2016年8月18日木曜日

快適動画編集 悩ましい動画のBGM作りにGarageBandが活躍しそう


 YouTubeに動画を投稿するようになってからというもの、映像に合わせる音楽(BGM)選びに苦労するようになりました。先日YouTubeからContent IDの申し立てなるメールを受け取り、BGMの著作権について考えさせられました。このような問題がないフリー素材から作品のイメージに合ったBGMを選んでいますが、さらに演奏時間や曲のイントロ・エンディングなども考慮すると、使えそうなものを見つけるのに四苦八苦です。

 気に入ったものが見つからなければ自分で作ってしまえばいいのですが、そうは問屋が卸してくれません。何しろ子供の頃から音楽が苦手。音符も読めず、義務教育以降は楽器に触れたこともないくらいです。オリジナルの曲作りなど夢のまた夢でした。


現在の動画用BGMの準備方法


 Final Cut Pro X (FCPX)で編集した動画をYouTubeにアップしていますので、フリー音楽素材としてはFCPX付属の音楽ライブラリとYouTubeが公開しているオーディオライブラリが中心です。

 FCPX付属のライブラリは短いジングルと効果音が大半です。ジングルは映像作品の冒頭と完結部分で活躍しそうなものがたくさん含まれています。FCPXの中で素材をドラッグ&ドロップするだけで利用できますから手間もかかりません。効果音も豊富に入っていますので、撮影時の生の音でカバーできない場合もここの音源で対応できます。問題は作品全体を通して流すようなBGM風の楽曲が少ないことです。

FCPX付属のミュージック・サウンドライブラリ、簡単に利用出来る

 映像作品全体に流れるBGMはYouTubeオーディオライブラリから探しています。ジャンル・気分・楽器・長さ・帰属表示の必要有無でライブラリを絞り込むことができますが、自分の作品イメージに合うものがほぼ決まってしまい、似たり寄ったりのBGMになってしまうのが悩ましいところです。

YouTubeオーディオライブラリ


今まで使っていなかったGarageBandに注目


 いつの間にか身の回りに増えてきたiPhone、iPad、MacBookなどのApple製品には、素晴らしいソフトウェアが初めからついてきます。すでに無くてはならないものになっているものもありますが、ほとんど利用していないものもたくさん。音楽の才能がないと諦めていることもあって、GarageBandはほとんど利用していませんでした。

Mac版GarageBandのアイコン

改めてGarageBandの機能を調べてみると、付属しているたくさんのループ音源を組み合わせて、オリジナルの曲作りが簡単にできることがわかりました。しかも出来上がった曲は商用利用も可能とのこと。

Apple Loops機能でオリジナルBGM作りにチャレンジ


 GarageBandに付属しているループ音源はApple Loopsと呼ばれています。プロの世界でも使用されるLogic Pro Xにも付属している高音質音源で、これを使って作られた曲が実際に販売されているとのこと。こんなものが無料で付いてきているのに利用しない手はありません。勉強しながら試してみました。
  • 6,000以上もの高音質ループ音源(WaveとMIDI)
  • 楽器やイメージなどで絞り込み、適切なループ音源を選択可能
  • これらのループ音源を繰り返したり、組み合わせてオリジナルの曲を作成
実際にやってみるとすごく簡単ですが、あまりにも音源の数が多いため適切なものを見つけるには経験が必要そうです。

Mac版GarageBandでApple Loopsを利用

ビアノの主旋律を決めたら、それに合うベースとパーカッションを加え、各パートの音量とパンを調整します。なんとなくプロっぽく聞こえますが、全て初めての経験。いろいろいじくっているうちに、それなりにオリジナル曲っぽくなっていくのは楽しい経験でした。ループ素材を貼り付けているだけですので、動画作品の長さに合わせて自由に曲の長さを決められます。今まで作品に合った長さの曲を探すのに四苦八苦していたのが嘘のようです。

iOS版GarageBandのスマート機能でさらにオリジナル度アップ


 豊富なApple Loopsが利用できるとはいえ、基本的には用意されたものを組み合わせて利用するだけです。自分のイメージに合ったループ音源が見つかればいいですが、無い場合は作るしかありません。ここで楽器など触ったことも無い音楽音痴は壁にぶつかります。何か良い方法は無いかとさらに調べてみると、iPhoneやiPadに入っているiOS版GarageBandにはスマートキーボードやスマートギターなどと呼ばれる自動?演奏機能が付いていました。ピアノの鍵盤など叩いたことがなくても、オリジナルの曲が作れるとの売り文句です。


一般的なコード進行パターンも知らない音楽音痴が適当にキーを叩いたものです。これでも一応オリジナル曲かと.....(^_^;) 歳のせいでiPhoneの小さな画面で最後まで編集するのがしんどいため、一度iCloudにアップロードしてからMac版GarageBandに読み込ませました。それにApple Loopsで伴奏をつければ完成です。

 実際の映像作品に合ったオリジナル曲完成まではまだまだ時間がかかりそうですが、全く音楽知識のない自分が音を紡げるなんて夢のようです。創造力が刺激される素晴らしいソフトを、次から次に送り出してくれるAppleに感謝です。



自作BGMで投稿したら速攻で著作権のクレームが来た


 いろいろ試しているうちに、動画のイメージに合わせてそれらしいBGMも作れるようになりました。Apple Loopsの音源だけで作ったBGMをオープニングに使った動画をYouTubeに投稿した途端、著作権のクレーム(Content IDの申し立て)が届きました。引っ掛かったのはこの動画の冒頭部分です。


Apple Loopsを使って作られた曲は商業利用が可能なはずですから、早速異議申し立てを行ったところ、翌日にはクレームが取り下げられました。動画の投稿とほぼ同時にクレームが届きましたので、システムによる自動チェックだと思われます。ループ音源部分なんて似ているに決まってるのに.... Apple Loops機能を使って動画のBGM作りをする場合は要注意ですね。

(2016年12月6日追記)


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