房総半島を走る際の中継ポイントとして、最近は毎週のように訪れている長柄ダム。茂原街道(県道14号)やゴルフ場へのアクセス道路を利用すれば簡単にたどり着けますが、多くの車に気を使いながらのサイクリングは楽しくないばかりか危険も伴います。谷津道探検サイクリストを自称する身としては、できるだけ自然豊かな谷津道をロードバイクで快適に走ることを目指しています。
市原市を東西に流れる村田川の支流の一つ、支川村田川沿いの谷津道を使えば快適に長柄ダムまで行けることがわかり、現在はほとんどこのルートを利用しています。地図を見ると長柄ダムまで行けそうな村田川の支流に、もう一つ神崎川があります。以前神崎川沿いを走って長柄ダムを目指してみましたが、途中で舗装路がなくなり諦めたことがあります。
以前から使っている支川村田川ルートと今回開拓した神崎川ルート |
その後地図を眺めたり、バイクで近所を走ったりしながらサイクリングルートとして開拓できないか考えてきました。神崎川下流域(北部)は広い田んぼが広がっていますが、舗装されていない農道が多くあります。この部分をうまくバイパスできれば、中〜上流部は谷津道が続いていそうです。下流部は住宅地の中を走ることで上流まで行けそうなことがわかり、改めて長柄ダムまでのルート開拓にチャレンジしてみました。
村田川〜大仏通り
村田川のサイクリングロードから離れて交通量の多い茂原街道(県道14号)を渡ります。神崎川の近くには舗装された農道がなく、広い田んぼを隔てた農家の中の道を進みました。そのまま神崎川に沿って南下できればいいのですが、途中で舗装路がなくなることは経験済み。少し遠回りをして高台の住宅地を抜けて大仏通りに合流しました。
車が多い大仏通りはあまり走りたくない道 |
ここは近隣の生活道路や大型車の抜け道になっていて、日頃から車の多い道です。できれば自転車で走りたくない道なのですが、今回はやむをえません。今後のために大仏通りから神崎川沿いの谷津に戻り、走れそうな道を探検しておきました。先ほど通ってきた高台の住宅地から直接谷津に降りる細い道があることを発見。これを使えば次回から車の多い大仏通りは走らずに済みそうです。
大仏通り〜県道292号
大仏通りを神崎交差点で右折して直ぐに狭い農道に入ることができます。区画整理された田んぼ脇の道ですので、直線が多く走っていて楽しい道ではありませんが、きれいに舗装されほとんど車が来ないため安心して走れます。農道を走り出してすぐに目に飛び込んでくるのは、東京電力房総変電所の威容です。田んぼの中に忽然と現れる構造物で、とても目立ちます。
農道の脇に巨大な変電所がある |
広い田んぼの中を走るため日陰が少ないのが辛いところですが、勾配もなだらかで楽々登って行けます。
田んぼが広がる神崎川谷津道 |
県道292号〜茂原街道(県道14号)
神崎川沿いを上流に進むと県道292号と交差します。この県道はよくバイクで通る道です。ここを進めば長柄ダムの北側に簡単に行けるのですが、それでは探検サイクリングになりませんので、あえて走ったことのない農道を直進します。ここから先は両側の高台が迫ってきて、間にある田んぼも急に狭くなりました。
県道292号から上流は田んぼも道も狭くなる |
木の枝などがたくさん落ちていて、細いタイヤのロードバイクで走るのは気を使います。はねた枝がスポークやチェーンに絡まることもあり、無理に走り続けると自転車にダメージを与えそうです。
道はどんどん細くなり、路上に落ちているものが増えてくる |
そうこうしているうちに道の舗装もなくなってしまいました。草ぼうぼうで滅多に人が通らないことを物語っています。引き返そうかと迷いましたが、茂原街道までそれほどの距離はなさそうです。いざとなったら自転車を押して歩く覚悟で、さらに先に進んでみました。
ついに舗装もなくなった細い道 |
未舗装路は100メートルほどで終わり、再び舗装路が現れて一安心。畑で作業する人も見かけられるようになると、茂原街道を走る車の音が聞こえてきました。最後に急な坂を登ると目の前に大型車が行き交う茂原街道(県道14号)に到着です。
主要県道として大型車が行き交う茂原街道(県道14号) |
茂原街道(県道14号)〜長柄ダム
交通量の多い茂原街道を注意して横断し、長柄ダム近くの林道に入ります。茂原街道を走れば簡単に長柄ダム入り口まで行けますが、道幅が狭く、大型車の多い茂原街道は走りたくない道です。すぐ横の斜面は別荘地になっているようで、車がやっと一台通れるくらいの曲がりくねった道が続いていました。Edge800Jの地図を頼りに、長柄ダム直売所を目指して進みましたが、道が荒れていてとても先に進めないような場所で何度かUターンを余儀なくされました。
別荘地の道は途中で進めない場所がたくさん、まさに探検気分 |
なんとか別荘地を抜け、あとは長柄川大橋を渡れば目的地です。橋に向かって一気に坂を下り、ロングウッドステーションの横を通り抜けて、いつも休憩している長柄ダム直売所の横に無事たどり着きました。
いつも休憩している長柄ダム直売所横 |
ルートの最初、神崎川沿いの舗装されていない道を走ればかなり距離が短縮できるのですが、ロードバイクを前提としてルート発掘しているため仕方ありません。自宅からアクセスするための距離と時間を考えれば、自分にとってロードバイクは必須です。ロードバイクで村田川から長柄ダムへ快適に走るのであればやはり支川村田川沿いがベストなようです。
長柄ダム神崎川ルートの全体図
実際に走った時のGPSログから作成した地図はこちらです。途中、行き止まりや未舗装路のために引き返した道もそのままになっています。
(クリックすると動かせる地図が表示されます)
Google Earth Proのツアー動画でルート紹介
GoProで撮影した実写映像と当日のGPS軌跡データから生成したGoogle Earth Proツアー動画を使って、ルート紹介動画を作成しました。ルートの雰囲気を知るには役立つと思います。
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