2018年1月30日火曜日

快適自転車生活 リムやシューが濡れたまま走るのはヤバイ


 手入れが大変なので出来るだけ雨の日は走らないようにしています。この日は快晴でしたが、一週間ほど前に降った雪が解けずにところどころ残っている状態でした。市街地から離れ、里山の農道に入り込むとスキーができそうな道も現れましたσ(^_^;) 細いスリックタイヤを履いたロードバイクですので、全く路面をグリップせず、押して歩くしかありません。

里山の日陰の道にはいつまでも雪が残る


リムやシューが濡れた状態ではブレーキの効きが悪い


 雨中走行でなくても、深い水たまりを通過した後などはリムが水に浸かり、ブレーキシューにも泥水が付着してしまいます。そのままの状態で走り続けると、効きが悪くなったのを補うために更に力を入れてブレーキをかけるものですから、普段とは比べ物にならないくらいリムとブレーキシューにダメージを与えてしまいます。この日は水たまりは出来ていませんでしたが、タイヤに付着した雪が解けてリムとブレーキシューがびしょびしょになっていました。路上の水たまりや降り積もった雪には小さな砂や泥などの異物がいっぱい含まれています。ブレーキシューとリムに付着した水分にもこの異物がたくさんあり、ブレーキをかける度にヤスリがけしている状態です。

水たまりや解けた雪には異物がいっぱい含まれている

最近多くなってきたディスクブレーキの場合は車輪中心部にディスクやブレーキパッドがありますので、路上の濁り水の影響は少なそうです。試してみたいのですが、今の自転車には取り付けできません。


前輪の方がダメージがはるかに大きい


 強い制動力を得るには後輪よりも前輪に大きな力を加えます。通常使用でも前輪のブレーキシューの方が早く減りますが、リムやシューが濡れた状態で走った時のダメージも前輪側がはるかに大きいようです。シャーシャーという異音がして来るのも、前輪からがほとんどです。

後輪に比べるとより大きな力を加えているフロントブレーキ

この日も雪道を過ぎてしばらく走っていると、減速の度に前輪ブレーキ付近からシャーシャーという音がし始めました。出先ではリムとシューの水分を拭き取ってやることくらいしかできませんので、異音を我慢しながら先を急ぎました。


案の定ブレーキシューは異物だらけ


 帰宅後に、異音のひどかったフロントブレーキのシューを取り外して眺めて見ると、表面には金属の塊のようなものがたくさん付いています。それに比べると後輪のシューはきれいな状態でした。

金属片のような小さなものがシューの表面にいっぱい付着している

老眼のため小さなものが見えませんので、スキャナーの上にブレーキシューを置いて2400dpiの解像度でスキャンしてみたのが下の画像です。リムから削れたと思われる糸状の金属片が絡みついています。これは風や振動で落ちてしまえば何の問題もなさそうですが、丸まった金属片がシューのゴムにめり込んでいます。その左右に帯状にゴムの色が違う部分ができています。これはアルミ片がリムを継続して擦り続けた証拠です。

スキャナーの高解像度モードで読み取ったフロントブレーキシューの表面

ブレーキシュー片側に数カ所のめり込んだアルミ片がありました。このままではブレーキをかける度にリムが削られて、溝ができてしまいます。シューに埋まったアルミ片を取り除いてやる必要があります。


カッターやドライバーでアルミ片をほじくり出す


 以前はカッターを使い、埋まったアルミ片と一緒にシューの表面を削り取っていましたが、それではあっという間にシューが薄くなってしまいます。今では、埋まっているアルミ片をほじくり返すだけにしました。作業後は月の表面のように穴だらけですが、しばらく走っていると平らになります。

よく見えないので拡大メガネを使いながらシューの異物をほじくり返す

シュー表面に出ている部分は小さくても、ほじくってみると結構大きな塊が入っていることもあります。大抵はアルミリム自体が削り取られて、それが丸まったものです。もともと同じ材質のものが擦れ続けるとリムをあんなにも削ってしまうのですね。ブレーキシューの異物を取り除いたら、リムのでこぼこを研磨して平らにしてやると完璧なのですが、面倒なのでたまにしか行いません。


SPDクリートは凍結路面ではアイゼンのような効果?


 ブレーキとは関係ありませんが、日陰に残った凍結した雪道を自転車を押しながら歩いていて、意外に滑らずに歩けることに驚きました。自転車は手で支えているにもかかわらず、タイヤが滑って左右にふらつきますが、凍結路を歩いているシューズのSPDクリートが路面をしっかりとグリップしてくれます。冬山登山もしますので、まるでアイゼンのようだと感じてしまいました。

金属のSPDクリートがアイゼンのように氷をグリップしてくれた

歩いているうちに靴底の雪がだんだん厚くなり、下駄を履いているようになるのも雪山登山のようで笑ってしまいました。「ロードバイクでこんな場所に来るなよ」と自分に言い聞かせながら、雪道を抜けて先を急ぎました。



快適自転車生活 専用工具無しで曲がったリアハンガーを修理


 首都圏が大雪に見舞われて大騒ぎになってから五日ほどして、そろそろ雪も消えただろうといつもの谷津道を走りに出かけました。早朝は氷点下、日中も5〜6℃までしか気温が上がりませんので、日陰にはまだまだ雪が残っていました。スリックタイヤのロードバイクですから慎重に走っているつもりでしが、農道のカーブの先に凍りついた圧雪路面を見つけた時にはあっという間に転倒してしまいました。

カーブの先に突然現れた凍結路で転倒

運悪く右カーブだったため、右側に転倒。ダメージが身体に残るようなショックはありませんでしたが、リアディレイラーの変速がスムーズにいかなくなりました。滅多に使うことはありませんが、トップギアに入りません。どうも自転車右側にあるリアディレイラーにダメージを与えてしまったようです。


ディレイラーハンガーが微妙に曲がってる


 今のロードバイクを購入して8年。シフトケーブルの伸びによる変速の不調以外は経験したこともなく、 大したメンテナンスも行ってきませんでした。帰宅後にリアディレイラー付近をじっくり眺めて見ると、どうも曲がってしまったように見えます。二つのプーリーが垂直になっていません。ハンガーが微妙に内側に傾いて見えます。

微妙に傾いているように見えるリアディレイラーのプーリー部分

今まで何度か立ちゴケをしましたが、変速トラブルに見舞われたことがありません。今回初めて経験したリアディレイラー周りのトラブルだったため、この機会にハンガーを取り外してチェックしてみました。

初めて取り外してみたリアディレイラーハンガー 

フレームにネジ二本で固定されているだけですので、簡単に取り外せます。ネジはかなり緩くなっていましたが、クイックリリースレバーで後輪車軸と一緒に締め付けられる場所ですので今まで不具合はありませんでした。転倒などにより外部から強い衝撃を受けた際に、フレームを傷めないように柔らかい素材で作られているそうです。ネットでも簡単に曲がってしまうと紹介されていました。消耗部品として扱われていて、3千円程度で交換部品が売られています。ただし、メーカーやフレーム毎に形状が異なりますので、店頭ですぐに手に入るものではなさそうです。平らな場所にフレームから外したハンガーを置いて見ると、曲がり具合が確認できました。

平らな場所でハンガーの曲がり具合を確認

実に微妙な曲がり具合です。片側を指で押さえてみると、反対側が1〜2ミリ浮き上がる程度です。


リアディレイラーハンガーの曲がりはどう直そう?


 ネットで調べてみると、曲がりやすいリアディレイラーハンガーをチェック・修正する工具が売られています。4千円程度から販売されていました。そんなに度々転倒するわけでもありませんから、専用工具の購入はためらわれます。手持ちの工具で修理にチャレンジしてみました。

手持ちの工具でリアディレイラーハンガーの曲がり修正にチャレンジ

ネットでは簡単に曲がると説明されていましたが、それほど簡単に真っ直ぐにすることはできませんでした。傷がつかないようにタオルで保護しながらハンマーで叩いたり、プライヤー二本で挟んで思いっきり力を入れたりして、やっとの思いで修理しました。

平らな面に置いて曲がりを確認しながら修正作業を実施


リアディレイラーの取り付けと調整は慎重に


 ハンガーの曲がりを修理したら、ボルトでフレームに固定してからリアディレイラーをアーレンキーで固定します。先日、クランクボルト固定のために購入したトルクレンチがありましたので、規定の8〜10N•mでの締め付けも確実に行えました。経験のない人にはトルクレンチは必須ですね。

リアディレイラーの取り付けは規定のトルクで確実に

取り付け後の様子を、ハンガーの修正前と比べてみると明らかに違って見えます。ただし、トップギアへの変速がまだスムーズではありません。まだ完全にハンガーの曲がりが治っていないのかも知れませんし、他の部分にダメージが残っているのかも知れません。

ハンガーの曲がり修正前後の比較(微妙な違い)

転倒前の状態に完全には戻っていないようですので、ディレイラーの調整ネジでトップギアへの変速がスムーズに行えるように調整しました。とりあえずリアの変速はトップからローまでスムーズに行えるようになりましたが、リアディレイラーハンガーには金属疲労が溜まっている可能性があります。走行中にハンガーが折れたら駆動系に甚大なダメージを受けることがあるそうです。新しいハンガーを注文して、新品に交換してしまおうと思っています。ロードバイクの場合、右側への転倒は要注意だということが身にしみた一件でした。



2018年1月25日木曜日

快適動画編集 FCPXのワイプでルート表示アニメーションを実現


 最近精を出しているのが、自転車で走り回って見つけた下総台地の快適サイクリングルートを紹介する動画の製作です。GoProの実写映像ばかりではなく、Google Earth Proで生成したツアー動画地図上で動くルート表示などの素材と組み合わせて、できるだけルートの雰囲気が伝わるように工夫しています。動画の編集はFinal Cut Pro X(FCPX)を中心に行っています。それだけでは実現できない映像効果やFCPXテンプレートの作成のために、Motion5も追加導入しました。趣味の映像編集には十分すぎる機能を持っていますが、まだまだ知識と経験不足で、勉強しながらこれらのソフトと格闘している日々です。


Motion5ならルートのアニメーション表示は完璧


 Motion5の「なぞり書き」というビヘイビアを利用すると、描いた線に沿ってペンで書いているように表示することができます。地図映像の上にこの線を表示させれば、サイクリングルートのアニメーション表示になります。

Motion5の「なぞり書き」で出発地点からゴールまでルートを順に表示させていくことができる

ベジェ曲線を描ければ、後はMotion5のビヘイビアで簡単に動きをつけられますので、それほど難しい作業ではありません。最終的にFCPXで編集を完成させますので、Motion5から中間ファイルに書き出してやらなければならない点が面倒です。長さによってはかなりのディスクスペースも使います。

Motion5での作業は難しくはないが、中間ファイル作成の手間とHDDスペースが勿体無い


FCPXだけでルート表示のアニメーションは可能?


 ルートの形状が複雑な場合はMotion5の「なぞり書き」を使わざるを得ませんが、ほぼ一定方向にルートが伸びているような場合は、FCPXのワイプを使えばアニメーション表示ができそうです。どんな編集ソフトでも場面展開でよく使うトランジションの機能は必ず持っています。FCPXにも「ワイプ」トランジションが備わっていますので、ルートのない開始画像とルート全体が描かれた終了画像の二枚をワイプして動きをつけてみました。

上のような画像の場合は、左下から右上方向にワイプしてやればルートが徐々に表示されてアニメーションのように見えるはずです。

FCPXで二枚の画像をワイプしてルート表示アニメーションを作る

タイムラインに並べた二つのクリップ(静止画)を徐々に切り替えるだけですから、まさにトランジションの機能そのもので実現できます。ルートが途中で戻ってくるような複雑なものは無理ですが、一方法に動くだけならMotion5を使わずに簡単にできました。


ルートがオーバーレイの場合はどうする?


 地図とルートが別々に用意され、オーバーレイして使うような画像の場合もあります。別途、イラストソフトでルート有りと無しの二つの地図画像にしておけば、前の方法が使えますが、オーバーレイのままFCPXで扱う方法も検討してみました。

この場合、FCPXのタイムライン上には基本クリップとしてベース地図があり、その上に接続クリップとしてルートのオーバーレイが乗っています。前の方法と同じ「ワイプ」トランジションをオーバーレイクリップに適用すると、クリップの前後にトランジション部分が出来てしまいます。片方しか必要ありませんから、後ろのトランジション部分を削除し、前のトランジション部分の長さを調整します。
 トランジッション適用後にクリップがストーリーラインとなりますので、多少使いにくい部分もあります。クリップが独立していればいいのですが、他のクリップと隣接していると、勝手にそちら側にも適用されてしまいます。トランジションですから当たり前の動きですが、意図している作用とは異なりますので多少面食らいます。

接続クリップにトランジションを適用するとちょっと不自然に

その後、トランジションの向きと境界の幅とぼかしを調整すれば、ワイプでのルート表示アニメーションが完成です。

オンスクリーンコントロールでワイプの向きと境界を設定

それほど作業としては難しいものではありませんが、隣接クリップがある時には意図しない結果を招くことがあります。トランジションのように隣接しているクリップにも影響を与えるものではなく、目的のクリップだけに効果を与えるエフェクトとしてのワイプが欲しくなりました。


Motion5でアニメーション専用ワイプを作成


 FCPXのトランジションやエフェクト、タイトル、ジェネレータなどは大半がMotionで作成されており、標準で用意されているものを自由に変更して利用できます。標準のものを右クリックすると「コピーをMotionで開く」というメニューが出てきます。

ほとんどのトランジションやエフェクトは右クリックすると「コピーをMotionで開く」が選べるが...

ところが「ワイプ」には出てきません(泣)。標準の「ワイプ」は変更不可のようです。仕方がないので一から作ることにしました。

 先ず、回転させてもフルHD画面が収まる正方形マスクを作成します。フルHD画面の対角線の長さに相当する2,203ピクセルを一辺の長さとしました。このマスクを反転させて使い、マスクがかかっていない部分が見えるようにします。

フルHD画面より少し大きいマスクを準備して反転

マスクを必要に応じて回転させてから、縦横に移動させてワイプを実現します。マスク画像位置XとYを、二つの「ランプ」ビヘイビアで制御します。

マスク画像に「ランプ」ビヘイビアを二つ適用し、位置XとYを制御

ワイプの方向を垂直や水平から傾けてやりたいときは、マスク画像そのものを回転させるのではなく、その上位グループの回転を使います。ここがMotion5の奥深いところというか、難しいところですねσ(^_^;) こうすることによりマスク画像が動く方向も一緒に回転してくれます。レイヤー階層の異なる座標の取り扱いは慣れると面白いです。

正方形マスク画像の移動と回転は別のレイヤーで制御する

自作のアニメーション・ワイプでさらに簡単に


 オーバーレイ式ルート表示のクリップに自作の「アニメーション・ワイプ」エフェクトを適用してみました。エフェクトですので、隣接するクリップに影響を与えることもなく、安心して利用できます。ワイプの角度と境界を調整するだけで即使用可です。

エフェクトとして作成した「ワイプ」をオーバーレイクリップに適用

アニメーションの速度はクリップの長さで調整します。遅くしたい場合はクリップの継続時間を長くします。早くしたい場合は逆です。地図とルートの静止画像二枚を素材にして、FCPXだけでルート表示アニメーションの完成です。複雑なルートの動きは表現できませんが、作業効率は大幅にアップしました。


百聞は一見に如かず(実物を見てください)


 作業の手順と出来上がったルート表示アニメーションを見比べるために動画を作成しましたので、実際に見ていただければわかりやすいかと思います。


また、作成しました「ワイプアニメーション」エフェクトは他の自作FCPXテンプレートと一緒にGoogleドライブで公開してあります。Motion5をお持ちの方は、実際に中身を見ていただければ簡単にご理解いただけると思います。改良のアイディアなどがありましたら、ぜひお知らせください。



開始オフセット機能を追加しました


 ワイプする図形が画面の端の方にある場合、ワイプ効果が始まるまで無駄に時間が経過してしまうことに気付きました。ワイプの開始ポイントをオフセットできる機能を追加しました。縦方向や横方向に自在に開始点をオフセットできるようになりました。

「アニメーションワイプ」エフェクトにオフセット機能を追加

Googleドライブで公開しているファイルもアップデートしてありますので、是非お試しください。

(2018年1月29日追記)



2018年1月20日土曜日

勝手に選んだ下総台地の快適谷津道ルート30選


 千葉県船橋市を拠点として房総半島をロードバイクで走り始めて8年目に入りました。輪行ではないため片道50〜70キロ程度の行程が中心ですから、走る場所は下総台地と呼ばれる千葉県の上半分がほとんどです。この台地の東側には平坦な九十九里平野が広がり、間に崖線が伸びています。この崖をはさんで面白い地形が形作られているため、自転車で走ると変化に富んだルートを楽しめます。最近の目的地はこの崖線の周辺ばかりになってしまいました。

房総半島は地形により四エリアに分けられる


必然的にたどり着いた谷津道探検サイクリング


 大きな川に作られたサイクリングロードだけでは決してたどり着けない、房総半島の崖線周辺を楽しむようになりましたが、きっかけは混雑するサイクリングロードをできるだけ避けて走りたいという単純な動機からです。サイクリングロードのある住宅地近くの河川敷は、週末ともなると大勢の人で賑わっています。歩行者の間をすり抜けながら走るのは相当気を使いました。サイクリングロードから離れてみると、今度は千葉県に多い狭い車道に苦しめられることになります。大型車同士がすれ違うと、それだけで道幅いっぱいになってしまい、自転車ですらすり抜ける余裕はありません。ロードバイクに乗り始めてからのルートの変遷についてはこちらにまとめてあります。

車道とサイクリングロードを避けて谷津道を開拓

自然豊かで安全な谷津の道を探検しながら走るようになり、ルートのバリエーションが一気に増えましたが、走り易さだけを基準にルートを選んでいるとだんだん飽きてきます。ルート途中で出会う自然の恵みや動植物、小さな酒蔵や変化のある地形など、走り以外の要素も含めて面白いルートの発掘を楽しむようになりました。

走り易さ以外にもルートに求められる重要な要素はいっぱいある

 8年間の下総台地徘徊の結果、サイクリングロードから離れた道を走ってみたいと考えているロードバイク乗りの方々にお勧めできそうなルートが多数見つかりました。完全に自分の主観σ(^_^;)でその中から30を選び、ルートに関する情報をまとめてみました。


下総台地快適谷津道マップの活用方法


 知らないルートを走ろうと思ったら地図でルートを確認したり、ネット上にあるツーリングレポートなどの記事を検索し、ルートの様子がわかる説明文や写真などを参考にすると思います。同様の情報が簡単に参照できるように、Googleマイマップをインデックス代りにしてまとめました。以下は使い方の簡単な説明です。

  1. 各地区の地図を移動・拡大して気になるルートをクリックします。
  2. 左に説明が現れますので、その中にあるルートの雰囲気紹介動画リンクをクリックすれば、YouTubeにアップしてある短い動画が再生されます。
  3. GPXファイル入手のリンクをクリックすれば、Googleドライブで該当のファイルがダウンロードできます。このGPSデータを使えば、スマホやサイコンで正確にルートをナビゲーション可能です。

スマホなどのモバイル端末で画面を通常の縦長で使用すると、Googleマイマップ説明文中のリンクが無効になるようです。お手数ですが、画面を横にして操作するか、各ルートの解説文下にあるボタンで必要な情報にアクセスしてください。

Googleマイマップから必要な情報にアクセス

Googleドライブに飛ぶと、GPXファイルのプレビュー画面になっていますので、右上のダウンロードボタンを押せばGPSデータが入手できます。ダウンロード時に勝手に.xmlの拡張子が追加されてしまうようです。結果的に.gpx.xmlになっている場合は、お手数ですが.gpxに修正してからご利用ください。

GoogleドライブでGPSデータをダウンロード

各ルートの短い解説文下にも Map Video GPS ボタン(リンク)が配置してあります。それぞれのボタンを押せば、必要な情報に一発でアクセスできるようになっています。ルートの雰囲気を紹介する動画は現在順次作成中です。 Video のように白くなっているものは準備中のため、しばらくお待ちください。



1. 手賀沼・印旛沼界隈


 大規模な住宅地や商業地区があるため、一般の車道は大変混雑します。まだまだ道路の整備が追いつかず、大型車がやっとすれ違っているような道では自転車での走行に気を使います。うまく谷津道を乗り継げば、そんな地区でも安全で快適なサイクリングが楽しめます。


1-1. 勝田川(花見川支流)沿いの谷津道


 花見川サイクリングロードから東の四街道や佐倉方面へ行く際に役立つルートです。国道16号を過ぎれば、安全で快適に走れます。ほとんど他のサイクリストに会うこともないレアなルートのようです。

1-2. 大津川沿いの谷津道


 手賀沼へのアクセスルートとして重宝する谷津道です。車も通りますので、幹線道路の抜け道として使われる週末は注意が必要ですが、他の車道に比べればはるかに走りやすいルートです。

1-3. 手繰(たぐり)川沿いの谷津道


 印旛沼から南下する時に役に立ちます。四街道から先は鹿島川沿いを走ることになりますが、そこまでは鹿島川沿いよりもはるかに走りやすいルートです。有志による谷津の保護もされており、サシバが営巣する自然あふれる場所で、多くのサイクリストに出会います。

1-4. 桑納(かんのう)川沿いの谷津道


 船橋市街地から花見川や八千代道の駅に行くのに便利なルートです。ほとんどの車道は横断のみのため安全で快適です。利用者も多く、週末は大勢のサイクリストとすれ違います。

1-5. 長作ミニ谷津


 交通量の多い県道や大規模住宅地に隣接した場所に残された、一周2キロにも満たない小さな谷津道です。周回ルートになっていて、カメラマウントや新しい装備のテストにもってこいの場所です。季節の花々も楽しめ、秋にはアケビも見つかります。

1-6. 神崎川(新川支流)沿いの谷津道


 新川の支流で手賀沼方面に伸びています。途中で方向を大きく変えて千葉ニュータウンへ向かいますので、他のルートとの接続に使うと利用価値が高そうです。

1-7. 染井入落沿いの谷津道


 走り屋が多い手賀沼農免農道から、車の多い県道を使わずに手賀沼サイクリングロードに隣接するしょうなん道の駅を目指せます。広い農道は気持ちの良い走りが楽しめます。

1-8. 将監(しょうげん)川沿いの谷津道


 利根川サイクリングロードが飽きて来たら、利根川から締め切られて湖のようになっている将監川沿いを走ってみましょう。狭くて往来の激しい車道が多い地域ですが、ここは比較的安全で快適に走れます。

1-9. 亀成川沿いの谷津道


 競走馬を育成している小林牧場の南から手賀沼付近まで続く亀成川沿いを走るルートです。この小林牧場は桜並木が有名で、春先は車が停められないほど花見客が集まります。そんな時には自転車で行きましょう。

1-10. 師戸(もろと)川沿いの谷津道


 印旛沼にかかる舟戸大橋から北の千葉ニュータウンまで続く静かな谷津道です。サイクリングロードを使わずに印旛沼にアクセスできます。印旛沼周辺が混雑する週末でもガラガラの道です。



2. 成田界隈


 道路の数が少なくなり、物流を担う主要な国道・県道に大型車が集中する地域です。これらの幹線道路を避けて走るためにも谷津道は役立ちます。同じ谷津地形の中の道でも平坦な場所の多い手賀沼や印旛沼周辺と異なり、アップダウンのある地形が楽しめます。


2-1. 木戸川沿いの谷津道


 交通量の多い県道62号(芝山はにわ道)と並走しているため、山武市から成田空港へのルートとして最適です。離着陸する飛行機を眺めながら、気持ちの良い谷津道サイクリングが楽しめます。

2-2. 根木名(ねこな)川沿いの谷津道


 木戸川ルートからさらに北上して、成田山新勝寺の参道を目指せるルートです。成田の市街地は道路が混雑して危険ですが、このルートを使えば快適に成田市中心部までアクセスできます。

2-3. 高谷川沿いの谷津道


 成田空港周辺を走る際に、大きく東側を回り込めるルートです。車道の一部になっている場所もありますが、交通量は少なく舗装もきれいで、のんびりとサイクリングできます。

2-4. 荒海川沿いの谷津道


 利根川付近から成田空港を目指す際に利用できるルートです。空港の真北にたどり着きますので、風向きにより着陸または離陸する飛行機を間近に見ながら走れます。高台の雑木林ではアケビの実も見つけられます。

2-5. 江川沿いの谷津道


 東関東自動車道路の富里IC近くから印旛沼まで走れる谷津の道です。途中JRや複数の国道を横断しますが、ほとんど車の来ない安全なルートです。印旛沼近くでは歌舞伎の演目で有名な佐倉義民伝の歴史スポットも楽しめます。

2-6. 作田川沿いの谷津道


 八街の中央を南北に走る国道409号から成東方面に抜けられる林間道と谷津道の組み合わせルートです。弥富川ルートと組み合わせれば、佐倉から九十九里平野まで繋がる長距離ルートとして活用できます。

2-7. 境川沿いの谷津道


 成東駅から八街市市内までを車の多い道を避けて走れるルートです。高台の八街付近は川が少なく、快適な谷津道も多くはありませんので、市内にアクセスできる貴重な谷津道になります。

2-8. 弥富(やとみ)川沿いの谷津道


 DIC川村記念美術館付近で鹿島川と合流する弥富川沿いの快適なルートです。佐倉市から八街市の国道409号まで車の多い道を避けて走れます。作田川沿いのルートと組み合わせて九十九里浜へのルートとして利用できます。

2-9. 高崎川沿いの谷津道


 距離は長くなりますが、成田山や成田空港まで国道51号や296号を使わずにアクセスできる快適な谷津道です。途中には美味しい蕎麦屋や酒蔵、アウトレットモールなどもあり、走り以外も楽しめます。

2-10. 勝田川(高崎川支流)沿いの谷津道


 高崎川沿いを走っていて佐倉駅に近付くと、JRに沿った裏道を抜け道代わりに使っている車が多くなり危険です。そのため佐倉駅近くをバイパスする目的で開拓したルートですが、なかなか快適な谷津道です。



3. 市原・東金界隈


 下総台地最高地点の長柄ダム界隈や九十九里平野が見渡せる東金崖線上部の昭和の森など、日帰りサイクリングの目的地として最適な場所が数多く存在します。周辺にはダム湖やため池が点在し、崖線周辺を登り降りしながらこれらの水辺を楽しむサイクリングも一興です。川沿いの谷津道ばかりでなく、高台にある林間ルートも楽しめる地域です。


3-1. 支川村田川沿いの谷津道


 東京湾から昭和の森まで行ける村田川の支流沿いの道です。のどかで快適な谷津道を進んで行くと、最後の急な登りの後に静かな長柄ダムが待っています。そこを拠点にして、東の九十九里平野や、北の昭和の森、南の高滝湖などにアクセスできるルートです。

3-2. 神崎川(村田川支流)沿いの谷津道


 支川村田川同様、村田川から長柄ダムまでつながる谷津の道です。村田川から離れてしばらくは住宅地を走りますが、その後は茂原街道までワイルドなルートが楽しめます。

3-3. 鹿島川沿いの谷津道で昭和の森


 昭和の森と佐倉市を結ぶ鹿島川沿いのルートです。広くて走り易く、さらに長い距離が楽しめます。千葉市の推奨する「若葉ルート」の一部にもなっていて、初心者でも安心して走れます。

3-4. 鹿島川沿いの谷津道で東金


 印旛沼から南に向かって源流の昭和の森付近まで続く鹿島川ですが、御成街道付近で東側の支流沿いに進むと、八街から東金まで行くことができます。このルートを使えば、狭くて大型車の多い国道126号を使わずに東金まで行けます。

3-5. 小名木川から鹿島川


 印旛沼から南に向かうルートを探していると最初に目につくのが鹿島川沿いですが、東関道までは意外に走りにくい道が続いています。すぐ横を流れる手繰川沿いの方がはるかに走りやすく、安全に四街道付近まで南下できます。そこから鹿島川を目指す際に便利なのが、鹿島川支流の小名木川です。途中、酒蔵などもあり短いながら個性豊かなルートです。

3-6. 村田川上流部沿いの谷津道


 東京湾から昭和の森南部へ続く村田川ですが、上流部には川沿いの遊歩道はなくなってしまいます。多くのサイクリストはそこから車道を走っているようですが、少し山側に入り込めば、村田川に付かず離れず車の来ない道を走ることができます。

3-7. 坂月川沿いの谷津道


 千葉市中心部を走らずに、千葉県総合スポーツセンターから国道126号の大草交差点に出ることができます。都賀の街中から国道51号のアンダーパスを抜けて、坂月川沿いを走ります。途中、国の特別史跡となった加曽利貝塚もあり、短いながら楽しめるルートです。河原では毎年のように雄のキジを目にします。

3-8. 国道126号北側の林間道


 坂月川ルートで国道126号付近まで来たら、そこから先は国道の南か北を選ぶことができます。北側の林間ルートは夏場に木陰がありがたい貴重なルートです。あっという間に鹿島川ルートに合流します。

3-9. 昭和の森から小中池


 地図ではすぐ隣に位置する昭和の森と小中池ですが、東金崖線の上と下にあり相当な標高差があります。まっすぐに行ける道は公園内の階段しかなく、自転車では走れません。北にある大網街道を車とともに一気に駆け下りるか、南側のルートで遠回りするしかありません。大回りになりますが、自然豊かな林間ルートを見つけました。

3-10. 都川沿いの谷津道


 支流である支川都川沿いは多くのサイクリストが走っていますが、本流である都川沿いはガラガラです。千葉市街地からのアクセスが悪いためだと思われますが、坂月川ルートと組み合わせれば、泉自然公園やそのさきの昭和の森までの快適ルートの一部として利用価値大です。


※情報は2018年1月20日以前のものです。