2015年11月2日月曜日

谷津道探検サイクリング いろいろなところで秋の深まりを感じる谷津の道


 慣れ親しんだルートを走っていると季節の移ろいを感じることができます。いつもの谷津道を走っていて秋の深まりをたっぷりと感じてきました。場所は佐倉の手繰川から印旛沼を回るトレーニングコースです。

手繰川沿いの谷津道、田圃はすっかり稲刈りも終わっています

稲刈りの終わった田圃に植えられたコスモスが咲き乱れています。場所によっては花も終わりに近づいて少し寂しい花畑になっていますが、時期を遅らせて植えたところはまだ見頃です。

遅蒔きのコスモスはまだ見頃

 この時期に谷津道を走っていて以前から気になっていたことがあります。一度稲刈りの終わった田圃の切り株から、再び葉が伸びてかなり青々とした場所を目にします。

一度稲刈りが済んでいる田圃ですが、また葉が伸びて青々しています

よく見ると葉だけではなく、稲穂も伸びています。穂先には籾も見えます。もしかしてこのまま放っておいたら二度目の稲刈りができるのかな、なんてことを考えながら走っていました。

稲穂の先に籾までできています

帰宅後に調べてみると、切り株から伸びてきた新芽を「蘖(ひこばえ)」といい、特に稲の蘖のことを「穭(ひつじ)」とか二番穂というそうです。知りませんでした。二度目の米が収穫できるかどうかは、稲刈り後の条件次第とのこと。温暖な地域の早場米以外は、気温や日照が足らず食用になるものはできないらしいです。身近なところにも知らないことが山ほどあります。

 田圃の畦道には数珠玉(ジュズダマ)が実をつけていました。これも調べてみると、実ではなく雌花の基部にある苞葉の鞘が硬くなったものだそうです。なんのこっちゃ、という感じですが今までずーっと実だと思っていました。

数珠玉の実、ではないらしい

 少し日当たりのいい道ではバッタやカマキリが日光浴に夢中になっています。朝夕の気温がだいぶ低くなってきましたので、日中の太陽を精一杯浴びようとしているのでしょう。動きが鈍くなっているので、轢かれている姿を度々目にします。農道のど真ん中で、バッタとカマキリの両方を一度に目にしました。不思議に思い、自転車を停めて近づいてみると、大きなバッタを捕まえたカマキリでした。寒さのためか捕まえた姿のままじっとしています。最後の力を振り絞って獲物を捕らえてみたものの、それ以上力が出ないという感じでした。

バッタを捕まえたカマキリ、近づいても逃げません

 トンボもまだまだたくさん飛んではいますが、動きがだいぶ鈍くなっています。走行中にヘルメットや顔にぶつかることも多くなりました。止まって休んでいるトンボをよく見ると、羽はボロボロです。『一夏を一生懸命に生きてきたんだぜ』と語っているかのようでした。

オナモミの実にとまっているトンボ、羽はぼろぼろ

 もうじき一生を終える昆虫たちが最後まで精一杯生きている姿には勇気をもらえます。勉強にもなり、季節の移ろいをいっぱい感じることができる谷津道探検サイクリングでした。



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