2017年2月13日月曜日

房総酒蔵バイクツーリング 「かくし」ありますの看板に誘われて吉野酒造へ


 車道を走っていて看板が目につく酒蔵は千葉県内にはそれほど多くはありません。勝浦にある吉野酒造はその少ない酒蔵の中の一つです。県道82号を走っていると瓦屋根の大きな酒蔵、赤い煉瓦積みの煙突、そして入り口にある「腰古井」の大きな看板ですぐにわかります。一年ほど前に吉野酒造で新酒を手に入れてからは、季節限定酒を手に入れるために何度も訪れている酒蔵です。勝浦や御宿の海沿いの観光地にも近く、養老の滝などを観光しながら山道の走りを楽しめる場所のため、バイクで度々走り回っている地域です。

県道82号を走っていると目に飛び込む「腰古井」の大きな看板

「かくし」ありますの看板が出てる


 蔵から道路を隔てた駐車場側に「かくしあります」と書かれた看板が出ていました。「かくし」って何?との疑問が沸き起こり、すかさず看板の前にバイクを停めました。

「かくし」の文字で顔を描いてる可愛い看板に誘われた

「隠し味」を出すための発酵調味料の一種かな、なんて勝手な想像をしながら蔵の中にある事務所兼売店を目指します。

わかりやすい場所で入りやすい勝浦の吉野酒造

秋のひやおろしの季節に通りかかった時にも、「ひやおろしだよ」と書かれた可愛い看板につられて立ち寄りました。この看板戦略、なかなか酒好きには効果を発揮しているのではないかと感心しています。

ひやおろしの季節に出ている看板、これを見たら絶対立ち寄ってしまう


ずらりと並ぶ季節限定酒に生唾が


 売店内には通年商品と季節限定商品が分けて並べられています。一番目立つ場所にずらりと並べられた季節限定商品の数々。大吟醸で仕込んだ梅酒や、純米大吟醸の初しぼりなど個性的な限定酒がずらり。生唾が出ます。

店の中央に季節限定酒がずらりと並ぶ

蔵のご主人と思しき方に「かくし」ありますの看板を見て来たと告げると、申し訳なさそうに『ちょうど今売り切れちゃった』とのご返事。そもそも「かくし」って何と尋ねると、「蔵人の隠し酒」のことだよと教えてくれました。蔵人が自分でこっそりと楽しめるように、広く流通させない少量のとっておきの酒、という感じでしょうか。例年4月頃まではあるそうですが、今年はもう売り切れてしまったとのこと。少ない流通量が希少価値を高めて人気が出て来たのかもしれません。誠に残念です。『来年よろしく!』と励まされてしまいました。

 仕方がないので他のお勧め商品をお聞きして、初しぼり純米大吟醸無濾過生原酒と「どろりん子」という活性酒を購入しました。大吟醸の初しぼりを買ったのは初めてです。『普通なら一万円以上する酒だが、今はサンキュー価格で3,900円だよ』というバナナの叩き売り口上のような説明を聞き、何となく得した気分に。

売り切れた「かくし」の代わりに購入した酒

さらに、発泡が強いため瓶の半分くらいしか入れていないという「どろりん子」というどぶろく風の活性酒も。帰宅後に「どろりん子」からやって見ましたが、栓を開けた途端にシュワーっと泡が吹き上がり、コップに注いだ後もプチプチと泡が弾けています。甘みのある米の味がして、やっぱり活性酒は旨いですな〜

「どろりん子」からやってます

発泡がきついからと四合瓶の半分くらいまでしか入っていません。500mlで千円ちょっとですから結構な高級酒です。味わって楽しまないと....



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房総酒蔵マップ
千葉にある約40軒の蔵元を順に巡っています。青色の酒蔵マークをクリックすると該当する投稿記事にジャンプします。







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