2016年4月11日月曜日

谷津道探検サイクリング 谷津を流れる川の名前の調べ方は?


 自然豊かで車が少なく自転車で快適に走れる谷津道を発掘する日々が続いています。インターネット地図情報サービスの普及のお陰で、実際に走る前にかなりの検討が可能です。アクセスしやすい一級・二級河川を遡り、里山の雰囲気が漂う谷津地形を目指して支流域まで足を踏み入れるのですが、GoogleやYahooの基本地図や航空写真、地形図などを組み合わせて丹念に眺めればおおよそのルートを設定できます。

Google Earthもルートの雰囲気を知るために重宝します(市原市の村田川流域)

 先日たまたま二級河川である村田川の支流をたどって長柄ダムまで走ってみたら、短いながらも快適な谷津道が続いていました。サイクリングルートを記録に残す際に、横を流れる川の名前は是非とも知りたい情報です。以前、四街道から鹿島川の支流に入って山武市経由で九十九里浜までのルートを開拓した時にどうしても支流の名前がわからず苦労したことがあります。弥富川というのが求めていた支流の名前だったのですが、GoogleマップやYahoo地図には出てきませんでした。川の本流については名称が出ていますが、支流になると省略されていることが多いようです。どんな地図でも名前が出ているような本流以外の川の名前は次のような方法で調べています。
  1. 川にかかる橋の銘板を見る(一番確実な方法)
  2. 川の名前を調べる地図」サイトを見る
  3. 行政が作成した洪水ハザードマップなどを見る
実際に走っている場所で川の名前が記されている橋の銘板を確認できれば間違いはありませんが、見つからない場合もあります。

村田川支流にかかる橋に記された川と橋の名称

 「川の名前を調べる地図」サイトは国土交通省の国土数値情報をベースにして検索しやすい画面を提供してくれます。日本全国をカバーする情報は得られるのですが、先の「弥富川」を調べることはできませんでした。

 氾濫の恐れがある河川を抱えている市町村はほぼ間違いなく洪水の危険エリアを示す地図や避難場所を示す地図を発行しています。これらの地図はかなり詳しく川の名前も出ているため、小さな支流の名称を知ることができます。ただし必要とする地域のものがあるとは限りませんので、ない場合は別の調査手段が必要です。

 最終的に「弥富川」の名称を見つけたのはMapFunでした。カーナビなどに地図データを提供しているインクリメントP社の地図情報サービスです。カーナビ向けが主体のためか、橋や川の名前が充実しています。GoogleやYahooの地図データはどちらもゼンリンですので同じレベルまでしか川の名称は出てきませんでしたが、MapFunや同じ地図情報を利用したちば情報マップでは地図を拡大していくと「弥富川」の名称が現れました。地形などの情報を読み取るには不向きですが、川や橋の名前を調べるには重宝するサービスです。

 市原市を東西に流れる二級河川の村田川は昭和の森へのアクセスルートとしてよく利用しています。川沿いにしっかりと舗装されたサイクリングロードが続いているため走りやすいのですが、今までは単に通過するだけの場所でした。

よく整備され走りやすい村田川沿いのサイクリングロード

たまたまオートバイで走っていた時に、村田川の支流沿いに快適そうな谷津道が続いているのを目にして実際に自転車で走ってみました。走ってみると短い距離ではありますが、実に快適に走れます。何度か走るうちにお気に入りの谷津道ルートの一つになりました。

車道の「大仏通り」から見た村田川支流の谷津道

先に説明した方法で村田川支流の名称を調べ、水系図を作ってみました。こうしてまとめてみると支流まで含めた一つの水系全体を探検する楽しみが増えます。残念ながら長柄ダムまで続く支川村田川以外に快適な谷津道は見つかっていませんが、今までただ本流沿いを走り過ぎるだけだった村田川が少しだけ身近になりました。

作成した村田川水系図

谷津道を探検しながら徐々に新しいルートを増やしていくのも楽しいものです。



村田川支流の神崎川沿いも探検してみました


 後日、長柄ダムへのルートとして神崎川沿いを走ってみました。基本地図や航空写真を見ると快適な谷津道が続いている支川村田川に比べて川の流れが直線的で、流域の田んぼが広くなっています。村田川からしばらくは広い田んぼの中を通る舗装された農道を走ることができました。直線が多く、走っていて面白い道ではありません。

村田川支流の神崎川沿いの農道

しばらく進むと突然舗装が途切れています。先に進んでも舗装路が復活するかどうか不安なため別の道を探しましたが、車の往来が激しい道路しか見つけられませんでした。

舗装が突然終わる神崎川沿い

結局、滅多に車の来ない谷津道をたどることはできず、大半が車道を使っての長柄ダムサイクリングとなりました。そう簡単に快適な谷津道は見つかりませんね。

(2016年5月29日追記)


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