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2016年10月5日水曜日

快適バイク生活 大型バイク運転中の心拍数を計測してみた


 いい歳をして乗り始めた大型バイク。五感を働かせて状況を把握しつつ、両手・両足でコントロールしながら、全身でバランスを保って乗る必要があり、ボケ防止にこれほど役立つものはないと感じています。問題は300キロ近い重量があるため、それなりの体力が要求されること。今後いつまで大型バイクを楽しめるのか、そろそろ気になり始めました。


自転車用の心拍計でバイク運転中に測定


 もう一つの趣味である自転車(ロードバイク)で一回100キロ前後、月に500キロほどのサイクリングを楽しんでいますが、こちらも年齢に合った楽しみ方が必要です。そのため心拍数が計測できるサイクルコンピュータ(Edge800J)で運動強度を見ながら走っています。

心拍数が測定・記録できるサイクルコンピュータ(Edge800J)をバイクで使用

センサーをベルトで体に巻きつける必要がありますが、運動中の心拍数が測定・記録可能で、GPSデータと同時に分析するといろいろなことがわかります。

体に装着する心拍センサー

ある時ふと、大型バイクを運転している時の心拍数ってどのくらいなんだろう、と言う疑問が湧きました。普段サイクリング中に使用しているサイクルコンピュータと心拍センサーをバイク乗車中に初めて使用してみました。


低〜軽の運動強度に相当する心拍数


 車庫からバイクを引っ張り出して、千葉市街地を抜け、よく行く長柄ダムや東金の自然の中を走ってきました。その間の心拍数や速度、走行軌跡などのデータはサイクルコンピュータに記録されています。さらにバイクに取り付けたGoProで、どのような場所を走っているかがわかる動画を記録しました。

 心拍数の推移は下のグラフのようになりました。バイクを車庫に出し入れする時(グラフの両端)が一番心拍数が高くなっています。市街地走行時は郊外を走行している時よりも心拍数が高いのがわかります。

バイク運転中の心拍数推移

簡易計算式(207 - 年齢 x 0.7)を使って年齢から最大心拍数を割り出し、そこから五つの心拍ゾーンを求めました。その結果、バイク運転中は運動強度で言えば低〜軽に相当する心拍ゾーン1〜2であることがわかります。


発進時よりも減速・停止時に心拍数が上昇


 短い時間の中で心拍数が20%前後も変動していることがグラフから読み取れます。さらに郊外では変動の頻度が少なく、市街地では頻繁に上下しているようです。どんな場面で心拍数が上下しているのか気になります。

 GPSの軌跡ログを表示、分析するのにGoogle Earthは大変役に立ちます。最近ではGoogle Earth Proが持つツアー動画機能を使って、サイクリングルート紹介の動画作りなども行っていますが、読み込ませるGPX(KML)ファイルに心拍数やケイデンス(ペダル回転数)などのデータが含まれていれば、それらをグラフ表示させることができます。一度に表示できるデータは二つまでのようですが、グラフ上でカーソルを動かせば地図上の対応ポイントがマークされ、そこにデータ数値が表示されます。本当に役に立つ機能です。

Google EarthにGPXデータを読み込ませ、高度プロファイルを表示

心拍数(赤)と速度(青)の二つのデータをグラフ表示してみたところ、速度が低下している時に心拍数が上昇しているように見て取れます。


動画に心拍数を表示したら上昇の局面が判明


 自転車では発進や登坂で急に負荷が増し、それに合わせて心拍数が急上昇することは普通にあります。バイクで通常の運転をしている場合は、体を使うとは言っても手や足をほんの少し動かすだけで、筋肉に負荷がかかるような動作はしません。心拍数の急激な変動の要因は心理的なものではないかと考えました。グラフ表示だけを眺めていても、どんな場面で心拍数が上昇したのかはっきりしません。VIRBEditを使えば動画にサイクルコンピュータのデータを重ねて表示できます。運転中に撮影したGoProの動画に心拍数や速度を重ねてみました。走行場面と表示されている心拍数を何度も眺めると、減速・停止時に心拍数が上昇しているのは間違いないようです。さらに発進後は緩やかに心拍数が下降していることもわかりました。

右折車両とバイクを待って交差点内で停止中

車庫に入るため交差点の中で右折待ちの車と原付バイクに道を塞がれ、交差点内に停止した際に心拍数が上昇。その後原付バイクを追い越した際には、さらに心拍数は上昇しました。

バスが脇の道から出てきた場面

空いている道をゆっくり走っていると、信号のない脇の道からバスが合流してこようとしています。予備的なブレーキをかけ、注意をバスに向けると心拍数は上昇しました。その後、バスの陰に自転車がいたことに気づいた時にはさらに上昇です。

減速・停止時ばかりではなく幹線道路への合流時にも心拍数は上昇

信号待ちからの発進時には心拍数は下降することが多いようですが、幹線道路への合流局面では明らかに心拍数は上昇していました。

バイク運転中最も低い心拍数となったのはこんな場所

緑の多い郊外に入り、信号がほとんどない片側一車線の道を快調に走っている局面では心拍数は最低を記録しました。


敵を知り己を知れば百戦危うからず


 心拍数が表示された動画を見ていると、その時に感じていた危険や緊張が心拍数の上昇という結果に繋がっていることが良くわかります。次のような場面でも心拍数に変化が見られました。
  • 発進時よりも停止時の方が心拍数が高い
  • 右折よりも左折の方が心拍数が高い
  • 停車させてからサイドスタンドを出すまで心拍数が高い状態が続く
単に運転上危険を感じる場面に心拍数が上昇しているだけでなく、自分の苦手意識や大型バイク特有の取り回しの難しさなどを反映しているようです。特にバランスを崩すと支えきれない大型バイクの特徴が表れていると感じます。バランスを崩すのは停止時が多いこと、小さく鋭角に曲がる必要のある左折時はバランスを崩しやすいこと、サイドスタンドがしっかり効いていることを確認しないと惨めな結果になることなどが心理面に影響しているのでしょう。敵(バイク)を知り、己(苦手意識)を知れば百戦危うからずというのは間違いないようです。そのためにもバイク運転中の心拍数変動=緊張度合いを知るのは役立つのではないでしょうか。



心拍数が変化する場面を動画にまとめてみました


 心拍数が変化する場面を確認するためにVIRB Editで合成した素材を編集して、心拍数に大きな変化があった場面をまとめてみました。危険を感じた場所と苦手意識が出てくる場所で心拍数が上昇しています。測定値を動画と共に見ると、どのような局面で心拍数に変化を生じているのか一目瞭然です。


(2016年10月17日追記)


2016年9月19日月曜日

快適バイク生活 いろいろあった生まれて初めてのバイク車検


 今乗っているCB1300SBの初回車検がやってきました。数十年のブランクから舞い戻ったリターンライダーで、昔は車検のない小さなバイクしか乗ったことがありません。リターンしてから車検が必要なバイクは2台目なのですが、1台目は車検が切れる前に売ってしまったため、今回生まれて初めてバイクの車検を経験します。


二週間以上かかると言われたが一週間で完了


 近所にメーカー系のディーラー店舗があったため、購入もその後のメインテナンスもここでお世話になっています。購入時に3年間のメインテナンスサービスを契約していましたので、車検も自動的にこのディーラーへ。9月6日にディーラーへ持ち込んだ時には、この時期車検が多いため二週間以上かかりそうと言われ、驚きながらもバイクを預けてきました。秋のバイクシーズン突入の時期に、二週間以上もバイクに乗れないなんてショックですが仕方ありません。

かわいいわが子を入院させるような気持ちで車検を依頼

ちょうど秋雨前線が横たわって雨の日が続いていたため、バイクがなくても淋しくなかったのですが、預けて一週間目前の9月12日に車検が終わったと連絡がありました。事前の説明と違う早い出来上がりに驚きましたが、大雨が続いていたため受け取りに行けたのは三日後の9月15日です。


整備の様子を写真で説明してもらい納得


 さすがメーカー系列のディーラーです。店舗では、整備の様子をデジカメで撮影した写真を使いながら、懇切丁寧に説明してくれました。

フロントフォークを外され、作業台に乗っているマイバイク

預けっぱなしの車検では整備中の様子がわからないため、このやり方は安心感があります。普段見えない部分も写真で見せてもらえると、整備の重要性もよく理解できました。

外されたフォロントフォークと前輪

車検を通すだけであれば特に整備の必要がない部分も、3年間で約32,000キロの走行でそろそろ交換が必要なものもあります。ひび割れが生じているフロントフォークのダストブーツを交換してもらいました。

ひび割れが生じているフォーク・ブーツは交換

リヤのブレーキパッドは前後タイヤ交換の際に一緒に替えていましたので、今回はキャリパーの清掃とフルードの交換のみです。自分でも整備できるのでしょうが、道具と経験がないためバイク屋さんにお任せです。

ブレーキパッドとキャリパー

エンジンオイルとオイルフィルタの交換も依頼しました。オイルは半年に一回、フィルタは一年に一回交換するようにしています。エンジンの回転数をそれほど上げる必要がない大型バイクですので、この頻度で良しとしています。一度も見たことのないエアフィルタの内部も見られました。意外に綺麗です。

バッテリーもまだ大丈夫とのこと

3年経過したバッテリーが一番気がかりだったのですが、まだ大丈夫とのこと。この時は、しばらくしてから通販で購入し、自分で交換しようと考えていました。


取り付けたまま車検に出したナビと無線アンテナが無い


 支払いを済ませ、外に出してもらったバイクを整備担当者とチェックです。勧められた窒素ガスを充填していますので、エアバルブのキャップが誇らしげにホンダマークがついているものに変わっていました。効果のほどはわかりませんが、店舗に行けばいつでも窒素ガス補充は無料とのこと。

窒素ガス充填の証、ホンダマークのキャップ

平成30年9月期限の新しい車検シールが貼られていることを確認したその時、ナンバープレート横にあったはずの無線機のアンテナがないことに気づきました。さらにハンドル上部のナビがありません。クレードルだけが残っています。

新しい車検シール

整備中に邪魔だったので外したようです。車検サービスは都内の整備工場で集中して行っているとのことで、取り外された二つの品物について電話で整備工場へ問い合わせをしていました。しばらく待っていると、店舗内にあったとのこと。バイクを陸送する前に外して、店舗で保管していたそうです。ちょっと人騒がせな一件でした( ̄▽ ̄)


キーをオンにしたらバッテリーが上がってる!


 さて帰るかとバイクにまたがり、キーをオンにしてびっくり。バッテリーが上がっています。いつもなら元気に二連式メータが振り切れ、各種ランプが点灯するのですが、ABSのランプがかすかに光っているだけです。

いつもならキーをオンにするとこうなるはずが.....

先ほどの説明では、バッテリーはまだ大丈夫とのことでしたのでかなり焦りました。無線機やナビの電源は、バッテリー本体からキーに連動したリレーを介して、ノイズフィルタを経由して供給されるように自分で配線してあります。バイクのキーをオンにしなくても周辺機器のテストができるように、小さなスイッチでリレーのオン・オフが制御できるようになっています。通常は必ずメインキー連動側にしていますが、もしかしたらこのスイッチが整備中にテスト側になっていたのかもしれません。リレーのコイル電流はmA単位だと思いますが、何日も流れっぱなしではバッテリーも持ちませんね。

ノイズのない大電流が取れるように、こんなものを自作して入れてある

 とりあえず中古のバッテリーを借りて帰宅。一度完全に上げてしまい、劣化が心配される3年使用のバッテリーは新品に交換することにしました。思わぬ出費ですが、そろそろ交換時期と考えていましたので、この機会に一新します。

 車検の前には、自分で手を加えた部分は元に戻しておくのがベストなんでしょうが、それも面倒です。事前に言っておいてもらえれば大丈夫と店舗では言われましたが、先ほどのナビとアンテナの一件を考えると少し不安になります。


やっぱり費用がかかるディーラー車検


 車に比べて税金が安いバイクですが、それでも結構な費用がかかりました。知識と経験があればユーザー車検で出費を抑えられそうですが、そもそも普段から自分で整備が出来ていませんので、すっかりバイク屋さん頼りです。それなりの走行距離ですから、整備を省くわけにもいきません。

 車検とは直接関係のない定期的な整備まで含めて総額7万2千円ほどでした。バイク購入時のどさくさ紛れに3年分のメインテナンス料金を先払いしていましたので、今回の車検時の出費はバッテリーを除いて約4万円です。

今回の車検費用明細(点検整備費用は概算)

こんな大きなバイクに体力もテクもないオヤジが果たして3年も乗れるのかと当初は心配しましたが、大きなバワーと安定感は病みつきになります。長く付き合うためにも、自分で整備していける部分を少しずつでも増やしていきたいと考えています。一通りのバイクの整備ができるようになったら、次はユーザー車検に挑戦してみるのも面白そうです。


2016年5月6日金曜日

快適バイク生活 首都高の危険なJCTを少しでも安全に通過する方法


 自宅のある千葉からバイクで遠出する時は首都高速を頻繁に利用します。HMS埼玉のライディングスクール受講時には5号池袋線を、北関東や東北方面へは中央環状線を走りますが、どちらも首都高速特有のクセのあるJCT(ジャンクション)を通過しなければなりません。交通量も多く、複雑な車線構造のため事故が頻繁に起こっている場所です。首都高速道路株式会社のホームページによれば、平成26年度の全死亡事故14件のうちバイクは5件を占めています。通過車両の比率を考慮すれば全体の三分の一以上というバイクの死亡事故発生比率は異常に高いと言わざるをえません。バイク事故の発生場所を示す地図を見ると、カーブでの事故とともにJCTでの死亡事故が多いことがわかります。生身の体で高速走行しているバイクですので、事故発生時の生存率を云々するよりも事故に遭わないようにする必要があります。

二輪車事故多発地点(平成24年4月〜27年3月)首都高速道路(株)ホームページより引用

二輪事故多発地点には、よく通過する5号池袋線の熊野町JCTも含まれています。確かに走っていると怖い思いを何度もしましたし、タンクローリーの横転・炎上事故やバイク事故のニュースを度々目にする場所です。


首都高速の構造上の問題


 ここで問題です。名付けて首都高式足し算。

2 + 2 = ?

答えは2または3です。ほぼ全てのJCTで二車線同士の道が合流後に二車線または三車線になります。どう考えてもここで流れが滞り、渋滞が発生することは自明です。また強制的に車線変更させられるため事故が起こりやすくなります。

首都高5号線の熊野町JCT

川や一般道の上部の空間を利用して作られた首都高速道路は横幅に制限があるため、車線を多くしたりループ状のインターチェンジを設置したりする余裕がありません。熊野町JCTでも500メートルほどの三車線区間で5号池袋線と中央環状線が交差しています。それぞれの路線を直進したい車両も、路線をここで変える車両も全てが合流してからそれぞれの進路に分かれることになります。

 JCTの三車線区間は500メートルほどですので、制限時速60キロで走行していれば30秒ほどで通過します。この30秒の中で進路変更を終えればいいのですが、実際には速度超過の車両も多く、JCTに差し掛かるとほぼ全ての車両が一斉に進路変更を開始します。この瞬間の混沌状況は迫力があります。こんな状況で事故が起こらないはずがないと感じますが、実際に大きな事故が度々起こっています。この中でバイクが転倒すれば、死亡事故につながるのは間違いなさそうです。

 首都高速道路株式会社の方も東京SMOOTHというプロジェクトの中で事故の多い板橋・熊野町JCTと堀切・小菅JCTの4車線化工事を進めています。2017年度の完成予定だそうですので、その前に現状を記録しておこうとGoProをバイクに取り付けて両方のJCTを走ってきました。


一番混雑している時に撮影すればいいのですが、わざわざ渋滞の中を走るのも嫌なため空いている休日に走りました。JCTの雰囲気はわかるかと思います。


安全にJCTを通過するにはどうするか


 怖いJCTは通らなければいいのですが、そうもいかない時もあります。事前の準備とちょっとした注意で危険を軽減できればそれに越したことはありません。当たり前のことばかりですが簡単にまとめてみました。

JCTの車線構造を頭に入れておく


 平日日中の渋滞中や、流れが非常に早い夜間などは、手間取っているとJCT区間の500メートルが終わってしまう可能性があります。JCTに進入する前に行きたい方向に進むために最も適した車線が頭に入っていると、その後のJCTの通過がスムーズになります。首都高ドライバーズサイトのJCT・複雑なルート案内を見れば各JCTの車線情報が得られます。

板橋・熊野町JCT拡大図 首都高速道路(株)ホームページより引用

例えば5号池袋線下りをそのまま高島平方面に進みたい場合、熊野町JCT手前の急カーブにある進路変更禁止区間前に左側走行車線に入っておけば、その後進路変更を一度もしなくても希望の方向に進めることがわかります。実際にはその後中央環状線内回りから合流してくる車の列を避けるため、一番左の車線に移動していたほうがスムーズです。こんなことを事前に知っておけばより安全にJCTを通過できます。

できるだけ他車の死角に入らない


 大型車の真後ろや直前を走っているとバイクは他の車からほとんど見えません。熊野町JCTも堀切JCTも平日は大型トラックの割合が非常に高い場所です。完全にその状況を避けることは難しいのですが、できるだけ大型車とは距離をとったほうが無難です。

大型車は簡単にバイクを見えなくしてしまいます

さらに他車のバックミラーの死角にも気をつける必要があります。ドライバーが顔を向けて確認しようとしない限り、バックミラーでもルームミラーでも見えない斜め後ろが死角になります。併走する車との位置関係がこのままの状態で走っていると、ドライバーは斜め後ろのバイクの存在に気づきません。たとえ追い抜きできない状態であったとしても、バイクの位置を前後にずらしてドライバーに存在をアピールしておく必要があります。

斜め前方の車からは自分のバイクは死角になっている可能性がある

この相対位置だと相手が自分に気づいていないかもしれないと考えながら運転していれば、前方への突然の進路変更にも対応しやすくなります。

JCT進入直後ではなく後半で進路変更する


 初めて通るJCTでは様子がわからないために難しいと思いますが、何度か通過したことのある場所ではこの方法も有効です。ほとんどの車がJCT進入直後に進路を変えようとします。この進入直後の混沌とした時間を避け、他の車が落ち着いてくるJCT後半で進路を変えます。もちろん余りのんびりし過ぎて、JCT終了間際に無理やり進路変更するのはかえって危険ですが、慣れた場所では比較的安全な方法です。三十数秒のJCT通過時間が長いか短いかは、その時の心の落ち着き具合によるのではないかと思います。


2016年3月24日木曜日

快適バイク生活 新品タイヤの皮むきも兼ねていつもの長柄ダム周辺をプチツーリング


 先日バイクの前後タイヤを交換してから天候が今ひとつで、ちゃんと皮むきができていなかったため、いつも行っている長柄ダム(市津湖)周辺をプチツーリングしてきました。この長柄ダム、千葉のバイク乗りや自転車乗りには馴染みの「うぐいすライン」近くにあり、高速を使わないで房総方面に向かう時の通過ポイントになっています。適度なアップダウンのあるワインディングが楽しめ、観光スポットもたくさんあるため結構人気です。

アップダウンのある房総丘陵にはトンネルも多い

 タイヤの皮むきが目的ですので、できるだけカーブの多い道を滑らないように気をつけながらバイクを寝かし気味にして走ってきました。150キロほどでいい感じに一皮むけたと思います。

一皮剥いた後の後輪タイヤ

交換したての後輪タイヤ

 広い駐車場のある長柄ダムはバイクの調子を見たり、GoProのマウントを調整したりするのに便利で度々訪問しています。勝浦や鴨川などの観光地へもここからだと裏道を使って渋滞を避けられるため、役に立つ中継ポイントです。

Google Earthで見た長柄ダム(市津湖)、青いラインがよく使う道

何度か来ているうちに不思議なことに気づきました。ダム湖は房総丘陵のかなり高い場所にあります。周りに高い山はありませんし、流れ込んでいる川も見当たりません。いったいここの水はどこから来ているのか、悩んでいると案内板に説明が出ていました。

長柄ダムの案内板

なんとここの水は遠く離れた利根川の水を引いてきているんですね。利根川よりはるかに高い位置にあるこのダムへは3箇所の揚水ポンプで水を押し上げているそうです。房総丘陵の東側は河川の水量が乏しく、農業・工業・生活用水の不足を補うために作られました。大多喜までの全区間が完成したのは平成9年だそうです。割と新しいんですね。房総導水路事業所のホームページに詳しい説明がありました。

独立行政法人水資源機構のホームページより引用

ダム湖周辺はよく整備されていて、たくさんの桜が植えられています。毎年4月上旬には長柄ダムさくら祭りが開催され、大勢の人で賑わっているようです。今年は4月3日(日)なので行ってみようと思います。

長柄ダム湖畔の桜(写真は前年のもの)

 ダム湖の近くにある「うぐいすライン」を自転車やバイクで走っていると、手打ち蕎麦の看板を掲げた美味しそうな蕎麦屋があり気になっていました。お昼時には駐車場が車でいっぱいになっていることもあり、人気のお店のようです。タイヤの皮むきを終えてから立ち寄ってみました。

気になっていた蕎麦屋「宇左エ門」

店に入るとそば打ち作業が見られるようになっていて、挽き臼などが並べられています。期待の持てる店構えです。天せいろを注文しました。しっかりと水で締められた細い手打ち蕎麦とホクホクの車エビの天ぷら、美味しかったです。

天せいろを注文

最後にねっとりとした蕎麦湯をいただき、満足の昼食となりました。おすすめの蕎麦屋です。


2016年3月18日金曜日

快適バイク生活 シーズン前に前後タイヤをまとめて交換


 少しずつ暖かくなりいよいよ本格的なバイクシーズンが到来しそうです。購入して二年半のCB1300SBは、前後共二本目のタイヤで2万8千キロの走行距離になりました。前輪はまだ7割くらい山が残っていますが、後輪にスリップサインが出てきましたのでタイヤを交換することにしました。コーナーを攻めない(攻めるテクがない)ため中央部ばかり減って平らになっています。できるだけロングライフのツーリングタイプが合っていそうです。

スリップサインの出た後輪タイヤ

前回は新車時と同じメーカー指定のタイヤを注文し、前後別々のタイミングで交換を行いましたが、ディーラーで取り寄せしてもらうとほとんど定価。後輪一本の交換で4万円近くかかってしまいました。

 前輪は交換してから半年ほどしか経っておらず、まだまだ使えそうです。後輪のみの交換にするか、前後共まとめて交換してしまうか悩みました。

半年使用した前輪タイヤ、まだまだ使えそうです

 とりあえず店頭でタイヤ価格を見ながら決めることにして、2りんかん市原店を訪問しました。最新モデルのタイヤは多くて10%引き程度で、中にはほとんど値引きのないものもあり、前後まとめて交換したら7万円以上かかりそう。一つ前の型落ちモデルでは前後セットにして定価の半値くらいで売られています。

2りんかん市原店、型落ち前後セットタイヤは格安

前後タイヤのメーカーやモデルがバラバラでも気にしないという意見がある一方、前後ペアでこそ性能が発揮できるという意見も散見されやっぱり悩ましい。半額程度の型落ちモデルであれば前後一緒に交換してしまっても3万円程度で済みます。結局、ダンロップのツーリング用タイヤROADSMART 2で前後同時に交換することにしました。最新モデルは3ですが、ほぼ半値で入手できる型落ちモデルを選びました。

DUNLOP ROADSMART 2、皮むき前の後輪

ゴム製品であるタイヤは製造から年月が経っていると性能が落ちている可能性があると聞き、製造年月を調べてみました。タイヤのサイドに刻印されている四桁の数字を探します。後輪には「3915」、前輪には「3415」の刻印が見つかりました。それぞれ2015年39週(9月下旬)と2015年34週(8月下旬)の製造年月であることがわかります。

後輪には「3915」の刻印、2015年39週(9月下旬)の製造

前輪には「3415」の刻印、2015年34週(8月下旬)の製造

旧モデルとはいえ半年程度前に製造されたタイヤですので、経年劣化の心配はなさそうです。比較的のんびりと長距離を走っていますので、このツーリングタイプのタイヤでしばらくは楽しめると思います。


ついでにブレーキパッドも交換


 ピット作業中に後ろのブレーキパッドがほとんど残っていないとの指摘があり、タイヤと一緒にパッドの交換もしてもらいました。取り外したブレーキパッドを見せてもらったら、確かに土台の金属が現れそうなくらいすり減っています。危ない危ない。

ピット作業中

6ヶ月毎にディーラーで点検してもらっている安心感から、タイヤの空気圧以外ほとんど気にかけていません。チェーンの清掃もほとんどディーラー任せだし、ブレーキパッドの残量など気にしたこともありませんでした。これでは立派なバイク乗りにはなれませんね。反省です。

新品のブレーキパッドに交換した後輪ブレーキ

ピットの人にブレーキパッドの点検の仕方まで教えていただいて2りんかん市原店を後にしました。さてタイヤの皮むきに一っ走りしてくるか。


2016年3月12日土曜日

快適バイク生活 また始まった年度末の交通違反取り締まり


 昨年3月にネズミ捕りに引っかかり人生二度目の赤キップを頂戴してから一年が経ちました。春と秋の全国交通安全運動週間以外に、年末の12月と年度末にあたる3月は交通違反の取り締まりが厳しくなります。とりわけ行政年度の最終月である3月は、一年分のノルマ達成のため必死の捕り物劇が行われています。昨年3月に悔しい思いをしてからというもの、レーダー付きナビの警報に怯えながらひたすら耐えてきました。まるで一年間ずっと運転免許センターで検定試験でも受けているかのような気分です。4月には行政処分後一年が経過しますのでそれまでの辛抱ですが、3月に入り交通取り締まりを目撃する機会が急増しています。

 バイク乗車時ばかりでなく、サイクリングの途中にも度々取り締まりを見かけます。小回りの効く自転車では「え〜、こんなところで」という絶妙な場所に警察官が潜んでいるのを目撃して感心する事もしばしば。

自転車はメインのターゲットではないので比較的安心して接近できます

大きな道から脇道に左折したところや、高速道路から降りて一般道に合流した後などでは、比較的頻繁に取締りが行われています。運転者の心理を巧みに読んで、つい違反してしまう場所を敵は熟知しているに違いありません。

国道14号の幕張IC近く、止められた理由は不明

大勢の警察官で一斉に行われる大規模な取締りはレーダーナビのGPS情報などで警告が現れるため、注意していればほとんどは無事に通り過ぎることができます。ただしいつも同じ場所でやっているとは限りませんので、最悪の場合を考えていつもより速度を控えるようにします。防災より減災の考え方です。制限速度+15キロ程度のメーター読み速度を上限にして走っていれば、仮に速度超過で捕まっても一発免停はありません。
 飲酒運転の取り締まりについては言わずもがなでしょう。とてもあんな重たいバイクに酔っ払って乗る気が起こりませんが、飲酒運転は犯罪ですから絶対ダメ。

国道126号野呂町付近、準備中?

注意しなければいけないのは単独のパトカー、白バイ、警察官の張り込みです。その場所特有の犯しやすい軽微な違反を狙って待ち構えています。一時停止違反通行区分違反、通学路での時間による通行禁止違反などは何の計測道具も持たずに現行犯でお縄にできます。ここはひたすら遵法運転しかないでしょう。さらにいつもより動作を大袈裟にして、検定試験でも受けているかのように振る舞えば盤石です。一時停止の際には必ず左足を着地することは言うまでもありません。見張っている警察官に遵法運転している事をアピールします。

ただし、いくら遵法運転を心がけていても道路標識を見落としたら完全にアウトです。学校近くの通学路は時間帯による通行禁止の場所がたくさんあります。その標識には文字で時間帯も書いてあるのですが、初めての場所で正確に内容を認識するのはかなり困難です。気づいたとしてもすでに通行禁止場所の直前で、Uターンできない事もあります。初めての場所では住宅地の中や学校のそばは走らないに越したことはありません。

国道16号浜野付近、通行区分違反か

信号の変わりかけに交差点に入るのも要注意です。この時期は安全を考えて黄色が見えたら必ず止まったほうが無難です。無理に突っ切ると信号無視として交差点の先でサイン会場に招待されてしまいます。白バイによる取り締まりでは左側追い越しも多いそうです。左車線に進路変更したら少し我慢して、しばらくの間並走した後に追い抜きをすれば言い逃れできる(かもしれません)。

バイクには関係ありませんが、シートベルトや携帯電話も簡単に取り締まり件数を稼げる美味しい案件です。これを狙って街中のスピードが出せない道路の陰に1〜2名の警官が潜んでいますので、彼等の見ている前で一時停止違反などをやらかさないよう気をつける必要があります。

 溢れるパワーの大型バイクではちょっと気を許すと、あっという間に簡易裁判所行き速度になってしまいます。絶えず抑制した運転をしているとストレスが溜まりますが、スピードではなく加速とバランスコントロールを楽しめる大人のライダーを目指したいと思います。



千葉県警の昨年度反則金ノルマは未達か?


 年度末3月の反則金ノルマ達成集中取り締まりも終わり、新年度を迎えて春の交通安全運動と不慣れなドライバーが一斉に動き出すゴールデンウィークも無事に過ぎました。取り締まりも一段落したのかと思っていたら、最近至る所でパトカーや警察官が隠れて取り締まりしているところを発見します。交差点や踏切の一時停止場所近くで、ドライバーの死角に潜んで待ち伏せしているのをサイクリングの途中で度々目にしました。

もう五月なのに例年になく取り締まりを目にする

千葉の市街地はもちろんのこと、かなり郊外の交通量の少ない県道沿いにもバイクの警察官が隠れていました。見かけるのはほとんど午前中です。もしかして昨年度の反則金ノルマが未達だったため、『県警一丸となって午前中は交通違反の取り締まりにあたれ』という上からの指示でも出ているかのようです。いつまでたっても気が抜けない千葉県の交通違反取り締まり状況です。

(2016年5月19日追記)