八月の終わりから立て続けに台風が日本列島に上陸しています。直接台風の進路になっていない場所でも湿った空気が流れ込んでいるとかで、いつもとは異なる大雨が降り続いていました。久しぶりに晴れの予報が出た九月初旬にいつもの谷津道を走ってきました。
低い湿度の風が心地良い
台風が呼び込んだ低い雲の遥か上空にうろこ雲が浮かんでいます。まだまだ日差しは強いのですが、低い湿度の風の中は快適そのもの。大きな入道雲の沸き起こる空の下を走るのとは明らかに違うサイクリングとなりました。
高い雲と低い雲が一緒の秋の空 |
木々の緑にも変化が
最近お気に入りの長柄ダムを見下ろす風景も台風一過でだいぶ変わりました。盛夏の時期に発生した湖面の藻がまだ夏の名残を残していますが、木々の緑には暖色系の色が混じり始めています。
台風一過の長柄ダム(九月初旬) |
七月下旬に撮影した同じ場所からの写真と見比べると違いは一目瞭然です。わずか一ヶ月半でこんなにも変化があるんですね。夏がいつの間にか終わっていると感じるのも頷けます。
七月下旬の長柄ダム、湖面も木々も青々 |
トンボの姿にもどことなく秋が
飛び交うトンボの姿にもだいぶ慣れてきましたが、梢で休んでいるトンボを見かけることが多くなったような気がします。羽を下げて休憩中のトンボは、近づいて写真を撮っても逃げません。大きな眼の前で指をくるくると回してみましたが、果たして本当に目を回しているのやら。
青空を背景に梢で休むトンボ |
稲刈りが進む谷津田にも秋の気配が
谷津田のあちらこちらで稲刈りが進んでいますが、台風の風と雨で倒された稲がそのまま残されていました。かなりの田んぼの稲が倒れたままになっているのを見ると、ちゃんとお米として収穫できるのか気になりました。
倒れた稲穂がそのまま残されている田んぼ |
稲刈りの済んだ谷津田の脇に生えている草花にも変化が見られます。生命力の強いニラは、いつの間にか畑から田んぼの畦道にまで生息域を広げ、この時期に綺麗な白い花を咲かせています。
ニラの花が田んぼの畦道を彩る |
すぐ横で収穫されている米と同じイネ科植物のジュズダマの実(本当は果実ではなく苞葉の鞘)はまだ青々としていて、数珠作りにはもう少しかかりそうです。
子供の頃よく遊んだジュズダマ |
実を使ってよく遊んだのはジュズダマ以外にオナモミがありますが、これも田んぼの畦道にたくさん生えていました。まだ実はつけていないようですが、もうしばらくするとトゲトゲの実をいっぱい採ることができます。ひっつき虫としてよく投げて遊びました。外来種のオオオナモミが増え、在来種のオナモミは絶滅危惧種に指定されているのは知りませんでした。
オナモミの雌花? |
台風が通り過ぎるたびに秋の気配がだんだんと濃くなってくる谷津道の変化を楽しみながら、いつものルートを走ってきました。
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