2016年12月3日土曜日

谷津道探検サイクリング トラブル続発だった久しぶりの菅生沼


 茨城県坂東市にある菅生沼はたくさんの白鳥や鴨が越冬するために飛来する自然豊かな場所です。芽吹大橋で利根川を離れ、長閑な畑や林の中を進んでいけばたどり着きます。北からの季節風が強くなるこの時期には、往路は苦しいですが復路は追い風を受けて一気に帰れるため、ルートとしては悪くはありません。大型車の多い国道や県道を避けながら裏道を走れば、なかなか快適に往復できます。今年もそろそろ白鳥が来る頃かなと思い、久しぶりに菅生沼を目指してみました。

以前2月に訪れた時にはこんなに白鳥がいた菅生沼の上池

 利根川サイクリングロードを芽吹大橋あたりまで走ると、東には筑波山が、北には雪をかぶった赤城山や男体山まで目にすることができます。まさに関東平野のど真ん中といった風景です。

利根川上流に目をやると関東の山々が一望できる

 菅生沼の周辺は茨城県自然博物館の一部になっています。入り口まで行ってみましたが、往復で140キロほどの距離があり日没時刻が早い時期のため、今回は立ち寄らずに先を急ぎました。

茨城県自然博物館

 菅生沼にいくつかある池や沼の中の一つ上池に行ってみると、鴨はたくさんいましたが白鳥は不在でした。まだ少し早かったのかもしれません。

上池には白鳥は来てなかった

 前回自転車で菅生沼を訪れたのは5年近く前の2012年2月のことです。それ以来の訪問ですから、ルートを覚えているか不安でしたが、曲がり角が来るたびに以前の記憶がよみがえります。ちゃんと体が覚えているじゃないかと調子に乗って走っていたら、いろいろなトラブルに見舞われてしまいました。

坂東市にある菅生沼、途中トラブル続発


前輪のリムが削れてキリコが飛んでる!


 下り坂で少し強めのブレーキをかけていたら、前輪のリムから旋盤のキリコのようなアルミの削りカスが飛んでいるのを見てしまいました。恐ろしい光景です。ブレーキをかけると前輪からシャーシャーと嫌な音が出始めたと思ったら、こんなに見事にアルミのリムが削れている場面を目の当たりにしてしまいました。すぐさまブレーキシューをチェックすると、削れたアルミが丸まってシューにめり込んでいます。目につく部分をトライバーでほじくりだしました。

リムの下の方に線状の溝ができてしまった

少し前にブレーキシューの調整を行っていましたので、そのやり方が悪かったようです。よくよく見ると、シューのトーインが大き過ぎて、かなり力を入れてブレーキをかけないとシューの後ろまでリムに密着しません。さらに、シューの下側の方が上側より先にリムに接触してしまう角度になっていました。

 帰宅後にシューを外してチェックしてみると、先にリムに接触する部分に金属の色が付き硬くなっています。トーインも1.0mm以上あり、シマノ推奨の0.5mmをはるかに超えていました。調整は市販のブレーキシューチューナーを利用して行っていますが、使い方が悪いのか上手く調整できていなかったようです。

市販のブレーキシューチューナーを利用して調整


田んぼに突っ込んで落車!


 追い風を受けて田んぼの中の一本道を快調に走っていた時のこと。タイツについたひっつき虫(草の種)に気づき、走りながらひっつき虫を取り始めたのが運の尽き。足元から前方に視線を戻したその瞬間、農道から外れかかっていることに気づきました。すでに進路を修正するには手遅れで、稲刈りの終わった田んぼが目の前に迫ってきました。前輪が田んぼに入るやいなや、予想通り前輪がロックして体が宙に投げ出されます。かろうじて顔面から田んぼに突っ込むことだけは避けられ、右半身から田んぼに落ちました。

こんな場所で田んぼに突っ込み落車、情けない

ヘルメットからジャージまで右側が泥だらけになりましたが、幸いなことに体と自転車に走れないほどのダメージはありませんでした。突っ込んだのが田おこしの終わったばかりの柔らかい田んぼだったのが不幸中の幸いです。油断大敵ですね。

これでもだいぶ落とした後のジャージの泥汚れ


げっ、パンクしてる!


 帰路、追い風を受けて速度を出して走っている最中に、何度が路上の段差で強い衝撃を受けました。だいぶ疲労もたまっていたため、注意力が散漫になっていたようです。リム打ちパンクを気にしながらも、自宅まであと十数キロのところで後輪に違和感を覚えました。今年1月以来のパンクです。ちょうど公園があったため、公園のベンチに陣取りパンク修理に取り掛かりました。

スリップサインも出始め、そろそろ交換時期のタイヤがパンク

かれこれ7千キロ程度使用したタイヤはスリップサインも出始め、怪しい傷もたくさん付いています。タイヤの表裏、チューブをチェックしてみましたが、異物や空気が漏れている部分が見つかりません。リム打ちパンクだろうと判断して、チューブを交換。CO2インフレータであっという間に空気圧を上げパンク修理が完了です。帰宅後にチューブを水の中でチェックしてみると、チューブの横に小さな穴が空いていました。典型的なリム打ちパンクだったようです。

水中でしか気づかないような小さな穴が一つ


日頃の整備と走行中の注意が欠かせない


 午後4時を過ぎると日が翳り始めるこの時期に、いろいろなトラブルでいつもより時間がかかってしまいました。帰宅する頃にはすっかり夕闇です。これからしばらくの間は小型ライト以外に、本格的な夜間用ライトも念のため持参すべきだと考えながら無事帰宅しました。

夕暮れの幕張新都心、この時間まで走るのは久しぶり

 ロードバイクに乗り始めて、初めてタイヤをバーストさせて自走できなくなったのも菅生沼でした。一番近い自転車店まで一時間半も自転車を押して歩いたことを思い出します。同じ菅生沼サイクリングで、今回三つのトラブルに見舞われたのも何かの因縁かもしれません。事前の整備と走行中の注意を怠るなという警鐘だと思って、今後の戒めとしました。


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