首都圏が大雪に見舞われて大騒ぎになってから五日ほどして、そろそろ雪も消えただろうといつもの谷津道を走りに出かけました。早朝は氷点下、日中も5〜6℃までしか気温が上がりませんので、日陰にはまだまだ雪が残っていました。スリックタイヤのロードバイクですから慎重に走っているつもりでしが、農道のカーブの先に凍りついた圧雪路面を見つけた時にはあっという間に転倒してしまいました。
カーブの先に突然現れた凍結路で転倒 |
運悪く右カーブだったため、右側に転倒。ダメージが身体に残るようなショックはありませんでしたが、リアディレイラーの変速がスムーズにいかなくなりました。滅多に使うことはありませんが、トップギアに入りません。どうも自転車右側にあるリアディレイラーにダメージを与えてしまったようです。
ディレイラーハンガーが微妙に曲がってる
今のロードバイクを購入して8年。シフトケーブルの伸びによる変速の不調以外は経験したこともなく、 大したメンテナンスも行ってきませんでした。帰宅後にリアディレイラー付近をじっくり眺めて見ると、どうも曲がってしまったように見えます。二つのプーリーが垂直になっていません。ハンガーが微妙に内側に傾いて見えます。
微妙に傾いているように見えるリアディレイラーのプーリー部分 |
今まで何度か立ちゴケをしましたが、変速トラブルに見舞われたことがありません。今回初めて経験したリアディレイラー周りのトラブルだったため、この機会にハンガーを取り外してチェックしてみました。
初めて取り外してみたリアディレイラーハンガー |
フレームにネジ二本で固定されているだけですので、簡単に取り外せます。ネジはかなり緩くなっていましたが、クイックリリースレバーで後輪車軸と一緒に締め付けられる場所ですので今まで不具合はありませんでした。転倒などにより外部から強い衝撃を受けた際に、フレームを傷めないように柔らかい素材で作られているそうです。ネットでも簡単に曲がってしまうと紹介されていました。消耗部品として扱われていて、3千円程度で交換部品が売られています。ただし、メーカーやフレーム毎に形状が異なりますので、店頭ですぐに手に入るものではなさそうです。平らな場所にフレームから外したハンガーを置いて見ると、曲がり具合が確認できました。
平らな場所でハンガーの曲がり具合を確認 |
実に微妙な曲がり具合です。片側を指で押さえてみると、反対側が1〜2ミリ浮き上がる程度です。
リアディレイラーハンガーの曲がりはどう直そう?
ネットで調べてみると、曲がりやすいリアディレイラーハンガーをチェック・修正する工具が売られています。4千円程度から販売されていました。そんなに度々転倒するわけでもありませんから、専用工具の購入はためらわれます。手持ちの工具で修理にチャレンジしてみました。
手持ちの工具でリアディレイラーハンガーの曲がり修正にチャレンジ |
ネットでは簡単に曲がると説明されていましたが、それほど簡単に真っ直ぐにすることはできませんでした。傷がつかないようにタオルで保護しながらハンマーで叩いたり、プライヤー二本で挟んで思いっきり力を入れたりして、やっとの思いで修理しました。
平らな面に置いて曲がりを確認しながら修正作業を実施 |
リアディレイラーの取り付けと調整は慎重に
ハンガーの曲がりを修理したら、ボルトでフレームに固定してからリアディレイラーをアーレンキーで固定します。先日、クランクボルト固定のために購入したトルクレンチがありましたので、規定の8〜10N•mでの締め付けも確実に行えました。経験のない人にはトルクレンチは必須ですね。
リアディレイラーの取り付けは規定のトルクで確実に |
取り付け後の様子を、ハンガーの修正前と比べてみると明らかに違って見えます。ただし、トップギアへの変速がまだスムーズではありません。まだ完全にハンガーの曲がりが治っていないのかも知れませんし、他の部分にダメージが残っているのかも知れません。
ハンガーの曲がり修正前後の比較(微妙な違い) |
転倒前の状態に完全には戻っていないようですので、ディレイラーの調整ネジでトップギアへの変速がスムーズに行えるように調整しました。とりあえずリアの変速はトップからローまでスムーズに行えるようになりましたが、リアディレイラーハンガーには金属疲労が溜まっている可能性があります。走行中にハンガーが折れたら駆動系に甚大なダメージを受けることがあるそうです。新しいハンガーを注文して、新品に交換してしまおうと思っています。ロードバイクの場合、右側への転倒は要注意だということが身にしみた一件でした。
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