2017年10月12日木曜日

快適自転車生活 ロービームも格安中華ライトにしたら明るさ抜群


 日没が早くなり、遠出した帰りに夜間走行になることが増えてきました。配光特性の優れたメーカー製の自転車用ライトをロービームとして使い、格安なのに爆光の中華ライトをハイビームとしてオン・オフさせながら真っ暗な道を走るようになりました。ロービームとして使っているDOSUN A1が古いモデルで、200ルーメンの光量しかありません。ハイビーム用の格安中華ライトが1200ルーメンもあるため、ハイとローの明るさに差があり過ぎます。ハイからローに切り替えた瞬間、一気に視界が狭くなってしまいます。

ロービームとハイビームの明るさに差があり過ぎる現在のシステム


明るいロービームが欲しいので中華ライトの配光を調整


 歩行者や対向車を眩惑しない配光特性を持ちながら、もう少し明るいライトを探して見ましたが手頃なものが見つかりません。ハイビームとして使用している中華ライトを追加購入し、リフレクターやレンズ面に色々と手を加えて配光特性を調整してみましたが、なかなかこれだという状態にすることができません。価格が安いので、Amazonで面白そうな高輝度ライトを見つけるたびにポチってしまう悪い癖がついてしまいましたσ(^_^;) いつの間にか三連LEDタイプの中華ライトも購入していましたので、LEDが一個のものと三個のものにアルミの庇(ひさし)を取り付けて配光を調整し、室内で壁に当ててパターンを確認してみました。

タイプの異なるLEDライトに庇をつけて配光パターンをチェック

円形のLED一個のタイプには、ビールのアルミ缶を切って、ホースバンドで固定しました。明るい中心部を取り囲むように上方の光がカットされています。もう一方の三連LEDライトは、上部が平らな形状を活かして、カットしたアルミ板をダブルクリップで固定しています。庇部を下向きに折り曲げて、上方への光の漏れを調整します。LED一個の方が中心部が明るく、全体的な光量が大きく見えていますが、三連LEDは中心部と周辺の明るさの差が少なくなっています。

 この状態のLEDライトを屋外に持ち出し、実際の夜間走行時にテストしてみました。ロービームとしてのテストですので、上方への光がスパッとカットされているかどうか、照射された路面やその周辺が見やすいかどうかを確認します。

庇をつけてロービーム化した中華ライトの実走行時の見え方

どちらの中華ライトも200ルーメンのDOSUN A1に比べればはるかに明るく路面を照射しますが、LED一個の方は中心部の明るさが目立ち過ぎて、その周辺が見えにくくなっていました。独立したリフレクターを持つ三つのLEDが光を照射するタイプの方が、明るさにムラがなく、路面とその周辺ははるかに見やすいという結果となりました。

 ロービームとして重要なのは一定の高さより上方に光が漏れないように配光し、歩行者や対向車が眩しくない程度に光軸を下げることです。ロービームに調整した三連LEDライトに向かって遠方から近付いてみましたが、直接目に入る光はなく、ロービームとして十分実用になると感じました。

ライトを正面に見て近づいても眩しくない


ロービーム化した中華ライトは満足できる性能を発揮


 この三連LEDをロービームにしたシステムで、真っ暗な農道から住宅地、国道沿いまで二時間ほど走行してきました。本当かどうかわかりませんが、最高輝度が1800ルーメンもあるため、1200ルーメンのハイビームとのバランスを考慮して、Hi/Mid/Lowの光量選択からMidを選んで使っています。それでも、今まで使用していたDOSUN A1の200ルーメンより2〜3倍は明るそうです。DOSUN A1の時には路面に暗い部分ができていましたが、このライトでは均一に路面を照らしてくれるため、死角が減ります。

ロービームとハイビームの明暗差が少なくなり、走りやすくなった

国道を走る車に当たった光を見れば、心配していた光軸もなんとか想定していたパターンに収まっていることがわかります。車道の横断時や車・歩行者とのすれ違い時に、瞬時にハイビームを消灯し、ロービームに切り替えることができるため、思いっきり明るいハイビームでも安心して走行できます。

このロービームパターンなら対向車に迷惑をかけずに済みそう

さらに想定していなかったメリットもありました。ライト上部に取り付けたアルミ板の庇が光の一部を下方に反射しているようで、自転車の前輪周辺が明るくなりました。走行時や停止時に足元が明るく見えるのは大変安心感があります。

自転車の前輪周辺が明るくなるというおまけも付いてきた


システムとしての完成までにはまだまだ工夫が必要


 格安で明るい中華ライトを二つ使用して、自転車ライトとしての高い性能を実現できました。街灯もなく、月明かりも無いような漆黒の闇の中を走ることも可能な性能を持っています。日の短いこれからの季節でも、安心して遠出が楽しめます。ただし、まだまだ改良すべき部分は残っています。

・バッテリーの持続時間は?


 バッテリーは格安中華ライトにおまけでついてきたLi-ion充電池です。8000mAhの容量と書いてありましたが、中華製の充電池の容量はほとんどの場合???です。Hiの状態で点灯させているハイビームとMidのロービームに一つのバッテリーから電力供給しています。実測で2A程度の電流が流れていましたので、容量8000mAhが本当だとすると、四時間程度連続で使用できる計算になります。実際には何度か使ってみて、バッテリーの性能を確認しなければなりませんが、二時間程度と思っておいた方が間違いはなさそうです。

出来上がったハイ・ロービームシステム全体

・セッティングに時間がかかる


 上の写真にある中華ライト二つと手元スイッチをハンドルバーにセットし、コードを分配ボックスに接続します。分配ボックスとバッテリーを接続すれば配線は完了ですが、バッテリーと分配ボックスをしまっておく場所が必要です。バッテリーもライトもそれなりに重たいので、明るいうちはツールボックスに入れてボトルケージにセットして走っています。当初、ウェストバッグに入れていましたが、時間が経つと重みで腰が痛くなってしまいました。夏場はダブルボトルで水を切らさないようにしていますが、冬場なら水ボトルは一本で大丈夫です。余ったケージにバッテリーとライト一式を詰め込んだツールボックスを載せます。ライトのセッティング時に水ボトルを後方のケージに移し、ツールボックスを前方に持ってきてから電源コードを接続します。

バッテリーや分配ボックスはツールケースに入れてボトルケージへ

日が暮れてからこれらのセッティング作業をしますので、5分以上かかってしまいます。もっと短時間でセットできるように工夫が必要です。

・振動でライトの角度が変わってしまう


 ハイビームはともかく、ロービームは取り付け角度が非常に重要です。現在は三連LEDライトに付属してきたゴムバンドでハンドルに固定していますが、振動が続くとずれてきます。ロービームの光軸が勝手に変わってしまっては意味がありませんので、この取り付け方法は見直しが必要です。


実際の夜間走行時の映像はこちら


 明るくなったロービームを使って実際に夜の谷津道を走った時の動画はこちらです。GoProの感度が人の目に近いのか、走行中に目にした状態がかなり忠実に再現されていますので、参考になると思います。




1 件のコメント:

  1. 弊社のライトを使用してありがとうございます。
    カットライン含め、高ルーメのライトがございましたよ
    以下をご覧ください。
    https://www.youtube.com/watch?v=NRaIfl7uGhM
    https://shop.dosun.us/SalePage/Index/5863773 

    返信削除