうですが、ヘルメットの大きさに条件が付いています。大きさの指定がない場合や燃えるごみで処分してくれる場合でも、流山市と柏市を除いては市指定のごみ袋のサイズが決まっていますので、その袋に入らないものは有料の粗大ごみ扱いになってしまいます。


ヘルメットの外形寸法とごみ袋の大きさ


 ヘルメットはライダーの頭に合わせていくつかのサイズが用意されています。現在持っているMサイズのジェット型とフルフェイス型の外形寸法を実測してみました。

メルメット正面から見て幅は約25cm、奥行きは約35cm(ジェット型もほぼ同じ)

高さは約27cm(ジェット型も同じ)

実測値はヘルメット正面から見て、幅25cm・奥行き35cm・高さ27cm程度でした。三辺の合計が約87cmになりますので、鎌ケ谷市や野田市でも不燃ごみとして出せそうですが、一番長い部分が35cmありますので、四街道市では粗大ごみになってしまいます。小さめのごみ袋に入れる場合は、ヘルメットを上方に向けて入れれば直径27cm・高さ35cmの円柱と見做すことができます。この場合の円柱の周長は27cmに円周率を掛けて約85cmと算出できます。

 市指定のごみ袋のサイズにはいくつかの種類があります。船橋市の指定ごみ袋を例にして、燃えるごみでよく使われる45ℓサイズ・30ℓサイズと不燃ごみ用に多い20ℓサイズの口を広げた時の周長を求めてみると.....
  • 45ℓ袋幅65 x 2=130cm
  • 30ℓ袋幅50 x 2=100cm
  • 20ℓ袋幅40 x 2= 80cm
  • 30x15x55cm袋30 x 2 + 15 x 2=90cm
となります。周長約85cmのヘルメットは20ℓのごみ袋には入らないが、それ以外の袋であればなんとか入れることができることになります。


自治体ごとに細かく違うヘルメットの廃棄方法


 樹脂製のバイク用ヘルメットを燃えるごみとして処分してくれる習志野市や市川市であれば、普段使っているごみ袋が大きいので問題なく入れることができます。不燃ごみ扱いの場合には大きさの制限が各自治体で微妙に異なるため、悩むことになります。20ℓの指定ごみ袋に入らず粗大ごみ扱いになる八千代市と長辺が30cmを超えてしまい粗大ごみ扱いになる四街道市、サイズに関わらず粗大ゴミ扱いの船橋市とそもそも収集の対象外の千葉市以外は無料で処分してもらえることになります。

緑は無料で、黄色は有料(粗大ゴミ扱い)で、灰色は収集しない自治体(白は未調査)

船橋市の近隣自治体だけしか調べられませんでしたが、無料で処分してくれる自治体が多いことがわかりました。処分方法がわかっていればネットでの購入時も安心です。頻繁に買い換えるものではありませんが、SGマーク付きの製品は購入後3年での交換が推奨されています。日本のヘルメットメーカーが海外で販売する場合はSGの規定とは関係なく、購入後5年、製造後7年の保証をつけて販売していることが多いそうです。それを参考にすれば、今回5年でヘルメットを新調したのは正解だったかもしれません。


ご注意
各自治体がネット上で公開している家庭ごみの収集方法を参考にしてまとめたものですが、誤った解釈をしている可能性もあります。実際にヘルメットを処分する場合は、該当の自治体に確認をしてから正しい手続きを取ってください。


2017年3月27日月曜日

快適バイク生活 視力検査が怖い運転免許証の更新


 家族にメガネをしているものはおらず、子供の頃から視力だけは自信がありました。原付から始まり、自動二輪や普通自動車の免許を取るときには何の不安もなく視力検査を通過。それが当たり前だと思っていましたが、そんな自慢の視力もパソコンを使った仕事の影響か、40代に入ると遠くのものが見えにくくなり、近視用メガネの助けを借りることが多くなりました。運転免許証にも「眼鏡等」の条件がつき、メガネを忘れると違反を取られるリスクが発生。この頃から運転免許の更新がなんとなく憂鬱になってしまいました。

幕張にある運転免許センター入り口


老眼が気になってきたら遠くが見えるようになった


 50代に入ると今度は近くのものに焦点が合わなくなってきました。新聞の文字が見えにくいため、焦点が合うところまで離すと、今度は文字が小さくて読めません。完全に老眼の症状です。この頃受けた免許更新時の視力検査では、メガネなしでもなんとなく見えている感じ。後日申し出て「眼鏡等」の限定を解除してもらいました。

視力検査には長い待ち行列ができる免許センターの広いロビー

ただし、両眼で0.7、片眼で0.3の視力がいつも安定して維持できているかどうかは定かではありません。パソコンやスマホを凝視した後や、体調の悪い時、部屋の明るさが足りない時などは視力も落ちているように感じます。つい先日手続きしてきた免許更新の視力検査前には十分な準備で臨みました。
  • 数日前からパソコンやスマホの利用はできるだけ控える
  • 眉間のツボを刺激して血行を良くする
  • パソコンで印刷した視力検査表を使い自宅で練習
  • 目が疲れていない午前の早い時間に受付&検査
と、こんな感じで当日を迎えました。結構な緊張が続きましたが、実際の検査は数秒であっけなく通過。これでまた三年間は「眼鏡等」の条件なしで運転できます(残念ながら二年前にスピード違反で捕まり、五年の有効期限は夢に終わりました)。


更新時講習は有益(だと思う)


 残念ながら前歴ありのため、二時間の更新時講習(違反者講習)を受講。安全運転啓発のビデオや安全性自己診断テストはいつも通りの内容ですが、最近の交通事故の状況分析や道路交通法改正の内容紹介は有益だと感じます。高齢者が関係する事故の増加は他人事では済みません。道路を逆走してくる車に遭遇したこともありますし、青信号で横断歩道を渡っている時に信号を見落とした車がすぐ横を走り去って行ったこともあります。どちらも高齢運転者マークが付いていました。

 道路交通法の改正は頻繁に行われていますが、三〜五年に一度の免許更新の時に初めてその内容を知ることも少なくありません。今回も「へ〜そうだったんだ」というものが幾つかありました。その中の一つが環状交差点の通過方法です。交差点に進入する時にはウィンカーは不要だそうです。出るときだけでいいとは知りませんでした。

環状交差点の通過方法(出典:警視庁ホームページ)

右向きの矢印信号が出ている時に、今まではUターンできなかったものができるようになったことも今回初めて知りました。今までは知らずに違反していたかもしれません。

 免許を保持している車やバイクの運転者がこの程度ですから、自転車の交通法規となると知らないで乗っている人は山のようにいるんでしょうね。少し前に改正された「自転車は車道の左側を通行」ルールは未だに徹底されていないような気がします。ロードバイクでサイクリングを楽しんでいる時に、逆走してくる右側通行の自転車に思いっきりベルを鳴らされたことがあります。

自転車は道路の左側を通行するのがルール(出典:警視庁ホームページ)

更新時講習などの情報入手機会がない自転車の利用者向けに、マスコミや学校などを通した啓蒙活動がもっと必要な気がしました。


懐かしい二輪試験場にも寄ってみた


 二時間の更新時講習を終え、お昼前に新しい免許証を入手できましたので、懐かしい二輪試験場をのぞいて見ました。

幕張免許センターにある二輪試験棟(枠内は今乗っているバイク)

残念ながら実技試験の様子は見られませんでしたが、何度もイメージトレーニングを積んだ検定コースの各課題が懐かしく思い返されます。幾つになっても実技試験というものはドキドキするもので、この望楼から見られていると思うだけで緊張しました。

見られていると思うだけで緊張した二輪試験場の望楼

 ちなみに免許センターで実技試験を受けるのなら、各県の交通安全協会がやっている二輪車安全運転講習会が超おすすめです。1万6千円(少し前まで1万5千円でしたが、今見たら上がってました)の費用がかかりますが、実際の検定コースを使って試験のポイントを教えてもらいながら、一日たっぷりと走ることができます。これを経験するかしないかでは天と地ほどの差が出ます。費用対効果を考えれば、決して1万6千円は高くはないと思います。千葉県の安全運転協会はこちら。平成29年度の講習会日程も発表になっていました。この講習で指導員から直接教えてもらった内容を元に、幕張の大型自動二輪検定コースをアニメーションで解説した動画を作成してみました。これから検定を受ける際の事前確認にお使いいただければ幸いです。


免許センターでソースカツ丼食って安全運転で帰宅


 ちょうどお昼になったので、免許センター内の食堂で昼食にしました。デミグラスソースをかけたカツ丼を注文。官公庁の食堂ですから味は推して知るべし....でした。

免許センターで食べたソースカツ丼

 大型バイクに乗り始めて三年半。その車体の大きさと重量のため、少しでもバランスを崩すとリカバリーできません。おかげで運転がやたらに慎重になったような気がします。

一時停止やカーブミラーのある場所は慎重に運転

見通しの悪い交差点でいきなり自転車や歩行者に出くわしたら、慌ててしまい立ちゴケの恐れもあります。停止線をはみ出さずに一時停止し、カーブミラーを慎重に確認してから、不用意に車体を傾けないで交差点を通過するようになりました。バイク運転中ばかりでなく、車の運転でもその癖が出ています。いい歳をして大型バイクを楽しむのも悪いことではなさそうです。


2017年2月25日土曜日

快適バイク生活 可倒式ステップに甘えていたらバネが折れた!


 30数年ぶりにリターンした親父ライダーです。昔乗っていたバイクのステップはほとんどが固定式だったような気がします。友人に借りたCB550で転倒した時に、固定式ステップが曲がったままになって困ったことを覚えています。今売られている中・大型バイクは可倒式のステップが標準になっているようで、リターン後に乗ったCB400もCB1300も可倒式ステップがついていました。

CB1300SBの可倒式ステップのバネが折れた


 購入してから三年ほど経ったCB1300SBに乗っていたら、右ステップに違和感を覚えました。停車してよく見ると、ステップが倒れたまま戻らなくなっています。

右側ステップが倒れたまま戻らない

手で戻して付け根を確かめると、バネが折れています。

ステップを戻すためのバネが折れている

折れたバネをよく見ると、斜めに刃物で切ったような見事な破断面が現れていました。

折れたステップのバネ

可倒式ステップを戻すためのバネですから、ステップを頻繁に倒したりしない限り折れるような部品ではないと思っていましたので、正直驚きました。バンクセンサーを路面に擦りながらコーナーを曲がるようなことも皆無ですので、攻めすぎて可倒式ステップのバネに負荷を与えているということはありません。はて、どうしてここのバネがという疑問が生じ、普段の運転動作を振り返って見ました。


ステップが倒れることに甘えていた


 前に乗っていたCB400では両足がペタッと地面に着いていましたので、取り回しや発進・停止にあまり不安はなかったのですが、CB1300では両足が踵までペッタリ着地というわけにはいきません。

CB1300乗車時の足つき状態

車重があるため、乗車したまま取り回しすることが多くなりました。この足つき状態でバイクを前後に動かそうとすると、どうしてもステップに脚が当たり倒してしまいます。足を動かす度にパタン・パタンと可倒式ステップが動いているのがわかります。

乗車したまま取り回しを行うとステップに脚が当たる

ステップが固定式だったらこうはいきません。脚がぶつからないように思いっきり外側へ広げないと乗車したまま取り回しなどできませんから、可倒式ステップに助けられています。でも、取り回しの際に可倒式ステップを動かす程度でバネが折れる?という疑問が残ったままです。


右足着地発進を頻繁にするようになってからバネが折れた


 なんで右側のステップのバネが折れたのか考えているうちに、最近右足着地のまま発進をすることが多くなったことに気づきました。CB1300の重たいクラッチの操作時間を減らせるばかりではなく、先頭で信号待ちしているような時にも短時間で発進できるため、かなりの割合で右足着地のままで発進動作を行うようになっていました。この時のステップへの干渉を意識して動作してみたところ、かなりの頻度でステップに脚が当たっていることが判明。様子を探るためGoProで発進時の右脚を撮影してみました。

右足着地のままで発進すると脚でステッップを倒している

バイクにリターンした当初は左足着地での発進しかしていません(それしかできなかった)。長い間の繰り返しで慣れているためか、左側の脚はステップに当たっていませんでした。左と右で発進時の動作にどんな違いがあるのか意識して動作してみると、左足発進の際には動く瞬間に踵を外側にひねっていることに気づきました。外側に踵をひねるとふくらはぎの部分が外側に移動し、ステップに当たらなくなっています。同じ動作を右足着地発進の際にも行なってみました。

動き始めに踵を外側に回転すると脚がステップに当たらない

左足では自然にできていたこの動作が、右足着地発進の際にはできていなかったようです。発進の度に可倒式ステップをパタン・パタンと倒していたら相当の回数になります。これで右側ステップのバネが先に折れたことに納得できました。

 いい歳をしてこんな大きなバイクに乗らなければいいのですが、走り出せば有り余るパワーと安定感に魅了されます。両手・両足を使い、体全体でバランスをとりながら走っていると、車の運転中には味わえない緊張と満足を感じます。ボケ防止には最高の乗り物だと信じ、バイク生活を長く楽しめるように安全運転を心がけています。