2016年9月30日金曜日

谷津道探検サイクリング あま〜いアケビが気になってちっとも進まない秋の谷津道


 久しぶりに一日雨の心配がない予報が出ました。溜まった洗濯や布団干しも含めてやらなければならない事はたくさんあるのですが、とりあえずは三週間ぶりの本格サイクリングです。往復110キロほどの距離がある長柄ダム・雄蛇ヶ池方面を久しぶりに目指しました。慣れ親しんだ道ですが、台風の影響か所々倒木などで通行止になっています。普段から行き止まりや道迷いには慣れっこですので、過去の経験を生かしながら前進しました。

度重なる台風襲来でちょっと険しい道は軒並み通行止

 春先から夏場にかけては毎回のように出会っていましたが、最近はとんと出くわさない雄のキジを久しぶりに見つけました。車道のそばの農家の裏庭で鳴き声をあげていました。恋の季節にパートナーを見つけられなかったのでしょうか。この時期に雄のキジが鳴いているのを見たのは初めてのことです。(こんな時期に鳴いていると焼き鳥にされるぞ〜)

車が通る道の近くで長いことウロウロしていた雄のキジ

 長柄ダムから雄蛇ヶ池まで苦労して見つけた快適谷津道をぐるっと回り、帰路は国道126号北側にある高台の谷津道を走りました。自動車はほとんど走っておらず、季節毎の草花や自然の果実が楽しめるお気に入りの道です。

国道126号を使わずに九十九里を目指せるお気に入りの谷津道

八街市の単調な畑の中の道から、この谷津道に入ると急に荒れた農道と自然林が現れて、ちょっと心細くなりますが、少しの間だけです。食べられる実のなる木苺やコウゾなどの低木も生えていて、自然の味を楽しめる道ですが、秋を迎えたこの時期は栗やアケビが実っているはずです。谷津に入ってすぐ、高い木を見上げるとアケビが美味しそうに口を開けているのが見えますが、とても手が届きそうもありません。

高い木の上には美味しそうにアケビが熟して口を開けている

本格的にアケビ採りをするのであれば、サイクリングウェアでなく長袖長ズボンで森の中に入っていくのですが、今回は用意していません。諦めて自転車を走らせていると、谷津道のすぐ横にたくさん実をつけているアケビの蔓を見つけました。

小ぶりだがたくさん実っているアケビの蔓が谷津道のすぐ横に

低い位置で実をつけているアケビは多少小さめなようですが、いい感じに色づいています。中には口を開けて「食べ頃ですよ」と主張している実もありました。

ぱっくりと口を開けているアケビの実

つまんで口に頬張ってみると、上品な甘さが口いっぱいに広がります。これは旨い! 熟して口を開けているアケビがこんなにも甘いとは知りませんでした。昨年アケビの実を見つけて採ってみたのは九月上旬でしたが、まだ熟しておらず食べられませんでした。

種が多くて食べにくいが、とっても上品な甘みはクセになりそう

あまりの美味しさに、しばしサイクリング中ということを忘れてアケビの実を貪りました。小さな種が多いため、甘みを味わってからプププと種を飛ばし、次の実を探します。通りがかった人が見たらなんとも異様な光景だったろうと思いますが、滅多に人が来ないのも谷津道のいいところです。

 その後はアケビの蔓を見かける度に自転車を止め、熟したアケビ探しです。お店で販売されているような大きなものではありませんが、小さくてもしっかりとした甘みがあり癖になりそうです。走りながら路上に落ちているアケビの実や頭上の蔓を見つけると、すぐさま自転車を止めて辺りを探すものですから、ちっとも先に進みません。いつもの倍の時間をかけて国道126号北側の谷津道を走りました。まだ口は開いていませんが、熟していそうなアケビの実を三つほど持ち帰りました。しばらく常温に置いてから食べてみることにします。

小さめだがもう少しで口が開きそうなアケビを持ち帰り

 住宅地や国道などからほんの少し入ったところに残されている谷津道。Google Earthなどの航空(衛星)写真で見ると、本当にわずかに残された自然林ですが、アケビなどの自然の植物の宝庫です。このような谷津道を選んで走っていると、あたかも広大な自然の中を走っているかのような気分になれるのも谷津道探検サイクリングの良いところだと感じます。



さらに里山の奥に入ると巨大なアケビが


 サイクリングロードや国道から離れて、谷津の道を中心に走っていると、どんどんと里山の奥に入り込んでいきます。八鶴湖や東金ダムからさらに北上した時に偶然発見した丑ヶ池は本当に静かなところです。バス釣りの人が週末にパラパラと訪れるくらいで、他には滅多に人に出会いません。またアケビの季節がやってきたので、丑ヶ池の林の中を探してみたら、見つけてしまいました。大人のこぶしくらいの大きなアケビがたわわに生っています。高い場所で採るのに一苦労しましたが、ぱっくりと口を開けて美味しそうに熟したものがゲットできました。昨年農道沿いで見つけたものに比べると、その大きさに驚きです。

手のひらいっぱいの大きなアケビ、上品な甘さを堪能しました

アケビを探しながら、藪の中をさらにガサガサと探っていると、なんと山葡萄まで発見してしまいました。笹薮の陰に隠れていますが、相当の数の房が見つかりました。これはビニール袋や園芸ばさみなどを持参して、改めて収穫に来たいと思います。う〜ん、秋の谷津道探検サイクリングは味覚も満足させてくれる楽しみ方でした(^ ^)

初めて見つけた山葡萄の大きな房

(2017年10月1日追記)



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