2015年2月5日木曜日
これは落ち着く 島崎藤村ゆかりの宿 中棚荘と濁り酒
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閑話
自宅から220Kmほどの距離がある湯の丸スキー場。スキーや夏山登山で訪れた際は、早朝に出発して日帰りのパターンが多かったのですが、今回初めてスノーシューで湯の丸山に登るため前泊することにしました。小諸界隈の宿をネットで検索していたところ「島崎藤村ゆかりの宿」と銘打った中棚荘を見つけました。
小諸市の谷間の傾斜地に建つ古い温泉宿です。渋い入り口の扉を開けると、いきなりバイクの絵が飾ってあります。むむむと思いながら駐車場に車を止めに行くと、バイク専用の駐輪スペースが設けられていました。宿のご主人はきっとバイク好きに違いないと確信。部屋に置いてあった雑誌や新聞には、宿に来た女性ライダーの格好よさに刺激されて50歳を過ぎてから大型二輪免許を取った女将さんが紹介されていました。ご主人は若い頃乗っていたそうですが、女将さんに刺激されてリターンしたそうです。ご主人がホンダCB750K1、女将さんがカワサキW650にお乗りだそうで羨ましい限りです。
島崎藤村が小諸で教師をやっていた時代に中棚荘に足繁く通っていたそうです。ロビーには肖像画や文集など藤村ゆかりの品物がたくさんおいてありました。正直言って藤村は中学生の頃に授業で習った「夜明け前」や「破壊」を読んだ程度で、あまりよく知らないのですが、この宿に来てりんご風呂や濁り酒を楽しんでいたと聞くと親しみが湧きます。連泊する機会ができたらロビーの品々をじっくり鑑賞してみたいものです。
夕食の際に食前酒で出てきたのが藤村が好きだった濁り酒。あまりにも旨かったので、三合も飲んでしまいました。もちろんお土産にも四合瓶を一本購入。家で飲むのが楽しみです。
ここの温泉は弱アルカリ性で肌がつるつるになります。この季節にはりんご湯になっていて、甘い匂いが漂ってきます。ぷかぷかと浮いているりんごを見ているとつい手に取ってかじってしまいそうです。浮いているりんごがこのあとどうなるのか気になったので仲居さんに聞いてみると、飼っているヤギの餌になるとのこと。無駄にならずによかった、よかった。
軽井沢には度々泊まりに行きますが、小諸は初めてです。ゆったりとくつろげる雰囲気の中棚荘を見つけることができ、とてもラッキーでした。次はバイクで訪れてみたいと思います。
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