いや〜暑い。信号待ちしていると汗が滴り落ちてきます。水冷四気筒のCBシリーズはさらにエンジンからの排熱でタンクが熱を帯び、内股が火傷しそうです。この時期の日中にバイクに乗っているのはよっぽどの好き者くらいでしょうか。
館山自動車道の終点、富浦ICを降りてから館山市街を抜け、安房グリーンラインを走りました。よく整備された道で、気持ち良くワインディングを楽しめます。海岸に抜ける長いトンネルの直前に、200万年前の巨大地震でできた地滑り地層を観察することができる場所がありました。千葉の山を歩いていると地層がはっきりと現れている場所を目にすることがあります。大昔の大規模な地殻変動の跡が地表にたくさん残っているんですね。
200万年前の地滑り地形観察ポイント(安房グリーンライン途中) |
安房グリーンラインが終わるとすぐに房総フラワーラインに合流します。太平洋につながる外房の荒々しい雰囲気が漂ってきます。今日は風が強く、潮の匂いがヘルメット越しに匂ってきました。途中、度々釣りに訪れている乙浜漁港に寄り道しました。釣りを始めた頃、ここでアイゴをバケツ一杯釣って帰り処理に困ったことが思い出されます。
とっても広い乙浜漁港 |
海岸沿いに北上し、千倉の海岸にも立ち寄ってみました。まだ夏休み前のためか、人はそう多くはありません。気持ちの良い海風にあたりながらしばしの休憩。
千倉の海岸 |
今回最初に訪問したのは君津市の秀楽酒造。国道128号から長狭街道に入り、少し行ったところで川を渡ればあるはずです。千葉県酒造組合の蔵元マップを頼りにスマホの地図やナビで場所を探しますが、出てきません。何度か狭い道を行き来して、朽ち果てた看板に「秀楽」の文字があるのを見つけました。バイクを止め、入り口のドアを開けようとしたら鍵がかかっています。
サビで見えにくくなっている看板に秀楽の文字が |
ここで諦めるわけにはいきません。せっかく猛暑の中、バイクで出かけてきたのですから手ぶらで帰るなんてありえません。道を隔てた反対側のお宅を見ると蔵が建っていて、奥には大きな煙突も見えます。酒蔵の看板は出ていませんが、きっとここが蔵元だと心を決め、玄関の呼び鈴を鳴らしました。
閉まっている店の反対側に蔵と煙突のある屋敷がありました |
応対していただいた奥様に事情を話すと、向かいのお店の鍵を開けてお酒を売っていただくことができました。店の人は出かけていると言っていましたが、多分親戚なのではないかと思います。超辛口「極から」と銘打った一本を購入しました。
次に訪れたのは、長狭街道をさらに国道410号との交差点付近まで行ったところにある亀田酒造です。こちらは街道沿いに大きな看板があり、観光バスも停まれる駐車場も完備しています。一目瞭然、誰でも簡単に見つけられます。
迷うことなく見つかる「寿萬亀」の亀田酒造 |
酒粕を使った甘酒やアイスクリーム、饅頭なども売っていて、先ほどの秀楽とはがらりと雰囲気が変わります。純米吟醸「碧海」を一升購入し、酒粕饅頭を頂戴しました。
購入した二本のお酒はこれ。毎度毎度、飽きもせず良く飲むもんです。一升瓶二本を無事持ち帰ったのはいつもの「ツーリングお土産トートバッグ」です。この暑さで大量の発汗後ですので、帰宅後先ずはビールで乾杯です。その後じっくり冷やした房総の地酒タイムになりますので、酒量が増えて困ります。あ〜また飲み過ぎか....
どちらも冷向き |
勝手に「房総の地酒」を応援するTVコマーシャル風動画を作ってみました
房総酒蔵バイクツーリングのインデックスはこちら
千葉にある約40軒の蔵元を順に巡っています。青色の酒蔵マークをクリックすると該当する投稿記事にジャンプします。
(2015年8月1日 追記)
秀楽の「極から」はパンチのある味でした。常温から冷やまで辛口だよ〜って主張しています。広い温度範囲で楽しめます。亀田酒造の「碧海」の方はかなりあっさりしていました。癖のない味は風呂上がりにもいいかもしれません。試しに冷凍庫で少しきつめに冷やしてみたら、また別な味わいです。力強さも出てきたように思いました。日本酒、奥が深いですね。
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