2017年11月13日月曜日

壊れたCATEYE UNOを利用して高輝度LEDライトマウントを作成


 昭和のバブル期以前に生まれ育った世代としては、使っているものが壊れたり不要になったからといってすぐに捨てるようなことはしません。しばらく保管しておき、何かに利用できないかどうかをじっくり考えます。それが単純な構造をしてればしているほど、色々と利用できそうなシーンが想像できるため、なかなか捨てられません。何かの袋とか余ったネジなどはその典型です。そうそう、食品ラップの芯やワインのコルク栓なども家に溢れかえっていましたσ(^_^;)


小型ライトのCATEYE UNOがいつの間にか増えていた


 現在メインで乗っている自転車はブリジストンのアンカーです。このロードに乗る前は、同じくブリジストンの折り畳み自転車Transit7であちらこちらを走り回っていました。どちらの自転車にも購入時にCATEYEのUNOが付属してきました。法令により夜間走行時に使用が義務付けられているためか、必要最低限の性能のUNOが標準装備されていたようです。

200カンデラの明るさしかないため、街中でしか使えないCATEYE UNO

故障したので買い換えたり、子供用に買った自転車にもついてきたりして、いつの間にか増えていき、なんと5個のUNOオーナーになっていました。壊れたUNOも、何かに使えるのではという、昭和オヤジのもったいない精神から、今まで捨てられずに保管されていました。


何でもかんでも3Dプリントというのも能がない


 少し前から、無料で使える高機能なCADソフト(Autodesk Fusion 360)と3Dプリントサービス(DMM.make)を利用して、市販されていないマウント類を自作するようになりました。設計を工夫すれば、一品しか作らない自作品でも大量生産される市販品に負けない価格を実現できます。個人用の3Dプリンターでは利用できない高機能素材も3Dプリントサービスならば思う存分利用できます。必要な仕様を持つ、実用的なものが簡単に作れる良い時代になったものです。自分で作って、自分で使ってみて、これはなかなか便利だと感じたものはDMM.makeのクリエイターズマーケットに出品しています。自分の考えで作ったものが、同じ趣味の人に使っていただけるのは嬉しいものですね(^ ^)

いろんなものが作れる3Dプリント

ただし、どんなに小さなものでも外部の3Dプリントサービスを利用すれば、少なくとも千円前後の費用がかかります。余っているものや不要になったものを再利用して、必要なものが作れればそれに越したことはありません。


壊れたUNOを再利用してライトマウント作りに挑戦


 日没が早くなる季節に長距離を走りに行くような時は、街灯の全く無い農道でも安心して走れる強力なライトシステムを持ち歩くようになりました。それ以外は、小型の高輝度LEDライトを持ち歩けば、いざという時に役に立ちます。UNOはもっぱら日中に点滅させて対向車や歩行者に注意喚起する目的で使用するようになりました。

UNOは日中点滅させて使用

最近はLEDの性能が上がり、ペン型の小型ライトでも100〜300ルーメンの明るさを誇るものが手に入ります。持っている高輝度の小型ライトと壊れたUNOを眺めていたら、突然閃きました。

小型高輝度LEDライトと壊れたUNOを眺めていたら.....

・UNOの取り付け部を利用したら超便利では


 CATEYEのライト製品用マウント(ブラケット)は共通になっていて、着脱も簡単にできます。持っている自転車全てにこのブラケットが取り付け済みですので、小型高輝度LEDライトにこのUNOのマウント部分が装着できたら、すごい便利になるのではないかと閃きました。

UNO本体下部の取り付け部を利用したい

ここはネジ止めされていて、外して別のものに取り付けることもできます。小型高輝度LEDライトを保持する部分だけ3Dプリンターで自作して、そこにこの取り付け部をネジ止めするという方法も考えられますが、UNOのパーツだけで作ってみました。

・サイズ的に小型高輝度LEDライトがUNOの筐体にぴったり


 ライト部分を外したUNOの筐体を眺めてみると、小型高輝度LEDライトがはまりそうな大きさです。どうせ壊れたライトですから、ダメ元でUNO本体を金ノコで切断してみました。背面のスイッチ部分を切り落とし、上部にライトが押し込めるくらいの隙間を作ります。

金ノコでUNOのケースを加工

もう少しいい道具があれば、もっと綺麗にできそうですが、なんとか必要な加工をすることができました。ライトを押し込む隙間の間隔が広すぎると、走行中の落下が心配ですし、狭いと押し込んだ時に割れてしまいそうです。ここは自作マニアの長年の経験と勘で作業しましたσ(^_^;)

UNOのケースをこんな感じに加工

小型高輝度LEDライトには滑り止めも兼ねた溝が彫ってあります。UNOのケース内部にも出っ張りがありますので、ライトの溝に合わせてはめてみると、パチンという音とともに合体。全くぐらつかず、ぴったりサイズです(^ ^)/

まるで専用マウントのようなはまり具合


廃品利用で小型ライト用マウント完成


 元々がCATEYEライトですから、この自作マウントはどの自転車にもついているCATEYE用ライトブラケットにぴったりです(当たり前)。日中、点滅使用しているUNOとの交換もワンタッチ。こりゃ便利です。

CATEYEライトブラケットに装着可能になった小型高輝度LEDライト

壊れたUNOがこんな形で生まれ変わりました。これを3Dプリントサービスで作ったら千五百円くらいでしょうか。でも一回でぴったりのものができるとは限りません。何回か試作したら、ライトが買えてしまう出費になっていたかもしれません。自作マニアを自任しているオヤジ自転車乗りとしては、良いものができたと鼻高々です(^ ^)



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