2016年4月22日金曜日

谷津道探検サイクリング イタドリをかじりながら東金ダムを初訪問


 交通量の多い国道126号を避けて千葉市から東金まで快適に走れる道を発見してからというもの、東金崖線と九十九里平野の間をうろうろすることが多くなりました。距離的にも往復100キロ前後で、一日のサイクリングルートとしては手頃です。昭和の森の崖を下ったところにある小中池高台の季美の森から下ったところにある雄蛇ヶ池を巡ってきましたが、さらに北にある東金ダム(ときがね湖)を初めて訪問してみました。だいぶ慣れてきた季美の森から雄蛇ヶ池までのルートをたどり、さて次にどこに行こうと地図を眺めていて目に入ったのが東金ダムです。

東金ダムは崖の上にありました

国道126号を横切るとぐんぐんと登っていき、結局東金崖線の上部まで出てしまいました。周りにそれ以上高い山などない場所です。ここの水はどこから流れてくるのかと考えていたら、以前長柄ダムを訪れた時に調べた房総導水路事業を思い出しました。遠く利根川から運ばれた水が最後はポンプでこの東金ダムまで押し上げられています。

東金ダム(ときがね湖)

ダム湖ということもあり周りはよく整備されて気持ちの良い場所です。湖を一周まわれる遊歩道には大勢の人たちがウォーキングを楽しんでいました。またまたお気に入りのサイクリング目的地を見つけてしまったようです。

東金ダム湖周辺は整備された気持ちの良い場所

 東金崖線より東の九十九里平野は河川の流量が乏しく、農業用水のため池もたくさんあります。東金ダムからの帰途、登りじゃなくてよかったとしみじみ感じながら劇坂を下って行くと、ほのぼのとした雰囲気の八鶴湖に到着しました。すでに散っていましたが、ここも桜の名所として知られているようです。徳川家康が鷹狩りの際に宿泊していた御殿もあったそうで、船橋から東金まで約37キロをほぼ一直線で結んだ御成街道の終着点がこの辺だとのこと。勉強になります。

八鶴湖(はっかくこ)の畔り

 この辺を走っていると、縄文時代は海だった九十九里平野と東金崖線の間の道に立派な地層が現れているのを度々目にします。よく見ると硬い部分と柔らかそうな部分に分かれており、それぞれ模様も異なっています。詳しい人が見たら色々なことが分かるんでしょうね。そういえば房総の養老渓谷にある地層から地球の歴史上の新事実が発見されたとかで、認定されれば「チバニアン(千葉時代)」という新しい時代名が付けられるとか。なんとも夢のある話です。

切り通しには地層マニア垂涎?の地層があちらこちらに

 国道126号を避けて自然あふれる谷津道を乗り継いで走るため、道中は季節ごとの草花が豊富です。木苺や桑の実を楽しめるのはもう少し先ですが、イタドリがあちらこちらで伸びていました。

イタドリがあちらこちらに群生している谷津道

このイタドリ、スカンポとも呼ばれていて少し酸っぱいですが食べることができます。子供の頃はよく食べていましたが、最近口にしたことはありません。目に付いた美味しそうな?のを一本引き抜き、皮をむいて食べてみました。最初に根元の太い部分をかじったのが失敗でした。繊維だらけで酸っぱくてちっとも旨くありません。気を取り直して先の方の細い部分を食べてみると、みずみずしく爽やかな酸味です。柔らかく、ポキっと折れて簡単に噛み下せます。そうそう、この味。懐かしい子供の頃の記憶がよみがえりました。

先の方は柔らかくて美味いイタドリ

シュウ酸などの有機酸を多く含んでいるため食べ過ぎると有害だそうですが、子供の頃はよく食べました。国道126号沿いの谷津道に自転車を停めてイタドリをかじる。これぞ正真正銘、サイクリング途中の道草食いです。これからの季節は木苺や桑の実、山法師の実なども楽しめるようになります。派手なジャージを着て、茂みに顔を突っ込んでいるサイクリストがいたらそれは私です。


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