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2016年7月31日日曜日

YouTubeの視聴回数の動きが謎(急増した翌日からほぼゼロに)


 ブログの投稿記事の中に動画が加われば、サイクリングやバイクツーリングでの思い出を伝えやすくなります。アクションカメラで撮影した動画をブログ記事に埋め込むために、少し前からYouTubeを使い始めました。ブログからの参照が中心だと考えていましたので、それほどの視聴回数は期待していませんでしたが、アップロードした動画が増えるに従ってアクセス数もそれなりに伸びていました。

 那須岳へバイクツーリングに出かけた動画を編集していたら、帰りの東北自動車道で覆面パトカーにあとをつけられている乗用車の映像が偶然撮れていました。ブログの投稿には何の関係もありませんが、その時の映像を何気なくYouTubeにアップ。当初は、ほとんど視聴もされず忘れかけていましたが、しばらくするとなぜか投稿した動画の中で視聴回数がダントツの一位に。一日500回程度のアクセスが続きました。

YouTubeのアナリティクス画面

編集した自分でも内容に自信はありませんから低評価もいっぱいなのですが、それでも高評価とほぼ同数で完全に割れています。何がこんなにアクセスを集める理由なのか全く理解できないまま半年が経過して、総視聴回数が10万回を超えた頃いきなりアクセス数が普段の3倍の一日1500回となりました。驚いたのもつかの間、翌日からはほぼゼロに急減です。自分では何もしていないのにアクセスが瞬間的に急増し、その後は一日数回に急減。これは何が原因なんでしょう?

アクセス元などを見ても原因不明のまま

特定地域からの変なアクセスも見当たらないし、不正報告を受けた様子もありません。YouTuberとして生きていくわけではないし、自信作だったわけでもないので、視聴回数急減の原因がわからなくても困るわけではありません。しかしある程度のアクセス数が続いていたものが、急に無くなってみると寂しいものです。アナリティクス画面を見る頻度も減ってしまいました。

 そんな時にスパムに分類されたYouTubeメッセージが届いていることに気づきました。「あなたのチャンネルに興味があるから連絡先を教えて」という英文のメッセージが書かれています。調べてみるとマルチチャンネルネットワーク(MCN)なる会社からのようです。届いたのはちょうどアクセス数が急増した日と前後しています。興味がないので放置していますが、まさかMCNが何かしたのでしょうか? そうだとしても、どうすればこのようなことができるのか全くわかりません。まあこの世界は私のような素人にはわからないことだらけですので、これ以上深追いするのは諦めることにしました。ちなみに件の動画はこちらになります。


パトカーや白バイなどの警察ものは比較的視聴されやすいのでしょう。それでもバイクで偶然撮れた90秒ほどの映像を10万回も見てもらえるなんて思ってもみませんでした。これとは反対に、結構自信を持ってアップロードした作品がほとんど視聴されないケースもたくさんあります。YouTubeの世界、よくわかりません。



一年ほどしてまたアクセス急増


 一年ほどは一日数回程度の視聴という不人気状態が続いていましたが、二週間ほど前からまた一気にアクセスが増え始め、現在も増え続けています。不気味です。何がどうなるとこういうアクセスの急変を生むのでしょう?

一年ぶりにアクセスが急増中、どうして?

(2017年8月17日追記)



2016年3月4日金曜日

東日本大震災後に自転車で撮った近所の写真を改めて見直してみました


 あの大震災からもう五年が経ちます。地震発生当時は出張先の大阪から帰る途中で、静岡付近を走る新幹線の中でした。トンネルの中で突然車両が停止し、長い揺れを感じながら一時間以上もそのまま。運転再開後も発進と停止を繰り返し、五時間遅れの夜八時にやっと東京駅にたどり着きました。そこから先の電車は全て運休で、駅舎内は人でいっぱいです。周辺の道路を埋め尽くした車はピクリとも動かない状態のまま。緊急車両のサイレンが虚しく響く中、大勢の人たちが無言で帰宅を急いでいました。地震による目立った被害は出ていない首都圏でしたが、いとも簡単に社会が麻痺するのを目の当たりにしました。徒歩で船橋の自宅にたどり着いたのは空が明るくなり始めた頃です。

 震度5弱の揺れで済んだ自宅に被害はありませんでした。家族も無事で、水や電気などのライフラインにも支障はありません。ホッとしながらもテレビから流れてくる映像に驚きの連続でした。その後しばらくの間、慣れ親しんだサイクリングコースを走る度に目に入る地震の爪痕を写真に残してきました。被害のない自宅からさほど離れていない場所でも、地盤の違いからかかなり大きな被害が出ているところがあります。五年経って改めてその時の写真を見直してみました。

利根川支流の堤防上の道、地割れで走れなくなっていました

 川の下流域は地盤が軟弱なのか、かなりの被害が発生していました。利根川の両岸の堤防にも所々亀裂が入り、今大雨が来たらやばいだろうと心配になるような状況です。この地域の民家は古い農家が多く、大半の家の屋根瓦が崩れ落ちています。雨対策のためブルーシートで屋根を覆った民家があちらこちらに点在していました。

屋根が落ち、ブルーシートをかけた民家が点在

東京ディズニーランド近くの浦安へ行ってみると、電柱が斜き地下から吹き出した砂が道路上に散乱しています。道路が波打っていたりマンホールが路面から浮き上がっている場所もあり、ところどころ通行止になっていました。

電柱が斜めになっている浦安付近

首都圏のベッドタウンとして急速に発展した浦安には真新しい家が立ち並んでいますが、液状化で家が傾いたりライフラインが全て使えない状態になっていました。どの家も応急の対応に追われていたようです。

新しい住宅が立ち並ぶ浦安、液状化後の対応に追われています

浦安のすぐ横を走る首都高湾岸線を横切る歩道橋を渡っていたら、広大な道路上を車が一台も走っていません。3月11日の揺れで一旦全線通行止めになった首都高ですが、湾岸線の葛西〜新木場区間は22日まで補修のため通行止めが続きました。物流の大動脈としてひっきりなしに大型トラックが行き交うこの道に一台も車が走っていない光景を見たのは初めてです。

工事関係の車両しかいない広大な首都高湾岸線葛西付近、初めて見る光景です

江戸川サイクリングロードからよく見える東京スカイツリーにも足を伸ばしてみました。当時はまだ開業前で、大きなクレーンが上部に乗ったままのタワーがどうなっているのか気になりましたが、さすが日本の技術の粋を集めた建造物です。何事もなかったかのように工事が継続されていたのには驚きました。

完成間近の東京スカイツリー、大震災でも無事でした

 こうして当時撮影した近所の写真を改めて見てみると、震度5〜6強の揺れだった東京や千葉県でも場所によって被害の程度が大きく異なることがわかります。さらに揺れによる直接の被害がない場所でも、その二次災害として液状化による上下水道の停止や電気、ガスの供給停止などライフラインに甚大な被害をもたらし、その後の生活に多大な影響を与えました。

 公共交通機関が安全を最優先するために一斉に運休したことにより、代わりに使われた車が首都圏のターミナル駅付近に殺到して見たこともない大渋滞が発生しました。最近では大雨や爆弾低気圧などの異常気象発生時に、安全を考慮して運休や間引き運転を決めた鉄道が却って混乱の原因になるケースがありました。ある程度予測の可能な気象現象の際にもこれだけの混乱を引き起こしているのですから、突然やってくる大地震の場合はさらにレベルの違う備えと対応が必要だと感じました。


被害の大きかった福島・宮城も訪問してみました


 後日、最も震源に近かった福島県や宮城県を訪問するチャンスが出来たため、少し足を伸ばして被災地を訪れてみました。

 福島県相馬市を訪れたのは震災の一年半後です。最短距離である常磐自動車道は原発事故の影響で通行止めが続いていたため、内陸を走る東北自動車道からアクセスしました。山間部を越えて海に近づくにつれて景色は荒涼たる一面の平野になります。草がぼうぼうと生えていてまるで昔からの荒れ地に見えますが、よく見ると建物が流された家の土台や折れた道路標識などが残っていて、以前ここが住宅地や市街地であったことを物語っています。倒れた松川浦漁港の道路標識の先に、有名な松林が跡形も無く流された砂州を目にして改めて津波の恐ろしさを感じました。

道路標識が津波で押し倒された福島県相馬市の松川浦

 第一回のツールド東北に参加して宮城県石巻市の被災地を自転車で走り抜けることもできました。すでに大地震発生から二年半以上も経っていましたが、倒れたビルがそのまま残されているのを見て津波の威力を思い知らされました。住宅を失った地元の皆さんが仮設住宅の前で手を振って応援してくれる姿に、こちらの方が力をいただいているようで胸が熱くなったのを覚えています。

ツールド東北で駆け抜ける女川の街、津波で倒れたビルがそのまま残る

 翌年の第二回ツールド東北にも参加し、車で帰宅する際にやっと通行できるようになった国道6号を走ってみました。放射線量がまだ高く、バイクは走ることはできません。車も特別に許可を取得した場合を除いて途中で停車することは許されず、写真を撮ることもできませんでした。福島第一原発近くの浪江町、双葉町、大熊町に入って目にした光景は今でも忘れられません。国道沿いのコンビニ、ガソリンスタンド、食堂などが全て地震発生時のままの姿で残されていました。まるで映画のセットのような光景です。原発への道路封鎖を監視している警備の人以外、国道沿いには誰もいません。過疎で住民のいなくなった村とは異なる、本当のゴーストタウンを見た思いでした。

 東北地方の桁違いの被害状況に胸を打たれながらも、あまりにも脆弱な首都圏で次の災害にどう備えるべきなのか思いを巡らせるきっかけになりました。


五年が経過して


 つい最近、千葉県柏市の大堀川沿いをサイクリングしていたら放射線量が基準値を超えているため河川敷への立ち入りを禁止する看板を目にしました。

柏市の大堀川に放射線についてのお知らせが今も出ている

福島の原発から遠く離れた千葉県ですが、事故直後の風で柏市周辺にかなりの放射性物質が飛来したそうです。わずか20〜30キロしか離れていない自宅周辺では全く騒ぎになっていませんが、柏市では震災直後から除染作業やら、廃棄物の処理やらで色々大変な事態が続いています。

 今もこうして災害の爪痕が残っている場合は何年経とうが忘れることはありませんが、大きな被害のなかった自分の身の回りでは当時感じた災害への備えの重要性が忘れかけられているようです。保存用の飲料水も当初は一年おきに取り替えていましたが、今はすっかり交換を忘れています。非常持ち出し袋も家庭に合わせたものを準備しようと思ったままで、未だに必要なものが家の中にバラバラに置いてあります。そうこうしているうちに次の災害がやってきてしまうんですね。反省しきりです。


2016年1月8日金曜日

だめだついていけない 久しぶりの回転寿しの仕組みに驚き


 バイクツーリングの途中、お腹が空いてきたのでお店を探しながら走っていると回転寿しの看板が目に入りました。ソロツーリングだったので、一人で入りやすい回転寿しもいいかなと考え、駐車場にバイクを止めました。回転寿し店に入るのは本当に久しぶりです。前回がいつだったのか思い出せないほど。

一皿100円の回転寿し、久しぶりです

適当につまんで先を急ごうと考えながらカウンター席に座りました。さて何から食べようかなと回っている寿しを見ると、ほとんどの皿が「注文品」と書かれた台に乗っています。これは誰かが注文したものだから勝手に取ってはいけないとの推測はできましたが、「注文品」の台に乗っていない寿しはほとんど回ってきません。たまに見つけた皿はだいぶ前から回っているのか、どうも食欲がわきません。

 自分の経験からは、食べたいネタが回っていなければ職人さんに注文するものだと思っていましたが、店内に職人さんの姿が見当たりません。よくよくレーンの上を見るとタッチパネルが設置されていて、これで欲しいものを注文するようになっています。すでに入店からだいぶ時間が経ちお腹がさらに空いてしまったので、立て続けに5皿ほど注文を入れました。一安心して、回るレーン上の寿しを眺めていてはたと気づきました。「自分が注文した品をどうやって見分けるんだろう?」ということです。寿し皿の乗った台には「注文品」としか書いてありません。しかも連続して5皿も注文してしまったので、何を注文したのかあやふやになっています。「う〜む、間違ったらどうなるんだろう」と緊張の面持ちで、回ってくる皿をそれこそ目を皿のようにして見つめていました。
 しばし緊張の時が流れた後、いきなりさっきのタッチパネルからピンポ〜ンという音が流れ、注文した寿しの写真とともに「もうすぐ到着します」との文字が現れました。少しホッとしながらも連続して流れてくる「注文品」を見ると、どれが自分の注文した品なのか自信が持てません。同じマグロのネタでもいろいろあり、どれも写真と微妙に違って見えます。「え〜い、ままよ」とばかりに勘を頼りに皿を取ると、次の瞬間タッチパネルに表示された商品写真の下の文字が「お届け済み」に変わりました。どうやら取った皿は正解だったようです。それにしてもすごい緊張感。自分でいれたテーブルのお茶がぬるくなっていました。

 やっと一皿目にありつけたと喜び勇んで握りを一つ頬張ると、「んっ?」サビが効いていません。席にある説明書きを改めて眺めると「当店の寿しは全てサビ抜きです」と書いてあります。必要な人は小袋に入っているワサビを自分でつける仕組みになっていました。その後は握り一つ一つの上に袋からワサビを絞り出しながら食べました。シャリとネタの間に新鮮なワサビが入っていて、頬張ってしばらくしてからツーンとワサビの刺激に襲われる幸せを感じることができませんでした。残念。

 気の小さい私は、間違って取ってしまったらどうしようという恐怖にそれ以上耐えきれなくなり、そそくさとお会計。レジのお姉さんに「もし間違えて他人の注文品を取ってしまったらどうなるの」と聞いてみました。お姉さん曰く「他の人に届かなくなるだけです」だって。まあ間違って料金がチャージされるわけではないので問題ないか......
しばらくぶりの回転寿しに面食らったバイクツーリングのお昼でした。


2015年10月1日木曜日

NHK BSでやっている「にっぽん縦断こころ旅」の隠れファンです


 俳優の火野正平さんが個性的なファッションを身にまとい、ヒーヒー息を切らしながら自転車旅をする番組「にっぽん縦断こころ旅」のファンになってしまいました。自分が自転車乗りだからかと言えば、ちょっと違うような気がします。チャンネルを切り替えていた時に偶然見つけた時の第一印象は「なんか変な番組」というものでした。”チャリオ”と名付けられたロードバイクで田舎道を走る火野さんの後ろ姿を、後続の自転車に取り付けたビデオカメラから撮影したシーンが中心の紀行番組です。長い登り坂が続くと文句を言い出す火野さん。快適な下り坂では『人生下り坂サイコー!』と叫び、滅多に聞けない火野さんの歌まで飛び出します。さすがBS、こんな番組まであるんだというのがその時の正直な感想でした。
 その後、時間が合う時にたまに見るようになると、徐々に番組の趣旨が理解できるようになりました。回数を重ねていくうちに、次第に次の放送を楽しみに待つようになり、今では見逃さないように録画までして楽しんでいます。一体何に心を掴まれたのか、自分なりの分析をしてみました。

秋の旅シリーズがスタートしたばかりです(番組とは関係ありません)

「にっぽん縦断こころ旅」の面白さ


 子供の頃、電車の運転手になりたいと思っていました。理由はいろいろなところにいけるから。でもよくよく考えてみたら電車は行く場所が決まっているし、大抵は同じ場所を行ったり来たりしているだけです。日本全国から届く視聴者からの便りを基にして、北海道から沖縄まで旅をする「こころ旅」は多くの大人たちが夢見ていたいろいろなところを旅してみたいという夢を叶える番組なのかもしれません。

  • 視聴者個人の全く私的な思い出の場所を訪問
 視聴者の心の中にしまわれた思い出の場所「こころの風景」を火野さんが自転車で訪れるというのが基本コンセプトです。視聴者個人の全く私的な思い出話しの上に成り立っていますが、見ている人たちにも『あるある』と思わせる内容をうまく選んでいるのでしょう。投書に多少無理な部分があったとしても、間髪入れずに火野さんが突っ込んでくれるので、視聴者は安心して見ていられます。

  • 移動手段は自転車
 電車でもバスでもない適度な速度の自転車旅というのがポイント。途中で輪行のため電車やバスも利用しますが、最後は必ず自転車で火野さんにヒーヒー、ハーハー言ってもらった後に目的地に到着(番組中では『トウチャコ』と言っている)することに意義があるようです。
 どこにでも入って行ける自転車の小回りの良さと、道中の景色や草花、小さな生き物にも目を配れる適度な速度がバス旅番組などとは異なります。自然と道草が増えますが、そこがまた単なる自転車旅ではない面白さです。

  • 火野正平さん
 何と言っても火野正平さんを起用したところが肝でしょう。昔浮名を流した俳優が還暦を過ぎた今、ハーハー言いながらペダルを漕いで坂を登っている姿は視聴者の胸を打ちます(?)。中高年の健康志向ブームという現在の潮流も手伝って、火野さんの後ろ姿に自分を重ねて見ている人も多いはずです。

 珍しい草花や小動物を見つけた時の火野さんの子供のような顔、木の実を見つければとりあえず口に入れてしまう冒険心、スタッフが怖がって近寄れない蛇も簡単に手づかみしてしまうヤンチャさ、どれも火野さんの自然に対する造詣の深さを感じます。

 若い女の子を見つけて自分の歳も顧みずに大胆に近づいていく時と、おばちゃん達が握手を求めて次々にやってくる時の態度の違いがあまりにも大き過ぎて笑えます。大きな橋を渡る時に見せる泣きそうな顔が、女の子を見つけた時に見せる顔とは別人のようです。

  • ちょくちょく顔を出す撮影チーム
 バス旅や鉄道旅番組では撮影スタッフはまず出てきません。こころ旅ではそれこそ毎回のように出てきます。仲間でツーリングしているという雰囲気が全開です。火野さんのすぐ後ろにカメラマン、次に音声、その次はメカニックでしょうか。最後尾は監督かなと想像しています。火野さんを含めて5人のグループ走行です。

 火野さんの自転車にはGoProが取り付けられていて、火野さんの顔を撮影しています。後ろの自転車に取り付けられたデジタルビデオカメラの映像が番組の中心になっていますが、振動の多い自転車での撮影は相当苦労されていると思います。かなりしっかりとした固定器具がハンドルに取り付けられているのを見ました。GoProの映像に切り替わると色調が変わり、ローリングシャッターによる画像の歪みが目立ちますが、自転車の走行時に邪魔にならないようにこのアングルで撮影するにはこの方法が一番なのでしょう。今自分がやっている撮影方法と同じで、自信が持てます。なにしろプロと同じ方法ですから。

  • ほぼ毎回出てくる食事シーン
 旅番組の常で、旅先での食事シーンは重要です。こころ旅のちょっと違うところは、食べ物の内容より食堂の人たちとの交流や店の雰囲気が中心になっているところでしょう。その証拠に、メニューにオムライスかスパゲティナポリタンがあれば、火野さんは必ず注文しています。普通の旅番組ならそんなもの食べているところは絵になりませんもんね。さらにナポリタンにタバスコをしこたま振りかけ、火野さんがむせるシーンでは周りのスタッフが大笑いしています。こんな旅番組、他にはありません。

  • テーマ曲がいけてる
 この番組を見るようになるまで知りませんでしたが、池田綾子さんという方がテーマ曲を歌っています。番組の映像にマッチしたとても良い曲です。さらに他では滅多に聞けない火野さんの歌が流れます。そういえば火野さんも歌ってたんだよなーと思い出させてくれる貴重な番組です。


 9月から四国徳島県をスタートに秋の旅シリーズが始まりました。この時期はサイクリングには絶好の季節ですが、四国の道路は高低差が大きく、火野さんがどんな文句を言いだすか毎回楽しみに見ています。一回の走行距離はそれほど長くはないのですが、これを平日毎日走るのかと思うと頭が下がります。

誰でも「こころの風景」を持っています(番組とは関係ありません)

 番組が始まった頃は道中出遭う地元の人々も「こころ旅」という番組だとは知らず、火野さんを見て『どこかで見たことのある顔だな』という反応が多かったと記憶しています。最近ではすれ違う車から手を振られ、立ち寄る先ではぞろぞろと見物人が集まってきて握手攻めにあっています。かなりの人気番組に成長したみたいです。

 長年日本全国を自転車で旅してきて、事故がないというのも素晴らしいことです。安全確認、一時停止、手信号などなどしっかりとした安全動作を心がけています。小学校の交通安全教育でも番組映像を使って欲しいくらいの内容です。大雨の日、強い季節風の日、猛暑の日、どんな日にも走り続けてきたことも驚異的です。自分だったら『今日は止め!』と予定を変更してしまうでしょうが、撮影のスケジュールは簡単には変えられないのでしょう。本当にお疲れ様です。

 視聴者の思い出を読み上げる火野さんの朴訥とした声、投書してくれた視聴者へ『来たよ』と最後に語りかける声の優しさがこの番組の魅力だと思います。火野正平さんなしに「にっぽん縦断こころ旅」は成り立ちません。還暦過ぎても若い女性に無意識に惹きつけられる火野さんであれば、あと三十年くらいは全国を旅していけるでしょう。これからも頑張ってください。応援しています。

初めての場所を訪れるのは楽しい(番組とは関係ありません)



最近は辛くても文句の少ない火野さんです


 最近の放送を見ていると気づくことがあります。以前ならボロクソに文句を言い出すような場面でも、あまり出てきません。むしろそんな状況も含めて楽しんでいるようにさえ見えます。急な上り坂でも、長くて高い橋を渡るときも、一応文句らしい言葉は聞かれますが、その顔はなんとなく楽しそうです。

 番組が始まって既に5年目に入りました。火野さんもいよいよサイクリストの喜びに目覚めたのかもしれません。見ている方もますます楽しくなってしまいます。火野さんの成長を見ながら自分ももっと頑張らなくっちゃと気合を入れています。

(2015年10月20日追記)


え〜、火野正平ってやっぱり歌手だったん?


 放送500回記念の火野正平コンサートをBSでやっていました。本物の池田綾子さんを見たのも初めてですが、火野さんが生バンドで歌っている姿も初めて見ました。とってもいいですね。年輪を重ねた火野さんの声に数々のサイクリングシーンが浮かび上がってきます。なんだか火野さんのアルバムが欲しくなってしまいました。

(2016年1月2日追記)


2015年9月20日日曜日

いきなりウクライナからのアクセスが急増、狙いは何だろう?


 ブログを始めてからまだ一年も経っていない初心者ですが、ポツポツとアクセス数は増えてきています。定期的にBlogger標準の統計情報を確認していますが、数日前にいきなり普段の三倍近いアクセス数を記録しました。いよいよブレークか!などと淡い期待をしてしまいましたが、閲覧者の国別ページビューを確認してみると、増加分は全てウクライナからのアクセスとなっています。

ウクライナからのアクセスがダントツ

アクセスされている記事は次の二つに集中していました。


記事は日本語だし、内容はバイク関連の投稿です。ウクライナの人が内容に興味を持って読んでくれたとは考え難いものです。アクセスされた時間帯も現地の深夜の短い期間に集中しています。使われたブラウザーはFirefoxのWindows版のようでした。

普段に比べFirefoxの割合が急増

 さて、何が目的なんだろうと悩んでしまいました。ネットで検索してみると、スパムコメントを残すためという記事も目にしましたが、いまのところそれらしいコメントも残っていません。自分の拙い知識ではこれ以上の分析はできませんが、今のところ実害はなさそうです。なんとなく釈然としない気持ちを抱きつつ、しばらく様子を見ることにしました。



どうやらリファラースパムという手口らしい


 またウクライナからの集中アクセスがありました。やっぱり気になるので改めて調べてみると、リファラースパムというワードをネットで見つけました。どこのURLから自分のサイトに飛んできたのかを示すのがリファラーですが、その情報を残して目的とするサイトに興味を持ってもらうのが狙いだそうです。Goole Analyticsなどの解析ツールにはこのリファラーが記録されていますので、管理者が気になってURLをクリックしてくれれば成功です。飛んで行った先はSEOサービスを売るサイトであったり、ネットショップであったり、中には危険なコードが仕込まれているサイトもあるようです。いろんなことを考える人がいるもんですね、ネットの世界は。

 Blogger標準の統計ツールを覗いてみると参照元URLランキングの中に下のようなものが入っていました。見るからに客寄せのために仕込まれたURLですよね。何も知らずにこの参照元URLをクリックすると、見たくもない商品の販売サイトに誘導されるのでしょう。

 http://trustrxpharmacy.net/buy_viagra_soft_en-us.html

 今のところリファラーを使って参照元を表示するようなことはしていませんので実害はありませんが、アクセス数などの統計情報が信頼できなくなります。ブログの週間ランキングが実態と合わなくなるため止めて欲しいですね。

(2015年10月16日追記)


ロシアからもリファラースパムの波状攻撃?


 本当にうっとおしいな〜と思いながら統計ツールを見ていたら、今度はロシアからのアクセスが定期的に記録されていました。一度に5回のアクセスが日に何度も繰り返されています。残されていたリファラー情報はGoogle Playに登録されているSNSアプリのものでした。ロシア製のSNSアプリ「Getvesna」だそうです。

 https://play.google.com/store/apps/details?id=com.getvesna.android

Google Playを覗いてみると、ロシア語で書かれていて何が売りなのかわかりませんが全く興味を惹きません。こんなくだらない活動は今直ぐ止めて欲しいものです。Googleも野放しにせず、何か手を打って欲しいなと思うのですが、無理なんでしょうか?

(2015年11月5日追記)


急にリファラースパムが来なくなった


 毎日必ず来ていたリファラースパムが二週間ほど前から急になくなりました。Googleが何か手を打ってくれたのでしょうか? 本当にピタッと止まったという感じです。ネットの世界は次から次によからぬことを考える人が出てきますので安心はできませんが、今のところうっとおしいアクセスがなくなり快適になりました。

(2015年11月21日追記)


ウクライナからの集中アクセスは続いていたがリファラーは残っていない


 その後、ウクライナからの集中アクセスが時々ありますが、変なリファラー情報はBloggerの統計には記録されていません。アクセス総数にはカウントされていますが、リファラーの情報は無視してくれているようです。自分では何もしていませんからGoogle(Blogger)の方で何か対応をしてくれたものと思います。

(2016年1月15日追記)


2015年9月11日金曜日

サイクリングで度々訪れていた常総市に甚大な被害、やっぱり水害は怖い


 秋雨前線が居座っている最中に17号と18号の二つの台風が発生。関東から東北にかけて記録的な豪雨に見舞われました。鬼怒川の堤防が決壊し、茨城県常総市では多くの家屋が流され、行方不明者が多数出ています。一刻も早く無事が確認されることを祈るばかりです。

 サイクリングを始めたばかりの頃、利根川沿いのサイクリングロードをよく利用していました。次第に走行距離が伸びてくると、利根川の支流である小貝川や鬼怒川沿いのサイクリングロードも度々走るようになりました。今度の水害のニュースでは、知っている地名や見覚えのある風景が繰り返し報道され、見ているだけで胸が痛みます。

鬼怒川に架かる県道3号の玉台橋

 利根川から菅生沼を経由し、鬼怒川を渡って小貝川沿いに利根川に戻るルートを楽しんでいました。関東平野のど真ん中のような場所で、大きなアップダウンがなく走りやすいルートです。いろいろなバリエーションルートも選択しやすく、体調に合わせて道を柔軟に変えることができる初心者向けの長距離ルートだと思います。

少し下流にある県道58号の滝下橋

 鬼怒川も小貝川も大きく湾曲した流域を持ち、川沿いのサイクリングロードにしては飽きずに走ることができます。この二つの川が常総市を南北に貫いていますから、どちらの川が氾濫しても大きな水害が発生してしまう地域だと思います。気象庁の発表では経験したことのない記録的な豪雨ということでしたが、この地域は過去に何度も水害に見舞われたはずです。堤防上のサイクリングロードを走っていると、その証拠となる碑が建てられているのに気付きます。

小貝川の土手にある碑「決壊口の跡」とある

最初に碑を見つけた時には気にも留めませんでしたが、今回のような大災害のあとでは足を止めて周りの地形にまで目を配るようになりました。

利根川の土手で見つけた「決壊口の碑」

大雨で堤防が決壊し大きな被害を受けながらも、地域の人々の努力で復興を果たしたのちに建立された碑だと思います。こうして碑が建てられた時の知見は後世のために役立てられていると思いますが、もっと昔からの経験は役立てられているのだろうかと心配になりました。



鬼怒川氾濫の二日後に下流域を訪ねてみました


 久しぶりに一日晴れの予報が出た土曜日に鬼怒川方面に自転車で行ってみました。途中の利根川沿いにも大雨の痕跡があちこちに残っています。河川敷のグラウンドは完全に水没していました。サッカーのゴールでしょうか、半分が泥水の中に浸かっています。堤防の半分くらいまで白い泥の跡がついていますので、そこまで水が上がってきたと分かります。

利根川河川敷のサッカー場、ゴールが半分水に浸かっています

 新大利根橋を渡り、守谷市から常磐自動車道の守谷サービスエリヤ横を経由して利根川沿いのサイクリングロードを鬼怒川の合流点まで行ってみました。車やバイクでは渋滞を考えると躊躇してしまう場所ですが、自転車なら気候と体力だけ考えれば大丈夫です。

鬼怒川が利根川に合流する場所

 利根川の方はまだまだ余裕のある水位でしたが、鬼怒川はかなり高い位置に水が流れています。河川敷は全面が川の一部になっていました。二日前はどんなだっただろうと想像すると恐ろしくなりました。

河川敷まで流域が広がった鬼怒川下流

 堤防が決壊した上流まで物見遊山で出かけるわけにはいきませんので、以前何度も通った県道58号の滝下橋まで行ってみました。ここは両岸が高台になっている場所ですが、濁った水が川幅いっぱいにごうごうと流れていました。上の平常時の写真と比べれば大幅に水嵩が増しているのがわかると思います。橋を通り過ぎる多くの車も、スピードを緩めて川の様子を伺いながら通過していました。

滝下橋から見た堤防決壊二日後の鬼怒川

 水害を被った皆さんが一刻も早く日常を取り戻せるようお祈りしています。

(2015年9月12日追記)


2015年8月18日火曜日

三洋電機の忘れ形見エネルーピーくんが語りかけてくること


 大手家電メーカーであるシャープの経営危機が発覚してからかなりの月日が経っています。その後も業績見込の下方修正が度重なり、人員削減を中心としたリストラを繰り返しています。渦中にある一般社員達の心中は穏やかではないでしょう。他人事とは思えません。

 そんななか、ふと三洋電機のことを思い出しました。机の上に置いてあるエネルーピー(eneloopy)くんがじっとこちらを見つめていることに気付いたからです。物心ついた時から「サンヨー」というブランドは身の回りに溢れていましたが、とりあえず安い方でいいやという時に選ぶ製品が多かったと記憶しています。洗濯機や冷蔵庫などの白物家電然り、シェーバーなどの小型家電でも価格の安さで選んでいたことが多かったと思います。そんな時、ニッケル水素(NiMH)充電池のエネループ(eneloop)シリーズがサンヨーから発売されました。当時はモバイル機器が身の回りに増え始めた頃で、単三・単四乾電池の消費量が目に見えて増えていましたが、以前からあるニッケルカドミュウム(NiCd)充電池は使い勝手が悪く乾電池の代替にはなりづらいものでした。
 サンヨーのエネループは今までのニッケルカドミュウム充電池の弱点(メモリー効果や自然放電)を改善した次世代の充電池として発売されました。白地に青色のロゴという大変シンプルなデザインも気に入り、サンヨー製品では初めてブランド指定で購入したものです。

 このエネルーピーくんはエネループ充電池のチェック用として登場しました。企画段階ではエネループと同じデザインの単なる犬の人形(キャラクターグッズ)だったようですが、製品化するにあたりバッテリーチェッカーの機能が与えられたそうです。

「エネルーピー」くん、エサ箱と骨が付属します

愛嬌のあるダックスフントの姿で、お腹に電池が入ります。

長い胴をさらに伸ばして電池を入れます(入れた後は元に戻せます)

胸のボタンを押すと鼻のLEDが点灯して充電池の状態を教えてくれるものです。緑が満充電、黄色がまだ残容量あり、赤が要充電という意味です。ニッケル水素充電池の特性のため、満タン(80%以上)と要充電(20%以下)の間がかなり広く、黄色で充電するかどうか迷いますが、メモリー効果がほとんど無いということですので、ためらわず充電しています。

胸のボタンを押すと鼻の色で電池の状態がわかります

エサ箱と骨が二組付いてきました。最初は単なる飾りかと思ったら、これらもちゃんとした役割を持っていることに驚きました。エサ箱はサイズが小さい単四電池を入れる時のスペーサーとして使います。

単四はエサ箱をスペーサーとして使って装着します

骨は電池を取り出す際に、小窓から差し込んで押し出すためのものです。こんなちっちゃな付属品についても役割とデザインが本当によく考えられています。使わない時のデザインも考慮された、身近に置いておける優れた製品だと感心しました。

電池を取り出す時は骨で押し出します

 三洋電機がパナソニックに吸収され、重複するほとんどの製品ブランドは売却・整理されてしまいました。エネループ(eneloop)ブランドはもともとパナソニックが持っていた充電式EVOLTAと棲み分ける形で残っているようですが、エネルーピーくんは廃番になったようです。パナソニックの海外向けサイトには「fun fun eneloopy」というページがあり、可愛いエネルーピーくんの壁紙などがダウンロードできます。海外にもファンがいることが伺えます。

 初めてサンヨー製品の中でブランド指定で購入したエネループ。そのエネループの開発陣が遊び心満載で作ってくれたエネルーピーくんは今もエサ箱を前に机の上に陣取っています。充電池内蔵式で電池交換できないモバイル機器も増えていますが、それ以上に単三・単四電池をエネルギー源にした小型機器は身の回りに増え続けています。エネループなどの乾電池型二次電池の需要はまだしばらくは増えていくのではないかと思いますが、追加購入するとしたらまたエネループになるでしょう。エネループを開発・発売した三洋電機と元社員の皆さんにエールを送りたいと思います。


2015年7月24日金曜日

消耗品ビジネスは大丈夫? 今時のインクジェット複合機(HP ENVY4504)購入で思うこと


 パソコン誕生の頃からのユーザーにとって、近年のパソコン本体の価格下落は驚きですが、周辺機器の代表であるプリンターの価格破壊はまさに夢のようです。ネットワークサービス契約との抱き合わせでパソコン本体の価格を限りなくゼロに近づける販売手法が普通になっていますが、プリンターは以前から消耗品で稼ぐため本体の利益を狙わないというビジネスモデルが確立しています。いわゆる「ジレットモデル」という、髭剃りの替刃販売モデルですね。

 35年くらい前に苦労してシャープのMZ-80B(CPUはZ80、メモリーは64KB)というパソコンとドットインパクトプリンター、外部フロッピーディスクドライブを購入しましたが、当時軽自動車を買えるくらいの価格だったと記憶しています。

 最近、Wi-Fi接続可能なスキャナー付きプリンター、いわゆる複合機が必要になりネットや量販店で比較検討しました。Amazonをはじめ、どこでも驚くべき価格で売られています。エントリーモデルでは大体五千円弱が相場のようです。購入したのはその中でも格安だったHPのENVY4504です。税込み3,974円という驚くべき価格で手に入りました。Amazonでは3,600円台で売られていましたが、ポイント付きの量販店で購入し持ち帰りました。この価格でカラープリンター、コピー、スキャナーの複合機能がWi-Fi経由で利用できます。立派な箱に梱包され、USBケーブルや必要ソフト(CD-ROM)も付属します。この売値から小売店のマージンを考えると1,000円から2,000円台で出荷されているのではないかと想像しますが、とてもその原価で作れるとは思えません。メーカーとしてプリンター本体では利益を追わないということでしょうが、赤字ではないんでしょうか? (きっと赤字にはなっていないんでしょうね、凄いことです)

液晶のディスプレイも備えていて三千円台の買い物とは思えません

 消耗品ビジネスモデルに従えば、ユーザーが追加購入する消耗品が利益の源泉にならなければなりません。このプリンターは顔料系インクを使っている黒と染料系カラーインクの二つのカートリッジを使用します。それぞれ標準容量と大容量の二種類が販売されていますが、大容量のもので2,300円前後の実売価格です。二つのカートリッジを一回交換すると約4,600円かかります。小売りのマージンがいくらか知りませんが、何回純正インクカートリッジを追加購入して貰えばメーカーとしての必要利益が稼げるのか気になるところです。

利益の源泉であるインクカートリッジ

 実は、今回複合機を購入したのは印刷が目的ではなくWi-Fi経由で利用できるスキャナーが必要だったためです。インターネット・ファックスサービスを利用していますが、毎回USB経由のスキャナーを接続するのが面倒になり、代わりになるスキャナーを物色していました。フラッドベッドスキャナー専用機を買うよりよっぽど安価で、なお且つ接続性に優れた複合機が格安で販売されていたため飛びつきました。
 印刷に適したカラーやモノクロのレーザープリンターを別途持っていますので、このインクジェット複合機では滅多に印刷する予定はありません。インクカートリッジもほとんど交換するつもりはなく、空になってもスキャナー機能は利用できるようですので、消耗品ビジネスには全く貢献できないと思います。

Wi-Fi接続のスキャナーとして利用予定

 スキャナーとしてだけ使われてしまった場合、消耗品で稼ぐというビジネスモデルは成り立たないように思うのですが、その辺も考慮済みなんでしょうねきっと。ユーザーの立場では、わずか四千円弱で印刷も可能なWi-Fiスキャナーが手に入るなんて本当に有難いことですが、メーカーのビジネスモデルは大丈夫なのかと余計な心配をしてしまいました。


2015年6月9日火曜日

圏央道大栄JCT〜神崎IC間が開通したのにGoogleマップやAppleマップはどうなってるんだ


 6月7日17時に圏央道が東関東自動車道につながりました。水戸方面に出かける時は三郷から常磐道に入るのが距離的には近いのですが、三郷まで渋滞で時間を取られることが多く、帰りは柏IC辺りからいつも混雑しています。先日、ツインリンクもてぎで開催されたCBオーナーズミーティングに参加した際には東関東自動車道を成田まで走り、そこから圏央道の終点である神崎ICまで一般道を使ってアクセスしました。遠回りに感じますが、それほど時間的に差はありません。経験的に東関東自動車道が渋滞していることは少ないように感じます。


 圏央道が東関東自動車道につながったので、どの程度の時間短縮になったか調べようとGoogleマップでルートを表示させてみて驚きました。6月8日正午時点でまだ高速道路はつながっていませんでした。圏央道は神崎ICで終わりのままです。試しにAppleマップを見てさらに驚きです。こちらはなんと稲敷ICまでしか出てきません。昨年4月12日に開通しているはずの稲敷IC〜神崎IC間が表示されません。サービス開始直後から物議を醸していたはずなのに、やる気あるんでしょうか?

 上に貼り付けてある地図はYahooのルートラボですが、Yahooマップはもちろんのことマップルやマピオン、地理院地図もちゃんと神崎〜大栄間はつながっていました。Googleマップの地図データはYahooと同じゼンリンだと思うのですが、なんで更新が遅いんでしょうね。普段外出中にルートを調べる時はiPhone標準のAppleマップか、以前から使い慣れているGoogleマップばかりを使用しているのですが、地図データの更新がこうも遅いと使い物になりません。

まじめにやってほしいですね。特にAppleマップ!



圏央道大栄JCT〜神崎IC 実際に走ってみました(2015年7月30日追記)


 今日現在、GoogleマップもAppleマップも圏央道についての情報更新はありません。開通してから既に二ヶ月近く経過していますが、変化なしです。地図データを内蔵しているカーナビなら仕方ありませんが、オンラインで情報提供している地図サービスがこれではいただけませんね。

 房総酒蔵バイクツーリングとして佐原地区を訪問するため、東関道の大栄JCTから利根川沿いの神崎ICまでバイクで走ってみました。片側一車線ですが、空いていて走りやすい道でした。

大栄JCTで圏央道に入り、神崎ICを目指して走っています



Googleマップの交通状況だと圏央道神崎IC〜大栄JCT部分が表示される(2015年9月14日追記)


 本日時点でもGoogleマップ、Appleマップともに圏央道部分の更新はありません。呆れながらも近辺の渋滞情報を見ようと思い、Googleマップで交通状況表示にしてみてビックリ。基本の地図で表示されていない神崎IC〜大栄JCT間がしっかり表示されているではないですか。どこから仕入れているデータだか知りませんが、Googleが更新を怠っている地図上に交通状況だけはしっかりと表示されます。もしかしたらルート検索では圏央道の情報が正しく扱われているかもと思い、やってみましたがダメでした。やっぱり使えないですね。



約4ヶ月遅れで圏央道大栄JCT〜神崎IC間が地図に反映された(2015年10月22日)


 先ほど何気なくGoogleマップを眺めていたら、なんと大栄JCTから神崎ICまでが表示されているではないですか。開通からしばらくは何時になったら地図を更新してくれるのか気になって毎日チェックしていましたが、最近は他に用事のあるときしか見てませんでした。そのため更新された正確な日付は判明しませんが、間違いなくこの部分は最新になりました。
 ものは試しにAppleマップの方も確認してみると、なんとこちらも表示はちょっと変ですが更新されています。Appleマップはさらに前の開通区間である稲敷IC〜神崎IC間も一緒に更新してありました(当たり前か...)。
 どうやら外資系サービスの二社は4ヶ月遅れのほぼ同時期に地図を更新したようです。それにしてもネットで提供している情報の更新が4ヶ月遅れというのは全くいただけません。



2015年2月20日金曜日

やればできる 全部自分でやった意匠登録証がやっと来た


 過去に温めてきた色々なアイディアを知財として積極的に特許庁に申請するようにしています。手続きについて調べてみると結構面倒そうですが、基本的には個人でも可能なようです。バイクで使う地酒持ち帰り用トートバッグを自分で作ってみたところすこぶる使い勝手が良く、なおかつ同様のものが特許や意匠に登録されている様子がないため、勉強も兼ねて申請から全ての処理を自分で行ってみました。

 市販の特許関連図書を参考にして手続きを行いましたが、細かなところはやってみないとわかりません。特許庁への手数料納付には普通の印紙ではダメで、特許印紙というものを使用しなければなりません。そんなものがあることすら知りませんでした。近所の郵便局に行っても手に入らず、改めて大きな郵便局まで出かけてやっと購入できました。もともとパソコンで作成した申請文書ですが、その紙の申請書をわざわざ電子化するための手数料を別途支払う必要があることなど、勉強することだらけで昨年6月3日になんとか意匠出願を行うことができました。

 特許庁との文書のやり取りのたびに電子化手数料を取られるくらいなら、今後のために電子申請が行える環境を構築しておいたほうが良さそうです。電子証明書を入手してソフトをセットアップしようとしましたが、仕事で使用しているMacの最新OSに対応していません。仕方がないので久しぶりにWindowsノートパソコンを購入しました。

 補正命令や拒絶査定通知に怯えながら待つこと半年以上。昨日(2月19日)、特許庁から郵便物が届きました。


待ちに待った登録証です。全てを独力で行った意匠登録ですので、とても嬉しく感動しました。


しかしながら問題はここからです。費用と時間をかけて取得した知財権利ですので有効に活用したいと思います。


2015年2月12日木曜日

花粉症の元凶がどっさり(杉の花)この時期憂鬱です


 十年以上も前に突然花粉症を発症して以来この時期は憂鬱な季節となってしまいました。最近なんとなくくしゃみや鼻水が出るなと思っていたら、もうあの忌まわしい季節が到来したようです。サイクリングで谷津田を走っていると、真っ茶色になった杉の木を目にします。


最初は枯れているのかと思いましたが、実は花粉を満載した花の色なんですね。葉の先端にびっしりと雄花をつけていて、木全体が枯れているように見えます。


触ってみるとブワッと花粉が飛び散ります。もう少し経つと、風で飛び散った大量の花粉で靄がかかったように見える時もあり、なんとも恐ろしい光景です。


 テレビで日本人の五人に一人が花粉症だと言っていました。もはや国民病だとも。いろいろな薬や治療法が出てきていますが、薬は頭がボーッとするし、花粉症ごときで病院に行くのもくやしいため毎年我慢してやり過ごしています。いずれ体の免疫力が落ちて花粉にも抵抗しなくなれば治るはずと言い聞かせていますが、それってもしかして生命活動が維持できなくなるってことかな.....


同じ頃に咲いている梅の花はとっても綺麗なんですけど、杉の花ってちょっとかわいそう。そんなことを考えながらペダルを踏んでいました。


2015年2月10日火曜日

がんばれソニー(以前は欲しいものの宝庫だったのに...最近は何も買ってないな)


 ゼンハイザーのヘッドホン(HD-598)を使用していますが、携帯性が悪いためソニーから新しく発売されたMDR-1Aを購入してみました。

最新のMDR-1A

密閉型でコードの長さも携帯時での使用を前提とした短めになっていて、使用感は問題ありません。まだエージングできていませんが、多少低音が厚ぼったいのが気になります。重低音強調のモデルではないはずですので、もう少し様子を見てみようと思います。

 家でヘッドホンを使いながら、久しぶりのソニー製品の購入であることに気づきました。前回購入したのは何だったかなと考えてみると、5〜6年ほど前の山ラジオでした。ちょうど山に頻繁に行き始めた頃、山で使うのに手頃なラジオを買おうと思っていたら、日本全国の山岳地帯毎に聞こえる放送局がプリセットされたラジオがソニーから発売されたため、携帯ラジオとしては高額でしたが迷わず購入。現在に至るまで便利に使用しています。(この”迷わず”というのがポイントですね。価格ではなく、必要な機能を重視した購買スタイルです。)

山での選局が楽なICF-R100MT

 中高年の登山ブームが起こって久しいですが、このラジオはその人たちの間で売れているのではないでしょうか(そういう自分もまさにその一人ですが)。山でこのラジオを聴いている人を時々見かけます。小型で高機能、優れたデザインでとても満足しています。

 昔からソニーの製品に憧れて、コツコツお金を貯め、やっと手に入れた時は嬉しくてたまりませんでした。ひとつ手に入れても、すぐにまた欲しくなる新たな製品が発表されるため、いつも購入待ちの状態だったような気がします。ほとんど毎年、なんらかのソニー製品を購入していたような..... ところが今回購入したヘッドホンが5年ぶりのソニー製品購入だったとは驚きです。改めて最近のソニーという会社の状況と重ね合わせてみると感慨深いものがあります。

 オーディオに目覚め始めた頃、ソニー製品を買うために働いていたと言っても過言ではないような気がします(ちょっと大袈裟かな)。CD、DAT、MDなどなど新しいメディア(フォーマット)が登場する度に、規格作成をリードしたソニーの新製品を手に入れることが新たなオーディオ世界への扉を叩くことでした。就職したばかりの頃、随分無理をしてソニーのCDプレイヤー一号機(CDP-101)を手に入れたことが懐かしく思い出されます。その後もDATデッキやら、レーザーディスクプレイヤーやら、新しいメディアの機器を購入するときはいつも迷わずソニー製品を選んでいました。

最近まで使用していたDAT-300ES

FM放送のエアチェックが流行っていた頃、カセットテープからDATへのメディア変更はまさにデジタル化の威力を感じさせる出来事でした。記録できる品質が格段に向上したため、今度はステレオチューナーをグレードアップしたくなり、ソニー製のチューナーを購入しました。このチューナーは優れた設計で、今でもマニアの間では高い評価を得ています。

未だ現役のST-S333ESXII

FMの調子が悪くなってしまいましたが、もう修理も受け付けてもらえないためAM専用で使っています。現在はネットオーディオが幅を利かせていて、ほとんどの大手メーカーはオーディオ用のまともなAM/FMチューナーを作っていません。新しいFMチューナーとして大変高額でしたがAccuphaseのT-1100を購入しました。最新のディジタル技術を満載した高級FMチューナーですので性能的には不満はありませんが、苦労してやっと手に入れたソニーの名機の音が楽しめないのは残念です。

 子供が生まれた時にちょうどDV(Digital Videoです、ドメスティック・バイオレ....ではありません)フォーマットのビデオが出始めた頃で、この際にも迷わずソニー製品を購入。当時、小型・高性能デジタルビデオカメラといえば誰しもソニーの名を挙げていた時代です。

パスポートサイズをうたったDCR-PC7

アナログのビデオ編集で苦労していた時にフルデジタルのカメラを手に入れたため、デジタルビデオ編集にはまりました。より良い作品制作のためにジョグシャトル機能を持ったDVデッキ(WV-DR5)を清水の舞台から飛び降りるような気持ちで追加購入し、子供の思い出ビデオの作成に励みました。一つの先進的な製品を購入すると、それにより広がったユーザー体験がまた新たな製品のニーズを掘り起こす良い事例だと思います。この連鎖が、強固なソニーファンを作っていたと思うのは私だけでしょうか。

標準/Mini-DVカセットからVHSへダビングが出来る編集対応ダブルデッキ(下)

 出張でニューヨークに行った時にマンハッタンで見つけた防水のスポーツウオークマンに一目惚れし、FMの周波数が日本と異なることを承知で手に入れたりしました。どこか手に入れずにはいられないような特異な魅力を当時のソニー製品は持っていたような気がします。

アメリカで買ったスポーツウオークマン(FMの周波数が日本と異なる)

 現在のように薄型液晶テレビが幅をきかせる前、大型の横長テレビのヒット商品といえばソニーのベガでしょう。トリニトロンという技術に惹かれ、次に買うテレビの候補はソニー以外考えられませんでした。古くなった28型ブラウン管テレビの買い替え時には、迷わずソニーの36型ベガを購入しました。運送業者が二人でぜいぜい言いながらマンションのリビングに運んできたのが忘れられません。

60Kg以上の重量があったソニーのベガ36型

このテレビを購入してしばらくしたあと、マンションから一戸建てに引っ越した際に当時発売になったばかりの42型プラズマ平面テレビを購入しました。この時はソニーにはまだ液晶やプラズマの平面テレビが無く、選んだのはパナソニックです。ソニーの36型ベガはまだ使うだろうと思って処分しなかったのですが、その後まったく使用せず、家電リサイクル法が出来てしまい捨てる時にえらい苦労しました。処分場に持ち込む際に、自分で車に乗せようとしたのですが60Kg以上あるソニーのベガは一人では動かせませんでした。

 思い出の詰まったソニー製品はまだまだあります。機会があれば電子書籍にでもまとめてみたいと思いますが、あの頃のソニーはどうなってしまったのでしょう。久しぶりに購入したヘッドホンを聞きながら、「がんばれ、ソニー!」と心の中でつぶやきました。



機械部分が真っ先に壊れることが多かったソニー製品


 今現役で毎日使っているソニー製品は山ラジオですが、これもそろそろ購入後7年くらい経ちます。ほとんどが電子式のボタンなのですが、イヤホン・スピーカーの切り替えと誤操作防止用ロックは小さなスライド式スイッチになっています。これらのスイッチはそれほどオン・オフを繰り返すものではありませんが、そろそろ接触が怪しくなってきました。うまく切り替わらなかったり、接触が悪く音が歪んだりといった不具合が出始めました。

 思い返してみれば、今まで購入したソニー製品の最初の故障は機械部分が多かったようです。最初のCDプレイヤーはCDトレイが出てこなくなりました。DATデッキはテープのローディング機構が故障。MDプレイヤーもディスクが取り出せなくなりました。編集対応DVデッキもテープを入れる蓋が開かなくなり、手で開けっ放しにして使っていました。あの頃のソニー製品はどうも機械部分が弱かったという印象を持っています。故障した製品を開けて機械部を覗いてみましたが、たくさんの細かなプラスチック製ギアと細いゴムベルト、そして動きを制御するセンサーが巧みに組み合わされています。優れた設計であることはわかりましたが、耐久性は今ひとつに見えました。

 現在はメモリーオーディオプレイヤーなどのように、可動部分を持たないデジタル家電が増えていますので、当時のような故障はもうないのでしょうね。

(2016年8月29日追記)


2015年2月7日土曜日

机を整理していたら懐かしのPalmが出てきた(知ってるかな〜)


 あまりにも寒いので外出もせず、机を整理していたら引き出しの奥から20年近く前に仕事で使っていたPalmが出て来ました。若い人にPalmなんて言ってもわからないと思いますが、今のスマホやタブレットが流行るうんと前にPDA (Personal Digital Assistant)と呼ばれる携帯情報端末が一斉を風靡していたことがあります。Palmはその代表的な製品で、ソニーなども類似の製品(CLIE)を出していました。

IBMのWorkPad (Palm社のOEM)

アイコンをペンでタッチしてアプリケーションを起動します。手書き文字認識(特殊な書き順でしたが、今も覚えています)で入力したり、ユーザー作成のアプリケーションを追加して機能拡張できます。今のスマホやタブレットに似ていますが、通信機能は持っていませんでした。いや〜懐かしい。単四電池二本を入れてみたら何と起動しました。10年以上も放置してあったのですが驚きです。
 このWorkPadでPDAの面白さにはまり、二代目として本家Palm社の製品を購入しました。下の写真がそれです。こちらはカラー液晶になり、SDメモリーも使えるようになっていました。

Palm社のm515

電源は内臓のリチュームポリマー充電池です。10年以上も充電していませんので、当然電源ボタンを押しても反応はありません。よく見ると前面パネルが内部から押し上げられて隙間ができています。完全に放電し切った充電池が劣化により膨張してパネルを持ち上げてしまったようです。

前面パネルがはがれている
現在たくさんのモバイル機器を利用していますが、入っているLi-Ion充電池には不安が残ります。使われなくなった後、発火性の化学薬品が含まれた電池を何十年も放置して大丈夫なのでしょうか? 小型家電のリサイクルが始まっていますので、まめに持っていくようにしたいと思います。