2016年2月19日金曜日

快適バイク生活 こまめなタイヤの空気圧管理に自転車用具を使ってみた


 先日荒れた路面をバイクで走っていて、タイヤになんとなく違和感を覚えました。約半年前に6ヶ月点検を受けてからタイヤの空気圧チェックをしていなかったため、自転車用の空気圧計を持ち出して前後のタイヤを測ってみました。この空気圧計、デジタル式で単位を切り替えることができ、頭部を回転させると仏式も米式もどちらのバルブにも対応できる優れものです。測定精度は±2%だそうで、十分すぎる性能を持っています。

Panaracerのデジタル式空気圧計

測定結果は以下のようになりました。
  • 前輪: 規定値 2.5kgf/㎠ → 実測値 2.0kgf/㎠ (20%減)
  • 後輪: 規定値 2.9kgf/㎠ → 実測値 2.5kgf/㎠ (14%減)
半年で14〜20%ほど空気圧が下がっていました。この程度の差でもなんとなく違和感があるもんなんですね。

 さて、減ってしまった空気を補充しようと思い自転車用のフロアポンプを持ち出しました。ロードレーサー用の高圧タイヤにも使えるポンプですので、11bar(約11kgf/㎠)まで目盛りが付いています。バイク用には十分な性能です。

自転車用に使っているSERFAS FP-200

仏式バルブも米式バルブも切り替えなしで対応できるヘッド部を持っていますが、いざバイクのタイヤに取り付けようとして問題にぶち当たりました。

 バイクタイヤのエアバルブってリムの中央部に垂直に取り付けられています。車だと車輪の外側に向かってバルブが傾いて出ていますので、外からアクセスしやすいのですが、バイクは車輪の中央部から外周に向かってアクセスする必要があります。この空気入れのヘッド部ロックレバーがかなり大きく、さらに悪いことにロックした時にレバーが持ち上がる構造になっていました。

空気入れのヘッド部、レバーを持ち上げてロックする構造で縦にスペースが必要

バルブ上部にいくらでもスペースがある自転車タイヤでは何の問題もないのですが、バイク用のタイヤはブレーキディスクやらスプロケット、それに大きなハブがありかなり窮屈です。前輪は何とかレバーを持ち上げてロックすることができました。

ハブの小さな前輪は何とか空気入れのヘッド部をロックできました

問題は後輪です。中央にあるハブが巨大で、空気入れのロックレバーを持ち上げるスペースがありません。ロックせずに手で押さえながら空気を入れてみましたが、隙間から漏れてしまい空気が入りません。

ハブが大きくてバルブ上部のスペースが足りない後輪

空気入れの種類によってはヘッド部がもっと小型だったり、固定時のレバー位置が90度違うものもあります。そういうタイプの空気入れならば使えると思いますが、改めて空気入れを買い直すのももったいないので、何か良い解決方法がないか思案してみました。

 タイヤサイズがもっと小さいスクーターではさらに問題は深刻なようで、空気を入れやすくするためのアダプターがいろいろ販売されていることを知りました。手に入れたのはKITACOの90度曲がったエクステンションエアーバルブです。

バルブの向きを90度変えられるエクステンション

これで上部にスペースの足りないバイクでも今の自転車用空気入れが使えました。少し高めに空気圧を上げておいて、デジタル式空気圧計で計測しながら空気を抜いて規定値にしました。

90度曲がったエクステンションがあれば後輪タイヤでも大丈夫

 いつも使っている自転車用の道具を流用してバイクの空気圧チェックと調整ができるようになりました。自転車と同じようにツーリング前にこまめに空気圧管理を心がけようと思います。



窒素ガスを充填したがこまめに補充するのが面倒


 車検の際に、抜けにくくタイヤが高温になるような場面でも安定するという窒素ガスの充填を勧められたので試してみました。一度入れれば今後の補充は無料で行ってくれるとのことですので、税込み1,080円は高くないのかもしれません。窒素に変えてから確かに空気圧の低下は少なくなったような「気がする」のですが、いざ補充したいときにいちいちショップまで持って行くのが面倒です。ショップでも丁寧に対応してくれますが、度々補充に行くのも気が引けます。バイクで出かける前に、自宅の空気入れで手軽に空気圧を調整できる方が、結局は正しい空気圧管理ができそうな気がしてきました。

(2017年3月25日追記)


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