降り続いていた雨も十日ぶりに止み、久々に晴れの予報です。ここぞとばかりに早起きして、以前開拓した下総台地周遊ルートを走りに行きました。早朝は丁度良い気温だったのですが、あれよあれよと言う間に上昇し、GPSサイクルコンピューターの温度計が34度を指しています。前回とほぼ同じコースとは思えないくらい、ペダルが重く感じられました。
八街を過ぎ、山武市の静かな谷津道に差し掛かるとあちらこちらで道が水没しています。湧き水が豊富な房総の谷津ですので、仕方ありません。深さは数センチですので、ゆっくり走れば問題はなし。しばらくブレーキの効きが甘くなることに注意しながら走行を続けました。
ところどころ水没している谷津道 |
そんな時、カーブの先に水ではなく泥が堆積した谷津道が不意に現れました。一瞬自転車を降りて歩くという考えが浮かびましたが、面倒臭さが先に立ちそのまま進入。次の瞬間前輪が泥でロックし、スローモーションでも見ているかのように地面が右から近づいてきました。ペダルから足を放すこともできずに転倒、久々の立ちゴケです。
泥が堆積した谷津道、奥から進入し転倒しました |
サドルとブレーキが若干横を向いてしまったくらいの軽微なダメージでしたが、心の緩みによる久々の立ちゴケという精神的ショックが残りました。油断大敵ですね。自転車はもちろんシューズやウェアが泥まみれで、帰宅後の洗濯が大変でした。長雨の後の谷津道は水とともに流れ出た泥に要注意。車も滅多に通らないためかなり深い泥道が突然現れます。
タイヤもペダルも泥だらけ |
木戸川沿いのランドマークであるOTISエレベーターの試験塔が現れると、手前の畑が何かの小さな花でピンク色に染まっています。
本当に目立つエレベーター試験塔 |
帰宅後調べてみると、「イヌタデ」という植物だとわかりました。別名を「アカマンマ」といい、子供がままごとの際に花を赤飯として遊んだことからその名がついたそうです。
「イヌタデ」たしかに赤飯に見えます |
木戸川から根木名川へ乗り継ぐ良いルートを探すため、三里塚の街中をふらついていると偶然三里塚記念公園に行き当たりました。ここは元宮内庁御料牧場があった場所で、成田空港建設に伴い栃木へ移転した跡地だそうです。当時の歴史的な建物が残されていました。トイレで泥だらけの手足を洗わせていただき気分一新。
元は宮内庁下総御料牧場があった三里塚記念公園 |
今回のルートはこちら。佐倉で鹿島川に合流する高崎川沿いが帰路の主要ルートになりますが、前回は佐倉市内に近づくとJR成田線と総武本線のすぐ横の車道を走っていました。自転車だけなら快適な道なのですが、近隣の抜け道になっているようで、結構なスピードで車が頻繁に走ってきます。道が狭いためかなりヒヤヒヤです。なんとかここをバイパスすべく、JR成田線に近づく前に甲子ブランドで有名な酒蔵がある酒々井まがり屋の方へルートを変えてみました。そこから先は高崎川の支流である勝田川を西に進み、さらに四街道からは花見川に合流する別の勝田川沿いの谷津道を利用して戻ってきました。すぐ近くに二つの「勝田川」があることを今回初めて知りました。
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