2017年10月27日金曜日

こりゃ旨い アケビの次はサルナシ採りに夢中


 秋雨前線と台風の影響で雨の日が続いています。八日ぶりに朝から太陽が顔を出してくれた日に、前回のサイクリングで見つけたサルナシを採りに出かけました。少し前までは里山の谷津道でアケビ採りに夢中になっていましたが、もうそろそろ終わりの時期です。これからの季節は、ムカゴなどのフルーツとは呼べないものが中心になってきますので、もうしばらく楽しめるサルナシの自生地を見つけられたのは幸運でした(^ ^)

農道脇の藪の中で見つけたサルナシ


農道脇の藪では必ず何かが見つかる谷津道探検の愉しみ


 高台の間を流れる小川が作った谷津地形。水が豊富で、田んぼや畑としての利用価値が高いため、古くから農地として利用されています。農道がよく整備されている割に、農繁期以外はほとんど車は走っていません。こんな道を探しながらルートを広げていく谷津道探検サイクリングに夢中になっています。農道脇は手付かずの林や藪になっていることが多く、キイチゴやアケビなどの自然の恵みがいっぱい見つかる場所です。前回のサイクリングで、手賀沼付近の農道を初めて走った時に、道路脇の藪で見つけたのがサルナシでした。

こんな場所で見つけたサルナシ

その時は何の実だかわからなかったので、写真だけ撮って試食はしませんでした。帰宅後に調べてみたところサルやクマの大好物であるサルナシと判明。無性に食べてみたくなりましたが、降り続く雨で走れません。サルに先を越されたらどうしようと心配しながら、雨が止むのを待っていました。


高枝バサミを持って走りたい


 アケビもそうですが、サルナシも蔓性の植物です。他の木に巻きついて成長しますので、果実をつけているのは結構高い場所で、採るのに一苦労します。高枝バサミがあれば簡単なのですが、ロードバイクで走るのに持って行くわけにもいきません。

高い場所に生っている実を採るのは大変

台風で落ちた枯れ枝を手に持ち、精一杯体を伸ばしてサルナシの蔓に絡みつけます。派手なジャージを着たオヤジが何やら木の上のものを取ろうとしている姿を、通りすがりの人が見たら何とも怪しい光景でしょうσ(^_^;)


サルナシは毛のないミニミニキウイだった


 やっと採れたサルナシの実を眺めると、それはまさに小さなキウイです。周りに毛が生えてなく、ツルツルとしています。

形はキウイそっくりなサルナシの実

そのまま食べられるらしいので、皮をむかずにかじってみました。口の中に酸味が広がり、味はまさにキウイそのもの。まだ十分熟していないようで、かなりコリコリとした食感です。断面には黒い小さなタネが円状に並んでいて、ここもまさにキウイです。皮は薄く、毛がないのでそのまま口に入れて楽しむことができます。

かじってみたサルナシの実、断面はまさにキウイ

もう少し熟しているものも採ってみました。こちらはだいぶ柔らかくなっています。

だいぶ熟しているサルナシの実も採ってみた

かじってみると、柔らかな歯ごたえの後で、甘みのある果汁が口の中に広がりました。こりゃ旨い。まさに熟したキウイフルーツの味わいです。サルやクマの大好物というのも頷けます。

熟したサルナシはまさにキウイの味


サルナシはキウイフルーツのご先祖さま


 調べてみると、キウイフルーツは中国のシナサルナシを品種改良したものだそうです。サルナシはキウイのご先祖さまだったんですね。どうりで味や形がそっくりなわけです。さらに、シナサルナシの別名はオニマタタビ。マタタビの仲間ということは猫も好きなのか、気になるところです。

 実がついている蔓はアケビなどと比べるととても立派です。太くて丈夫な上に、腐りにくいことから、有名な祖谷のかずら橋にも使われているそうです。へ〜って感じですね。

サルナシの蔓はとても丈夫

キウイフルーツを美味しく食べるには、しばらく室温で追熟させるそうなので、採ってきたサルナシも追熟させてみようと思います。

少し硬めのサルナシの実、追熟させてみる

シナサルナシは中国では薬としても使われるそうで、サルナシの食品としての研究レポートを読んでみると、ビタミンCはキウイフルーツ同様に豊富な上に、糖度はキウイを超えているとのこと。こんなに素晴らしいものを放っておくのは勿体無いですね。11月上旬くらいまでは楽しめそうですので、これからのサイクリングではムカゴと同時にサルナシ探しにも熱中しそうです。



室温で追熟したサルナシは甘みたっぷり


 一週間ほどビニール袋に入れたまま室温に放置して追熟させてみました。少し黒ずんで見た目が悪くなっています。採った時にはコリコリとして硬かったのですが、かなり柔らかくなりました。包丁で切ってみると、さらにキウイフルーツの断面にそっくりになっています。丸ごと口に入れてみると「こりゃ旨い」と、思わず声が出ました。キウイフルーツほどの酸味がなく、甘さが際立ちます。サイクリングで見つけた自然の恵みを、こうして帰宅後にも楽しめるのはサイコーですね(^ ^)/

室温で一週間ほど追熟させたサルナシ、旨い!

(2017年11月2日追記)



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