2016年2月9日火曜日

快適バイク生活 水の使えない環境で洗車してみた(泥まみれのオフ車じゃないですよ)


 水道水が自由に使える一戸建てのガレージではスポンジに洗車シャンプーをたっぷりとつけて泡洗いし、その後水をかけて洗い流していました。砂や埃は水で流れますし、ピッチ・タールもシャンプーで丁寧に洗えばかなり落とせます。

 バイクの駐車場所が変わり、手軽に水道水が使えなくなってしばらく経ちました。前回の6ヶ月点検で洗車してもらってから半年近くバイクを洗ってやっていません。フロントカウルには虫の死骸がこびりつき、金色の前後ホイールは一見黒かと見間違うほど。さすがにバイクがかわいそうになってきました。

ひどい汚れのバイクホイール
まるで黒色のホイール

水なしでどこまで綺麗にできるか試してみることにしました。用意したのはボディー用とホイール用の「フクピカ」。ホームセンターでそれぞれ4〜500円で手に入ります。10枚以上入っていますので、洗車一回あたりそれぞれ一枚で済めば100円以下の出費で済みます。

フクピカ
ボディ用とホイール用の「フクピカ」

さらに水で濡らしたテーブル布巾をビニール袋に入れて洗車場所に持参しました。あまり強く絞らず、水がしたたり落ちない程度にしておきます。古タオルなどでも使えますが、大きすぎると細かなところを拭き取りにくくなります。タオルの場合は小さく切り分けておくと使い易いと思います。

濡らした布巾をビニール袋に入れて
水で濡らした布巾をビニール袋に入れて持参

1. まず布巾で水拭きし埃や虫の死骸などを取り除く


 バイクの上部から下部へ布巾を使って埃や虫の死骸を拭き取ります。この際にピッチ・タールなどの油汚れは綺麗になりませんが気にしません。強くこするとかえって拡がってしまいます。虫が衝突した跡は少し力を入れてやるか、爪などでこすれば取り除けます。一番の目的はホコリや砂などが残らないようにボディ表面をまんべんなく拭いてやることです。ここでホコリや砂が残っていると、次に「フクピカ」でこすった時に傷をつけてしまいます。

まずはバイクのボディを水拭き
濡れた布巾でまんべんなく水拭き、残った油汚れは気にしない

 必ずバイクの上の方から順に拭いていきます。ホイールはボディが終わってから取り掛かります。ホイールも水拭きくらいでは全然綺麗になりませんが、表面の油を含んだ埃はだいぶ薄くなっています。ホイールの水拭きが済むと、布巾は油と埃で真っ黒になりました。これは使い捨てで、再利用は無理でしょう。捨ててもいい古くなった布巾を持って行きました。

2. 「フクピカ」ホイール用でホイールを磨く


 いよいよ「フクピカ」の出番です。今度はホイールから取り掛かります。ホイール用の「フクピカ」を一枚取り出し、四分の一にたたんで前後のホイールを拭き取っていきます。先ほどの水拭きで落ちなかった汚れがみるみる取れていきます。ワックス成分が含まれていて油性の汚れも見事に落としてくれます。優秀です。使っている面の汚れがひどくなったら、たたみ直して綺麗な面で作業を続けます。あれだけ汚れていたホイールが「フクピカ」一枚で元々の金色になりました。

フクピカで綺麗になったホイール
「フクピカ」一枚でここまで綺麗に

腰が痛くなってきたので段差のある細かな部分は拭き残してしまいましたが、根性さえあれば全部ふき取ることができるでしょう。

3. ホイールの次に「フクピカ」ボディ用でカウルやフェンダーを磨く


 ボディ用はホイール用より大きなサイズになっています。こちらも四分の一に折りたたみ、カウルやフェンダーなど色の白い部分から拭いていきます。水拭きの際に残ってしまったピッチ・タールなどの油汚れも簡単に拭き取れます。軽い力で落とせるのでゴシゴシやる必要はありません。すごいですね。

フクピカでカウルのピッチ・タールも綺麗になった
カウルやフェンダーについていた油汚れも軽く一拭きで落ちる

タンクやメーター周りなどが一通り済んだら、エンジンやフレームなどのボディ下部もサッと一拭きしておきます。

 ホイールほど油汚れがひどくないので、ボディ用「フクピカ」はまだ他の部分に使えそうです。そこで最後にもう一度このボディ用でホイールの仕上げをしてやりました。そのために先にホイールから掃除を始めたわけです。

 ボディ用とホイール用の「フクピカ」をそれぞれ一枚と濡れ布巾一枚でかなり満足な結果となりました。濡れ布巾を入れてきたビニール袋に使い終わった「フクピカ」と布巾を入れて口を縛り、そのままゴミ箱へ。これで水道水の使えない環境でのバイク洗車は完了です。
 もちろん泥汚れがいっぱい付いているような状況ではこの方法は使えません。まず水を充分かけ流して泥を落としてやる必要があります。さらに、屋外に駐車していて埃まみれになっているようなバイクも最初に流水で埃を洗い流してやらないと、「フクピカ」で拭いた際に細かな傷をつけてしまうでしょう。

 水を使った洗車では洗い終わったら水滴を早めに拭き取っておかないと点々と痕がついてしまうため、丁寧にセーム革で拭き取るかバイクを走らせて水気を飛ばしてやる必要がありました。今回の「フクピカ」方式はそのまま車庫に入れても水の痕は残りません。思った以上に簡単に綺麗になりましたので、今後はもう少しマメに洗車してやろうという気になりました。



洗車後の肌荒れに注意


 水の使えない場所でも綺麗にできる「フクピカ」洗車ですが、素手で使用する場合は注意が必要なようです。洗車後、手が油だらけだったので「フクピカ」でゴシゴシと手全体を拭いたままにしていたら、ヒリヒリとした痛みが手の甲に出てしまいました。製品の注意書きをよく読むと『使用後はよく手を洗う』とあります。水が使えない場所でしたので使用後すぐに手を洗うのは無理だとしても、皮膚の薄い手の甲を拭かないとか手袋をして使うなどの注意をした方が良さそうです。

(2017年3月25日追記)


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