2016年5月10日火曜日

谷津道探検サイクリング 長柄ダムから高滝湖への林道ルートも気持ち良かった


 先日、数年ぶりに房総の高滝湖までサイクリングしてきました。自宅から往復120キロ以上あるため、サイクリングを始めたばかりの気合の入っていた頃はよく行っていたのですが、最近はちょっと怠けていて久しぶりです。

 谷津道探検サイクリングを続けるうちに、自動車道を使わなくても目的の場所へ快適に行けることに気づきました。遠回りになりますが車の少ない自然豊かな谷津道を探しながら、それらを繋げて行くと結構遠くまで走ることができます。最近になって村田川支流の素敵な谷津道を発見し、それを使って長柄ダムまでの快適ルートは開拓済みでした。たまたま朝早く目が覚めたこの日は、いつものように快適な谷津道を走って長柄ダムに到着したのが午前10時という驚きの早さです。この時間に帰路につく理由はありませんので、もう少し房総中央部を南下してみることにしました。

珍しく早起きしたため10時には長柄ダムに到着

 以前、高滝湖へ向かうのによく使っていたルートは二つです。一つは養老川沿いにじわじわと高度を上げて行くルート。蛇行する川に沿って走りますので距離は長くなりますが、急な登りがなく比較的とっつきやすい道でした。もう一つは房総中央部を走っている自転車乗りには有名な「うぐいすライン」を使うルートです。100メートル前後のアップダウンが複数あるため、それなりに脚力が要求される道になります。足繁く高滝湖に行っていた頃はどちらのルートも頻繁に利用していましたが、今回のように長柄ダムから直接高滝湖まで行ったことはありませんでした。こんな時も来るだろうと、少し前にバイクで自転車用のルートを下見していました。自転車で山間の林道をルート探索するのは大変ですが、バイクであれば楽に下見できます。車が少なく自転車でも快適に走れそうな下見済みのルートを使って長柄ダムから高滝湖を目指してみました。


バイクで下見済みというのは実に心強いものです。先々の勾配がわかっていますのでペース配分がしやすく、危険な場所も把握しています。バイクよりも小回りのきく自転車ですので、下見したルートからさらに脇道を探検しながら高滝湖に向かって南下です。

同じ緑でもいろいろな色が楽しめる長柄ダムの南端

心配していたほど坂道もきつくありません。自転車でもギアを適切に選び、ダンシングを使えば快調に山道を進んでくれます。ただし、欲を出しすぎてバイクでも通れないような細い道に入ると状況は一変。突然の激坂でいきなり自転車を押して歩く羽目になりました。

下見していない脇道に入った途端、激坂を押して歩くことに

長柄町の山道は舗装されていて、傾斜もそれほどキツくはありませんでした。それまで3時間近く走ってきた貧脚の私でもなんとか登っていける勾配です。車道と違い樹林の中を通る山道ですので、日差しが厳しい夏場でも快適に走れそうなルートでした。

長柄町の林道は舗装され、快適な樹林の中

辺りで一番標高の高いところに出ると、いきなりたくさんのアンテナ群が目に飛び込んできます。一般の人には見慣れないアンテナでしょうが、小さい頃からアマチュア無線をやっていたオタクには興味津々の光景です。ここは海上自衛隊の市原送信所。すぐそばにはアマチュア無線クラブのアンテナ群もあり、マニアにはたまらない場所でした。

高台に出た途端奇妙なアンテナに目を奪われます

バイクで下見していた長柄ダムから高滝ダムへのルートはこちらです。長柄ダムから山道を走り、海上自衛隊市原送信所を過ぎると慣れ親しんだうぐいすラインに合流します。ここまでくればあとは勝手知ったるルートを使い、高滝湖(高滝ダム)へはもう一息です。


うぐいすラインの最後の坂を登ると、あとは今までの頑張りに報いてくれるような快適なダウンヒルが楽しめます。わずか2〜3分ほどの下り坂ですが、思いっきり走れました。時速60キロを超えるとホイールバランスもちゃんと整備しておかないと走りが不安定になります。考えてみれば車やバイクと同じ速度で走るわけですから、同じような信頼性が必要ですね。


 うぐいすラインを過ぎ、交通量の多い国道297号を横切れば、あとは養老川沿いに高滝湖はもう少しです。

緑に覆われた養老川を渡ります

高滝ダムのほとりで休んでいると次々に自転車やバイクがやってきます。両手を高々と上げて「ヤッタ〜!」と叫んでいるサイクリストもいて、それなりの目的地になっていることがわかります。

高滝ダム入り口にあるオブジェの前で

早起きのおかげでお昼前に高滝ダムに到着です。持参したおにぎりで昼食を済ませ、十分に休憩してから養老川沿いの帰路につきました。走り始めてすぐ、日本一大きな木造地蔵菩薩坐像という看板を見つけ寄り道してみました。

高滝ダムから数分の場所に日本一の木造地蔵菩薩坐像がありました

何度も高滝湖に来ていますが、この像を見に立ち寄ったのは初めてです。日本一にしては地味で目立ちません。

木造地蔵菩薩坐像の解説

さて拝見と近づいてみると、扉が閉まっていて小さなガラス窓から参拝するようになっていました。光の反射で中の菩薩像がよく見えません。これではせっかくの日本一も人気が出ないだろうなと思いながらサイクリングルートに戻りました。

この窓越しに参拝するようになっていました

 比較的平地が多い谷津道探検サイクリングも川を遡っていくとダムや湖など川の源流部にたどり着きます。そこからさらに別の谷津道を探していくとどんどんと先に進んで行くことになり、気づけば相当な距離を走っています。こんな楽しみ方で一体どこまで行くことができるのか、まだまだ夢は広がります。


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