谷津道探検サイクリングと称して裏道ばかりを走っています。初めての場所へ行くにも国道や県道は極力避けて、遠回りになっても安全で快適な裏道を使います。裏道の組み合わせは数知れず、少しでも快適な道を求めて毎回少しずつルートが変わります。こういう走り方をしていると、サイクリング中に思わぬ出会いや発見をして驚くことが少なくありません。
先日東金ダムまで自転車で行った時の帰り道、江戸時代初期に作られて今は所々分断している御成街道を探しながら走っていると、偶然八街少年院の横を通りました。自転車で千葉の市街地をウロウロしている時に、千葉刑務所を見つけて驚いたのはだいぶ前のことです。千葉県内にある刑務所や少年院を調べてみたら、裏道探しのサイクリングの途中で全ての場所に行き当たっていました。偶然とはいえ千葉県に存在する刑務所・少年院・少年鑑別所を全て巡っていたとは驚きです。
千葉刑務所
千葉市中心部に近く、国道51号に面しているため車でも横を通過していると思うのですが、住宅街に突然現れる高くて長い塀を自転車で見て初めて刑務所だと気付きました。
国道51号に面した正面に回ってみると、敷地内に古い立派なレンガ造りの建物が見えます。1907年に竣工したそうで、歴史を感じる立派な建造物です。
日本各地の刑務所は刑期や年齢、犯罪傾向などで受刑者を分類して収容しているそうです。この千葉刑務所は刑期8年以上の初犯者が中心とのこと。千人ほどの収容者がどんな罪で服役しているのか、自転車で近所を走る度に思いが巡ります。
千葉市の住宅地から見える千葉刑務所の高い塀 |
国道51号に面した正面に回ってみると、敷地内に古い立派なレンガ造りの建物が見えます。1907年に竣工したそうで、歴史を感じる立派な建造物です。
千葉刑務所正面、ずっと奥に立派なレンガ造りの建物が見えます |
日本各地の刑務所は刑期や年齢、犯罪傾向などで受刑者を分類して収容しているそうです。この千葉刑務所は刑期8年以上の初犯者が中心とのこと。千人ほどの収容者がどんな罪で服役しているのか、自転車で近所を走る度に思いが巡ります。
刑務所の塀を見ると受刑者に思いを巡らせてしまう |
千葉少年鑑別所
千葉刑務所から近く、さらに住宅街の真ん中にあるのが千葉少年鑑別所です。郊外から千葉中心部に入ってくる大きな国道や県道を避けながら、自転車で裏道を探している最中に偶然見つけました。入り口の門標を見なければ少年鑑別所だとは全く気付きません。
コンビニやアパートが立ち並ぶ住宅街の一角にある千葉少年鑑別所(写真左側) |
少年・少女の観護施設であることを考えれば当然のことかもしれませんが、周辺から隔絶されるような高い塀もなく、一見普通の学校のように見えます。
普通の学校のようにしか見えない千葉少年鑑別所 |
市原刑務所
高滝湖方面によく行くようになった頃、うぐいすラインの代替ルートを探している時に偶然見つけました。住宅街にある千葉刑務所とは異なり、谷津田の中に突然現れます。高い塀も何もない敷地に綺麗な建物が整然と並んでいる施設で、ここも門標を見ないと刑務所だとは気付きません。
市原市の田舎道を走っていると突然出くわす開放的な市原刑務所 |
ここは禁錮刑受刑者や若年初犯者などを収容する交通刑務所で、主に交通犯罪の受刑者が収容されています。敷地内に交通事故の犠牲者を供養する慰霊碑が建てられていて、受刑者たちは日々供養をしているとのこと。他の刑務所はあまり自分とは関わりないように思えてしまいますが、車やバイクを運転する立場ではいつ交通刑務所のお世話になるかわかりません。市原刑務所の正面に立って、改めて遵法運転・安全運転が大切か考えさせられました。
市原学園
市原刑務所に隣接して建てられている少年院で、旧法の分類では16歳以上を収容する中等少年院になります。道路から内部は見えませんが、半年以内の早期改善が見込める男子を収容していますので、高い塀なども見えず開放的な作りになっているようです。
市原刑務所の横にある市原学園の入り口(左側) |
八街少年院
千葉県内にある施設で最後に見つけた場所です。御成街道が圏央道と交差する辺りにあり、八街市の広大な畑の中に建っています。初等と中等の少年院が併設されていて、半年を超える長期処遇対象者が収容されているそうです。広大な八街の畑の中を走っていると、長い塀で囲まれた施設が突然現れて驚きました。
畑の中に長い塀が突然現れる八街少年院(左側) |
ちょうど運動の時間なのか、施設の中から大きな掛け声が聞こえてきました。どこか違う世界からの声のようにも聞こえますが、中にいるのはかつての自分と何も変わらない青年たちです。
八街少年院の正面、中は広大な敷地 |
塀の外を自由に自転車で走り回れる自分の境遇に感謝しながら、偶然見つけた刑務所・少年院・鑑別所の内部に思いを巡らせました。社会のルールから逸脱してしまった彼ら、彼女らの矯正を助け、社会復帰をさせるための施設は普段自転車で走り回っているルートのすぐそばに点在していました。自転車で裏道を探検しながら走っていなければ、決して自ら訪れることもないだろう施設。こうして社会と犯罪者について思いを巡らせるきっかけになったのも谷津道探検サイクリングのおかげです。体に良いだけでなく、思考のきっかけにもなる裏道探検、まだまだ続けていきたいものです。
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