一月に手に入れた木戸泉酒造の初しぼりがあまりにも旨かったため、他の蔵から出荷される初しぼりも気になるようになりました。千葉県酒造組合のホームページを見ていたら和蔵酒造から「鹿野山」初しぼり新酒が2月1日出荷という情報を発見。居ても立っても居られなくなりバイクで木更津方面を目指しました。
訪問したのは君津市にある和蔵酒造です。昨年4月に続き今回が二度目。酒菜館という立派な店舗を構えているので場所はすぐにわかります。
大きな駐車場のある酒菜館(和蔵酒造の店舗) |
入り口に新酒の出荷開始を表す真新しい杉玉や酒樽が置かれています。「新酒できました」の登りがはためいていて期待に胸が膨らみます。
まだ葉の緑色が残る真新しい杉玉、新酒しぼり始めのサインです |
店舗内には千葉の特産品であるピーナッツや酒粕を使った食品なども並んでいますが、真っ先に「初しぼり」を探しました。この酒菜館には「鹿野山」と「聖泉」という二つの日本酒銘柄があります。和蔵酒造には君津市にある貞元蔵と富津市にある竹岡蔵の二つの酒蔵があります。もともとは別の会社だったそうで、貞元蔵で「鹿野山」が、竹岡蔵で「聖泉」が醸造されています。さらに貞元蔵では焼酎「善次郎」や柚子酒なども作られていて、二つの蔵の製品を扱う酒菜館の陳列棚はとても賑やかです。
一度の訪問で二つ分の酒蔵を味わえるとあって選択には悩みます。一本目は当初の目的である「鹿野山」初しぼりを、二本目として「聖泉」純米を選びました。今年の搾りたて新酒と昨年醸造され蔵で寝かされた純米酒の飲み比べも楽しみです。
「聖泉」純米酒と「鹿野山」初しぼり、旨そ〜 |
君津市にある和蔵酒造を訪問前に、一度行ってみたかった木更津市の中の島大橋に立ち寄りました。ここは高さ27メートルという日本一高い歩道橋です。今更無用ですが「恋人の聖地」とも呼ばれていて、バレンタインデー前後には花火も打ち上げられるようです。
中の島大橋全景(日本一高い歩道橋) |
木更津港に出入りする大型船が通れるように橋の高さを27メートルにしたみたいです。橋の最上部からは東京湾がぐるっと見渡せ、東京湾アクアラインや横浜ベイブリッジなども遠望できました。
橋の最上部からは東京湾アクアラインが見えます |
車やバイクは走れませんのでのんびりと景色を楽しめますが、ループ状の場所は鳩の糞には要注意です。夏場は橋を渡った中の島で潮干狩りが出来るようです。写真を撮りながら往復しただけで息が切れてしまいました。
中の島公園側から見た中の島大橋 |
テレビドラマの撮影で使われ有名になったそうです。おんぶして橋を渡れば恋が叶うなんて夢がありますが、おんぶのまま往復したら倒れてしまいそう。橋のたもとには二人で鍵をかける場所も用意されていました。
橋の下の公園には「恋人の聖地」の碑と鍵をかける場所がありました |
木更津から少し海沿いに走れば富津岬に到着します。青空が出始めたので、岬の先端にある展望台から景色を眺めようとさらにバイクを走らせました。富津岬は以前から何度も訪れていて、展望台からは対岸の横須賀まではっきりと見ることができます。雲がなくなり空が澄み渡ってきたので期待していたのですが、展望台は工事中で登ることができませんでした。残念。
青空を背景にそびえ立つ富津岬の展望台、工事中で登れず |
気温は8度ほどでしたが、しっかりとした防寒装備をしているのでそれほど寒さは感じません。大切に持ち帰った日本酒二本のうち「鹿野山」初しぼりから味わってみました。アルコール度数が19〜20度とかなり高めで、口当たりはトロッとしています。吟醸酒のようなフルーティさとともに米の甘みが口の中にひろがります。バイクで冷えた体も盃を重ねるほどにじわじわと暖まってきました。うま〜い!20度近い酒ですので気をつけないといけませんが、これまた飲みやすい「鹿野山」初しぼりでした。
昨年醸造された純米酒「聖泉」の方も開けてみましたが、こちらは残念ながら初しぼりの新酒に比べると古さが目立つ味と香りでした。うまく熟成が進んだものとも違った味わいです。期待していた純米酒の味とはかけ離れていました。残念です。
(2016年2月10日追記)
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