「一人バイクで行くのに軽自動車と同じ高速料金を払っていくの?」とのいつもの問いに、「それだけの価値のある経験ができるからさ」と答えていざ出発。今回は茨城県の那珂川中流を目指します。
鮭の遡上が見られると聞いて二年前に那珂川に行った時は、産卵を終えた多くの鮭が河原ですでに力尽きていました。生き残っている鮭も弱々しく川辺を漂っていて、あたりは腐敗臭が漂う状況。今回は少し早めに訪ねてみました。
目指すは国道123号沿いの道の駅かつらです。ここは那珂川のすぐそばに大きな駐車場があり、カヌーやキャンプの人たちも利用しています。近くに那珂川大橋があり、その隣には御前山もある川と山の両方が楽しめる場所です。
道の駅かつらの大駐車場、奥の山は御前山です |
駐車場に面した那珂川の河原に出ると、赤い那珂川大橋の下を悠々と川が流れています。よく見ると大きな魚が跳ねたり、浅瀬を泳ぐ水しぶきが上がっているのに気付きました。
那珂川の浅瀬に鮭の姿が見えます |
役目を果たし、力尽きた鮭が河原に横たわっています。踏まないように気をつけながら河原を歩いてみると、あちらこちらで鮭のカップルが寄り添っているようです。残念ながら揺れ動く川面を通してでは、水中の姿はよく見えません。
産卵を終え、力尽きた鮭が横たわっています(お疲れ様) |
先日購入したばかりのGoPro HERO4 Sessionをアームに取り付けて、カメラを水中に沈めてみました。ハウジングなしで10メートル防水という仕様を信じて、初めての挑戦です。
4Wayマウントのアームに取り付けたGoPro HERO4 Session |
撮れた映像を初めて確認した時は驚きました。カメラが水中に入った次の瞬間、まるで水族館の水槽を覗いているようなクリアな映像が現れました。流れる水の音まで入っています。編集のために鮭達の映像を繰り返し見ていたら、なんだか感動してしまいました。ボロボロになった体で最後の力を振り絞り、自分の役割を果たそうとしている姿には気高さまで感じてしまうほどです。
鮭の撮影後は紅葉の具合を見るため、御前山林道をバイクで走ってみました。艶やかさはありませんが、林道の周辺は色づいた落ち葉が積もり、静かな雰囲気が漂っています。山頂まで歩いてみたかったのですが、この季節に合わせたバイクウェアを着ているため登山には向いていません。汗だくになった後に高速道路を走って風邪をひくのが怖いため、登山は見送りました。目的地到着後のアクティビティまで考慮した理想的なバイクウェアがないものかと思案している日々です。
御前山西登山口の駐車スペース |
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