2016年12月1日木曜日

房総酒蔵バイクツーリング番外編 今秋飲んだ千葉のひやおろしを棚卸し


 9月9日に解禁された千葉のひやおろし。約三ヶ月が経ち、そろそろ蔵の在庫もなくなりつつあるようです。さらに、秋に仕込んだしぼりたて新酒の出荷も始まり、ひやおろしは終了の時期になりました。昨年飲みそびれたこともあり、今年は9月の出荷開始から精力的に各蔵元をバイクで巡り、ひやおろし(秋あがり)を手に入れてきました。三ヶ月弱の期間で14の蔵元を訪問し、15銘柄をゲットです。この先しぼりたて新酒に夢中になる前に、今秋楽しませてもらった千葉のひやおろし(秋あがり)を棚卸ししておきたいと思います。

とても全部は回りきれない千葉のひやおろし巡り

ひやおろし出荷の有無や時期についての情報を得てから蔵元に出かけないと無駄足になりかねません。しっかりとしたホームページを持ち、情報をアップデートしている蔵は問題ありませんが、ホームページを持っていない規模の小さな蔵元もたくさんあります。千葉県酒造組合がやっている地酒ショップの新入荷情報を頼りにして、訪問する酒蔵と銘柄を決めてから出かけました。この地酒ショップでも取り扱いがないような銘柄の場合は、残念ながら今回のひやおろし選びから漏れています。小規模な蔵の出荷情報をいかにタイムリーに収集するかが今後の課題です。


同じひやおろしでもこんなに味わいが違う


 春先にしぼられた酒を火入れしてからタンクに貯蔵し、ひと夏じっくりと熟成させてから、涼しくなってきた秋に二度目の火入れをせずに出荷するのが「ひやおろし」の定義です。蔵によっては「秋あがり」とも呼ばれていますが、この「秋あがり」の中には一回目の火入れも省いて低温生貯蔵で秋まで熟成した酒もありますので、厳密に言えば「ひやおろし」ではありません。旭鶴の特別本醸造原酒生酒「秋あがり」はまさにその酒でした。純米や吟醸などの一般的な日本酒区分以外に、タンク貯蔵前の火入れの有無やしぼった酒に加水調整をしているかどうかなどの違いが加わり、同じひやおろし(秋あがり)でも実にたくさんのバリエーションがあります。

飲んだ千葉のひやおろし(秋あがり)を原材料・精米歩合で区分

半年ほど蔵のタンク内で熟成された酒です。新酒の頃の荒々しさが取れ、丸みを帯びた味わいになっていますが、その酒本来の個性は熟成後も健在のようです。吟醸は本来の香りの豊かさを保ったまま、よりまろやかになっています。さっぱりとした口当たりの純米酒は、奥行きが出てきたように感じます。原酒をそのまま熟成させたものは、他の酒に比べて2〜3度もアルコール度数が高いのですが、新酒の時期のような刺激は影を潜めています。

ひと夏の熟成でいい色合いになったひやおろし

香りの高い吟醸やアルコール度数の高い原酒は冷やが合っているようです。氷で冷やしながら楽しめるガラス製の酒器は手放せない一品となっています。グイグイ飲める冷やですが、原酒だとアルコール度数が19度近くもありますので飲み過ぎには要注意。お酒の途中で水を飲む「和らぎ水」も二日酔いを避けるのには効果がありそうです。

吟醸や純米原酒などは氷で冷やしながら飲むと格別

純米や特別本醸造のひやおろしは、室温でもいけますし燗酒もたまりません。特にバイクで体の芯から冷えてしまった時には、燗酒を一口飲めば生き返ります。あまり熱くせず、ぬる燗から上燗が味も香りも楽しめるひやおろしの飲み方のようです。酒を燗する際には電子レンジでチンではなく、温度や香りを確認しながら燗できる湯煎がオススメです。

湯煎であれば燗をつけている最中から香りが楽しめる

千葉にある14の蔵元の15銘柄のひやおろし(秋あがり)はどれも個性豊かで甲乙つけがたい旨さでした。あまりの美味しさにいくつかの銘柄は追加購入しましたので、飲んだひやおろし(秋あがり)は合計18本ほどになりました。約三ヶ月(12週)の間に18本も飲むとは、我ながら呆れたもんです。


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