夏の間はほとんどやってこなかった台風が、秋を感じ始めた最近になって立て続けに上陸しています。台風がまだ遠くにいる時にも湿った空気が流れ込んでいるとかで、突然雨が降ったり雷が鳴ったりと天候が安定しません。日中突然の雨の可能性があるとの予報が出ている中、薄日が差してきたので近所をのんびりとポタリングしてみました。下総台地や九十九里平野を目的地に出かける際には、通り過ぎるだけの場所を寄り道しながらのサイクリングです。
幕張・八千代・稲毛周辺をのんびりとポタリング |
できるだけ車道を避けて走りたいのですが、これだけ大きな市街地ではそう簡単ではありません。さらに週末のサイクリングロードは散歩やジョギングの人が大勢いて、安心して走れません。可能な限り裏道や谷津道を選んで幕張・八千代・稲毛周辺を走りました。
花見川沿いの諏訪神社からの眺めは最高
花見川サイクリングロードから広い田んぼを隔てて高台に建っている諏訪神社からの眺めは最高です。花見川流域はもちろんのこと、京葉道路を隔てて海沿いに林立している幕張のオフィスビル群が一望できます。収穫前の稲が見事な黄金色になっていて、青い空とのコントラストが際立ちます。
高台にある諏訪神社から眺める花見川流域と幕張のオフィスビル群 |
東から南にかけての眺望が広がっていますので、ここで見る初日の出も良さそうです。今度元日の夜明け前に訪れてみたいと思っています。
小さくてもちゃんと谷津の雰囲気が漂う長作のミニ谷津
諏訪神社から田んぼの中の道を少し北に行き、車の往来が激しい県道69号を横断したところに小さな谷津田が広がっています。南北に1キロにも満たない規模ですが、ちゃんと谷津の雰囲気を漂わせています。車が滅多に来ず、適度な日陰があるためアクションカメラのテストなどでも良く利用する場所です。
小さいながら谷津の雰囲気漂う場所 |
近所の人が手入れをしているらしく、梅雨時はアジサイが、夏場にはタチアオイ、この時期には彼岸花を楽しみながら散歩が楽しめます。高い木にはアケビの蔓が伸びていて、よく探すと小さな実をたくさんつけています。
国道16号沿いの千葉県総合スポーツセンターで一休み
勝田台のそばで花見川から離れ、支流の神崎川沿いを進みます。すぐ横を国道16号が通っていますが、自転車では絶対に走りたくない道です。神崎川沿いから住宅地の生活道路を通って国道を避けながら進んでいくと、千葉県総合スポーツセンターに到着。広い公園内は休憩するのに最適な場所です。
国道16号に面した千葉県総合スポーツセンター |
ベンチやトイレ、自動販売機などの設備も整っており、普段のサイクリングでも房総方面への中継ポイントとして度々利用しています。今回はここから南下して稲毛の浜を目指しました。
アクアリンクちば下の釣り場がなくなってる
穴川の大規模な交差点をヒヤヒヤしながら通り過ぎて、市街地を南下して行くと東京湾に出られます。時々釣りに行くアクアリンクちば(旧わんぱくランド)南側の防潮堤に久しぶりに立ち寄って驚きました。防潮堤に三つかかっていた海側に降りる階段が全て無くなっていました。
防潮堤にかかる階段が無い! |
ここはサヨリやアジなどがよく釣れる場所として結構賑わっていた釣り場です。週末には大勢の人が釣りに来ていました。
以前はこの階段で海側に自由に入れた |
ここで初めてサヨリを釣って、刺身や天ぷらにして食べたときの味が忘れられません。何か事故でもあったのでしょうか、完全に立ち入り禁止となっていました。
近所でこんな良好な釣り場は少なかっただけに残念 |
きっと何かあったときの管理責任回避のために封鎖されたのでしょう。もっと利用者の自己責任を徹底した上で、気楽に楽しめる場所をできる限り残して欲しいものだと感じました。
日本初の民間飛行場があった稲毛海岸
ここに日本初の民間飛行場があったことなど今まで知りませんでした。たまたまサイクリング途中で立ち寄った稲毛民間航空記念館を覗いて初めて知りました。稲毛海浜公園内にあり、無料で見学できます。
無料の稲毛民間航空記念館 |
1912年に飛行機設計技師・操縦士の奈良原三次氏によって設立された民間飛行場のあった場所で、当時は広大な干潟だったそうです。館内には復元された当時の複葉機やグライダーが展示されていました。
復元された当時の飛行機が展示されている |
海遊びも楽しそうな稲毛ヨットハーバー前
稲毛海浜公園の海沿いを少し行くと稲毛ヨットハーバーに到着します。小型のディンギーがたくさん置いてあり、その前の浜ではディンギーの他にたくさんのウィンドサーフィンが海に浮かんでいました。
稲毛ヨットハーバー前で楽しむたくさんの人々 |
遠く木更津方面の雲がやけに黒く見えました。局地的に雨が降っているのかもしれませんが、稲毛の浜は穏やかに晴れていて暑いくらいの陽気です。
雨予報でも思い切って近場をポタリングしてよかった
いつ降り出すかわからない天気予報でしたが、薄日に誘われて出かけて正解でした。この日は結局夕方まで雨は降らず、距離は短いながら夏の終わりのポタリングを楽しめました。普段は通り過ぎるだけの場所で、時間をかけて景色を楽しめたのもはっきりしない予報のおかげです。
パンパスグラスもすでに盛りを過ぎている |
どうせ雨だと諦めて家にいたら味わえなかった開放感と心地よい疲れのおかげで、帰宅後のビールが進みました。
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