前回パンクを経験したのは半年以上前です。谷津道を乗り継いで九十九里浜までの快適ルートを開拓した時でした。年間5〜6千キロ走っていますが、パンクは多くて二回、一年間パンクなしの年もあります。自宅まであと5〜6キロの所で後輪に違和感を感じ、タイヤを見ると見事に空気が抜けていました。
空気の抜けた後輪、やれやれ |
サドルバッグにはパンクに備えて次のような装備を入れてあります。どれも今までの経験をもとに厳選した品ですので、ほとんどのトラブルはこの装備で乗り切ってきました。
- 交換用チューブ二本
- パンク修理パッチPanaraserイージーパッチ
- タイヤブートPARKTOOL TB-2C
- CO2ポンプSKS Airchamp Pro(カートリッジ一本入り)
- 予備CO2カートリッジ一本
- タイヤレバーPanaracerタイヤレバー二本
- 工具セットドライバー・六角レンチセット
CO2カートリッジが合計二個ですので、二回までのパンクに対応可能な装備となります。手動の空気入れは持参していません。
まずは冷静にパンクの原因を探る
パンクを引き起こした原因により修理の方法が異なってきます。焦る気持ちを抑えて、まずはじっくりとタイヤやチューブを調べます。パンクの原因で多いのは次の三つでしょう。
初めてサイドウォールカットを経験した時に、それと気づかずタイヤ側には何も処置せずチューブ交換だけ済ませました。空気を入れて走り出そうとしたら、パーンという大きな音とともに交換したばかりのチューブがタイヤからはみ出して破裂。交換用のチューブもダメにしてしまい、近くの自転車屋まで一時間以上も歩く羽目になりました。
- タイヤにガラスや金属片が刺さり、チューブまで達して穴を開けてしまった
→ 普通のパンク (パンク修理前に異物の除去が必須) - 段差などを乗り越える際にタイヤが大きく凹み、リムでチューブに傷をつけた
→ リム打ちパンク (乗り方、空気圧が問題なのでパンク修理は即可能) - 尖った小石などを踏んでタイヤ(側面が多い)に亀裂が生じ、チューブが破裂した
→ サイドウォールカット (タイヤの亀裂をふさがないとパンク修理不可)
初めてサイドウォールカットを経験した時に、それと気づかずタイヤ側には何も処置せずチューブ交換だけ済ませました。空気を入れて走り出そうとしたら、パーンという大きな音とともに交換したばかりのチューブがタイヤからはみ出して破裂。交換用のチューブもダメにしてしまい、近くの自転車屋まで一時間以上も歩く羽目になりました。
まずタイヤの外周をじっくりと眺めます。小さな異物がタイヤにめり込んでいることもあるのでタイヤをつまんでやると隠れていた穴が広がって見つかることもあります。
タイヤをつまんでやると小さな異物も見つけやすい |
接地面のど真ん中に白い異物が刺さっているのを発見。これが原因だろうと想定し、位置を確認します。チューブを外した時に改めて確認できるようエアバルブからどの程度離れた場所か確認しておきます。
パンクの原因を取り除いてからチューブ交換
タイヤレバーを使ってタイヤを外し、チューブを引き抜きます。その後タイヤの内側を念入りに確認。先ほどあたりをつけた異物の場所を内側から確認しましたが、チューブに到達するような傷は発見できませんでした。どうも異物でチューブに穴が空いたのではないようです。とりあえずタイヤ接地面の怪しい異物は取り除いておきます。
タイヤにサイドカットも見当たりませんし、あとはリム打ちパンクの可能性大です。パンクしたチューブに空気を入れて漏れている場所を見つければハッキリしますが、これ以上の原因追求は帰宅後にゆっくりと行うことにして、取り急ぎ走れる状態まで戻します。
交換用のチューブをセットし、タイヤをはめます。ULTEGRAのクリンチャー・チューブレス両用ホイールは簡単にクリンチャータイヤがはめられます。鼻歌を歌いながら手であっという間にセット完了です。次に空気を入れますが、携帯用の手動小型ポンプで空気を規定量まで入れるのは大変です。特に夏場は一気に体力を消耗してしまいます。非常用と割り切ってCO2ポンプを活用するようになりました。
SKSのCO2ポンプ、瞬時にタイヤをパンパンにできる |
CO2ボンベ一本で700x23Cのタイヤ一本をパンパンにできます。帰宅後どの程度の圧力になっているのか調べてみると103psiまで入っていました。いつも110psiをめどに空気を入れているので、ほぼ規定値まで一瞬で完了したことになります。
CO2ポンプで入れたタイヤの空気圧を確認、ほぼいつもの値(110psi)近くまで入ってます |
帰宅後はパンクしたチューブを調べて正しい原因を確認
帰宅後にパンクしたチューブに空気を入れてみると、チューブの真横からシューっという音がして空気が漏れていました。よくよく見ると針の先ほどの小さな穴が二個開いています。ちょうどホイールのリムの近くです。これは典型的なリム打ちパンク。記憶はありませんが道路の段差で強い衝撃を与えてしまったようです。
チューブの横に針の先ほどの小さな穴が二つ |
リム打ちパンクの場合は、タイヤに異物が刺さったわけではないのでこれ以上タイヤの整備は不要ですが、この再確認でやっぱりタイヤの接地面側のチューブに穴が空いているようでしたら改めてタイヤ表面や裏側の精査が必要です。隠れている異物でまたパンクしてしまうことがあるからです。
それともう一つ大切なことがあります。応急手当としてCO2ポンプは大変便利ですが、約8割が窒素の空気に比べてゴム膜の透過係数が大きいCO2はタイヤの圧力が下がりやすいという欠点があります。帰宅後は一度タイヤからCO2を抜き、普通の空気入れで再度タイヤの圧力を戻しておいた方がいいでしょう。
手動式携帯ポンプに比べてサイズも小さく、一瞬で規定値まで圧力を高められるCO2ポンプですが、CO2カートリッジはそこそこの値段です。一本あたり300円前後。手動式なら当然タダですから、差は大きいですね。
一本あたり300円前後はするCO2カートリッジ |
平均すれば年に一本程度の使用量です。一本300円は自転車を快適に楽しむための出費としては納得できる範囲と考えています。
クリンチャータイヤでのパンクにはだいぶ慣れ、出先でも慌てることなく処置できるようになりました。今後チューブレスタイヤも使ってみたいと思っていますが、パンク時の対処はだいぶ異なるようです。そう何度も経験したくはありませんが、チューブレスタイヤでのパンク修理にも慣れていかないといけませんね。
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