2018年1月30日火曜日

快適自転車生活 リムやシューが濡れたまま走るのはヤバイ


 手入れが大変なので出来るだけ雨の日は走らないようにしています。この日は快晴でしたが、一週間ほど前に降った雪が解けずにところどころ残っている状態でした。市街地から離れ、里山の農道に入り込むとスキーができそうな道も現れましたσ(^_^;) 細いスリックタイヤを履いたロードバイクですので、全く路面をグリップせず、押して歩くしかありません。

里山の日陰の道にはいつまでも雪が残る


リムやシューが濡れた状態ではブレーキの効きが悪い


 雨中走行でなくても、深い水たまりを通過した後などはリムが水に浸かり、ブレーキシューにも泥水が付着してしまいます。そのままの状態で走り続けると、効きが悪くなったのを補うために更に力を入れてブレーキをかけるものですから、普段とは比べ物にならないくらいリムとブレーキシューにダメージを与えてしまいます。この日は水たまりは出来ていませんでしたが、タイヤに付着した雪が解けてリムとブレーキシューがびしょびしょになっていました。路上の水たまりや降り積もった雪には小さな砂や泥などの異物がいっぱい含まれています。ブレーキシューとリムに付着した水分にもこの異物がたくさんあり、ブレーキをかける度にヤスリがけしている状態です。

水たまりや解けた雪には異物がいっぱい含まれている

最近多くなってきたディスクブレーキの場合は車輪中心部にディスクやブレーキパッドがありますので、路上の濁り水の影響は少なそうです。試してみたいのですが、今の自転車には取り付けできません。


前輪の方がダメージがはるかに大きい


 強い制動力を得るには後輪よりも前輪に大きな力を加えます。通常使用でも前輪のブレーキシューの方が早く減りますが、リムやシューが濡れた状態で走った時のダメージも前輪側がはるかに大きいようです。シャーシャーという異音がして来るのも、前輪からがほとんどです。

後輪に比べるとより大きな力を加えているフロントブレーキ

この日も雪道を過ぎてしばらく走っていると、減速の度に前輪ブレーキ付近からシャーシャーという音がし始めました。出先ではリムとシューの水分を拭き取ってやることくらいしかできませんので、異音を我慢しながら先を急ぎました。


案の定ブレーキシューは異物だらけ


 帰宅後に、異音のひどかったフロントブレーキのシューを取り外して眺めて見ると、表面には金属の塊のようなものがたくさん付いています。それに比べると後輪のシューはきれいな状態でした。

金属片のような小さなものがシューの表面にいっぱい付着している

老眼のため小さなものが見えませんので、スキャナーの上にブレーキシューを置いて2400dpiの解像度でスキャンしてみたのが下の画像です。リムから削れたと思われる糸状の金属片が絡みついています。これは風や振動で落ちてしまえば何の問題もなさそうですが、丸まった金属片がシューのゴムにめり込んでいます。その左右に帯状にゴムの色が違う部分ができています。これはアルミ片がリムを継続して擦り続けた証拠です。

スキャナーの高解像度モードで読み取ったフロントブレーキシューの表面

ブレーキシュー片側に数カ所のめり込んだアルミ片がありました。このままではブレーキをかける度にリムが削られて、溝ができてしまいます。シューに埋まったアルミ片を取り除いてやる必要があります。


カッターやドライバーでアルミ片をほじくり出す


 以前はカッターを使い、埋まったアルミ片と一緒にシューの表面を削り取っていましたが、それではあっという間にシューが薄くなってしまいます。今では、埋まっているアルミ片をほじくり返すだけにしました。作業後は月の表面のように穴だらけですが、しばらく走っていると平らになります。

よく見えないので拡大メガネを使いながらシューの異物をほじくり返す

シュー表面に出ている部分は小さくても、ほじくってみると結構大きな塊が入っていることもあります。大抵はアルミリム自体が削り取られて、それが丸まったものです。もともと同じ材質のものが擦れ続けるとリムをあんなにも削ってしまうのですね。ブレーキシューの異物を取り除いたら、リムのでこぼこを研磨して平らにしてやると完璧なのですが、面倒なのでたまにしか行いません。


SPDクリートは凍結路面ではアイゼンのような効果?


 ブレーキとは関係ありませんが、日陰に残った凍結した雪道を自転車を押しながら歩いていて、意外に滑らずに歩けることに驚きました。自転車は手で支えているにもかかわらず、タイヤが滑って左右にふらつきますが、凍結路を歩いているシューズのSPDクリートが路面をしっかりとグリップしてくれます。冬山登山もしますので、まるでアイゼンのようだと感じてしまいました。

金属のSPDクリートがアイゼンのように氷をグリップしてくれた

歩いているうちに靴底の雪がだんだん厚くなり、下駄を履いているようになるのも雪山登山のようで笑ってしまいました。「ロードバイクでこんな場所に来るなよ」と自分に言い聞かせながら、雪道を抜けて先を急ぎました。



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