伊豆では河津桜が満開で観光客が殺到しているようです。房総半島にも同じ河津桜がたくさん植えられていますが、ご当地の呼び名は頼朝桜。戦いに敗れて房総に逃れた頼朝が再起を図った場所に咲く桜ということでこの呼び名が定着したようです。
小中池周辺で満開の頼朝桜 |
ソメイヨシノがまだ蕾の時期に河津桜がこれだけ見事に咲いているのを見ると、桜という植物の多様性に驚きます。鋸南町の保田川や佐久間ダム周辺にたくさんの頼朝桜が植えられていて、ちょうど今桜祭りをやっています。きっとこちらも混雑しているんでしょうね。
見事な咲きっぷりの「頼朝桜」 |
頼朝桜を見つけたのは昭和の森からさらに東の九十九里側に走った小中池です。絶好のサイクリング日和になり、いつもより出発が早かったこともあり昭和の森に到着してからさらに足を伸ばしたくなりました。Edge800Jの地図を頼りにかなりワイルドな山道を進みました。
昭和の森から小中池への道はかなりワイルド |
急な下り坂を冒険気分で進んでいるうちに小中池に到着。快晴の下で咲き乱れている菜の花と頼朝桜を楽しむことができました。
昭和の森から下って小中池の畔へ |
気温は10度程度とまだ低いのですが、風が弱く陽射しを浴びると暖かく感じます。小中池は1947年に完成した農業用のため池です。100メートル近い標高の昭和の森から一気に下った場所にあり、帰りのルートをどうするか悩ましい場所になります。バイクでは何度も訪れていますが、自転車では初めて来ました。
小中池の西側は昭和の森の展望台、結構な標高差があります |
静かなため池におびただしい数の渡り鳥が羽を休めていました。遊歩道を自転車で走ると驚いた鳥たちが遠くへ逃げていきます。帰り際に気づいたのですが、自転車も乗り入れ禁止でした。ごめんなさい。
昭和の森への往路、ビルの間に張られたロープに人がぶら下がっているのが見えました。オレンジ色の服を着ています。消防署の人のようです。
オレンジ色の服を着た人がロープにぶら下がっています |
ビルの3階くらいの高さに張られたロープです。結構な高度感があります。教官と生徒らしい人に分かれて何度もロープを往復していました。帰宅後に調べてみると千葉市消防学校の施設のようです。生徒の皆さんには頑張ってもらいたいものです。
かなりのスピードで移動してました |
高校山岳部で同じような練習をした経験がありますので、難しさや怖さは十分わかっているつもりですが、自分のためだけにやっているのと人を救うためにやっているのでは雲泥の差ですね。自転車を止めてしばらく見とれていました。
昭和の森のある土気付近の高台と小中池から東方面の低地は明らかに異なる地形です。調べてみると段差40〜50メートル程度の崖(牛久・東金崖線)が南北に続いていて、東京湾側の河川と太平洋側の河川の分水嶺になっているとのこと。サイクリングで走った地形を調べてみるのも面白いですね。
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