2015年11月14日土曜日

房総酒蔵バイクツーリング 東洋のドーバーを抜けて飯田酒造場に再チャレンジ


 銚子の小林酒造場を訪れた日に、もう一軒まわろうとして場所が分からず断念したのが飯田酒造場でした。小規模な酒蔵ですので目立つ看板は期待していませんでしたが、住所以外全く手がかりがなく、付近はヒゲタ醤油の施設ばかりが目立ちました。結局その日は諦めてしまいましたが、今回は意地でも探すつもりでバイクを走らせました。

 せっかく銚子に行くのですから、この地区お決まりの観光スポットを巡ってから酒蔵に行くことにしました。旭市飯岡から延々と続く断崖絶壁「屏風ヶ浦」は東洋のドーバーと呼ばれています。本物のドーバーを見たことはありませんが、高さ60メートルにも及ぶ断崖が太平洋に面して10Kmも続いている景色は確かに壮観です。

銚子マリーナから見た屏風ヶ浦、壮観です

崖の上を走るドーバラインと名付けられた観光道路を東に進むと、銚子のシンボル犬吠埼燈台に到着します。海に目をやると地球が丸いことを実感。ここで初日の出を見たら最高でしょうね。

広大な太平洋に面した犬吠埼燈台

 銚子の市内に入り、再度住所を頼りに目指す飯田酒造場を探します。前回何度も通り過ぎた古い家の門の中を覗くと「徳明」と書かれたライトバンが停まっていました。「徳明」は飯田酒造場の代表銘柄です。入り口に看板は出ていませんが、ここが目的地であることが確認できました。

停まっている車に「徳明」と書いてあるのを発見、ここが飯田酒造場でした

前回探した時もここが怪しいと思ったのですが、同じ敷地内にヒゲタ醤油の施設があったため見過ごしていました。門を入るとバイクの音を聞きつけた蔵のご主人が出てきてくれました。

販売もしているということですが商売っ気はなし

一升瓶が欲しいと告げると、残っているのはこれだけと出してくれたのが「徳明」純米酒です。そろそろ新酒が出回り始める時期ですので、蔵の在庫も底をついているのでしょう。蔵の規模も考慮しながら訪問する時期を選んだほうが商品の選択肢も増えるようです。

「徳明」純米酒、手づくり感いっぱい

「手づくり」を明記してあるラベル。裏を見ると品質本意ということで細かい仕様が書かれています。「限定品 第5771番」と連番までふってありました。

酒造りの自信がうかがえる細かな品質表示

ツーリングお土産トートバッグ」を使って一升瓶をバイクに固定し、門から走り去るまで蔵のご主人にお見送りをしていただき大変恐縮しました。ありがとうございました。味わっていただきたいと思います。



勝手に「房総の地酒」を応援するTVコマーシャル風動画を作ってみました


個性ある房総の地酒の良さが少しでも伝われば幸いです。





房総酒蔵バイクツーリングのインデックスはこちら


千葉にある約40軒の蔵元を順に巡っています。青色の酒蔵マークをクリックすると該当する投稿記事にジャンプします。









「徳明」純米の酒飲んでみました


 よっぽど強いお薦めがない限りは地酒は先ずコップ酒(常温)で味わいます。「徳明」純米酒を常温で飲んでみました。コップに注ぐと淡い黄色味がかった酒で、手作りらしい雰囲気全開です。まろやかな口当たりの中に、芯の通った味がします。いけます。おでんとともに味わうにはうってつけでした。蔵ごと、季節ごとに味わいの変わる日本酒を飲める幸せをかみしめながら、また一杯。

(2015年11月17日追記)


ぬる燗もやってみました


 徳利の首の部分は胴に比べて細くなっているため、電子レンジで温めるとそこだけ熱くなり過ぎてしまいます。大切な純米酒ですので、均一なぬる燗にするためにヤカンを使って徳利を湯煎にしました。多少手間はかかりますが、一杯目からちょうど良いぬる燗で楽しめるのは酒好きにはたまりません。
 味はますます濃厚さを増し、寒い日には至福のひと時です。常温のコップ酒に、さらに深みが増したような口当たりです。一手間かけて大切に温められた「徳明」純米酒はそれに応えてくれているような気がしました。

(2015年11月19日追記)


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