2017年2月25日土曜日

快適バイク生活 可倒式ステップに甘えていたらバネが折れた!


 30数年ぶりにリターンした親父ライダーです。昔乗っていたバイクのステップはほとんどが固定式だったような気がします。友人に借りたCB550で転倒した時に、固定式ステップが曲がったままになって困ったことを覚えています。今売られている中・大型バイクは可倒式のステップが標準になっているようで、リターン後に乗ったCB400もCB1300も可倒式ステップがついていました。

CB1300SBの可倒式ステップのバネが折れた


 購入してから三年ほど経ったCB1300SBに乗っていたら、右ステップに違和感を覚えました。停車してよく見ると、ステップが倒れたまま戻らなくなっています。

右側ステップが倒れたまま戻らない

手で戻して付け根を確かめると、バネが折れています。

ステップを戻すためのバネが折れている

折れたバネをよく見ると、斜めに刃物で切ったような見事な破断面が現れていました。

折れたステップのバネ

可倒式ステップを戻すためのバネですから、ステップを頻繁に倒したりしない限り折れるような部品ではないと思っていましたので、正直驚きました。バンクセンサーを路面に擦りながらコーナーを曲がるようなことも皆無ですので、攻めすぎて可倒式ステップのバネに負荷を与えているということはありません。はて、どうしてここのバネがという疑問が生じ、普段の運転動作を振り返って見ました。


ステップが倒れることに甘えていた


 前に乗っていたCB400では両足がペタッと地面に着いていましたので、取り回しや発進・停止にあまり不安はなかったのですが、CB1300では両足が踵までペッタリ着地というわけにはいきません。

CB1300乗車時の足つき状態

車重があるため、乗車したまま取り回しすることが多くなりました。この足つき状態でバイクを前後に動かそうとすると、どうしてもステップに脚が当たり倒してしまいます。足を動かす度にパタン・パタンと可倒式ステップが動いているのがわかります。

乗車したまま取り回しを行うとステップに脚が当たる

ステップが固定式だったらこうはいきません。脚がぶつからないように思いっきり外側へ広げないと乗車したまま取り回しなどできませんから、可倒式ステップに助けられています。でも、取り回しの際に可倒式ステップを動かす程度でバネが折れる?という疑問が残ったままです。


右足着地発進を頻繁にするようになってからバネが折れた


 なんで右側のステップのバネが折れたのか考えているうちに、最近右足着地のまま発進をすることが多くなったことに気づきました。CB1300の重たいクラッチの操作時間を減らせるばかりではなく、先頭で信号待ちしているような時にも短時間で発進できるため、かなりの割合で右足着地のままで発進動作を行うようになっていました。この時のステップへの干渉を意識して動作してみたところ、かなりの頻度でステップに脚が当たっていることが判明。様子を探るためGoProで発進時の右脚を撮影してみました。

右足着地のままで発進すると脚でステッップを倒している

バイクにリターンした当初は左足着地での発進しかしていません(それしかできなかった)。長い間の繰り返しで慣れているためか、左側の脚はステップに当たっていませんでした。左と右で発進時の動作にどんな違いがあるのか意識して動作してみると、左足発進の際には動く瞬間に踵を外側にひねっていることに気づきました。外側に踵をひねるとふくらはぎの部分が外側に移動し、ステップに当たらなくなっています。同じ動作を右足着地発進の際にも行なってみました。

動き始めに踵を外側に回転すると脚がステップに当たらない

左足では自然にできていたこの動作が、右足着地発進の際にはできていなかったようです。発進の度に可倒式ステップをパタン・パタンと倒していたら相当の回数になります。これで右側ステップのバネが先に折れたことに納得できました。

 いい歳をしてこんな大きなバイクに乗らなければいいのですが、走り出せば有り余るパワーと安定感に魅了されます。両手・両足を使い、体全体でバランスをとりながら走っていると、車の運転中には味わえない緊張と満足を感じます。ボケ防止には最高の乗り物だと信じ、バイク生活を長く楽しめるように安全運転を心がけています。


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