2017年11月4日土曜日

谷津道探検サイクリング 台風通過後の谷津の道はとってもワイルド


 記録的な10月の長雨と二週連続で週末にやってきた台風のおかげて、いつもの下総台地里山ルートを一ヶ月近くも走れませんでした。台風一過の風の弱まった日を選んで、久しぶりに東金崖線に沿って点在しているいくつかのため池やダム湖を巡ってみました。車がほとんど通らない、谷津の道を中心に走りますので、長雨と連続した台風の影響で道が荒れていることが心配されましたが、通れなければ迂回する覚悟で出かけました。


谷津の最奥部はひどい状態


 川沿いに田んぼが広がる谷津の間を通る農道は、強風で飛ばされた枯れ枝や落ち葉がいっぱいで、細いロードバイクのタイヤで走るには注意が必要です。小川に沿って上流に進んでいくと谷津の奥部に入っていきますが、だんだん農地も狭くなり、農道も荒れてきます。この日は高台から流れ出た泥が堆積し、さらに風で倒れた木が道を塞いでいました。こりゃワイルドだ〜σ(^_^;)

道は泥だらけ、倒木が行く手を遮る谷津の最奥部

もう少し進めば広い畑の中の道に出られることを知っていますので、自転車を抱えて倒木を乗り越えて進みました。とてもロードバイクで走れる状態ではありません。


低い場所では道路が冠水


 周りよりも低くなっている場所では、いたるところに水溜りができています。雨水が溜まっているだけならいいのですが、畑の泥が流れ込みドロドロ状態ですから、跳ね上げないように注意しながらゆっくりと進みます。以前、前輪がロックしてそのまま泥の中に立ちゴケしたことがありますので、慎重に走りました。

泥水の溜まった道路は走行注意

すぐ横の畑を見ると、採り入れが終わり畑で乾燥中の落花生のボッチも水浸しになっていました。千葉特産の落花生の収穫時期ですので、この大雨でダメになってしまわないか心配になりました。

畑(右側)が水浸しで乾燥中の落花生が心配


房総の地盤は落石が多いので注意が必要


 大昔に海底が隆起してできた房総半島は砂岩や礫岩、泥岩の崖が多く、雨による落石が発生しやすい地質です。車道から離れた林間の道路では、いたるところに落石注意の看板が出ています。

結構大きな落石がゴロゴロしている道もある

今にも崩れそうな切り通しの道もあり、迫力があります。見事な地層が現れているので、地層マニア?にはたまらない場所かもしれませんが、ちょっと恐怖です。

こんな切り通しの道も楽しめる


降り続いた雨でどのため池やダム湖も満水状態


 房総半島は流量の豊富な河川が少ないため、水の確保には苦労してきた土地です。そのため、灌漑用のため池がいたるところに作られています。さらに、大規模な水路で利根川の水を延々と運んでいくつかのダム湖に給水しています。この日は、訪れたどのため池やダム湖も満々と水を湛えていました。

満水の雄蛇ヶ池(水鳥は少ない)

景色が良く、静かなため池の辺りはサイクリングの休憩場所としては最適です。すぐ近くにあるため池でも、水鳥の多い池とそうでない池があるのは不思議です。心霊スポットとして有名な場所もあり、何度訪れても飽きません。

たくさんのカモが渡ってきている小中池


川沿いの空き地で立ち往生している四駆を発見


 長柄ダムを目指して村田川沿いを走っていたら、空き地のど真ん中に四輪駆動車(プラド)が停まっているのを見かけました。車道から入ってくる道もなく、タイヤが泥だらけでしたので、不思議に思い自転車を止めて様子を伺いました。ドライバーの姿はなく、タイヤが半分くらいまで泥に埋まっています。どう見ても完全にスタックしている状態でした。台風の大雨でぬかるんだ空き地に自ら突っ込んで行ったのでしょう。四駆を過信したゆえの惨状です。

なんでこんな場所に車を停めてるのという状態の四駆を発見

以前、四輪駆動のテラノに乗っていましたが、なかなかその底力を発揮する場所がなく、スキーに行った時などわざわざ不整地に飛び込んで四駆の醍醐味を楽しんだことを思い出しました。多分、この車も大雨でぬかるんだ場所に自ら突っ込んで行ったのだと思います。ここまではまれば自力での脱出は不可能でしょうから、助けを呼びに行ったのかもしれません。無理は禁物ですね。

ここまでハマれば四駆でも出られない


それでも車道を避けて走る谷津道サイクリングは面白い


 泥水を跳ね上げながらの走行ですから、泥除けのないロードバイクではいたるところが泥だらけになります。帰宅後の手入れが大変ですが、それでも車道中心のルートよりは面白いサイクリングが楽しめました。

 この季節には珍しい雄のキジを見つけたのは、農家の近くの畑です。縄張りを持つ雄は春先に毎年同じような場所で姿を現しますが、この時期に目にするのは珍しいことです。

春先には良く見つける雄のキジもこの時期は珍しい

キジがじっとして動かないので、どうしたのかと様子を伺っていたら、少し離れた場所で猫がじっとキジを見つめていました。狩りの最中だったようですが、キジは足の速い鳥です。時速35キロで走れるそうですから、猫でもなかなか捕まえるのは難しいのではないかと思います。すごい緊迫感が漂う中で、邪魔者の自転車オヤジが現れたものですから、均衡が破れてキジがそろそろと逃げ出してしまいました。きっと猫は恨んでるでしょうね〜

畑で雄のキジを見つけたら、少し離れた場所で猫がじっと狙いを定めていた

 房総の谷津を流れる川沿いは田んぼが広がっていますが、高台は畑地になっています。この時期は房総の特産品である落花生の収穫が終わり、畑に積み上げて乾燥させている最中です。落花生が積み上げられて、上にビニールがかけられたものはボッチと呼ばれています。この時期の下総台地をサイクリングしていて、あちらこちらで見かける風景です。

乾燥のために収穫した落花生を積み上げた「ボッチ」

そんなボッチ畑を見て「♬ひとりぼっちのサイクリング、畑のボッチに励まされ、マメなペダリングで落花生(楽せい)」なんて唄を歌いながら、久しぶりの下総台地谷津道探検サイクリングを楽しんできましたσ(^_^;)



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